カッツ「さてやってきたけど……なんか今日は面倒なんで休むわ」
ぐだぐだせいゔぁー[完ヨッシ「させねぇよ!?!?」
カッツ「アチ、アチチチチチチ!!!!燃やさないで、燃やさないで!?」
ヨッシ「今日はお前の解説だからな、絶対にするぞ!!」
カッツ「くっそー……じゃあ早速やってくかー今回のサーヴァントは某な」
ヨッシ「彼の裏事情……それは!!」
作「え、ないよ? 強いて言ったら私が好きな武将なので無理矢理捩じ込みましたくらいかな」
カッツ「[完]で終わらせて良かったじゃねぇかァァァァァ!!!!」
ヨッシ「ニギャァァァァァァァァ(切断死)」
ぐだぐだせいゔぁー
〜完〜
”陽“のアーチャー、ランサーと”陰“のバーサーカーの睨み合いが終わり、時を同じくしてルーラーと”陽“のアサシン達が戦うある民家の中。
暗闇の中、迫り来る石のナイフを杖で打ち払う、それが作業のように行われていた。
彼らは決して、ルーラーに近付かれないように距離を空けてナイフを投擲する。
二畳程の狭い部屋ではある。
しかし、ルーラーを除き”陽“のアサシンは十人という大人数がいた。
どうやって広く移動出来るスペースを確保しているのか。
それは、”陽“のアサシン達は関節を普通の人間では出来ないような曲げ方をしてスペースを確保していたからだった。
一人はまるで岩のように丸くなったり、一人は三角の形に変化させていた。
(……あの関節の曲げ方、どう考えても人では無い。けれど、彼等は死徒でも魔でもない。まさか、わずか数代にして人の進化、その分岐に至ったというの……?)
脳裏に疑念が生じながらも、彼女が迫り来るナイフを打ち払う。
「……後で考えるか。先ずは貴方達をどうするか、ね」
「食事なら、止めないし止めれない。
お前達は食欲、睡眠欲、性欲を抑えれないだろう?
我々はそれと同じ原理だ、お腹が減ったから食べる。
ただ、食べる物が違う。それだけだ」
「考え方はそれぞれだもの。私も許容したい、けれど今回のはやり過ぎなの。
……控える、と答えてくれたら有難いのだけれど」
ルーラーの言葉に”陽“のアサシンはニタニタと反省の色の無い笑みのまま答えた。
「無理だ、不可能だ。
私たちは人を喰らい続ける。でなければ死ぬからな」
「えぇ、知ってる。
───────だから、時間稼ぎさせて貰ったわ」
刹那、割れた窓から炎が侵入しルーラーと”陽“のアサシン達を包む。
青黒い炎、ソレを放ったのはその炎が答えを表していた。
ボロボロの鎧兜を身にまとった、髪の毛が伸びた幽鬼。
”陰“のアヴェンジャー、彼がその場へと現れたのだった。
「戦場ハ、ココカ。
……シカシ、オンナ子供に手ニカケル趣味ハ無イ。
ソコノ男、オ前一人デ済マソウ」
(コイツはサーヴァントか。……しかし、マズイ)
「ラン、ラン、ラン。
逃げよう家族達。ここは、不利だ」
”陽“のアサシンは家族に告げ、敗走へと行動を移す。
しかし、それよりも早く。
”陰“のアヴェンジャーは”陽“のアサシンとの距離を詰めて、腰の刀を抜いた。
「逃シハシナイ」
「チィ……ッ!!」
石のナイフを、接近したアヴェンジャーへと投げる。
ナイフは眼球に当たり、アヴェンジャーの視界を奪った。
アヴェンジャーが思わずよろけてしまう、その隙を逃さず”陽“のアサシンは即座に炎が哮る中を疾走しようと足に力を込め、床を蹴った。
「甘いわね、ソニー・ビーン!!」
しかし、その逃走は当然許されなかった。
ルーラーがすぐに陽のアサシンへと、洗礼詠唱を放つ───────!!
その詠唱は、確実に陽のアサシンを捉えていた。
あとは当たり、本人を足止めさえすればそれで完結していた。
しかし、陽のアサシンの背後に逆十字架を模した土塊が聳え、彼を護った。
「…………なんだ、なにが」
『今のうちに逃げろ、ソニー・ビーンたち。
ここは、
何処からともなく、声が反響する。
その直後、玄関のドアがガチャリと開く音がした。
ガチャリ、ガチャリと金属音を鳴らしゆっくりと迫る。
それと同時に、コツコツという音が遠ざかり陽のアサシン達の足音が遠くなっていった。
目の潰れた陰のアヴェンジャーは即座に炎を放とうとしたが、心の目で陽のアサシンが自身の周りを子供達で囲んでいるのを認識し躊躇った。
陽のバーサーカーとの邂逅のせいか令呪の効き目がかなり薄くなり、彼の高潔な魂が少し戻ってきた為だろう。
それは陽のアサシンを逃がすという、むざむざとこの戦いに巻き込まれただけという結果で終わってしまうのだった。
そして。ルーラーは近付く足音に警戒するべきだった。
しかし、先程の声はアヴェンジャーにも、彼女にも入っており。
彼女は、ある確信を持って悲痛な顔を浮かべていた。
「…………貴方、なんで…………」
「女、来ルゾ!」
アヴェンジャーの怒号が聞こえたがもう手遅れだった。
黒い炎が壁を溶かし、そこから一体のサーヴァントが姿を現す。
全身を漆黒の甲冑で包んだその男の名を、裁定者としての特権を持つルーラーはその瞬間に看破した。
「エドワード黒太子……貴方のマスターについてなのだけれど」
「トップシークレットだ、すまない麗しき聖女。
そして高潔さを取り戻しつつある旭の将軍よ、主があぁ言っていたが私に戦闘意思は無い。
私はただ、あの気狂いな屍食鬼を救命に来ただけ故な」
その瞬間、彼の身体は青白く光り輝いた。
アヴェンジャーは先日の瞬間移動だと理解すると即座に、コンマの速さで弓を射た。
しかし、その矢は当たることなく陽のライダーは姿を消したのだった。
「まったく……ほんと、手のかかる子だわ」
杖にヒビが入ったのを彼女は自覚していない。
それほど強い怒りの意思を込めた瞳で、空を睨んだ。
「聖杯が私を呼んだ理由がわかったわ。
……そうね、確かに今回のルーラーは私がふさわしい」
一人納得した様子を見せたルーラーは、深呼吸した後に、アヴェンジャーの方へ振り向き軽く頭を下げた。
「感謝します木曾義仲。
……なぜその姿なのかは分かりませんが、この御恩は必ずお返し致します」
「礼ナド不要ダ。
ソレヨリモ、貴様ハ銀ノ髪ヲシタ美シイ女ヲ知ラナイカ?」
「銀髪の……?
すいません、私は知らないです。
しかし、和歌山駅の方で二騎のサーヴァントが衝突しています。
一度、向かわれてみては如何でしょうか」
「デハ、ソウスルトシヨウ。
サラバダ、女ヨ」
「そういえば、打算だったので気になりましたが。
貴方は何故、私の事を助けてくれたのでしょうか?」
声の聞こえた方を振り返ると、アヴェンジャーはさらりと答えたのだった。
「襲ワレテイル女ハ助ケルベキダト、知ッテイルカラダ」
それだけを言い残し、彼は粒子となってその場から姿を消した。
────────────────────────ー
「おかえり、エドワード」
自室にて。令呪によって帰還した”陽“のライダーの帰還を祝う裏切。
”陽“のライダーは、凛々しい表情のままその整った容姿を外へと向けて訊ねた。
「他の者の介入はしなくてもよろしいので?」
「いいよ、
バーサーカーの方はどうせ、他のサーヴァントが介入するだろう?」
透明のプラスチック製のコップに水を溢れるギリギリまで入れて、裏切はそれを四割ほど飲むと、”陽“のライダーに渡した。
「前回の聖杯大戦。その優勝者は霧島義隆だ。
彼は黒───────ユグドミレニアの陣営として参戦したが、”赤“のサーヴァントをほぼ壊滅させて勝利へと至る直前に裏切り聖杯を破壊したと嘘を着いた。
そして、大聖杯に溜まっている魔力量が今、
「……?
第三次から溜まっている魔力量を考えると少ないのでは?」
「そうだ、少ないんだ。
まぁそもそも、魔力が溜まっているならば彼は当初からの目的だったろう『魔術師の根絶』が達成しているだろうけれどね」
「…………」
”陽“のライダーが裏切の言葉を傾聴する。
彼はただ直感的に、『何を言いたいのか』を悟り、その答え合わせを待っている状態となっていたからだった。
”陽”のライダーの思考を見抜いた裏切は嬉しそうにはにかみ、続けた。
「優秀なサーヴァントだ、貴方は。
そう、あなたの想像通りです。
つまり、彼は聖杯を使いサーヴァントをあと一騎隠している可能性がある。
全ては、彼の計算の中だったのでしょう。
彼は魔術という概念を消すには足りないと悟り、冬木に次ぐ龍脈を持つこの土地を選び、聖杯大戦の準備を秘密裏に進めた」
「……ちなみにだが、貴方はその老兵の“黒”の時代のサーヴァントは知っているので?」
「さぁね、でも最終局面でいたサーヴァントなら知っているよ。
魔術王の父ダビデ。施しの大英雄カルナ。日本のスーパーマン坂田金時。源義経の重臣武蔵坊弁慶。
……確か、この四騎だったな」
「まぁ、この四騎が来ても
持っていたコップを握り潰し、彼は意気揚々と陽のライダーに宣言する。
「この聖杯大戦、
そして君と
「えぇ、メシアよ。
貴方のお力添えになるよう、私は尽力致そう」
“陽”のライダーが頷きながら、姿を消す。
裏切は、そのまま部屋を出てバエルの部屋へと向かうのだった───────
陽のアサシンの関節曲げですが、イメージとしてはジョジョのサンタナを想像してくだされば。
あと、曲げた関節からコイツらナイフ投げたりしてきます。絵面は多分グロテスクです