Fate/fake savior   作:桜野 ヒロ

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タイトルが!!決まらねぇ!!!!


少年と少女

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 床西町、西和高校にて。

 二年B組の教室内で霧島 遊人は、椅子に座り、携帯の画面を開いていた。

 調べているのは、路地裏で起こった焼死遺体のことだった。

 昨日、陽のアヴェンジャーが行った事だと遊人は早くも察知して、念の為に情報を収集していたのだ。

 こと魔術の世界では、魔術を目撃した一般人は殺さなければいけない。

 万が一、目撃情報があればすぐに始末するつもりであった。

 

「……おい、霧島」

 

 その最中に、遊人を警戒しながら声をかける男子がいた。

 遊人は、クラス内でも浮いた存在であり、嫌煙されていた。

 理由は、遊人自身も分かっていないが、単に竹流が遊人の人物像を出鱈目に吹聴していたからだった。

 遊人が、訊ね返すと男子生徒は答える。

 

「なに?」

 

「隣の……美月さんが呼んでる。

 早く行けよ」

 

 そう言い、男子生徒がそそくさと離れる。

 その途中、足を止めて男子生徒は訊ねた。

 

「……付き合ってんの?」

 

「えーそんなワケない。

 僕、あの子タイプじゃないし? 女子はさ、もうちょっと大人しい子の方がいいよね」

 

 そんなことを言いながら、遊人は重い腰を上げて、教室を出る。

 すると、出てすぐ横に呼び出した女子がいた。

 腰まで伸びている、黒絹のように綺麗な髪を靡かせればたちまち注目の的となり。

 顔を見れば殆どの男子の心を虜にしてしまう、美しく整った顔立ちをした、美月 夜空がいたのだった。

 

「───着いてきなさい、霧島君。

 貴方には、祖父の代わりに色々と詰問させていただきます、異論はないわね?」

 

 その鋭い目付きは毒針を向けているかの如く。

 否定をすれば命はない、と告げていた。

 そんな、傍から見れば激怒しているのは明らかな状況下でも、遊人は態度を崩さずに

 

「いいよー。面倒だしチャチャッと終わらせよっかぁ」

 

 そう、言うのだった。

 夜空は、遊人を誰もいない、近寄らない視聴覚室へと向かうのだった───。

 

 

 

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「さて、と。

 ねぇ、霧島君、昨日のアレは私に喧嘩でも売ってるのかしら? 

 今なら、買ってあげてもいいのだけれど」

 

 古びたパイプ椅子に腰を下ろし、夜空が言う。

 彼女の話とは、昨晩に遊人が陽のキャスターを連れて自身の土地へと踏み入った事だった。

 霧島家は、美月とは不戦の契りを交わしている。

 遊人がそれを知らないはずはないのを、夜空はしっかりと理解している。そのため、遊人の行為は挑発と受け取っていたのだった。

 

「喧嘩じゃない。人と会話するなら先ずは話題作りが重要じゃん?」

 

「……あのね、だからってなんでわざわざこんなことをするわけ?」

 

「こうまでしないと、あの爺が盗聴する可能性があったからだよ」

 

 なるほどね、と夜空は頷いて遊人を睨んだ。

 

「で、話って何かしら? 

 先に言っとくけど、くだらない事なら貴方のことを今、ここで殺してもいいわよ」

 

「んー、まぁ、単にさ─────」

 

 その、遊人の頼み事に激怒し、しかし最後には呆れて呑み込むのだった。

 

 

 

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「……とんだ災難だ」

 

 一方、霧島邸では。

 義隆に長時間説教を受けた切翔が、苛立ちを隠さないまま、自身の部屋へと戻ってきた。

 彼が苛立っている原因、それは義隆の説教もあるが、昨日の自身のサーヴァントの不甲斐なさに対しての苛立ちも含まれていた。

 あの戦闘の後、陽のアサシンに“あのセイバーは殺生に恐れている”、そう教えられた。

 

「……殺しに怯えているだと? 

 巫山戯るな、殺しに怯えてるってんならそもそも呼ばれて来るなという話だ……!!」

 

 乱暴に自身の武器を投げ、頭を抱える。

 この聖杯大戦は、自身の生存に大きく関わる。

 切翔とて、一人の人間だ。故に、生への執着はある。

 そして、陽のセイバーは不安を掻き立てる材料に他ならなかったのだ。

 

「……申し訳、ありませんマスター。

 一応、暗示で相手を人形と認識して斬るなどのことは可能、ですが……」

 

 切翔の様子に、罪悪感を感じた陽のセイバーが謝罪するが、それはむしろ逆効果だった。

 

「謝るから、なんだ。殺せるのか? 

 殺せないなら謝るな、耳障りだ」

 

 冷たく言い放ち、切翔は自身のベッドへと身を投げる。

 

「……少し仮眠をとる。

 さすがに疲労を取らないと次の戦いに支障をきたすからな」

 

 事務的に伝えると、切翔は目を閉じ、意識を深くへと沈めるのだった。




キャラ紹介は次回しますー
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