生まれつき争いごとは苦手なのに、ただ単に体格と運動神経が少しばかり人よりいいというだけで軍隊に行かされた。俺はどちらかというと家で本を読んでいる方が好きなタイプなのに。
そして入隊した時の教官との模擬戦闘。あれが決定打だったんだろう。ハンデありとはいえ圧勝してしまったのだ。今思えば馬鹿なことをした。
期待のホープと言われ、他国との諍いに百人隊長として出向かされた日、結論から言うと俺達の部隊は蜂の巣にされた。相手はたかが民兵、そういう驕りがなかったと言えば嘘になる。しかし作戦上は夜にこちらから奇襲を仕掛けるはずだった。だがその前準備も終わっていない昼頃に俺達は奇襲を受けた。
なぜかは分かっている。その日、反乱の鎮圧に動かされた俺達は若い大隊長の指揮下だった。そのクソガk…大隊長様は楽勝だと思い切ったのだろう、作戦の指揮をあろうことか公開無線で伝えた。盗聴し放題である。しかも合言葉もなし。マジでアイツ馬鹿なんじゃねぇのとは思っている暇もなかった。
後悔と恐怖のどん底で頭蓋に銃弾がクリーンヒットした感覚と同時に、俺の意識はブラックアウト。
〜〜
とここまでが俺の覚えている最近の記憶なんだが…見渡す限りの森、森、森!えっ何これここが天国なん?えらい薄暗く作っちゃったな神様。
そんなバカを言っている場合ではないが、しかし地球では無いのも事実だ。まず木の色。幹は白色でこの時点で何だか普通じゃないが、その上葉っぱの色が青色。こんな木は地球には恐らくないだろう。あったとしてもこんな視界を埋め尽くすほど群生してはないはず。
次に動物。もちろん森なので動物は見る。だが…
あっウサギだ可愛いなぁと思ったらなんか首からしたが明らかに爬虫類だし。
おっ可愛い小鳥だなって思って近づいたら俺よりでけぇし。小鳥でもねぇし足6本あるし。昆虫か。肉食じゃないっぽくて良かった…。
とまあこんな風に元の世界には存在しないものがいるという状況。それに俺の服装。
一応夜に奇襲を仕掛ける予定だったので黒を基調としたミリタリー服だ。まぁ昼間に奇襲されたからミリタリーはクソの役にも立たなかったけども。
余談は置いといてこの状況を総合的に見るに、俺の長年の幅広い読書知識が輝く。これ、異世界転生しちゃったんじゃない?証拠少なすぎるけども。
〜〜
とりあえず足踏みしてても進まないので歩くことにしてみた。
なんかだんだん日も暮れてきてるっぽいし(葉っぱで見えづらいけど)、人がいる痕跡だけでも見つけたいところ。
と、何やら前方に綺麗な泉を発見した。泉?沢?まぁなんでもいいやなんか綺麗な水たまりを発見した。ここで初めて気づいたが、
めちゃんこ喉乾いてた。
喜び勇んで水場に駆け寄り、頭を突っ込む。そのまま某ピンクのまん丸悪魔もかくやの吸い込みでがぶ飲み。美味い。美味すぎるッ!
満足したので顔を上げると、額に冷たい感触がゴリッと。
そして目の前には…布で前を隠す銀髪の絶世の美少女…
ただそれよりも気になってしまった。どうしても目に入ってしまったのだ。
俺の額に突きつけられてるの、ハンドガン(正確に言うとGLOCK-27)じゃない…?
そしてそれよりももっと気づいたこと。俺、
この美少女が入ってた(?)水がぶ飲みしてたんか…?
ラッk『ダァン!』
~完~
ウソです(多分)