ヤーナム憑依転生   作:蓬莱鈍足

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基本は続け物の短編です。小ネタの外伝も出したい(いうだけタダ)
ネタはたくさんある。それを文章にする力が少ない……
なのでチラ裏。ありがとうチラ裏!鈍足投稿頻度と実力のない者の味方!


1話 憑依転生

「ミルチア!目が覚めたのね!急に叫びながら走り回っていきなり倒れるから心配したのよ!」

 

目隠し帽をかぶった女性が覗き込む。

目隠し部分が金属。重そうだ。でもなんか見たことがあるデザインだ。

 

しかし、誰だろうか?

そもそもどういった状況なのか。俺は死んだ記憶がある。

生前は至って一般的な生活を送っていた筈。前世の記憶をもって転生とはなにか悪い事でもしたのだろうか。

 

思考にふけっていたら目隠し女性に心配された。

 

「もしかしてまだ本調子じゃないの?また後で来るからゆっくり寝てなよ。」

 

そう言い残し部屋を去った。

部屋には微かにアルコールの匂いと錆びた鉄の匂いが漂う。

左腕に違和感があった。腕を確認すると針が刺さり、管が伸びていた。点滴だ。

管の中身が赤い。点滴台には赤い液体の入ったビンがある。輸血だろうか。手術をした様子は見られない。

なぜ輸血?

 

ビンには英語だろうか文字が書いてあった。英語には学は無いがなぜか読むことができた。その文面には「ヤーナム」の文字。

「目隠し帽」 「輸血」 「ヤーナム」

 

もしかして:Bloodborne

 

Bloodborne

風土病である「獣の病」が蔓延する古都ヤーナムを舞台に、死闘感たっぷりの戦闘とゴシックホラーなストーリーを楽しむ“死にゲー“である。

そう“死にゲー“

敵がそれはそれは強い。レベルを上げれば簡単に死ぬことはないが、低レベルではすぐ死ぬ。だが現実では死ななくても怪我をする。

画面越しなら体力表示の減少だけで終わるが、現実で同じような出血多量の大怪我なんて絶対に嫌だ。

 

まあいい、これは主人公の境遇だ。問題はストーリーだ。

NPCはストーリーで皆おかしくなる。ストーリーでは獣狩りの夜にほとんどのNPCが異常をきたし、秘匿が破られ赤い月が出ると漏れなくほとんどのNPCが発狂し、家の中は何の気配もなくなっていた。今いる聖堂街上層であろう場所ももちろん人がいなくなっていた。

NPC……いやモブに優しくない。

お先真っ暗だ。

 

そしてもう1つ問題があった。

 

『女の子になってる……』

 

まさかのTS憑依転生である。

 

+++

 

体の持ち主の「ミルチア」の記憶が無いことがばれた。

 

だがありがたいことに、先ほど話しかけてくれた聖歌隊の女性のノアや他の人々は記憶喪失と勘違いをしてくれた。

話から俺の憑依元であるミルチアは聖歌隊関係者だった。権力を持った医療教会の聖職者。下級・上級・最上級と別れている中での最上級の人物。

 

安泰かもしれないと思ったがそうでも無い。

医療教会。血の医療でヤーナムの人々を救う医療機関である。実体は血の医療で上位者を探求するただのヤバい奴らだ。

 

医療教会は血の医療と称しヤーナムの人々で実験をしている。そもそも聖歌隊は孤児院での実験の結果生まれた組織だ。

その一派である聖歌隊も超越的思索を得るために宇宙との交信を目指している。憑依がばれたら実験体にされてしまうだろう。

 

一回死んだ身だが苦しみながら死にたくない。それにミルチアにも悪い。

普通の人間のフリをしないと。

 

+++

 

目が覚めて数日が経った。

精神が男性、肉体が女性。TS小説でよくある拒否反応が出るかと思ったがそうでもなかった。

やはり憑依だからなのか、自分の体という感じはしない。

影響はあるのだろう。前世の時にあった女性に対する肉欲が沸かない。

肉体に引きずられているのか、教会という性への禁欲思想からくる性差を気にしない環境からなのか。

 

ノアに上層巡りの案内をしてもらった。

やはり普段のミルチアと違うから心配しているのだろう。そりゃあ女の子の体の男が入ったら違和感マシマシだろう。言葉遣いを女性の物に近づけているが中々完璧に話せるわけではない。

 

さて、どこを巡るのだろうか。

記憶喪失なのでさすがに許可が降りなかったのか、下層には行けなかった。

しかし、エーブリエタースを見させてもらうことになった。

俺の入ったミルチアという女性はかなり熱心な聖歌隊員だったそう。狂信者って奴だ。

狂信者だったミルチアにエーブリエタースを見せて記憶を思い出してもらおう!ってことか。

 

エーブリエタース。

大きな白い身体、異形の翼、大きくてつぶらな瞳、触手。

啓蒙高い狩人から人気の上位者だ。

ブラボでは美少女ヒロインとされている。

俺はあまり魅力を感じなかった。ボスとして凶悪なのだ。突進やら即死のレーザーやら。早く倒したくて必死だった。でもこれはゲームのプレイヤーとしての主観が大きい。

 

他の狩人は美少女ヒロインとして可愛がっている。

俺も聖歌隊の一員として見れば変わるだろうか。

 

そして俺はエーブリエタースを見た。

 

 

+++

 

 

「エーブリエタースで何か記憶は戻った?」

『それが全く』

「そっか。前のミルチアはエーブリエタースを見てとりつかれたかのように研究していたから何か思い出すと思ったけど……」

 

何も感じなかった。あっても大きいとかその程度の感想だった。

医療教会が町を巻き込んでまで上位者を求めるほどの魅力があるはずなのにもかかわらずだ。

啓蒙も上がった感じはしない。

 

思考がソレに支配されている。

このままノアと話していたらボロが出そうだ。

だがノアは知らずに話かけてくる。

 

「聖歌隊は宇宙との交信を目指す組織だけど、今のミルチアはどう思う?」

『いいんじゃないか?生物の活動は願いを叶えるためにあるらしい。繁殖に進化、普通のことだよ』

「普通なの?高尚な宇宙への探求が。」

『普通だよ』

「……そっか。貴方にとっては普通のことなのね。」

 

ノアは何かに納得したようだ。俺的には何かまずいようなことを言ったような気がする。

いつものように仕事に戻った。それからの日々はいつものように穏やかだった。

しかし、ノアからの対応が少し変わった。なぜだか客人をもてなすような対応に変化した。ヤーナムの文化作法を教えてもらうときは母親が子供に行儀を教えるような雰囲気になっていたが。

 

しかし、なぜだろうか。前のように宇宙への探求に興味を出さなくなったからか。それともミルチアではないとバレたのか。だが、解剖に回される様子もない。

このまま穏やかな日々が続いてくれれば。

 

しかし、穏やかな日々は続かない。

部屋にノアが飛び込んできた。

 

「逃げるよ!!」

 

二人分の荷物を持って言った。

 




オリキャラの名前のネタと、NPCの名前の考察のように見える妄想

・オリキャラの名前のネタ

ミルチア
宗教学者「ミルチャ・エリアーデ」から。
脱魂と憑霊についての説を説いてたな……という軽い理由から。
ミルチャさんは男性でルーマニア出身。名前の語源はルーマニア語かららしい。

ノア
ノアと動物たちを安全な場所まで運んだ「ノアの箱舟」から。
英語綴りはnoa。女性につけられる場合がこの綴り。
女性の名付けではスペイン・イスラエル他、ポルトガル・オランダなどでよくつけられるそう。
ヘブライ語源。


・NPCの名前の考察のように見える妄想

ブラボに出てくるNPCの名前はハンガリー系とチェコ系が多いそう。

ハンガリー語は他ヨーロッパとは異なった独自の言語特徴(ウラル語族)がある。かなり特殊で、他の国と意思の疎通ができないほどの大きな隔たりがあるらしい。(wikiから)
ウラル語族話者に関連する遺伝子の元は東アジアであるとされている。モンゴル帝国のなごりだろうか。
そんなハンガリー系の名を持つNPCはヤーナム民が多い。ヤーナムは他地域から孤立している。
宮崎氏はここまで考えていたのか。すごい。

チェコ系はビルゲンワース・医療教会の人物が当てはまる。

チェコ語は習得の困難な言語と言われることが多く外国語話者を苦しめている。
また、チェコ語wikiから「語族の違うハンガリー人とは全く理解し合えない。」とされている。
この事実は、ヤーナム民とビルゲンワース・医療教会の隔たりを感じさせるスパイスになってそう。
宮崎氏はここまで考えて(略)

カインハーストはドイツ系。異邦人は英国系だそう。
語族が皆違う。宮崎氏はここまで(略)


あれ?ノアとミルチアは上の法則に何も被ってなくね?
それは俺さん(ミルチアの中の人)の影響を受けたイレギュラーってことにしてください(焦)
ノアは俺さんの影響で探求の道を外れたし、ミルチアに至ってはとんでもないことになっているし。

「再録」マルチプレイ時、単体ボス(渇けも・エミーリアみたいな)に対してどう戦ってますか?

  • とりあえずタコ殴り
  • 攻撃係と囮
  • 部位破壊
  • ボスごとに決まった戦い方がある
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