『━━━━━よしなかさま、待ってください!!』
広大な草原で、少女と共に走った、楽しく懐かしい思い出が復讐鬼の脳裏に過ぎる。
モヤがかかって、顔は見えずどんな人物なのかは分からない。
しかし、昨夜のあの白い髪の女だと復讐鬼は自然と理解していた。
なぜ、こんなものが流れるのか、困惑しながらも歩く復讐鬼は、ふとある場所を見た。
煌びやかなゲームセンターを、復讐鬼はぼんやりと眺め、
「……スゴロクハ、アッタリスルノダロウカ」
そう呟き、自然と足を動かしたのだった。
店内に入り、自然と周囲を徘徊する。
現在、復讐鬼は霊体化しているため姿は見られることはないが、彼の姿を見た者は必ず指を指して笑っていたことであろう。
「……ナカッタカ」
残念そうに呟きながら、復讐鬼はそこから立ち去る。
その直後、復讐鬼は何者かの気配を感じ取った。
「…………アノオンナカ」
その気配の主を先日戦った、“陽”のバーサーカーと気付き、復讐鬼は細い道へと進む。
彼女を誘き出すために、確実に戦闘へと発展させるために。
復讐鬼は歩を進めた。
しかし、その邂逅を義隆は良しとしなかった。
アヴェンジャーが記憶を思い出す可能性がある、そう判断した義隆は、自身の部屋で呵々、と笑い手の甲を掲げる。
───────そこには、剣の形をした三画の令呪が消えた痕跡と、手首に令呪が刻まれていた。
「令呪を持って傀儡へ命じよう。
我が元へ戻れ、復讐鬼」
突如として、アヴェンジャーが蒼き光に包まれる。
その姿が消える直前、“陽”のバーサーカーが慌てて飛び出す。
言葉を考えていなかったため、頭で必死に捻り出し、最愛の男へと言葉を───────
「サイゴニトオウ。
キサマハ、ホントウハナンナノダ?」
投げかける前に、復讐鬼が訊ねた。
義隆にの言葉に一度は騙されたが、時間が経つにつれて嘘だと確信した、復讐鬼は本人へ問うた。
「私は───────!!」
巴御前が答える。しかし、もう時間切れであった。
アヴェンジャーは、突如として変わった景色を眺め、令呪で場所を移動させられたと悟ったのだった。
「…………ナンダ、ナンナノダ?」
深まる疑念に、“陰”のアヴェンジャーは苛立つ。
そんな、アヴェンジャーの姿を見て義隆は、グラスにワインを注ぎ、呵々と笑った。
「雅め、中々に面倒な事をしてくれたな。
軽く見ていた
自身をそう蔑むも、どこか余裕綽々と義隆は残り二画となった令呪を撫でる。
「さて……そろそろ呼んでおくとしようか」
呟くと、義隆は電話を手に取り、とある相手に電話を掛けるのだった───────
人物紹介
コンラート・アグリッパ
年齢……62歳
誕生日…1月30日
身長……182cm
魔術属性……『火』
好きなこと……霧島家特製家系ラーメンをすすること
嫌いなこと……特にないねぇ!!
天敵……義隆
起源『模倣』
陰のランサーのマスター。
シュポンハイム修道院次期院長であったコルネリウス・アルバとは遠い親戚にあたる。
基本的には明るい人物であるが、戦闘になると冷静に対応する。
が、基本的に慢心しているため奇襲などには弱い。
起源を覚醒しており、それでコルネリウス・アルバの技術の模倣に成功している。
ちなみに、ユースタスに若作りの方法を教えたのはコンラートであり、本人もかなりの努力をしている。