ヤーナム憑依転生   作:蓬莱鈍足

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難産だった。


17話 メルゴーの高楼

霧が立ち込める部屋から皆大好きミコラーシュが出てきた。

ゲームで見た不敵な笑みを浮かべている。

 

「素晴らしい!何かが入り込んだと思っていたがまさか貴方のような存在がこの夢に訪れるとは!

ゆっくりと話をしたいが貴方の狩人は許してくれないようだ」

 

狩人さんはミコラーシュに向かって走る。逃げるミコラーシュ。二人を追う俺。

ゲームだとミコラーシュと追いかけっこでをして小部屋に誘いこみ2回程戦い撃破する。

だが、狩人さんは通路でミコラーシュに攻撃をし、1回目の小部屋戦を飛ばした。RTAで見たことがある。

 

「アッハハハッ!おぉ、素晴らしい!夢の中でも狩人とは!」

 

ミコラーシュの狩人さんをたたえる声に気分がよくなるが、狩人さん本人は苛立ち、不機嫌になっていた。

俺たちはミコラーシュを追いかけて上に向かう。

 

ミコラーシュの狂喜じみた祈りが聞こえる。

だが狩人さんを追いかけることで精一杯で内容が入ってこない。ここはゲームでも印象的なシーンだったんだけどな。

 

ミコラーシュが小部屋に入る。ミコラーシュとの最後の決戦のバトルフィールドだ。

その時に多数の人形が襲い掛かってきた。狩人さんは応戦し、俺は武器を構えるも人形の数にビビり、避けるように部屋に入った。

だが、狩人さんが入る前に鉄格子が落ちてきた。

狩人さんは激昂した様子で開けろと叫びながら鉄格子を攻撃する。

 

『落ち着け!別ルートでこっちに来れるだろ!』

 

俺の言葉を聞いた狩人さんは焦った様子で鉄格子から離れていった。

 

「神とその被造物というよりも、まるで母と無理やり引きはがされた子供ではないか」

 

にやにやしながらミコラーシュが言う。

なぜパッチといいミコラーシュといい、俺と狩人さんとの関係性を知っているのだろうか。

でもそれよりも気になる点がある。俺と狩人さんのどこが「母と子」なのだろうか。

 

「貴方も涙ぐましい努力をしている。人に堕ち、人を創造してまで子が欲しいのかね」

 

ん?

 

「とぼけなくてもいい。聖歌隊の元はカインハーストの血族の孤児だという噂がある。

貴方が選んだガワはそうなのだろう?」

 

そうなの?知らないんですけど。

確かに考えてみたら。髪の毛は金髪だし、月の香りが分かるのもそこからなのかもしれない。

そういえば、前世のブラボ考察に「聖歌隊、血族説!」みたいなものがあった気がする。

 

「下位種族の人間になり、上位者の子を孕む。いや、待てよ。貴方の作った狩人は何のために……」

 

何かを思い付いたのか、彼は鬼の首を取ったかのように俺に推測を述べる。

 

「貴方は作った狩人を上位者に近しいものに作り変えて子をなす相手にするつもりなのか!」

 

いや、違いますけど!

 

困惑する俺を尻目に狂喜の声を上げるミコラーシュ。

そんな彼に上から狩人さんが武器を振り下ろしながら落ちてきた。

狩人さんのノコギリ鉈で頭を割られたミコラーシュは、狩人に反撃しようとするが狩人さんの追撃に沈んだ。

 

狩人さんの顔は鉄格子越しで見た時の様子はなりを潜めていた。

むしろ、狩人さんはとても機嫌が良さそうであった。

床に倒れているミコラーシュは消えかかっているのに上機嫌ながらも悔しさをにじませた声音で言葉を発する。

 

「我らは間違っていなかった。貴方の器の聖歌隊員は祈り、それに貴方が答えた。

貴方の存在は我らの悲願の鍵になるだろうに。

これが終わりか。全て、忘れてしまうのか……」

 

そういい、ミコラーシュは消えた。

謎に上機嫌な狩人さんに声をかける。

 

『ありがとう。また狩人さんに全部やってもらってしまった』

「いいえ。貴方があの男と話をしてくれたおかげでとても助かりました」

 

ミコラーシュの意識が俺に向いていたから、すんなり攻撃が決まったところもあるしな。

狩人さんの発言にうなずいている俺に狩人さんが目線を向ける。狩人さんの目線は俺のお腹のあたりに向いていたが俺はそれに気づくことはなかった。

 

***

 

月見台に行く前に、狩人さんが寄りたいところがあるということで聖堂街に行くことになった。

ここには赤ローブさんとアリアンナさんがいる。

それに思考を巡らせたときに狩人さんの目的がわかった。

 

アリアンナさんがいたところには誰もおらず、付近の床は血で汚れていた。

血をたどり地下へ降りる。

そして予想通り、水が溜まっている部屋に異形の子とアリアンナさんがいた。

 

泣いているアリアンナさんには目も向けず、狩人さんは異形の子へ近づき蹴り飛ばした。

 

異形の子はボールのような軽さで壁に当たり短い声と口から体液を出して動かなくなった。異形の母たるアリアンナさんは大きな悲鳴を上げて死んだ。

狩人さんはアリアンナさんには目もくれず、異形の子の体をさばき、へその緒を取り出した。へその緒は体液で濡れていた。

 

狩人さんは最初からへその緒を得るためにアリアンナさんを呼んだのだろう。

人道に反しているが、ゲームでも同じことをしたので何も言えなかった。

アリアンナさんをオドン教会に避難させれば簡単にへその緒が得られることは俺も知っていたし、実際そのように行動したからだ。

プレイヤーの悪い部分が狩人さんの人格に影響を与えている事に罪悪感が生まれた。

 

***

 

悪夢に戻り、赤子の泣き声をBGMに月見台へ進む。

目玉がたくさんある人食い豚を避けて横道を進む。

大きな青白い月の光を浴びながら、生ぬるい水に浸水された石畳の道を進む。

 

上が近づいてきたところで、白いウエディングドレスを着た女性こと"女王ヤーナム"。

彼女は俺たちに目を向けることなく、赤子がいる方向を見つめていた。

 

エレベーターに乗り、メンシス学派の亡骸を横目に月見台に到着した。

赤子が近い。エレベーターホールを出ると、空から黒い蜘蛛のようなカラスのようなものが下りてきた。"メルゴーの乳母"だ。

こんな早いタイミングで出てきたっけ?

 

乳母は数多くある手に刃を持って襲い掛かってきた。

主に俺に。

俺は逃げ回り、狩人さんは俺にヘイトが向いている乳母をタコ殴り状態で殺した。

 

乳母が消え、赤子の泣き声が止んだ。"HUNTED NIGHTMARE"だ.

狩人さんの手にはへその緒が握られていた。




Q・ミルチアさんはカインハーストの血が流れているの?
A・月の香り、金髪…これらの人らは皆カインハースト血族疑惑がある。

Q・子を孕める者の相手に狩人さん?狩人さんは男?
A・上位者になれば性別など無いに等しいので、自由にお決めください。


余裕があったらメルゴーの乳母戦を書き直したいな。

「再録」マルチプレイ時、単体ボス(渇けも・エミーリアみたいな)に対してどう戦ってますか?

  • とりあえずタコ殴り
  • 攻撃係と囮
  • 部位破壊
  • ボスごとに決まった戦い方がある
  • 何も考えていない
  • その他
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