遊戯王5D’sIF   作:銀猫

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scene5:罪に染まる星屑

エクストラデッキやデッキのモンスターを墓地に送り、強力なモンスターを召喚するパラドックス。一方の遊星達もシンクロや融合を駆使して立ち向かっていた。

 

 

「私のターン! ふははは…遊星、貴様に面白いものを見せてやろう!!」

 

 

そういってパラドックスはエクストラデッキにあった『黒いスターダストのカード』を墓地に送った。その行為は先程も見た、あの召喚方法だった。

 

 

『ますたぁ!!』

 

「スターダスト!!」

 

 

墓地に送られるという事実のため、フィールドに一度現れたスターダスト。彼は助けを求めるように、遊星の名前を泣き叫んだ。

 

 

『いやだよ、ますたぁ、たすけてぇ!!』

 

「エクストラデッキのスターダスト・ドラゴンを墓地に送り」

 

 

 

フィールドに現れたスターダスト・ドラゴンにほかのSinモンスターと同じ鎧が装備されていく。その度に、スターダストは叫んで、助けを求めていた。

 

 

「いでよ、Sinスターダスト・ドラゴン!!」

 

 

そこにいたスターダストは見るも無残にパラドックスのモンスターとして染まっていた。それに遊星は左手を握りしめて怒りを抑えきれないでいた。

 

 

『ますたぁ…見ないで…!!』

 

「貴様ァ…!!よくもスターダストをこんな姿に…!!」

 

 

「ふふふ…頭に来たか?ならばこうしてやろう、私はSinパラレルギアを召喚!!」

 

 

ギアギアと声を出して小さな歯車でできたモンスターが現れた。だが、攻撃力が0でついとなるモンスターも存在しないモンスターで何をするのだろうか。

 

 

「私はレベル8のSinスターダスト・ドラゴンにレベル2のSinパラレルギアをチューニング」

 

「なんだと!?」

 

「シンクロを行えるのは君だけではないのだよ」

 

 

『や、めて…これ以上ますたーを苦しめないで!!』

 

 

泣く、スターダスト。しかし黒いシンクロリングになったパラレルギアの影響で8つの星となった。

 

 

☆8 + ☆2 = ☆10

 

「次元の裂け目から生まれし闇、時を越えた舞台に破滅の幕を引け! シンクロ召喚、Sin パラドクス・ドラゴン!」

 

 

パラドクス・ドラゴン/ATK4000

 

フィールドに、サイバー・エンドやレインボー・ドラゴンほどの巨大なモンスターが現れた。ただ、このモンスターの召喚という理由のために召喚され、そして墓地に送られたスターダストのことを思っていた遊星は右手を握り締めた。

 

 

「スターダストに会いたいか、遊星」

 

「なに?」

 

 

するとパラドクスのフィールドの一角、空いてるモンスターゾーンに穴があいた。

 

 

「パラドクス・ドラゴンはシンクロ召喚成功時、墓地に存在するシンクロモンスターを召喚制限を無視して召喚することができる、現れよ、スターダスト・ドラゴン!!」

 

『っ・・・!!』

 

 

フィールドに舞い戻った、元の姿のスターダスト・ドラゴン。すると今度はその体から発生した黒い靄のようなものがフィールドに存在するネオス・ナイトへと纏わりついた。

 

 

「この効果で召喚したモンスターが私のフィールドに存在する限り、貴様らのモンスターの攻撃力を召喚したモンスターの攻撃力分ダウンさせることができる。呪いを受けよ、ネオス・ナイト!!」

 

 

ネオス・ナイト/ATK3900→1400

 

 

 

「スターダスト…」

 

 

攻撃力を下げられたネオス・ナイト。

 

 

しかし、十代は罠カードで攻撃と破壊からネオス・ナイトを守った。だが、それでも攻撃力2500ポイントダウンの効果は致命的で、それがあり続ける限り遊星達に勝利はなかった。

 

 

 

「遊戯さん」

 

 

ターンプレイヤーとなった遊戯に呼びかけた遊星。その目は何かを決意し、そして苦しんでいる顔だった。

 

 

「スターダストを破壊してください」

 

「遊星…?」

 

 

「スターダストは……あいつは、みんなを傷つけることが一番苦しんです。だから…あいつを助けてください…!!」

 

 

遊星の決心、それはスターダストも同じだった。自分がいることで負けるのなら、破壊されることを望む。それを汲み取った遊星は遊戯に伝えた。

 

 

「…スターダストは破壊しない」

 

「! ですが!!」

 

 

「安心しろ、俺のターン!!」

 

 

最初に遊星が発動させた希望の転生の効果で遊戯は自身のデッキからブラック・マジシャンを呼び寄せ、そしてブラック・マジシャン・ガールもフィールドに揃えた。

 

 

『うわぁ~、強そうな敵ですね。ご師匠様』

 

『油断するな、マナ。まずは遊星の精霊を助ける。マスター!』

 

「ああ、魔法カード、奇跡のマジックゲートを発動する!!俺のフィールドに魔法使い族モンスターが2体存在する場合、相手のモンスターを2体までを守備表示にし、そのコントロールを得る!!」

 

 

Sinパラドクス・ドラゴンの前に巨大な鏡のようなものが出現してその中からマジックハンドが伸びた。

 

 

「小癪な、Sin Forceを発動!! このカードを装備したモンスターは相手の魔法効果を受けない。これで私のパラドクス・ドラゴンは奪えまい」

 

「だがこれで――」

 

 

次にマジックゲートはスターダスト・ドラゴンの前へと移動した。そのまま優しくスターダストを捕まえると鏡の中へと引きずり込んだ。

 

そして遊戯のフィールドに残っていた鏡からスターダスト・ドラゴンが出現した。

 

 

「遊星、君のスターダストは取り返したぞ」

 

「遊戯さん!」

 

遊星の握っていた白紙のカードにスターダストの絵柄が浮かんだ。

それと同時にカードからスターダストの精霊が現れた。

 

 

『ますたー!!』

 

「スターダスト…!!」

 

 

まるで迷子になっていた子供のように、スターダストが遊星に抱きついた。よほど寂しかったのか、スターダストは離れようとはしない。

 

『会いたかった…ますたぁ…』

 

「もう大丈夫だ、スターダスト。必ず、みんなのところに帰ろう」

 

 

遊星の言葉にスターダストは頷いて、フィールドにいるスターダスト・ドラゴンと一体化した。




このシーンでマジックゲートでモンスターワールド編のユウギのモンスターテイムを思い出したのは俺だけじゃないはず。
しかしあの魔法カード、強すぎじゃね?ノーコストで魔法使いが2体以上いればコントロール奪えるって。

あと師弟の絆、OCG化はよ

次回は最終回です
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