遊戯王5D’sIF   作:銀猫

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scene3:遊戯の救出

―童実野町―

 

 

この日、デュエルシティの会場となった童実野町では町を興してのデュエルカップが開催されていた。コスプレで会場に訪れたデュエリストや大会に参加する気満々のデュエリストがごった返していた。

 

そして一番のメインイベントはデュエルモンスターズの生みの親であるペガサスの来賓だった。

 

 

《こんにちはみなさーん、今日このシティでデュエルモンスターズの大会が開かれることをミーは心から嬉しく思ってマース!》

 

 

かの有名な男の登場に会場は盛り上がっていた。

そんな時、時計の針が12時を示した。

 

 

「ふふふ…運命の時だ」

 

 

 

会場に巨大な影がさした。その時大会に参加しようと祖父である双六とともにいた武藤遊戯は空を見上げた。そこには3体のドラゴンが飛んでいた。

 

 

「最近のソリッドビジョンは進んどるのぉ」

 

 

立体映像にしてはリアルな動きに双六は感激していた。数年前にそれのせいで心肺停止状態になったのに。するとその中で一番美しいドラゴンが攻撃態勢へと入った。

 

 

『逃げて!』

 

「え?」

 

 

遊戯の耳に幻聴のような、子供の声が聞こえた気がした。それと同時に白銀の光線が周囲のビルに直撃した。

 

 

「うわあああああああ!!!」

 

「ひ、いやあああああ!!!」

 

 

立体映像のはずの攻撃でビルの外壁が一部破壊された。それに一気に会場がパニックになってしまった。その中で遊戯はその白銀のドラゴンを睨んだ。

 

 

「これはソリッドビジョンなんかじゃない!!」

 

 

「あっ、遊戯ぃぃぃぃ!!」

 

 

混乱に巻き込まれ、双六が流されてしまった。最悪なことに三つ首の機械龍の攻撃が行われている方向にだ。

 

 

「爺ちゃん!!」

 

 

火球が一番大きいビルへと攻撃した。それにより中腹でビルが折れて倒れてきた。

その下には逃げ惑う人に何が起こってるのか、理解できる範囲を超えて呆然としてるペガサスがいた。

 

 

「oh.my god!!大変デー――Noooooooooooo!!」

 

 

気づいたときには遅かった、倒れてくるビルにペガサスは押しつぶされてしまった。

周囲が一気に廃墟となった空を飛ぶ3体の龍。

 

 

「うっ…ん…」

 

 

幸いなことに遊戯は目立った怪我をしておらず、気を失っているだけだった。

 

 

『嫌だよ…こんなの…』

 

「こえ…? はっ…!!」

 

 

目が覚めると、そこはバトルシティで訪れたアルカトラズよりもさらに悲惨になっていた街が広がっていた。呆然と見渡していると、瓦礫に挟まっていた見覚えのあるバンダナ、祖父のモノが落ちていた。しかしそこには双六の姿はなく、ただ大きな瓦礫が積まれているだけだった。

 

 

「じいちゃん…!!」

 

『ごめんなさい…ごめんなさい…!!』

 

 

また聞こえた声に空を見上げると、3体の迂回するドラゴンとビルの上に佇む謎の男。

 

 

「これで私の大いなる実験は遂行された…世界の歴史は変わる…ふっふっふ…はっはっは!!」

 

「っ…!?」

 

 

遊戯がその男を見ていると、目の前が赤色に光りだした。

 

 

『――――――――――――――――――――――――――――――』

 

「えっ…う、うわあああああ!!!!」

 

 

そこから飛び出した赤い炎のようなドラゴンが遊戯を飲み込むと、どこかのビルの屋上へと飛び出した。

 

 

 

 

「いててて…」

 

 

放り出された時にぶつけたのか、頭をさすっている遊戯に遊星のDホイールに乗っている遊星と十代。

 

「大丈夫ですか!」

 

「え?」

 

「手荒なまねをしてすいません!」

 

 

2人の男に呼びかけられて遊戯は、そこは先ほどまでいた場所の近くのビルの上だと気づいた。だが、そこは破壊されておらず、見える広場にもデュエリストは多くいた。まるで、時間が巻き戻ったかのように。

 

 

「何が起きたの…? 爺ちゃんやペガサスは?」

 

「大丈夫です、遊戯さん」

 

「俺たちはさっきの事件が起きる30分前にいるんです」

 

 

言われて時計を見ると確かに11時30分すぎだった。あの時計はバトルシティの開始の合図ともなった大切なもので、時間がずれることはないものだ。

 

 

「君たちは…?」

 

 

遊星、そして十代と遊星の説明は突拍子のないものだった。未来から来たデュエリストに、破滅の世界、そして時間旅行。だが、自分が30分とは言え過去の世界に飛んだことに信じるしかなかった。

 

 

「未来を破壊するためにペガサスを…」

 

「そのために俺や十代さんの友人のカードを奪っていたんです」

 

 

そう聞いて思い出すのは見たことのない3体の龍。するとふと思い出したのはあの少年の声だった。

 

 

「その、奪われたカードに精霊はいるの?」

 

「俺のスターダスト・ドラゴン…白い人型のドラゴンが精霊です」

 

 

人型というと最初に攻撃を始めた白銀竜のことだろう。確かにあのドラゴンが攻撃をはじめる瞬間に声が聞こえたということは、それで間違いないだろう。

 

 

「じゃあ、どうしても助けないといけないね…あの子のためにも」

 

「手を貸してくれるんですか!?」

 

 

まだ協力を要請する前だが、遊戯は遊星たちの手伝いを買って出てくれた。彼としてもマハードとマナという精霊の友達がいるから遊星の気持ちが分かるのだ。

 

 

「あの子は誰も傷つけたくないんだ。だから僕はあの子を助けたい」

 




短いですが少なくとも3人の合流をしなければならないと思い、入れました。
遊戯が精霊を認識してるのなら、スターダストを助けるのに手を貸すだろうなー、と

映画でブラックマジシャンやガールが出たのは感激でしたね。
もう少し長く、ガンドラとか神のカードが名前だけでも出てたらな…

次回は作戦開始からデュエルを始めるまでです。
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