自分をTASだと思ってる精神異常者の話。 作:名無しの権左衛門
「うーん、Masters of the world でコーチングを学んだけれど」
「難しいな、こりゃ」
スポーツ史・社会学・統計学・教育学・心理学・コーチング論・バイオメカニクス・生理学・生化学・衛生学・外傷学など、学問が多岐にわたっていてさらに
トレーニングをくませたりPDCA(Plan計画・Do実施・Check評価・Action改善)サイクルを組んだりする。
他にもあるぞ~。
発育発達のトレーニング・超回復現象・体力トレーニング・メンタルトレーニング・
技術と戦略トレーニング・コツの可視化(道しるべ構成化)・運動形成の五位相・
発生分析学・身体知の可視化……めっちゃあるんだけど~。
さらにはスポーツの高速化・高度化に、スポーツバイオメカニクス・科学技術・
身体づくり・ウェイトコントロール・水分補給・環境とパフォーマンス科学・
コーチング科学など。
スポーツ科学センターとコネクションを取って、オランダやベルギーと共同研究をしている事を知ってからパフォーマンスビヘービアなど究極のコーチングを得たりなど
かなり大変だった。
え、その世界での首相の仕事?
債務全部消すまでやったよ。ついでに北朝鮮を植民地にした。
「ぐへぇ」
<お疲れ様、ココアでいいかな?>
「たのんます」
帰ってきた俺達を労ってくれるのは、シンボリルドルフだ。
いや~12歳の身で、コーチング学全てを履修するのは骨が折れるわ。
「TASの力があっても無理なのか」
「中の人は天才じゃないよ? ただの小学生ぞ」
とりあえず実践しないことにはなんもできないので、
エプロン姿の家政婦になってしまったシンちゃんを交えて、
PDCAサイクルで考えていこう。
「とりあえず、計画だな。目標は有馬記念と三冠と直近はホープフルだ」
「まずは毎週出走ということで、そこらのG2までを食い荒らすとして、
回復にはアイススラリーとクライオセラピーを使う。
超回復だけではなく、レース後にはHOI4で完成させた3型ヒールゼリーを使う。
これなら超回復の利点を崩さず、一か月くらいの肉体組織の回復短縮に使える」
「まずは直立型スタートダッシュやゲート訓練だ。それと他者の煽りを流す思考トレーニングもやろう」
「まずは簡単なエクササイズとウォーミングアップ。簡単なジョグをやって、
坂路とダートを使える富士山へドラグーンで飛んでいく」
「ここで上下走や正しいフォームで走る事に気を付けてもらう」
「ペース走・インターバルとビルドアップのミックス。
最後は富士山からトレセンまでLSDをして、門限ちかくになったらウィンドスプリントだ」
「やばくなったらケツワープやレーザーするから大丈夫」
<模擬レースとかはやらないのか?>
「たまにやってもいいかもね。同期のカツラギエースと中距離で走れば行けそうだ」
「本当は富士山でタイムトライアルしたいんだけど」
<高山病が怖いな>
「そこはマスオブザワーのスポーツ科学センターで、低酸素宿泊施設を借りよう」
<そっちで訓練しないのか?>
「こっちの時間が進まないから、レース前にしかやりません!」
<そっかぁ>
行動論や評価設定などは、実際にやらないとわからないからここは後でいいかな。
実際にやってみた。
「一日目は簡単にTASと併走してもらう! たまにペース乱せよ!」
「あいよ!」
<よし、行くぞ!>
途中でペースを乱したり、シンちゃんの意識を乱してペースや呼吸リズムを
乱してやったりした。割と楽しい。
「アルミ缶の上にあるミカン」
<っ!? くっ>
「これを見てくれ、どう思う?」
<……>
「つまらないだろう?」
<ブッ>
つまらない……退屈と詰まる事がないというダブルミーニングで笑わせるスタイル。
「じー」
<みるなっ>
見つめることで意識をブレさせるメンタルトレーニングッ
最後は。
「よしよし、よく頑張ったね」
<う~>
休憩するシンちゃんの頭を、TASの力で本人にとって最高の撫でをするぞ!
そうすると、気分がよくなるらしい!
本人曰くだけど。
今も顔真っ赤にして、しっぽをふりふりしているから多分そうなんだろーなー。
「じゃあ、富士山でもがんばろっか」
<……がんばる>
「ドラグーン用意したぞ!」
友人と俺、シンちゃんはドラグーンにまたがって富士山麓へ降り立つ。
基本的な装備はしているが、今回は通常登山仕様だ。
どこかの人物のように滑落するほど上にいかないから大丈夫だ。
「まずは低酸素運動に慣れていくことからにしよう」
<酸素が入りづらいのがよくわかる……なっ>
「空気がここまで薄いなんてなぁ」
呼吸をしても肺が満たされる感じがしないだろう?
今回の訓練映像は、生放送をしている。
シンちゃんが俺と一緒に、富士山でインターバル走したりトレセンへLSDする
映像はなかなか驚きを以て受け入れられた。
まあ、相変わらず荒れてたんだけど。
そんなの割とどうでもいいんだよなあ。
「あ、時間まずいな。ドラグーン用意! あ、シンちゃんはクールダウンしてて」
中身を凍らせたペットボトルにタオルを巻いたものを渡す。
これで深部体温をAVAで冷却できるだろう。
<夜風が……>
「お、見ろよ! 東京の社畜の光!」
「おいやめろ」
コメント欄は哀愁の領域が展開されていたりする。
ちなみに次の日のニュースでは、三つの桃色の光線が東海地方で
見かけられたとしてUFO疑惑が浮上した。
<そらそうだろうな>
「えー」
そして綿密な計画の元、計画的な休養と満足度・質の高い休眠を行わせた。
疲れたとなったら、現実世界のダンスラをさせたし、なんならマリオの3D系を
一緒にやったりしたんだ。
「俺はバイクで逃げる。シンちゃんは、脚で逃げてね。じゃっ」
<待ってくれ! 何が……ティラノサウルス!?>
ニュードンクシティで恐竜から逃げたり――
「じゃ、先に上登ってるから」
<あっつぃ……地面が砕けて……溶岩がせりあがってくるだと!?>
ヘルプロミネンスでプロミネンススターリング演出の後の駆け上がり――
「じゃ、先に行ってるから」
<え、どこ。待ってくれ、なんだこのタイムは!?>
エッグプラネットでタイムアタックをしたり――
<ゴールまでかけっこだ!>
<あそこまでレースしよう!>
64のノコノコレース、マリオサンシャインのかけっこ等
たのしめそうな事を沢山やった。
<くっ、地獄か>
「よーし、全部制覇しようか」
「チコ役やってる俺と代わってくれ!」
これらが終わったら、スターダストギャラクシーに向かって
明るくも悲しいようなピアノの演奏に包まれる。
幻想的な雰囲気が、眠気を誘うんだ。
「ここは本当に素晴らしい」
<綺麗……>
「あれ、マリオがさっきいたような」
「彼ならグラスビーチに向かったよ」
此処がゲームなら、他に主人公がいるのは当然だよなあ。
最初に来た時、マリオと初対面じゃないのに初対面の会話をして
この世界にのまれた。
またマリオギャラクシー2は並行世界の話として、マリオもそっちの世界と
行き来できるようになっていてなかなか愉快なことになってた。
というか作品間で移動できるなんて、今までなかったことなんだけど。
どういう理屈でこうなっちまったんだ?
まあいいや、ループオーシャンで遊んでから帰るとしよう。
「もしもチームができたら、スカイビーチにでもいくかな」
「お、いいね」
<既にチームでは?>
形式上の事なんだよなあ。
来年新たに入ってきたら、その子らを導いてさらなる向上を!
そして毎週出走というか、土日祝日で出走することにした。
またその時は、俺と友人が付き添って彼女の治療をするんだ。
というか現実世界よりもこっちで生きている方が長い気がする。
一応HOIの方が長いんだけど、密度でいえばこっちかな。
シンちゃんは、俺達を拘束することに少々罪悪感を感じているようなので
現実世界とそっちの世界の経過時間を測ろうと思う。
そういうわけで、まずは30秒計測しようか。
流石にウマ娘だとアカンことになるので、他のゲームで試してみた。
スマブラは30秒で一週間。マリオはギャラクシー感覚で、三日。
HOI4は、半年。ポケモンは二週間。モンハンは一週間。
ダクタァツキモゥリは、4日だった。
あれ、これってもしかしなくても、相当時間の節約ができるのでは?
とにかくある程度放置できるスマブラ時空に、120秒送りこんでみた。
するとシンちゃんは、怪我もなくヒールゼリー効果で完全回復してた。
<ソニックの走りは素晴らしい!>
「DXのイベント戦でもするか? 超高速レースに混ざれるよ?」
<遠慮します>
「そいつぁ残念」
またある時は骨の強度を上げる為、カルシウムを適量まで取るための工夫をしたんだ。
主にヘルシーフーズを検索して、そこから俺達がうまく組み合わせた。
いや~日本食より中華料理の方が、アレンジが効いていいよね。
<このお肉、なかなかあっさりして美味しいじゃないか>
「それ、何の肉だと思う?」
<鳥?>
「正解は馬肉だ」
< >
焼肉パーリーしたとき、リアルに箸を落とす奴見たわ。
そして泣きながらおいしいですと完食してた。
ちょっと悪いことしちゃったかな……。
この後馬刺し食わせようと思ったんだけどなぁ。
さぁていちいち全部発表すると時間が足りないので、色々事後報告するよ。
基本的に毎週一日一回出ていて、それを一年間過ごさせた。
脚に違和感はなく、最低でも1か月は別世界で過ごさせたので万全の状態だ。
それに最初から全力ではなく、追い込みで徐々に中間からまくるので足に
負担をかけないように頑張っている。
そしてレースが終わったら、俺の技術とマスオブザワーの最先端医療で回復させているんだ。
これらが終わったら、高地トレーニングをする。
それとこっちで会社を立ち上げようとしたんだけど、時間が足りなさ過ぎたのでやめた。
特に毎回ダンスをさせるんだ。そのための準備で忙しかったなあ。
基本的にメイクデビューやアプリのダンスを踊るんだけど、経営陣に飽きさせないためのダンスラの音源を貸して演出などを加えて独り舞台をさせた。
振付などは完全にオリジナルだけど、そこは現実世界のYOUTUBEだ。
いろんな人の良い所だけを組み入れて踊っていけばいい感じに仕上がる。
今までのライブと違って、いろんな場所へポジショニングを変えることはなかった。
だけどアプリストーリーで、完全に一人がセンターで立ち止まって歌うというライブシーンがある。
これを参考にすれば、簡単にシンちゃんをアイドルにできた。
そして、桜花賞・皐月賞・天皇賞春・ガネイ賞・安田記念・優駿牝馬(オークス)・東京優駿・英国ダービー・宝塚記念・凱旋門賞・天皇賞秋・エリザベス女王・マイルチャンピオン・ジャパンカップ・朝日杯・阪神ステークス・スプリンターズステークス・有馬記念というシンちゃん世代のG1全てをかっさらってやった。
適性距離じゃない場合は、それに合わせたテンポづくりをやった。
そうすれば、短距離も長距離も関係なくなる。
更にジャングルで一週間過ごしたり、俺のSTEAMアカでサブノーティカに
1年間滞在して問題解決してから戻ってきたりしたので、
欧州の自然芝なんざへっちゃらな金剛不壊ウマができた。
さらにまだまだ引退していないシンちゃんは、新たに出来たG1でも一着をもぎ取ったんだ。
URAのシンボリルドルフレース一覧だけ、200以上で常勝無敗をやっている
チートはほかにいないだろう。
賞金額は今やよくわからないことになっている。
<ところで、君たちは私以外のウマ娘を担当しないのか?>
「シンちゃんを育てるのに忙しい」
「せやな」
<なんかごめん>
そんなこんなで、ロケットスタートを有馬記念で見せてからさらに人気が凄くなってしまう。ライブも盛況だ。
そして俺達は、シンちゃんを最後の有馬が終わってから世間に知らせを出す。
その内容は、トレセン学園の生徒会長就任に伴いトゥインクルシリーズからの撤退を発表。
これには世界中と生放送している彼らに、大きな影響を与えるに至る。
最終的な経済効果と賞金は、国家予算級だ。
<それで、やりたいことはないのか?>
「俺達が聞きたいよ」
いや、今思い出した。
そうだ、シンちゃんに決めてもらおうかな。
それはネット競馬一覧で、有馬記念優勝馬から逆検索した中でいい感じのウマを選んで、そこから俺達がスカウトしてチームにしていくんだ。
等級は1・2・3がある。
友人と色々決めたんだけど、俺が大半の世話をするとして……。
1:シンちゃんと同じ扱い。現実世界に連れていき、真実を識る+馬肉を食べる。
TAS技の伝授。
2:俺のリカバリー技術を使用したり、3型ヒールゼリーを使う。
訓練はシンちゃんとほぼ同じだけど、流石にヒマラヤやK2・カークパトリック山の踏破はしない。
3:基本的な訓練はトレセンで行い、走法修正など人間工学に基づいたもののみ教える。
怪我は極力させたくないが、発生した場合俺の技術やゼリーの使用はしない。
つまり通常のトレーナーと同じことをするだけ。
うん、これでいいかな!
それじゃあ、シンちゃんと友人を探しに行くかな。