北の玄関上野駅、せつ菜は歩夢と侑としずくと一緒に北海道へ行く事になった。
歩夢達は、上野発7時33分発の青森行特急「はつかり1号」に乗って青森へ行き、そこから青函連絡船に乗り、函館へ向かう。
「これが、青森行ね。」
「うん、行先は函館と小樽と釧路。」
「あっ、ベルが鳴った。」
ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリーッ!
「まもなくー、16番乗り場に東北本線経由特急「はつかり1号」青森行きが発車します、ドアが閉まります、ご注意ください。」
ファーン!
特急「はつかり1号」は、上野を発車した。
「この列車は、向かい席になってるのね。」
「うん、583系だからよ。」
「昼は座席、夜は寝台に変身するのよ。」
「なるほどね。」
東北本線に入ると、歩夢と侑は食堂車へ向かった。
「おいしい。」
「本当、車窓を見ながらの食事も楽しいわ。」
と、2人は楽しそうに会話した。
一方、鉄道公安隊の南と高山は。班長の指示で特急「はつかり」に乗って捜査をする事になった。
「よし、今日は二人には北海道でこの2人を追ってくれないか。」
「えっ、誰なんです、その男。」
「横領事件の犯人が、上野駅で目撃されている。」
「すぐに捜査に当たってくれ。」
「わかりました。」
その頃、南と高山は大宮駅で特急「はつかり1号」に乗って警戒に当たっていた。
「あっ、南さんと高山さん。」
と、歩夢は南と高山に挨拶した。
「あら、歩夢ちゃん乗ってたの。」
「うん、夏休みに旅行へ行くの。」
「それで、高山さんと南さんは。」
「実は、横領事件の容疑者が北海道へ逃走すると情報があって、今、捜査をしているんだ。」
と、南は言った。
「それで、「はつかり」に乗って警戒していたのね。」
と、しずくは言う。
「この2人、見なかったかな?。」
「この人、知らないわ。」
と、せつ菜は言う。
「そうね、知らないわ。」
「見たこともない人だわ。」
「そうか。」
暫くして、16時22分。特急「はつかり1号」は青森に到着した。
「あおもりー、あおもりー、青森です、お疲れ様でした、終点青森です」
と放送が流れた、上野から夜行に乗ってはるばるとやって来たんだな
「うわーっ!ついに来たんだね、そこからいよいよ北海道へ渡って行くんだ」
「これで北海道へ行くの?」
「そうだよ、連絡船に乗って行くんだ、いざ北海道へ、行くゾ~」
「オーッ!」
こうして俺たちは、北海道一周の旅が始まった、しかしその旅行が事件に遭遇することは誰も予想はしなかった、
歩夢たちは青函連絡船に乗るために、長いホームを小走りに、歩いていく。
跨線橋に上がると、窓から、連絡船の特徴のある煙突が見えた。それが、手に取る近さに見えて、しずくは、思わず、
「船だわ」
と、叫んでいた。
青森は、北海道への通過点といわれている。とすれば、北海道への旅は、青函連絡船に乗ることから始まるといってもいいかもしれない。
ドラが鳴って、五三七六トンの大雪丸は、青森の桟橋を離れた。
次回は、函館へ
お楽しみに