ドラえもん ゴルシちゃんと未来改編   作:ゴルシ未来人

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ゴルシ「ばれなきゃ犯罪じゃ無いんだよ!!」


頑張れウララ!!トレセン転入!!

トレセン学園…地方のトレセン学園こと地方トレセンではなく、中央のトレセン学園に入学できるのは一部のエリートだけだった。だけだった、そう過去形だ。従来までは高い学費に長い年月で金の亡者と成り果てた理事会のお陰か、御立派な家柄出身の名家のご令嬢や余程素質の高いウマ娘しか入学が許されなかった。中央に入学できればそれだけでエリートだったと言えるだろう。しかし、この男がその一例を見事に壊してくれた。そう、サンデーサイレンスである。

 

『なあ、この入学制度の仕組み…可笑しくね?勿論、転入もな』

 

家柄だけで優遇されては大真面目に勉強して入学する子供達が余りにも哀れである。転入もトレセン学園のトレーナー或いは生徒会に所属する生徒の権限でのみ、地方から転入を受け付けるという有り様だった。そこでサンデーサイレンスは教頭の座に着き、真っ先に革命を起こした。これには当時の理事長ノーザンテースト、リギルのトレーナーである東条、サンデーの教え子で世界最強馬トキノミノルも協力。その結果、現在の入学カリキュラムと転入システムが産まれたと言えるだろう。とは言え、金の亡者と化した理事会は全員追い出せず…未だ名家が優遇される形では有るのだが。

 

『取りあえず、反対する理事会のジジイ共は尻から手を突っ込んで奥歯をガタガタと言わし、その後にアメリカ仕込みのCQCをお見舞いしてやる』

『サンデーサイレンス。私が許可する、やりなさい!!』

『『ノーザン理事長にサンデー教頭!?』』

 

勿論、サンデーサイレンスによる奥歯ガタガタ言わす事件は未遂に終わった。だが、当時の理事長やサンデーサイレンスと愉快な仲間の手でトレセン学園の入学カリキュラムと転入カリキュラムが見直されたと言っても良いだろう。全ての子供達には平等にチャンスがあり、挑戦する資格があるのだから。

 

大きく変わったのは転入カリキュラムだろう。サンデーサイレンスと先代理事長ノーザンテーストが革命を起こす前は、中央のトレーナー達からのスカウトを受けての推薦転入しか出来なかった。しかし、今は違うのだ。新たに追加された、推薦を受けてなくても転入出来るように成ったのである。

 

「えー、皆さんは御存知なく馴染みが無いかも知れません。トレセン学園には2つの方法で転入できます。

1つ、オグリキャップさんのように中央のトレーナー或いは教員のスカウトを受けて推薦転入する方法です」

 

スピカの部室であるプレハブ小屋。部員が一気に増えた為に、人口密度が上昇している。だが、そこではスピカのメンバー達がトキノミノルの元で簡単な講義を受けていた。しかし、スピカのメンバーに混じって転入試験を控えたハルウララも講義に参加していた。

推薦転入。これは従来から有った転入方法であり、地方で実績のある優秀なウマ娘をトレセン学園のトレーナーや教員がスカウトしてトレセン学園に転入させるやり方だ。オグリキャップはこれで転入しており、試験は受けていない。

 

「もう1つはサンデー先生が教頭に成ってから出来ました。これは編入願書をトレセン学園に提出し、受け付けを行ってから筆記、実技、面接の3つのテストを受けてその合計点で合格ラインを越えていれば編入出来る制度です。

これなら地方から中央に移りたいが、スカウトの目に止まらなかった子供達も編入出来ます」

 

もう1つはサンデーサイレンス達が作った転入試験制度。

筆記、実技、面接。この3つの試験を行い、合計点が合格ラインを越えていれば転入出来る方法だ。

ジュニアAに編入する予定のハルウララの筆記の難しさは入学試験と同じぐらいであり、共通の問題もあるだろう。だが、ハルウララは地方での基準でも走る力はへっぽこであり実技の点数は現時点で絶望的。合格するためには筆記と面接で点数を稼ぐしか無いのだから。

 

「トキノミノルの姉ちゃん。ウララは転入出来そうなのか?」

「そうですね…ぶっちゃけると厳しいですね」

 

だが、ぶっちゃけるとハルウララの転入は厳しい。この合格ラインだが、各科目100点づつだとすると合計180点は取らなければ成らない。1科目60点取れば合格だが、ウララは走る力は地方でもへっぽこレベル、学力はトキノミノルがウララの担任から聞いた話では下の中らしい。面接が奇跡的に良くても、実技と筆記の点数が足を引っ張りすぎて落ちてしまう可能性が高いのだ。

 

「転入試験は合格制限は無いので、その気に成れば志望者は全員受かります。ですがその逆も然り、全員落ちる事も有るんです」

 

しかし必ず誰かが受かる訳ではない。全員合格ラインを突破して合格する時も有れば、落ちる時もある。

 

「だったら、やるしかないな!!お前ら!!」

 

ゴルシが仲間達にそう言う。やらなければハルウララは落ちてしまい、高知県にトンボ返りしなければ成らない。彼女は中央で学生ライフをエンジョイするためにも、必ずやテストに合格するしかないのだ。

 

「ディープ!!お前はウララと同い年だし、入試の試験も覚えてるだろ?」

「2000m走ったら、実技試験免除されたので分からないです」

「なんつータイム出したんや……」

 

ゴルシはウララと同い年であり、少し前に中学入試を経験したディープインパクトに問う。だが、残念な事にディープインパクトはその肉体的スペックが可笑しすぎたのか、2000mを走る実技試験だけで合格を決めてしまい筆記試験は免除と成ってしまった。つまり、ディープは実技試験の成績が異次元過ぎて実技だけで合格してしまったのだ。因みにディープインパクトは入試の際、ラスト400はマイルの日本記録の400ラップを上回っていたとか。

 

「デジタル!!お前は!?」

 

ディープは筆記試験免除だとしても、同じ学年のデジタルは間違いなく筆記試験を受けている筈だ。筆記試験を行った日からそんなに時間は経っていない筈なので、ゴルシはアグネスデジタルにも確認を行う。しかし…

 

「デジちゃん一夜漬けだから分からない」

「一夜漬けってマジかいな!?どうなってんや!?」

 

突っ込み係りタマモクロスの叫びが響く。

 

「スペ!!」

「ゴールドシップさん。私も筆記は苦手で…実技でカバーして合格したんです」

 

そしてスペシャルウィークも実技でカバーし、入学できたのだ。つまり、スペシャルウィークもウララに勉強を教えられる自信が無いと言うことだ。

 

「オグリは……推薦転入か。アルダンは?」

「私は家柄入学でしたので、試験を受けて無いんですの」

「家柄入学チート過ぎやろ!!ウチなんか、奨学金の為に意地でも筆記試験上位にならなあかんかったのに!!」

 

アルダンは家柄入学。つまり、名家のお嬢様である彼女は筆記試験は勿論のこと実技試験も受けずに、メジロ家の恩恵で見事に合格したのだ。

因みにタマモクロスは奨学金(無利子)をゲットするために、維持でも筆記試験のトップ10に入る必要があり、もう勉強してなんとか奨学金の権利をゲットしたのだ。

 

「私は普通に成績優秀だし、タキオンは座学では学年トップだよ」

「ふっ、専門は理系だがね。なに、勉強の事は任せ給え」

 

だが、タマモクロスの他に勉強出来る人材は居た。それはフジキセキ、そして座学学年トップである我等がアグネスタキオンである。む?では我等がスピカの現リーダーであるミスターシービーはどうなのかと言うと…

 

「今さらだけど、私は…座学は自信なくてね」

 

スペちゃんと同じく、座学には自信がなく実技よりの生徒であった。

 

「仕方がない!!勉強はアタシ達とドラえもんで見る。スペ、ディープ、アルダン、そしてシービーはオグリを連れて買い出しに行ってくれ。勉強には甘いものが必要だからな!!」

 

だが、ハルウララには時間がない。実技を鍛えるにしても、今からでは間に合わない。ならば、筆記試験の点数を限界まで引き上げるしかないのだ。

 

 

「ウララ。此処は分かるかい?」

「うーん…どうだろう」

 

だが、此処でウララに問題が発生する。ウララが受ける編入試験はウララの学年の事も有ってか、小学校で習う事をしっかりと理解できていれば問題はない内容なのだが…それでもウララには厳しかったのか、ウララには分からない問題が幾つか存在していたのだ。

 

「読み書きは問題ないけど、読めるけど書かれん漢字もあるな。こりゃ、キツいで…」

「参ったね…数学は方程式さえ覚えれば後は簡単なんだが」

 

数学もダメ、国語の漢字もダメ、英語もダメ、暗記ばっかりの社会や理科もダメ。五教科壊滅の状況、正に大ピンチだ。

 

だが、この2人は違った。それはゴールドシップとドラえもんの未来からやって来たコンビである。

 

「そうだ、ドラえもん!!暗記パンだよ、暗記パン!!コピー用紙に細かくびっしりと、パソコンを使って小さな文字を書いてよ。それを使えばウララでも一時的に物を一気に暗記できる」

「あっ、その手が有ったね!この時代じゃ秘密道具を使っても不正じゃないから、問題ないね!!」

「「「暗記パン?」」」

 

暗記パンとは未来にある秘密道具だ。これを使えば、一時的とは言え物事を瞬時に暗記できるのだ。暗記パンは一見、唯の食パンだ。しかし、暗記パンをノートや教科書に押し付けると暗記パンに文字が写る。その文字が写った状態の暗記パンを食べれば、暗記パンが消化されて大便として身体の外に排出されるまで写し取った文字を全て暗記できるのだ。

文字の大きさは関係無く、小さな文字をA4のコピー用紙にびっしりと書いて暗記パンで暗記すれば瞬時に様々な事を把握できるのである。

 

「なるほどね。それに今ではパソコンを使えば、マイクロサイズの文字も印刷できる。A4用紙いっぱいに過去問の答案や、英語の例文、数学の公式、理科や社会の答案も必須漢字も書き込む事は出来る。しかし、暗記は出来てもリスニングはどうするのかな?」

 

確かに暗記パンが有ればあらゆる事を暗記できる。だが、スピカの頭脳とも言えるタキオンがドラえもんとゴルシに問う。今の御時世は小学生でも英語の授業が行われ、ジュニアクラスの入試にも英語が使われて…当然の如くリスニングテストも行われる。暗記パンで暗記は出来ても、リスニングで点数を取れるのかは分からない。

 

「ふっふふ、その点は問題ないぜ!!ドラえもん!!」

「翻訳こんにゃく!!」

 

ドラえもんは四次元ポケットからこんにゃくを取り出した。それは翻訳こんにゃく、言葉が分からなくても相手の言葉が理解できるようになり、文字も普通に読めるように成るのだ。

 

「更にタイムテレビ!!これは過去の映像も映せるよ!!」

「サンデーのおっさんの現役時代の映像を見ながら、翻訳こんにゃくを食べれば英語もネイティブのようにマスターだ!!」

 

タイムテレビ。これは過去も未来の映像をテレビとして映すことが出来るテレビだ。これを使えば未来のオリンピックは勿論のこと、過去の伝説のウマ娘の活躍から、恐竜の映像まで見れるのである。

 

「さあ、行くぜ!!」

 

ゴルシはタイムテレビを操作し、サンデーサイレンスの若き頃を映す。英語がタイムテレビから流れた瞬間に、全員で翻訳こんにゃくを食べる。すると、英語が母国語である日本語のように聞こえ、映る英語も日本語のように理解できるように成った。だが……

 

『帰れ!!サンデーサイレンス!!』

 

『誰もお前の勝利なんて、望んでなかったんだよ!!』

 

『イージゴアが三冠馬になる筈だったのに…なんでお前が!!』

 

タイムテレビに映る、ディープインパクト瓜二つのサンデーサイレンスはケンタッキーダービーを制覇したが…多くの観客や報道陣から罵声を浴びさせられていた。

 

「なっ…なんなんだよ…これ……」

 

アメリカの頂点に立ったのに、浴びさせられる罵声。勝っても勝っても、サンデーサイレンスの評価は上がらない。サンデーサイレンスは現役時代、評価が低かった事も有名である(史実通り)。

 

だが、それでもサンデーサイレンスの事を応援してくれる人々は居たのだ。

 

『凄いなサンデー!!お前は私の自慢の息子だよ!!』

『どうだ?アーサー、宣言通り俺様は勝ったぜ?』

 

サンデーサイレンスの養父アーサー・ストロー、その妻。そしてサンデーサイレンスの先輩であるグッバイヘイローだけだった。

 

 

 

「おっさんの過去が想像以上に悲惨だった件。勝っても勝ってもファン2人ってえっ?」

 

だが、翻訳こんにゃくとサンデーサイレンスの過去のお陰でハルウララ…序でにゴルシ達は英語をマスターしたのだった。

 

 

 

 

「ハルウララ。筆記試験100点。実技20点。面接70点。合計点数190点…おめでとう、君は合格だ」

 

ハルウララ。無事に合格する。しかし、期末テストで赤点ギリギリを取り、関係性を疑われたゴルシは後々に…サンデーサイレンスと東条に呼び出されたとか。

 

 

 

 

 

 

そして今年度の末。新たに地方からやって来たウマ娘が加入する事に成るが、それはまたのお話だ。因みに、そのウマ娘は笠松からやって来るとか。




笠松からやって来る新加入者は史実とシンデレラグレイを見たら、だいたい分かります。

そして次回はいよいよチーム戦。

衝撃の英雄……第一の覚醒。史実で言えば若駒ステークス(笑)

ステイゴールドどうする!?なお、現在は幼稚園児である

  • 男のウマ娘の子供
  • 人間の子供
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