ヤーナム憑依転生   作:蓬莱鈍足

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!!注意!!
この話から自狩人成分が出ます。主人公狩人(月香狩人)の名前程度ですがご注意を。
本当は名前とか付けたくなかったのですが文章構成が大変になるので。
↑修正中(5/29)


それと、ハーメルンに登録して約1か月。活動報告の存在と感想への返信機能に気が付きました。
返信しようにも時期が空きすぎたのでこの場でお礼を申し上げます。
本当にありがとうございます!
文章初心者のつたない文章ですが楽しんでもらえて幸いです。これからも(ローペースですが)頑張って書きます。




5話 夢

【狩人視点】

 

ヤーナムに治療法を求め輸血してから嫌な夢をみた。

鼻腔をくすぐるのは消毒薬の匂いとさびた鉄の匂い……おそらくは血の匂いだろう。

目を開ける。視線を巡らせると薬品が詰め込まれた棚と診察台が並んでいた。診療所だろうか。

 

しかしなぜここで治療を受けていたのかが思い出せない。

この場所で治療を受けたことは覚えているが、自分の過去を思い出そうとしても頭の中に靄がかかったようになにも思い出すことが出来なかった。

自分の名前はどうにか思い出すことが出来たが、本当にその名前の人物なのかも怪しい。

まるで体の中に大きな穴が開いてしまったかのような喪失感を感じる。穴の中に入っていたものは今までの人生で培ってきた人間性か。

 

これからどうすればいいのだろうか。何もかも失ってしまったこの現状で生きていくことが出来るのだろうか。不安と恐怖に支配される。

 

先の見えない絶望に飲まれていた時に頭の中から声が聞こえた。

きっと常人なら精神の異常だと片づけるだろう。しかし、何もかもを失った我が身には天の助けだった。

頭の声は不鮮明で何を言っているかわからないが悪意は感じない。

もしかしたら、これからどうすればいいかわかるかもしれない。

 

硬い診察台から身を起こした。

輸血の影響なのか体が上手く動かせない。無意味に壁の方に寄ったり、診察台に引っかかってしまったりする。もしかしたら頭の声の主の意思が自分の体に影響しているのではないかと考えた。何もない身だ。失うものはないだろう。

 

部屋をフラフラと歩きまわる。頭の声が聞こえたと同時に一枚のメモ紙を見つけた。

そこには自筆で「青ざめた血を求めよ、狩りを全うする為に」と自分の名前とともに書かれていた。

 

そうか、これから狩りをして“青ざめた血”を探せばいいのか。

やることは決まった。色々と不安だか先程までに感じていた絶望はなかった。

やることも見つけた。それに頭の中ではあるが一人ではない。

何か大切なものをたくさん失ったが希望はある。

 

晴れやかな気持ちで部屋の扉を開ける。

夕日の光が窓から差し込む。

 

『は…け……つ………みが……ぇ』

 

先ほどよりも鮮明に声が聞こえる。もう少しで内容を理解できそうだ。

 

階段を降り、先ほどいた部屋よりも大きな病室に出る。

部屋の奥、扉の近くに悪夢で見たような獣がいた。獣は死体を貪り食っていた。

恐怖で体が動かない。どうすればいいのだろうか。

 

『なる…ど、こい…を倒すことがチュ…………ルか。』

 

なんとなく意味を理解することができた。頭の主はこの獣を殺すのか。自分の意志では恐怖で体を動かせないが、声の主の意志に身を任せればうまくいく気がする。

 

声の主の意志に身を任せる。獣に襲い掛かり、手刀を叩きこむ。

 

「えっ?」

『えっ?』

 

頭の声と同じ言葉が出た

獣にはまったくといっていいほど攻撃が効いていない。

獣が反撃に出る。獣がとびかかり強靭な爪を振るう。その爪は体を裂き激痛とともに内臓を抉り出す。

獣は爪を何度も振り、それが体に当たるたびに頭の誰かの焦りと戸惑いを感じる。

 

体力の限界か。激痛が支配する体は血と内臓をまき散らしながら床に倒れた。

意識が遠くなる中、頭の声は「なんで」と戸惑いの声を上げていた。この戸惑いには悲しみは含まれているのだろうか。

何もかもを失ってしまった身だが死の間際にこうやって悲しんでくれる存在がいるのは幸福なことだろう。

そして目の前は真っ暗になった。

 

**********

 

花の咲き誇り、墓標が並ぶ小さな庭園のような場所。

月の香りの狩人こと主人公狩人に殺され、変な夢を見たと思ったら「狩人の夢」にいた。

なんでぇ?

 

混乱している俺に近づく人影があった。

 

「狩人様。大丈夫ですか?」

 

人形ちゃんだ!本物の人形ちゃんだ!

ヤーナムで一度会って見たかったけど絶対無理だと思っていたキャラだ。まさか会えるなんて思わなかった。可愛いな。

あれ?でも待ってくれ。

 

「私は狩人なのか?」

「はい。あなたからもう一人の狩人様と同じモノを感じます」

 

それはあの狩人の血が入っているからだな。悪夢で見た使者達も困惑していたし俺は正規の狩人ではないだろう。

 

「勘違いじゃないか?いろいろあってもう一人の狩人の血が入っているんだ」

「いいえ。あなたは…」

「主よ!目が覚めましたか!」

 

俺でも人形ちゃんの声でもない、ゲールマンでもない。ということは……

 

「なかなか目を覚まさないので心配しました」

 

主人公狩人だ!

とりあえず距離をとる。主人公狩人との戦いでバックステップができるようになった。ヤーナムステップは大事。

 

「なぜ逃げるのですか!?」

「いきなり殺そうとしてきた輩が同じ空間にいるなら逃げるだろうが!」

「確かにそうなのですが。いつもはあの場所に人はいなかったので敵か何かと思ってしまって。まさか、貴方が会いに来てくれるなんて思いもよらず」

「誰が知らない人間に会いに行くか」

 

すると狩人はショックを受けたようで、目を見開きながらものすごい勢いで俺に近づき肩をつかんできた。逃げる隙もなかった。

 

「忘れてしまったのですか!?ともに悪夢を終わらせたじゃないですか!」

 

そう言い、狩人は頭の装備をすべて外した。そこから出てきた顔に不意打ちすぎて息をするのを忘れた。

狩人に殺されかけた時に見た走馬灯。その時に出てきた顔だ。もしかして、この顔は俺が前世でプレイしていた……

 

「お前、自機狩人か?」

「思い出してくれたのですね!」

 

この狩人は自機だったのか。キャラメイクで比較的時間をかけて作ったキャラだ。実はちゃんとした名前はあるのだが、どんな名前だったのか忘れてしまった。

 

しかし、なぜここにいるのだろうか。このキャラのゲームデータはedまで到達したはずだ。夕方のオドン教会の前にいるのはおかしい。

もしかして……

 

「貴方とまた出会うために何回も、何回も、何回も、夜を繰り返してきたのです!やっとあなたと出会えました!」

 

しゅ、周回プレイをしている。俺は周回ed回収をやめて新データを作ったってのに。

強化された狩人だ。そりゃメイン斧が一発でダメになるわけだ。

 

「これからは別々の体ですが一緒にいられるのですね!途中で心が折れそうになった時もありましたが諦めないでよかったです!」

 

自機狩人がとんでもないことになってる……これがヤンデレってやつですか?

 




「いや、待て。本当なら最初期に夢から帰ってきた後の初めての死因を覚えているだろ!」
「梯子を使わないで飛び降りたことによる落下死です」
「うん、正解だ……」
「……」
「高いところから落ちたら普通はケガをするよな……ごめん」

*****

ちなみに、自機狩人さんの回想で俺さんがしゃべっていた聞き取れない箇所ですが
「背景の作りこみがすげぇ」
「なるほど、こいつを倒すことがチュートリアルか」
そんな大したこと言ってない。


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実はマルチでプレイしたことがありません。(野良でマルチができない)
皆様のマルチプレイでの経験を参考にできたらなと考えています。

「再録」マルチプレイ時、単体ボス(渇けも・エミーリアみたいな)に対してどう戦ってますか?

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