ヤーナム憑依転生   作:蓬莱鈍足

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ごめんなさい。
先にこっちをあげる。

これが書きたくてこの話を書いていた部分があった。

うーん。しまらないな。


ED3 幼年期のはじまり

俺は狩人さんと共に生きることにきめた。そして、始まりを見届けることにした。

 

炎上する建物の裏庭。大樹とその元に広がる美しい白い花畑と乱立する墓。

その地でどうにかしてゲールマンを倒した。

彼が消える寸前に重荷から解放されたような安心しきった顔をしていた。本当にこの夢が苦痛だったようだ。

 

感慨深い気持ちに浸っていると、空の月が赤く輝き始め月の魔物が降りてきた。

そうだった。狩人さんは月の魔物を倒して新しい上位者として幼年期を迎えるのだ。

 

狩人さんは俺に向かってサムズアップをした後に月の魔物へ向かっていった。

月の魔物は狩人さんを両手で抱えた。しかし狩人さんが取り込んだへその緒の力なのだろうか。月の魔物は狩人さんから離れた。

 

月の魔物は咆哮を上げる。臨戦態勢だ。

月の魔物はゲームではかなり弱かった印象がある。脳死のタコ殴りでどうにかなりそうだ。狩人さんとともに月の魔物へと走る。

月の魔物は俺に穴の開いた顔を向ける。魔物には目はないが目が合ったような気がした。その時、恐ろしいほどのプレッシャーを感じた。

 

瞬間、魔物は赤い光と共に咆哮を上げる。同時に衝撃が襲う。まるでトラックに激突したように体は吹っ飛び、墓にぶつかり止まった。衝撃でかなりダメージを受けたがそれ以上に貧血の時に感じるような脱力感があり、まったく体が動かず輸血液も使用できない。

 

なんだこの出オチ。

 

「ご無事ですか!」

『大丈夫だ!俺のことはいいからそいつを倒せ!』

 

狩人さんにはこの攻撃を仕掛けていなかったらしく無事そうだ。

狩人さんは苦虫をつぶしたかのような顔で俺と魔物を見ると、魔物のほうへ向かっていった。

 

この後は何故か魔物は俺を攻撃することはなかった。

だが狩人さんとの戦いは壮絶なものであった。

魔物は体力ミリ残しリゲイン咆哮を多用した。狩人さんは回復のために狂ったかのように魔物に切りかかった。返り血が狩人さんの体を真っ赤に染める。

魔物も狩人さんを攻撃する。だが俺を一撃でダウンさせたときのようなプレッシャーを出すことはなかった。

 

そういえば月の魔物は狩人を自分の正統な後継者……自分の赤子とするためにわざと手を抜いているという話があったな。あのリゲイン咆哮も自分の血を狩人に取り込ませるためにわざわざやっているとか。

 

魔物と狩人さん。二人の血が白い花畑を赤く染める。

戦いは唐突に終わった。

狩人さんが魔物の頭を破壊し、腕を差し入れ大量の血を噴出させながら脳やら血管やらの贓物を鷲掴み引っ張り出した。

 

月の魔物はうなり声をあげながらうつぶせの状態でドサリと倒れた。衝撃で白い花弁が舞う中、狩人さんだけが花畑の中にたたずむ姿はとても美しかった。

とても美しい光景だったが少し違和感を覚えた。なぜだろうか。

 

「主よ!倒しましたよ!これからは主とずっと共にいることができるのですね!」

 

狩人さんが駆け寄って俺の手を握りながら言う。

狩人さんは俺にまた会うために何回もこの夜を繰り返してきたのだ。狩人としての異常性なのか、それとも生来のものなのか。

 

だが、一度手に入れた希望や安らぎ、居場所を見てそれを手にした人間がそれを失えば血眼になって取り返すだろう。狩人さんはただ諦めが悪かっただけなのだろう。

ノアを救えず、ミルチアに体を返せなくなってしまった俺。一人になってしまった俺には狩人さんしかいない。狩人さんが幸せになるために何か手伝いをしたいと考えていたが、狩人さんの幸せが俺で完成するならこんなうれしいことはない。

俺も一人は寂しいのだ。

 

俺は力の入らない手で握り返す。狩人さんはかすかな力の入りに気が付いたのかマスク越しでもわかるような笑顔を向けてきた。俺もつられて笑い返す。

和やかで感動的な雰囲気だが体制が変わって激痛が走った。

狩人さんはそれに気が付き注射針で自分の血を抜いて俺に刺してくる。相変わらず狩人さんは自分の血を俺に注ごうとしてくる。これだけはどうしても慣れない。

 

狩人さんに血を注いでもらう傍ら花畑に倒れている月の魔物を見る。この違和感は何だろうか。

思案してその正体に気が付いた。

月の魔物を倒したのに消滅していない。

確か魔物は倒されると血をまき散らしながら消滅したはずだ。なのにこうして肉体が残っているということは……

 

その事実に気が付いたと同時に、月の魔物が起き上がりこっちを見る。

 

『逃げろ!』

「え?」

 

魔物はとびかかり俺と狩人さんをつかみ、髪のように生える触手で俺たちを包み込んだ。

 

魔物から力を流し込まれている。体が作り替えられているか変化を感じる。繭のように包まれて体が変えられる。まるで蛹にでもなった気分だ。

視界が触手に覆われてまったくわからない。

 

けれど狩人さんの狂ったかのような笑い声が聞こえる。大丈夫だろうか。

どれぐらい時間が経過したのだろうか。長かったようにも感じたしとても短くも感じた。知らない間に狩人さんの笑い声は聞こえなくなった。

 

力の流れが止まった。その直後に月の魔物が拘束を解き、血をまき散らしながら消滅した。

気が付いたら貧血のような脱力感はなくなっていた。だがとても眠い。

狩人さんは無事だろうか?

霞がかった視界であたりを見渡すが狩人さんを見つけることができなかった。

そしてそのまま意識が途切れた。

 

 

狩人の夢の裏庭、大樹の下で花畑を眺める。

夢から覚めることなく俺はこうして夢にとどまってる。理由は何となくわかっている。

 

「ミルチア様、お体に障りますよ。よかったらひざ掛けをお使いください。」

『わざわざありがとう。ただ眺めていただけだからもう戻るよ』

 

人形ちゃんが迎えに来てくれた。座っている俺に手を差し伸べてくれたのでありがたくその手を引いて立ち上がる。

 

『でも、まさかこんなことになるとは思わなかった』

「ご不満ですか?」

『いや、この状況をすんなり受け入れている自分に驚いている』

 

人形ちゃんは臨月期で膨らんだ俺の腹をなでて「狩人様」とおなかに向かってつぶやいた。

そうなのだ、まさかの狩人さんを孕むというびっくり展開になってしまった。

 

この流れだと狩人さんはあのイカの状態で生まれてくると確信している。ゲームの流れでは幼年期の始まりEDだしな。

この体が上位者を孕んだのは月の魔物のせいだろうな。俺と狩人さんを触手で包み込んだ時に仕組んだのだろう。

 

そういえば、アリアンナ出産イベントの時に赤子を殺すと母親も死んでしまっていた。今の俺と狩人さんは同じような「母親の人間と生まれた上位者?」の関係だ。

こうしてつながっていれば、俺は狩人さんから離れられない。

 

月の魔物は俺というわけのわからないイレギュラーを赤子を守る胎として使うことができる。

あの時の狩人さんの笑い声はこの事実に気が付いたからか。怖……

 

『前に一緒にいた時から思っていたがお前はやっぱりおかしいよ』

 

そういいながらお腹をなでる。中にいる狩人さんは嬉しそうに動いた。




メス堕ちEND

実は妊娠ENDをしたいがためにTSにしました。
実は俺さんか普通の女の子にするか迷いましたが、男である俺さんが狩人さんを母として受け入れる変則的雌オチがしたかった。
それと女の子の中に女の子が憑依してもあまり脅威というか異様な感じが出せないかなと思いTSにしました。

憑依系では元の人格を模倣するあまり、元の人格と混ざる展開がだいすこ人間ですが、この話では逆になってしまった。かなしい。

「再録」マルチプレイ時、単体ボス(渇けも・エミーリアみたいな)に対してどう戦ってますか?

  • とりあえずタコ殴り
  • 攻撃係と囮
  • 部位破壊
  • ボスごとに決まった戦い方がある
  • 何も考えていない
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