…今日も空は綺麗だなぁー。
今日は川辺で空を見ながら黄昏ている
ジョギングする人や、釣りを楽しむ人、犬の散歩に来た小学生や昆虫採集を楽しむ子まで様々な人が来ていた
流石都会の川辺とでも言えばいいのだろうか
こんな時田舎だと一人で川辺を楽しめたのだか今はまぁ川に身を投げるとまでは行かなくとも鬱な気分ではあるので助かったな
こんな日は自分の中で1番上手く行ったのではないかなというアイドルについて思い出そうか
と言ってもほとんど彼女自身の力だったのだが
斑鳩ルカ
元々ネットに自分で作詞作曲した曲を上げており、ネット以外でもかなり高い評価を受けていたアーティストだ
自分の上司が彼女をスカウトしてこいと言われた時は人選ミスも甚だしいなと思いつつも彼女がかなりの才能の持ち主なのには変わりないので承った
自分の感じた彼女の第一印象は
『刺さしいだけのかわいい女性』
という感じだった
いわゆるツンデレに該当する娘だと直ぐに分かった
まぁ人によってはデレがないじゃんと思う事もあるだろうが…
最初に会った時彼女は
「別に1人でもやっていける時代だからそういうのは間に合ってる」
となかなか時勢を見た的確な言葉を残し玄関のドアを閉められた、とりあえず彼女の好みだという茶菓子だけ近くに置いておいた
次は自分から見た彼女の曲の印象だったり感想だったりをぶつけてみた、一応プロデューサーと言う職業に就いてはいるので曲を分析したりは得意な部類には入る、流石に曲自体を作ればしないが
彼女は無言で聞き入れてくれた
「そういう業界人の声はネットとかでしか見なかったしいきなりドア越しにぶつけられると思って無かった、あなたの私の曲に対する想いは伝わった…、ありがとう…」
結局2回目ではドアの向こうには行けなかった
3回目はほとんど日常会話だけで特に曲や仕事についての話はしなかった、あとようやくドアの向こうに行けた
「ここまでストーカーじみた事をされるとは思って無かった、まぁあなたの根気がいつまで続くか見させて。」
と薄々自分でも気付いてはいたが流石に高校を卒業して間もないうら若き女性をつけ回す?のは仕事とはいえ他の人に言うのは憚られるな…。
そしてやはり彼女は他のプロダクションの誘いをいくつか断っていたらしいが、根気よく半年ほど通い続ける(と言っても週1程度だが)ことによって
「辞めたい時に辞めさせてくれるなら」
という条件付きで入ってもらった
その後すぐにまたW.I.N.Gで結果を残すように上から言われたが正直自分がプロデュースしても優勝出来ないので別に出なくてもいいじゃん、そもそも彼女はその枠に収まらない位の評価を既に獲得しているので彼女の好きにやらせてあげてください
と上に具申した
自分でもここまで上に反抗するのは初めてで自分にもこんな面があったのかと意外に思ったことを覚えている
結局先の具申を聞き入れてくれたようで斑鳩さんはネットで活動していた時と変わらない活躍をすることができた
これが功を奏したのかプロダクションに所属しても今まで通りの活動なのは分かってるじゃんとまたファンを獲得することが出来た、
たとえネットで人気だったとしても公式タレントになった途端に人気が無くなるなんて事はザラなのでそこをネットの方々に愛想をつかされなくて本当に良かった
結局彼女からの刺さしい態度が変わることは無かったがそれで良かったのだろう…何処かそれを心地よく感じていた自分がいたのは事実だ
1年程自分が担当してアイドルとしてのレッスン、テレビ用のトーク力、曲に対する熱量(そもそもかなりあったが)はかなり育成出来たと思っていた矢先に
他のプロデューサーとの交替を命じられた
自分に出来るのは種を蕾まで育てるだけなので、そろそろ潮時かな…とは思ってはいたので彼女にプロデューサー交替を伝えた
「……正直あんたのことネットとかの評価で知ってたんだよね、毎回担当するアイドルがW.I.N.G決勝には行くけど誰も優勝させられない二流プロデューサーだって…、
でもあんたは私をW.I.N.Gに出すことはなかったしネットでの活動も制限しなかった…
これって期待されてないって事なのかとも思ったけどちゃんとあんたは私の活動の事を第一に考えてくれてたし、たまに働き過ぎで疲れて事務所で眠りこけてることもあったな…
まぁあんたが誘ってくれたんだから私が辞めたいと思わないならこのまま続けてやってもいい、
それでまた私のプロデューサーやってくれよ?
二流プロデューサー。」
彼女も交替に納得しているようでよかった
たまに納得いかないまま交替した事も無いわけでは無かったから安心して交替できる
おそらく自分がまたプロデューサーに戻ったとしても彼女に伝えられる事は無いだろう…
後は全て後任のプロデューサーに任せてあるから自分はもう斑鳩さんには要らないのだがな…
彼女と別れを告げて、結局それで燃え尽きたのか自分は会社を辞めていた、彼女が辞めるより先に自分が辞めるのは少々滑稽だな
その後の彼女は『カミサマ』とまで言われるアーティストに登りつめた、彼女の才能は本物だった、
自分の様な凡庸なプロデュースではここまでの評価は得られなかっただろう
これでよかったんだ…。
過去の栄光は自分のモチベーションを上げる位にしか役に立たないのでこんな使い方でいいだろう。
自分はさっさと低めの雑草の元へ行き、空を見上げながら惰眠を貪ることにした。
本来の自分は行けない場所なんかありまくるし自縄自縛の凡庸の存在なので初投稿です
斑鳩ルカの公式掘り下げまってます
多分公式掘り下げ来たら何回か改定すると思います
過食性アイドル症候群を聞きながらアイマスをやると精神がゴリゴリ削れていくのですき
歌詞に当てはまるようなアイドルがアイマスにいなくてよかったよかった