ドラえもん ゴルシちゃんと未来改編   作:ゴルシ未来人

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グッバイヘイロー…語る。


勝負服は大事だよ…そして史上2人目の変則三冠馬の誕生

高級住宅街の一等地に存在するグッバイヘイローのデザイナー事務所。連日、トレセン学園関係者は勿論のこと、有力チームのトレーナーや有力選手が勝負服の採寸や依頼等で訪れるウマ娘の勝負服の一大ブランドを僅か一代で築いた所だ。

 

そこにやって来たゴルシ、ドラえもん、オグリキャップ、メジロアルダン、スペシャルウィークは家主であるグッバイヘイローの案内で事務所の応接間に案内される。

 

「はじめまして。私がグッバイヘイローよ」

 

グッバイヘイロー。遂に念願とも言える姪っ子であるスペシャルウィークとそのチームメイトと出会う。グッバイヘイローとしてはスペシャルウィークが産まれる前から、スペシャルウィークの事を知っているが、実際に会うのはスペシャルウィークが赤ん坊の頃以来だと言えるだろう。

 

「アタシは次元を超えてやって来たスーパーウマ娘、ゴールドシップだ!!ゴルシちゃんって呼んでくれよ!!」

「ゴルシちゃん。ふざけないで真面目に挨拶してよ…。

初めまして。僕はドラえもんです」

「初めまして!私、スペシャルウィークです!!本日は宜しくお願いします」

 

ゴルシとドラえもん、そしてスペシャルウィークはグッバイヘイローと初対面だ。まあ、スペシャルウィークに関しては赤ん坊の頃にグッバイヘイローと会っているために、厳密には十数年振りと言えるが、スペシャルウィークからしたら実質的に初めましてと言えるだろう。

 

「あの…私達の勝負服の受取に来ました」

 

とは言え、アルダンとオグリキャップは以前にグッバイヘイローと会っている。2人は先日に、サンデーサイレンスに連れられてグッバイヘイローの事務所にやって来たのだ。理由は今日受け取る勝負服の採寸と依頼である。

 

「ええ、勿論出来てるわよ。はい、これが貴方達の勝負服ね。メジロ家の人には御抱えの職人が居たから、メジロ家の競技者の勝負服を仕立てるなんて初めてだったわ」

 

グッバイヘイローは事前に用意していたグッバイヘイローデザイナー事務所のロゴが入った紙袋をオグリキャップとメジロアルダンに手渡した。この紙袋の中には2人の勝負服が入っており、グッバイヘイローが手掛けた2人にピッタリの勝負服が入っているのである。

グッバイヘイローが手掛けた勝負服は業界トップ故に高額。しかし、ご安心を。既にトキノミノルが払ってくれてるのでオグリキャップはお金を支払う必要は無いのである。

 

オグリとアルダンは早速貰った勝負服を確かめるために、紙袋から勝負服を取り出した。

 

「凄い…」

「これが私達の…」

 

オグリキャップの勝負服はセーラー服を模した白い勝負服であり、メジロアルダンは黒い貴族風のドレスを模した勝負服であった。勿論、この2つはグッバイヘイローがデザインした物である。

 

「試着する?」

「「良いんですか!?」」

 

折角勝負服を貰ったのだ。早速、勝負服を着たくてウズウズしてきたオグリとアルダンはグッバイヘイローからの提案を受けて、年相応の笑みを浮かべたのだ。

 

グッバイヘイローはそれを見て、指を鳴らす。すると、応接間に使用人と思われる家政婦さんが1人入ってきた。グッバイヘイローデザイナー事務所はグッバイヘイローとその家族の住居でもあり、そこそこの使用人も働いているのである。使用人はデザイナー事務所の従業員ではなく、グッバイヘイロー達の代わりに家事を代行する、言わば家政婦さんなのだ。

 

「この2人を試着室に案内して」

「分かりました。御二人様、此方です。案内します」

 

オグリとアルダンは使用人に案内されて、勝負服を試着する為に試着室に向かっていった。そして、応接間にはグッバイヘイローとゴルシ、ドラえもんとスペシャルウィークだけが残された。

 

「さてと…そろそろ良いか」

 

ゴルシはポツリと囁いた。そう、ドラえもんとゴルシにはもう1つ目的が存在していたのだ。今日の目的はオグリキャップとメジロアルダンの勝負服の受け取り、スペシャルウィークの勝負服の採寸と予約なのだが…2人はもう1つ有るのだ。

 

「だね、ゴルシちゃん」

 

それはゴールドシップの祖父 サンデーサイレンスの真実を聞こうと言うことである。

サンデーサイレンスはゴルシとドラえもんには言っていた。ヘイローという狂暴な男性ウマ娘が自分と瓜二つであり、そのヘイローが自分の父親なのではないのかと。そのヘイローは娘や息子(公に判明している息子は全員ヒト息子…つまり人間)が沢山居ており、グッバイヘイローはそのヘイローの娘の1人なのだ。

 

「ゴールドシップさん?ドラえもん?」

「どうしたの?」

 

だが、そのサンデーサイレンスの出生をサンデーサイレンスの為にも明らかにしたいゴルシとドラえもんの思惑をスペシャルウィークとグッバイヘイローは知らない。その為か、突如として様子が変わった2人を見て首を傾げた。

 

まあ、タイムテレビを使えばサンデーサイレンスの出生は一瞬で明らかに出来る。だが、それは最終手段だ。だからこそ、ゴルシとドラえもんは真相を知っていると思われるグッバイヘイローに直接聞く手段を選んだのだ。

 

「なあ、スペがこの場に居るから聞くけど。アンタ、この人の娘なんだよな?」

 

ゴルシがそう問いかけ、ドラえもんは四次元ポケットから1枚の写真を取り出してグッバイヘイローとスペシャルウィークに見えるように机の上に置いた。

その写真はサンデーサイレンスが持つ古新聞に印刷されてある男性ウマ娘 ヘイローの写真だったのだ。勿論、サンデーサイレンスから現物は借りてきていない。ちょっと新聞を借りてコピー機で印刷した物である。

 

「えっ!?お父ちゃんそっくり!!」

 

当然、ヘイローの存在を今まで知らなかったスペシャルウィークは写真を見て驚いた。当たり前だ、ヘイローとサンデーサイレンスは似ているでは良い表せない程に瓜二つだったのだから。強いて違いを言うとすれば、ヘイローは迫害故か人間に失望しつくした眼をしており…サンデーサイレンスはアーサーという養父と巡り会えた為か瞳は輝いて死んでいない点だろう。

 

「どこでこの写真を?確かに私の実父は彼よ」

「じゃあ、答えてくれ。サンデーのおっさんの代わりに聞くが、アンタはおっさんの姉なのか?」

 

数秒程の沈黙。

 

そこでグッバイヘイローは大きな溜め息を吐き出した。

 

「ええ、そうよ。私もその事を知ったのは10歳位の事ね。

私とサンデーは年子の姉弟なの。でも、私の両親は本当にろくでもない人物だったわ。お父様は育ちの関係で仕方ないとは言え、母は万年なアメリカパリピで遊んでばかり…そうね」

 

グッバイヘイローはサンデーサイレンスとの姉弟関係を認めた。そして、困惑するスペシャルウィークの方を向いて彼女は優しそうな笑みを浮かべて口を開いた。

 

「スペシャルウィークさん。サンデーの娘である貴女には全てを話さなくては成らないわね」

 

グッバイヘイローは覚悟を決めたのか、教えてくれた。

 

「男性ウマ娘はサンデーや父の以前にも存在していた。恐らくは、彼が史上初の男性ウマ娘よ。事実、世界中を見回しても男性ウマ娘は彼の血を引くウマ娘でしか誕生していない」

「「「その人は?」」」

「ヘイルトゥリーズン。私の祖父であり、ヘイローの父親。そして世界で初めて産まれた男性ウマ娘よ」

 

ヘイルトゥリーズン。初めて聞く名前にスペシャルウィークは勿論、ゴルシとドラえもんも困惑する。

 

「ヘイルトゥリーズンは第二次世界大戦中、強引に戦争に駆り出されたと聞いてるわ。

初めての男性ウマ娘…気味悪がれたも当然でしょうし、なにより彼は余りにも狂暴だったと聞いてるわ。そんなヘイルトゥーリーズンも終戦間際に結婚し、1人の子供が産まれた。それが私達の父親であるヘイロー」

 

ヘイルトゥリーズンはヘイローが普通のウマと思える程に狂暴だったそうだ。しかし、これはグッバイヘイローも聞いた話でしか分からないから真実かどうかは分からない。しかし、そんなヘイルトゥリーズンも結婚し、1人の子宝を授かる。それがヘイローであった。

 

「私達の曾祖父と本当のお爺ちゃん…」

「ヘイローは寂しがりやだったんでしょうね。私が言うのもアレだけど…アメリカは自由の国なんかじゃない。差別や格差等が未だ残る国なのよ。アメリカで夢を掴み取れるなんて極一部……そんな国に彼の自由なんて無かった。

そんな国だからこそ、ヘイローは差別で性格が歪んでしまった。でも、彼は寂しがりやだったんでしょうね…結婚と離婚を何度も繰り返していたわ。その為か、私達には腹違いの兄弟が多かったの。その中でも、男性ウマ娘として産まれた子供はサンデーサイレンスただ1人だったわ」

 

ヘイローは寂しがりやだったのだろう。離婚と再婚を繰り返し、多くの子宝に恵まれていた。サンデーサイレンスやグッバイヘイロー、そしてリギル所属のタイキシャトルの母親と言った多くの子供を世に送り出した。しかし、数多くの子供が居るとは言え…男性ウマ娘として産まれたのはサンデーサイレンスただ1人である。

 

「私とサンデーサイレンスの母親は気が違うと言える頭の可笑しい女だったわ」

「つまりキチガイ?」

「そうよ、キチガイよ」

 

そしてサンデーサイレンスの母親はキチガ◯な女性だった。

 

「母は毎日遊んでいた。毎日…毎日遊んでばかりで子育てなんてしない。私は母親の異なる姉や兄の支援でなんとか大きくなったけど、母は毎日遊んでいた。

そんなある日…私が10歳の頃ね、酔った母が言ったのよ。私に1つ下の弟が居たけど赤ん坊の頃に気味が悪くなって捨てたと」

 

その母親は毎日遊んでばかり居た。グッバイヘイローの面倒を見ず、毎日遊んでばかり居たのだ。だが、幸いにもグッバイヘイローの近所には腹違いの兄や姉が住んでいた。そんな兄と姉のお陰かグッバイヘイローは性格が歪むことは無かった。だが、ある日のこと…グッバイヘイローは酔っ払った母親から聞いてしまったのだ、弟が居り…その弟は産まれてすぐに気味が悪いから捨てたそうだ。

 

「その弟って……まさか」

「ええ、サンデーサイレンス。御存知、貴女の父親よ」

 

その弟はサンデーサイレンスだったのだ。サンデーサイレンスは今はそうでもないが、産まれたばかりのサンデーサイレンスは脚が内側に曲がっていたのだ。その上、ヘイルトゥリーズンやヘイローと同じく男性ウマ娘として産まれた。気味が悪くなった母親はサンデーサイレンスを捨てたのである。

 

「私は直ぐに兄達の力を借りてサンデーを探したわ。サンデーは直ぐに見付かったの…でも、その頃は既に彼はアーサー・ストローに引き取られて幸せに過ごしていたわ」

 

グッバイヘイローは兄達の力を借りてサンデーサイレンスを探した。サンデーサイレンスはメリーランド州でストロー夫妻の元で幸せに育っており、グッバイヘイロー達はサンデーサイレンスの幸せを優先するために自分達の事を明かさず…その場を去ったのである。

 

「これがサンデーサイレンスの出生の話よ。此処からはサンデーの方が詳しいと思うわ」

 

話し終えたグッバイヘイローは憑き物が落ちたように、どこか安堵した顔をした…だが。

 

「グッバイヘイローさん…いえ、おばちゃんはそれで良いの?」

「スペ!?」

「スペちゃん!?」

 

スペちゃんは違った。

 

「お父ちゃんのお姉ちゃんなんでしょ?今更でも遅くない!!お父ちゃんに真実を…おばちゃんから話して!!そうしないと、おばちゃんもお父ちゃんも絶対に後悔する!!」

「でも…私はサンデーを助けることが出来なかった!!たった1人の弟が世間からバッシングされ続けても…私は普通に接する事しか出来なかった!!アメリカの頂点にサンデーが立っても批判は止まらなかった!!批判を止められなかった!!止まないバッシングに異を唱える事が出来なかった!!私は……たった1人の弟を守ることが出来なかった!!

お姉ちゃんだよ…って言えなかった!!今日まで、姪である貴女にも伯母である事を言えなかった!!私は…姉失格なのよ!!」

 

「違います!!」

 

グッバイヘイローの言葉を否定し、スペシャルウィークは告げる。

 

「貴女は未だ姉を失格してません!!でも…このままじゃ、本当に先輩と後輩で終ってしまう。お父ちゃんは貴女に感謝してます!!昨晩だって勝負服の話題を出せば、貴女に作って貰った勝負服を着てダービーを制覇した時の話を嬉しそうにしてくれます。

弟の為に頑張った貴女は立派な姉です!!同じ男性ウマ娘を弟に持つウマ娘として断言できます!!」

 

ありがとう……グッバイヘイローは一粒の涙を流して身体を震わせた。

 

「なあ、ドラえもん。アタシ達…空気じゃね?」

「だよね、ゴルシちゃん」

 

なお、ドラえもんとゴルシ。空気となる!!

 

 

一方の事務所の外。

 

『お前…俺が見えるのか?』

「うん」

 

コーヒー豆の入ったビニール袋を持ったトレセン学園の生徒は…サンデーサイレンスそっくりの幽霊と遭遇していた。

 

『そうか…俺が見えるのか…フフフハッハハハ!!良し、やっと話し相手が出来た。俺の名前はヘイルトゥリーズン大佐だ。なに、曾孫と孫が心配でな…現世をプラプラしてた所だ!!』

「私はマンハッタンカフェ。宜しくね、お友達さん」

 

彼と彼女がスピカに合流するのは未だ先の話である。

 

 

 

 

そして…

 

4月 皐月賞。

 

『オグリキャップ先頭!!オグリキャップ先頭!!勢いは停まらない!!』

 

オグリキャップ。クラシックの1戦目 皐月賞を制覇する。

 

5月 NHKマイル。ジュニアCクラスしか参戦できず、元はクラシックを走れない外国籍や地方競馬出身のウマ娘のクラシック代わりとして作られたレースだ。しかし、現在はサンデーサイレンスが頑張ったお陰か、外国籍でも地方競馬出身のウマ娘もクラシックに出れるように成ったので…今となってはジュニアCクラスのマイル王決定戦とも言える物に成った。

 

『オグリキャップ!!抜け出した!!サッカーボーイ追い付けない!!一気に突き放す!!今、オグリキャップゴール!!』

 

オグリキャップ。クラシックのマイル王決定戦と言えるNHKマイルも制覇する。

 

そして…日本ダービー。

 

『オグリキャップ!!メジロアルダンを差しきった!!ぐんぐん突き放す!!オグリキャップ!!今、ゴールイン!!

スポーツ庁大臣クリフジ以来となる、変則三冠馬の誕生だ!!』

 

変則三冠馬。それはクラシック戦線しか出れないレースを3つ、どれかを制覇する事を指している。本来、クラシックは皐月賞、日本ダービー、菊花賞…トリプルティアラなら桜花賞、オークス、秋華賞の3つづつだ。

だが、変則三冠馬はそれらとNHKマイルを含めた7つの内、3つを制覇する事を示している。これを達成したのはオグリキャップ以外では50年前現役だったスポーツ庁大臣であるクリフジただ1人。クリフジはオグリキャップと異なり、日本ダービー、オークス、菊花賞を制覇して変則三冠馬と成っている。

 

 

「オグリキャップさん!!やはり、菊花賞も出場して史上初!!三冠馬と変則四冠馬を目指すのですか?それとも秋華賞ですか?」

 

ダービーを制覇し、史上初2人目の変則三冠馬と成ったオグリキャップは記者会見を受けていた。記者としては菊花賞も制覇し、三冠馬+史上初変則四冠を目指すのかと期待が膨らんでいる。

 

「いや、私は菊花賞には出ません。距離が長すぎて。なので秋華賞を目指します」

「そうですか!」

 

我々の世界ではクリフジのように牝馬なのに三大クラシックを制覇する事が難しく、変則三冠馬はクリフジ以来産まれていない。

だが、ウマ娘の世界ではその気に成れば沢山出る事が可能である。何故なら、ウマ娘達は三大クラシックとトリプルティアラ(俗に言う牝馬クラシック)どっちを選択して出場するのも有なので勝つことが出来れば変則三冠馬は出てこれるのだ…勝てれば。

 

 

 

 

 

「これは不味いわね…」

 

テレビで中継を見ていたリギルのトレーナーこと東条は、参ったと言いたげに頭を抱えた。

と言うのも東条ことオハナさんはリギル所属でクラシック戦線に挑戦中である、サイレンススズカを秋華賞に出そうかと考えていたのだ。サイレンススズカはオグリキャップよりも長距離の適正はない。サイレンススズカの得意な距離はマイルと中距離だ。しかし、サイレンススズカは今までのレース…全てオグリキャップに敗北している。

 

「スズカをどうやって育てるべきか…」

 

サイレンススズカはテストに合格してリギルに入ったのではない。彼女はリギルのサブリーダーである女帝エアグルーヴの推薦で入ったのだ。だが、サイレンススズカのスピードの潜在能力は高く、東条はそれをどうやって活かそうかと…育てようかと考えている。

 

と言うか、それ以前にサイレンススズカはリギルの教育方針に余り合ってはいない。彼女はどちらかと言うと、自由に走りたい感じなのでスピカが合っているのかも知れない。

 

「サンデーさんと話し合った方が良いかも知れないわね」

 

サイレンススズカ…彼女の覚醒は未だ未だかかりそうだ。




スズカさん…どうなるの!?まあ、サンデー一族なので、そう言う事です。

ウマ娘あるある。クラシックは男女どっちでも出れる(笑)

あと、早くマックイーンを本格的に出したいので…テンポは早めに行きます。

番外編書くとしたら?

  • 俺達のハリバテエレジー
  • 未来でのお話(ゴルシ時代)
  • 改編前の歴史(暗いよ)
  • サンデーパパの子育て日和
  • ステゴパパの子育て日和
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