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洋館の中に入っていく。玄関を入ると吹き抜けの大広間になっている、中世のお屋敷はかくもあらんとでもいうように。
悪霊を探すため霊力の糸をゆっくりと伸ばしていく。気づかれないようにゆっくり、ゆっくり。
霊力の糸を伸ばしていると二階のある一室からそれらしい霊力を感じる。そのことを伝え全員で二階に上がっていく。
「そういえば、川平啓太。君は今回初仕事と聞いていたが、依頼人への対応や感知などどれをとっても一流じゃないか。素晴らしいね。」
「そんなことはないですよ。俺は落ちこぼれって呼ばれてましたし、試験とか真面目にしてませんでしたし。」
「あの、お話し中にすみません。」
なでしこが声をかけてきた。
「どうしたの?なでしこ。」
「あの、まことに申し訳ないのですが今回もし、戦いに発展したとき私はたたかわないでいてもかまいませんか?」
「どうして?」
「たしかに私たち犬神は人に害あるものを滅する破邪顕正です。でも、それでも滅する妖ものも生きていると思うんです。だから私には攻撃できません。」
「そっか、・・・・・・わかった。じゃあ攻撃に加わらなくても構わない。俺はね、なでしこ。君の考えも間違っていないと思うよ。俺もいたずらする程度の妖ものなら滅さずどこか人のいないところに追放で十分だろうし。それでも誰かの命の危険があるなら俺はためらわない、命を守るために闘う。自分の身の安全くらいは自分で確保してね。」
「はい。」
そうして話しながら進んでいると、
「うわっ!」
いきなり後ろから仮名さんの声が上がる。
振り向いてみると近くにあったコードにでも絡まったのだろう、仮名さんがコードに縛られている。
なぜか、亀甲縛りで!!
そして体を若干うねうねとさせながら、
「か、川平啓太。助けてくれ。コードに足を取られたと思ったら、転ぶ一瞬の間にこのようになってしまった。すまないが、助けてくれ。」
その光景にごきょうやとひなぎくはあきれ、ようこは爆笑しなでしこは顔を真っ赤にしていた。
「この家俺のになるんだから弁償してくださいよ。」
と軽口をたたきながらコードを切り仮名さんを解放する。
若干ハァハァ(*´Д`)しているのは気のせいだろう、きっと。
そうこうしながら進んでいくと目的の部屋の前につく。なぜか仮名さんだけが災難な目にあっていたが・・・
なかからは、なぜか2つの気配を感じる。なにか厄介ごとの予感がするがこれも仕事。覚悟を決めて突入する。
そこには、心底人をばかにしたような笑みを浮かべる異形の者と、しばられ床に転がされている女性の姿があった。
次回はいよいよ初戦闘です。
主人公の力量上瞬殺ですが・・・。