独りぼっちの魔王様   作:暇人XX

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筆が進まない時に別のやつやるとめちゃくちゃ進むパターン。
あると思います。


1章 「特異点F/落ちこぼれの所長様」

 

初めて、アイツに出会ったのはあの燃え盛る特異点だった。

 

はっ!人前では、あんなに偉そうにしてたが安全圏に居ないと途端にこれか。

 

燃える街、追いかけてくる骸骨ども、戦える力も頼りなる人も誰もいない地獄で唐突に現れたアイツ。

 

ついてくるのは構わないが、立場を考えた方がいいぞ。所長様?

 

カルデアに登録されていないのに突如として現れた謎の人物。それだけでもこの場所では恐怖の対象でしかないのに、

 

来い、遊んでやる。

 

おぞましい化け物になって敵を殲滅していく。

 

ビルド

 

始まりは赤と青の怪物と、

 

エグゼイド

 

ピンクのエイリアンの様な怪物。その力は余りにも強く、サーヴァントにすら匹敵しかねない力。

 

死ね。

 

それらを複数持ち合わせ使い分ける。そんな奴といて落ち着いていられるわけないでしょ!

 

なんだコイツら?

 

それはこっちのセリフだ。お前さん何者だ?

英霊と真正面から戦える人間がいるのは……、まぁ不思議じゃねぇが。

 

そんな死にそうな目に遭ってなんとかマシュや唯一の生き残りと出会った。なんでマシュのデミサーヴァント化が成功したとか、あの補欠がマスターになっているとか色々あるけど、1番の問題が、

 

……その力はなんだ?一目見て分かったがソイツは碌でもねぇ。歪んだモンを感じる。

 

彼女達に連れ添っていたサーヴァントがアイツを睨みつける。

 

……それがどうした。お前に言う必要があるかのか?アルスターの野良犬。

 

問いに対して嘲笑い挑発で返す。……このやりとりをどんな相手にでもするから、アイツの周りはどんな時でも生きた心地がしなかった。

 

はっははは‼︎所長様は色んな素質はお持ちなのに、たった一つ世界を救うのに必要な資格が無いとは。

 

私にマスター適正が無いと知った時は嘲笑いでは無く、本当に大笑いをした時は悔しくて仕方が無かった。……でも、あの時だけ本当に嘲笑いの無い唯一の笑いだった。

 

そいつが無様なのは同意するが、少なくても決められた通りにしか動けない人形どもよりはまだマシだ。

 

レフに裏切られた。1番信じていた人に嘲笑われ殺されかけた私を彼は助けた。アイツの言葉にキレ私が助からない事を叫ぶ。

 

それくらい知っている。だが、お前をコケにするにはちょうどいいだろ?

 

そう言ってアイツはレフとぶつかり合い撤退させた。それを見て私をただ自分の気に入らない相手をバカにする為に助けたんだと理解した。

 

その時どう思った?……決まってるじゃない。ムカついたし私を守ってくれるんじゃないって分かって泣きそうになったわよ。でも、そうね。憐れだからとかそんな理由じゃ無くて少し安心したわ。

 

おい、選べ。このままあの男に言われた通り綺麗に死ぬか。無様に抗いアイツを殺す為に動く文字通りのゴーストになるか。

 

その後、アイツは私に契約を持ちかけた。このままカルデアの所長としてカッコよく堂々と未来を託すか。アイツの言いなりになって自分の感情を優先する落ちこぼれの所長様になるか。

 

……そんなの決まってるじゃない。無様で良いから抗ってやる!私の存在を認めさてやる!アムニスフィアに!カルデアに!レフに‼︎

 

いいだろう。だったら、精々無様に戦って見せろ。アイツを殺し切るまで俺が生かしてやる。

 

ゴースト‼️

 

そうして私は感情のままに動く幽霊の化け物なって、戦ってきたのよ。……本当に今思えばあそこで潔く死んでいればここで恥をかかなくて良かったのよね。本当に落ちこぼれだわ、私。

 

そうして最後の決戦。最終特異点へ行く直前、私はレフとの決着をつけて全てを終わらせてやる覚悟を決めた時にアイツが、

 

俺が本当にお前の望みを叶えてやるとでも?

 

そう言って私から力を抜き取って気絶させたわ。薄れゆく意識の中でアイツは嗤ってたわ。

 

ハハハハ!これでアイツじゃ果たせなかった事ができる。見ていろ!とき……

 

それで次に目を覚まして見たら全て終わってたわけ。

 

加古川くんが言ってました。覚悟を無駄にしてやるって。

 

フジマルから聞いた時は本当にムカついたわね。……ほんと、散々レフと因縁が終わったら死ぬとか煽るだけ煽っといて最後の最後にこれよ。

 

加古川さんは多分みんなに生きてて欲しかったんだと思います。あの人は、ああ見えてすごく優しい方でしたので。

 

マシュはそんな見当違いのことを言ってたわね。でも違うわ。アイツはただ自分のしたいことをする為に私達を利用しただけよ。

 

お前が無価値と断じたあの女の方がお前より余程使えたがな。

 

でも、そうね。私なんかに価値を見出してくれる時点でいい奴なんだと思うわ。……ええ、もちろん嫌味よ。

 

私の雰囲気が変わった?当然でしょ。

 

なんたって、俺を利用し裏切らなかった馬鹿な女/従者だからな。

 

なにせ、落ちこぼれの所長様/配下だもの。

 

 




なんか続いた加古川くんの話。
今回は所長様です。所長は死にはしたけどレフを倒すまで生きるという契約でアナザーゴーストになりました。
最後の最後に所長を裏切ってジオウの現実改変能力で死んだ事自体を無かったことにされて無様なまま生きる事を強いられました。
……いやぁ、ほんとサイテーですな我が魔王。

因みにこの世界の加古川くんは絆レベルみたいなものが見えると、

フジマルちゃん −3
マシュ −5
ドクター −5
所長 0
他職員 0(アウトオブ眼中)
他サーヴァント −10〜−15
アイツ −999

……なぁにコレェ?
まあ、こんな感じで1番いい所長ですら0とか言う徹底ぶり。
所長がマシな理由は自分と同じ選ばれなかった人間だから、後最後まで自分の思い通りに動いてくれたから。

こんな感じの本当にどうしようもない魔王様でした。

こんな憐れな……、

  • 王の話をするとしよう。
  • (道化の話はいら)ないです。
  • そんなことより別の王の話をしようぜ!
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