サーヴァント情報の更新なおいおいとしていきますね♥️
「ほら、逆撫でてきた」
殺意の籠った瞳を向け、感情が入ってない笑みを浮かべながら”陰“のアーチャーは矢を腰の矢筒から取り出して弦にあてる。
彼の殺意を感じ取るまでもなく、”陽“のアーチャーが背中の矢筒から矢を取り出した。
「おいおい、仲良くしようぜ?
オレァ、さっきも言ったがアンタみたいな人が好きなんだ」
「ならさっきも言ったけれど。
僕は君の事が嫌いだ、僕の神経を逆撫でてくるんだからさ。
確か……ウィリアム・ゲスラーとかだっけ?
ごめんね、アンタ嫌いだから名前忘れたよ。ちなみにボクが名前を忘れたのは韋駄天クソ野郎の二人目だよ」
「なんだ、オレのことめちゃくちゃ好きじゃねえか!!」
歯を見せながらニッカリと”陽“のアーチャーが笑む。
その瞬間、二騎のサーヴァントによる開戦の火蓋が開けられた。
最初に仕掛けたのは笑みを消し去り、冷徹な顔となった”陰“のアーチャーだった。
彼が矢を放つと、矢が分身して先程同様、無数のやとなり”陽“のアーチャーを襲う。
「おいおい、土砂降りだなあ」
陽気に笑いながら、”陽“のアーチャーがボウガンを構えると、ユースタス達へと視線を向けた。
「マスター、二歩後ろ。
コンラート、アンタは左に三歩
ランサーは心で決めな」
ニカッ、と眩しい笑みを浮かべて”陽“のアーチャーが指示を送る。
彼の指示に従い、ユースタスは二歩下がりコンラートは左に三歩進む。
そして、”陽“のアーチャー自身はそのまま前へと悠々と歩を進めた。
矢が飛来する。しかし、ちょうど”陽“のアーチャーの言葉通りに移動したユースタス達は矢に刺さることなく済んだのだった。
「へぇ、全ての矢の落ちる場所を予測したのか。
それで、マスター達をそこに回避させたワケだ。……ダル、こんな熟練を相手にしなきゃダメなわけ?」
”陰“のアーチャーが気に食わなさそうに”陽“のアーチャーを睨む。
そんな”陰“のアーチャーを、”陽“のアーチャーは自信満々の笑みを浮かべながら訊ねたのだった。
「そんな隙だらけでいいのかい、王サマ」
”陰“のアーチャーの隙を”陽“のアーチャーは見逃す事無く即座にボウガンの矢を射出する。
「しまっ!?」
隙だらけの陰のアーチャーは胸部に矢が刺さり───────
「なーんてね。そんなヒョロっこい矢に当たるわけないだろ」
否、それは”陰“のアーチャー自体ではなく。
宝具か、スキルか。何れかの能力で生み出した彼の残像だった。
「お、西洋の王サマと思ったけどなんだ。
アンタまさかジャパニーズニンジャか?」
「は、あんな地味なヤツらと一緒にしないでくれるかい?」
「なんだ? じゃあやっぱりアンタ、王サマなのか?」
「答える義理なんてないだろう?
ここで死ぬ奴に身分を明かすほどボクも酔狂じゃないんだ」
”陰“のアーチャーがそう言うと、不意に彼の姿が消えた。
ほかの三人が音で位置を探ろうと集中し、周囲を警戒する中、”陽“のアーチャーは突如姿を消した”陰“のアーチャーに「色んなことできんだなぁ」と感嘆の声を漏らした。
「王サマと思ったけど……なんだ、カミサマみてぇだなアンタ!!」
『あんなヤツらと一緒にするな。
……ホント、つくづく人の神経を逆撫でするなアンタ』
言葉と共に、矢が送られる。
それを弓で打ち払い、”陽“のアーチャーが周囲を見渡した。
「あれ、もうドバーってやんないのか?
アトラクションみたいで面白かったんだがなぁ」
『しない方が魔力の効率がいいなって思ったんだよ。
ちょうど、マスターも別途で魔力を使ってるみたいだしさ』
「なぁんだ、残念だぜ。
カッコイイからもっと見たかったんだがなぁ」
心底残念そうに”陽“のアーチャーが肩を竦め、わざとらしく溜息をつく。
その瞬間に、正面から矢が放たれる。
”陽“のアーチャーは、その矢は狙いが自身でないことを察知し、強かに笑った。
「成程、競争か。
アンタがマスター二人を射抜くか、オレがアンタを射抜くか」
『ハハ、理解出来た?
遊びに付き合う義理はないなと察したからさ、全力で殺しに行くよ』
再度、矢が放たれる。
先程と比べ、速度は格段に上がっていた。
魔獣か何かの影響か。”陽“のアーチャーが推察する。
その矢は、”陽“のアーチャーを通り抜けたが陽のランサーによって阻まれ、切り払われた。
「お荷物かと思ったけれど、そうでは無いみたいだね」
”陰“のアーチャーが煽るように陽のランサーに声をかける。
”陰“のランサーは一言、
「そう言う貴方こそ、捨てられた荷物の様に見える」
それだけ、”陰“のアーチャーに告げた。
その言葉を聞き、彼は静かに。
怒りを孕んだ表情で、”陽“のランサーを睨んだ。
「粹がるなよ。黒人風情がいっちょ前に騎士の格好しやがって。
……二人とも、ボクの神経を苛立たすのが得意なようだな」
言葉と共に彼が姿を表す。
そして───────
「宝具を一個だけ使ってやるさ。
お前達に相応しい、無様な死に顔を浮かべれる宝具をな」
───────彼の周りに、膨大な魔力の渦が発生するのだった。
陰のランサーは陽のアーチャーの正体はほぼほぼ予測できています。
思った以上にオマージュが多くて少し修正したいところです