あ、キャラ紹介は今回もお休みでオナシャス。
ついでに、申し訳ありませんが来月からは月に2回か3回投稿とさせていただきます。
シンプルに、他サイト様でも色々と小説を書かせていただいておりまして、量が多すぎるという僕自身の節操のなさと考えの無さが原因です、すみませんm(_ _)m
無邪気な狂気が、アグリッパに襲いかかる。
瞬間、動揺をしたアグリッパだったが、すぐに思考を切り替え、魔力が練り、詠唱する。
「”repeat“」
淡々と、冷静に唱えるアグリッパ。
彼が唱え終えた直後、背後の人影を包み、青色の業火が発生する。
業火に包まれたソレは、獣のような呻き声をあげた。
「ギ────アァァァァァァァァァァ!?!?
ヒ、ヒ、ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ、ヒハイヤ、ヒ、ヒ、ヒハ、ヒハイヤダァァァァァァァァォァァァァァァァァ!!!!!!!!」
ふらつき、そして吠える人影は、やがて動かなくなった。
業火が消える頃には黒炭のように真黒な人形へと成り果てていたのだった。
「…………」
アグリッパは無言で、その消し炭を見つめながら、その正体に予想を立てていた。
しかし、そんな隙を見逃すほど、切翔は甘くは無かった。
アグリッパが棒立ちなのを視認すると、すぐさまマシンガンの銃口をアグリッパに向け、乱射する。
だが、アグリッパが隙だらけなのを悟ったのは切翔だけでは無い。
レクスが、彼の眼前へと立ち、その鋼のような肉体で切翔の射撃を防いだ。
「オイ、ボサっとすんじゃねぇよアグリッパ!!
敵は前にもいんだぞ!!」
「……あぁ、すまないね。しかし、ワタシは決めた」
アグリッパは切翔へと視線を向け、笑みを浮かべると、
「済まないが撤退させてもらう!!
……なにか、得体の知れない第三勢力まで加勢し始めたみたいだからねぇ。
キミも撤退を始めた方がいいよ!!」
高らかに宣言し、切翔から凄まじい速さで離れ始めた。
レクスは悟っていたのか、溜息を吐きながらアグリッパの後を追う。
……そうして、その場には切翔一人のみとなった。
切翔が外へ視線を向けると、槍を持った男と、義手の男の姿は消えていたため、本当に撤退したのかと切翔はアグリッパに呆れた。
「一人、消せそうだったというのになんて余裕だ?」
そんな独り言を呟きながら、切翔は“陽”のセイバーの状態を確認する。
腹部に空いていた風穴は塞がり始めていたのを確認し、安堵すると同時に不甲斐なさに溜息を再び吐いた。
「……なんとか、か。クソ、初日からこんなにも乱戦になるとはな。明日以降はなんとしてでも誰かと、常に行動をとるべきか」
義隆に直談判しようと、固く決めて切翔は“陽”のセイバーの元へと向かうのだった。
その足取りは先程の謎の人影に警戒し、慎重なものだったため、“陽”のセイバーと合流する頃には彼女の傷はもう塞がっていた。
─────こうして、一日目の聖杯大戦は終了した。