キャラ紹介するって言った次の話に早速キャラ紹介するの忘れた痴呆は(俺だよ)
━━━━━━━━━━━━━━━
ルーラーが現在、身を寄せている教会にて。
白地に金の刺繍が施されているジャージを着用しているルーラーは神父の個室の前へと立つ。
「失礼します、小岡神父」
扉をノックし、部屋へと入る。
部屋では、小岡神父が何やら資料を読んでいたのだった。
資料には霧島義隆や、ユースタスの写真などが貼られており、それがマスター達の情報だと言うことは一目瞭然であった。
身を乗り出すように資料を見て、ルーラーが訊ねる。
「なにか、不可解なことでも?」
「えぇ、丁度、物凄く気になるところがありまして」
そう答えながら、神父は写真の貼られていない資料に指を指す。
そこには、”裏切 雄大“と記されていたのだった。
「この青年の名前ですが……じつは過去に聖堂教会に属していた老人の名前なのです。
名うての方で、実力は凄まじいものだったと、聞いております。
しかし、確か二年前か……その時に、霧島雅によって殺害されてしまいまして。
そして聞いたところによると、この資料に記されている青年はどうやら日本人では無いようです」
「……成程、そういう事ですか」
神父の言葉には、裏切雄大という虚像の青年を、暗に英霊ではないかと含まれていた。
ルーラーはそれを察知し、頷く。
しかし、
「しかし、どうやって?
どうやってそんな長い間、サーヴァントが現界できてきたのです?
魔力の問題もある。
だから、私は恐らくですが身分のない捨て子に裏切雄大と名付けた、と推測致します。
……それに、もしサーヴァントというなら、名前があまりにもあからさますぎる。
瞳に炎を燃やしながら、ルーラーは力強く否定する。
小岡神父は、その、ルーラーが口にした青年について、聞きたかったことがあったため、恐る恐る訊ねた。
「時に、かの青年───イスカリオテのユダは皆からどう思われていたのです?」
瞬間、ルーラーの気配が変わる。
剣闘士さながらの戦意に溢れた気配はなりを潜めて───その、悲しき命を憐れむ聖女然とした様子で、ルーラーは訊ね返した。
「───それは、貴方が思う聖女マルタとして、ですか?
それとも、ただのマルタとして?」
「出来れば、両方言っていただけると嬉しいです」
臆することなく、ルーラーに訊ねる小岡神父。
少し間が空いてからポツリと、
「……聖女としてなら、あの子に憤りを見せなければならないのでしょう。
あの人を裏切りましたもの、そりゃあ、怒ります、それは、聖女でも。
ですが、でもね、小岡神父」
小さく言いながら、凛として小岡神父を見る。
「─────ただのマルタとしてなら、私は彼のことを今でも可愛らしい弟だと思っています。
……人は、一度は間違えてしまうものです。
それも、家族の間違いならば、いくらそれが大きいものでも少しは、甘やかしたくなってしまうものでしょ?」
「……なるほど、根底にある家族への愛は不変である、ということですな。
申し訳ないですが、他の方々のことをお聞かせ頂いても?
私、昔からの夢でして。
かのお方の弟子たちはどのようなひとだったのか、と問うことが」
「えぇ、いいですよ───」
快く微笑み、ルーラーは生前の事を語らう。
────────────────────────────
そうして、ひとしきり談笑を終えた後に、ルーラーはこの部屋を訪れた目的を、果たすことにした。
「小岡神父、おひとつお訊ねさせてください」
「えぇ、構いません」
微笑みながら、了承する小岡神父。
すう、と息を吸いルーラーは訊ねた。
「───この街、いえ、この市の事ですが……
小岡神父、貴方は私に今朝、買い物をお願いしましたね?
妙に店も指定していたのでなにか疑わしいと思ってはいましたが……この街、さては一度聖杯戦争が行われましたか?
街の人にも、警官の方にもお訊ねして、ある程度証言は揃えています。
先ずは、吸血鬼事件と呼ばれる連続殺人。
次に、とある男子高校生の行方不明事件。
そして───とある高校の校舎で起きた、謎の爆発事故。
……どう考えても、聖杯戦争の痕跡です」
ルーラーの言葉に、小岡神父は何処か、嬉しそうに微笑み、えぇと頷いた。
「……如何にも。
この街では、一年前に聖杯戦争が行われました。
参加した魔術師は、霧島に代わってこの土地を支配していた美月家。そして、その土地に古くから根付き、美月、そして霧島両家に睨まれながらも暮らしていた朱勾家。
そして……聖堂教会から魔術協会へ鞍替えした異端、ファミリア家。
その三家が派手に争った形跡です。
貴女には、一度、この街の惨状を見て欲しかった」
微笑んでいた口元は、どこか悲しげに下がっていた。
「この街は、泣いている。
私にはそれが分かります。
だから、だからこそ……私はこの立て続けに行われることとなった聖杯大戦をどうにか、最小限に抑えて終わらせたいのです。
その為には───」
小岡神父はルーラーの方へ視線を移した。
「貴女のその、全サーヴァント達へ通用する、ルーラー特権である令呪を用いて欲しいのです」
そして堂々と、ルーラーへ不正を懇願した。
言葉にはしなかったが、”自害させてほしい“、どこかそう聞こえた言葉に、ルーラーは、
「───いいえ、いけません」
穏やかで、お淑やかだった彼女とはまるで別人と見違えるかの如く、厳しく、断った。
「ルーラーとして与えられた、この調停者としての役割を放棄する訳にはいきません。
……さすがに暴れすぎているサーヴァントにはもちろん、令呪を用います。
……神父、貴方の気持ちはよく分かります」
憐れむように、ルーラーが言う。
「しかし、貴方にも責務があるように私にもしっかりと果たすべき責務があるのです。
でも良かった」
そして、どこか嬉しそうに呟いた。
「───貴方が、この街を好きでいるというのが理解出来たので。
神父、祈りましょう。どうか、この聖杯大戦が迅速に、そして被害が最小限に収まるように。
貴方の大好きな街が、一刻も早く治るように」
ルーラーが手を差し伸べる。
小岡神父は、昨夜と同じくして、その手を震えながら、握り締めたのだった─────
キャラ紹介
霧島切翔
年齢……18
誕生日…12月25日
身長……175cm
魔術属性……『火』『風』
好きなこと……銃の手入れ
嫌いなこと……祖父の嫌味
天敵……死徒、義隆
起源『切断』と『翔ける』
霧島家次期当主。
次期当主と持て囃さており、本人もそれに応えるように普段は冷徹な姿を見せているが、本来は心優しかった少年。
魔術の才能も祖父と同等くらいあり、祖父に気に入られて嫌悪しているはずの魔術を教えこまれている。
弟、遊人の事を脳裏では気にかけているが、周囲の視線のせいで声をかけることが出来ず、内心歯痒く思っている。