ドラえもん ゴルシちゃんと未来改編 作:ゴルシ未来人
本格的にスピカの夏合宿が始まり、網走運動公園でゴールドシップは一先ず自分の練習をやめてとある人物を観察していた。それはサンデーサイレンスである。
ゴルシとドラえもんが辿った修正前の歴史では、ウマ娘の競馬以外にもサッカーや野球等のスポーツで練習の強制やパワハラ等と言った出来事や価値観の変化から自由主義の教えが一般的と成っている。なにせ、どこでもドアの発明家と成ったアグネスタキオン博士が言っていたのだ、間違いない。
そしてゴルシとドラえもんが変え、三女神からの存在しない記憶で知った未来でも自由主義は盛んに広まっている。これは恐らくだが、サンデーサイレンスが生存した事が一存だと思われる。何故なら、ゴルシはサンデーサイレンスの指導を見て実に理に叶っていると思った為だ。
「成るほどな…これがサンデーのおっさん、SSの教え方か。自由主義とは言え、おっちゃん(未来ディープ)と同じく理屈的な教え方だ」
サンデーサイレンスから少し離れた所でサンデーサイレンスを観察しながら、ゴルシはレールが変わった未来での恩師を思い出す。
現代の管理主義の多くはトレーナーが選手のメニューや食事面を管理し、どちらかと言うとマニュアルにそった教え方が主流だ。現代のトレセン学園でもシリウスを筆頭とした多くのチームは管理主義とマニュアルで選手を強くしている。だが、それでは個人個人に向き合うのは少し難しいと言えるだろう。
「そういや、フジキセキが言ってたな」
ゴルシは網走に向かう際、フジキセキからリギルでの合宿やトレーニングを聞いていた。フジキセキ曰くだが、リギルは管理主義では有るのだが東条が個人個人に合わせたメニューを作り、それを所属選手に渡しているのだ。勿論、個人個人違うとは言え東条が独自のデータ論で纏めた管理されたメニューである。
管理主義されているが個人毎に違うリギル。一方で管理主義でありマニュアル等にそったシリウス等の他チームが行っている練習メニュー。同じ管理主義であるが、個人毎に違うメニューを行うリギルは一番強く最強チームと称されている。やはり、リギルと他の管理主義はそこで違うのだろうか、ゴルシはそんな事を考えながらサンデーサイレンスを観察する。
「スペ。お前、やっぱり坂道苦手だろ」
「えっ!?そうなの!?お父ちゃん!?」
「お前は気付いてないが、ストライドを変えれてない。急な坂を平地と同じストライドで登ったり下ったりすれば失速するし、体力のロスも大きい。
それに、お前は得意な戦法は先行と差し。余分な体力をロスし過ぎると、ラストスパートで最高速を出しきれず差しきれない可能性も有るぞ」
サンデーサイレンスは現在、中から長距離が志望或いは専門のスピカのメンバーを指導している。勿論、スピカは自由主義であり自由に動いて良いのでゴルシやアグネスタキオンのように参加していないメンバーも居る。ゴルシはサンデーサイレンスの指導を観察し、アグネスタキオンは研究者としての側面故か…生徒達のサポートに回ってはスポーツドリンクの準備やドラえもんの手伝いに回っていた。
「キングちゃん、ストライドってなに?」
「走る一歩一歩の幅の事よ」
とは言え、その中には未だ自分の希望種目を完全に決められていないハルウララも混じっている。
「フジキセキ、ちょっと手伝ってくれ。スペがギリギリ着いていける速度で彼処まで走ってくれ」
「了解です!」
「スペ。気合いでフジキセキの後ろを着いて走ってみろ。そして、フジキセキの足元を観察してみろ。俺様の言っている事が分かるぞ」
「うん!!お父ちゃん!!」
競技者からトレーナーに転向する人は多い。それはどの競技にも共通している。プロ野球やJリーグだって、選手として活躍した実績と過去を持っている人がチームの監督やコーチに成ったりしている。
ウマ娘の競馬の場合だが、サンデーサイレンスやトキノミノルのようにウマ娘の競技者だった選手は勿論のこと、ヒト族の陸上競技経験者が多い。競馬もヒト族の陸上競技もどちらも走る競技であり、どちらも共通して活かせるポイントが有るためだ。
そしてサンデーサイレンスの指示を受けて、フジキセキは走りだし…その後ろをスペシャルウィークが追走する。勿論、フジキセキは専門がマイルであり短距離や中距離にも出走する選手でありスピードと最高速度を維持する力は現時点のスペシャルウィークよりも遥かに高い。勿論、ブランクを経験した現在でである。
勿論、これはスペシャルウィークの練習であり、フジキセキはスペシャルウィークがギリギリ着いていける速度に流している。だが、スペシャルウィークは何とか追走する。
スペシャルウィークはなんとか追走しつつ、登り坂に差し掛かった時にフジキセキの足元を見る。すると、フジキセキは登り坂に差し掛かった時に歩幅が少し小さくなっていたのだ。だが、スペシャルウィークは未だ歩幅を変えれていない。その為か、登り坂で少し失速し…フジキセキと距離が空いてしまう。
その時だった…強い風がスペシャルウィークを襲い更にスピードが落とされる気がしたのだ。
「おっさん。教えようとしてるの、ストライドの他にも有るだろ。例えば、スリップストリームとか」
「レース後半で先行や逃げを使ってくる相手の対策も同時に教えられるからな。しかし、良く分かったなゴルシ」
少し離れた所で見ていたゴルシはサンデーサイレンスに話しかける。
スリップストリーム。高速で物体が移動した際に発生する気流であり、街中で車が通った際や電車が通過する際の風が正にそれだ。ウマ娘は種目にもよるが時速60キロ近い速度で走るので、気流が発生する。その気流は後方のウマ娘の速度を下げる事が有るのだ。
そして陸上競技、カーレース、競馬においてのスリップストリームとはその発生した気流を利用し、真後ろに着けて気流の抵抗を受けずに相手をすり抜けるように抜き去る技術の事である。
「資料とかで教えるより、見たり実際に体験する方が人は直ぐに覚えたり上達する。さてと」
スペシャルウィークは走りながら思い浮かべる。フジキセキの真後ろを走ってる時、風は襲ってこなかった。つまり、この気流はフジキセキの真後ろに居れば自分を襲わないのである。
スペシャルウィークは加速し、フジキセキの真後ろを再び取る。すると風は自分を襲わなくなった。前からの風はフジキセキが遮っており、フジキセキから出る気流は直ぐ真後ろには襲ってこない。
「おっ!!スペがフジキセキに食らい付いてる!!」
「だが、あれでもホープフルステークスを勝てるかどうか分からんがな。来年度のクラシックはリギル、スピカ、シリウスの三つ巴に成るだろう」
「シリウスも?リギルにはエルコンドルパサー、グラスワンダーが居るけどよ…シリウスもか?」
リギルにはエルコンドルパサー、グラスワンダーが居る。この2人が黄金世代の一角として圧倒的な力を振るう事をゴルシは改編前の歴史から知っている。だが、スピカにはスペシャルウィークは勿論、キングヘイローも居るのだ。しかし、どうしてシリウスの名前が出てくるのだろうか?ゴルシの記憶が正しければ、シリウスにはジュニアBクラスの有力選手は未だ居なかった筈だ。
「ああ、昨晩だな。ノーザンテースト先代理事長から連絡が来たが…セイウンスカイとエアジハードの2人がシリウスに入ったそうだ」
セイウンスカイ。御存知、修正前の歴史では黄金世代の一員であり、逃げを使うウマ娘だ。しかし、彼女は歴史が変わる前から黄金世代の一角を担う人物であり、黄金世代では最も長い距離に対して強い選手である。スタミナが一番減りやすい逃げを使ってるにも関わらず、菊花賞では世界記録(歴史改編前)を叩き出すなど、クラシック二冠を達成した程だ。
エアジハード。修正前の歴史では黄金世代のマイルと短距離の覇者。クラシックでは戦績を残せなかったが、短距離とマイルで結果を出し…黄金世代での短距離とマイルの頂点に君臨したと言えるウマ娘である。
「マジかよ…(いや、待てよ?そういや、アタシの知る変わる前の歴史じゃ)」
ゴルシは変わる前の歴史を思い浮かべる。改編前の歴史ではオグリキャップは訳有って三大クラシックを走ることが出来なかった。そして、オグリキャップと同じ理由で三大クラシックを走ることが出来なかったウマ娘が2人居る…そうエルコンドルパサーとグラスワンダーだ。
だが、歴史が変わった今。サンデーサイレンスが仲間と共に頑張ったお陰か、オグリキャップはクラシックに出ることができて史上二人目の変則三冠馬となり、今では唯一無二の四冠馬と成ろうとしている。つまり、改編前では叶わなかったグラスワンダーとエルコンドルパサーも三大クラシックに出てくると言うことだ。
つまり、来年度のクラシックはスピカからはスペシャルウィークとキングヘイロー、リギルからはエルコンドルパサーとグラスワンダー、シリウスからはセイウンスカイとエアジハード。3チーム、6人によるクラシック争奪戦が始まると言うことだ。
(げっ!?こりゃ、本気でスペに強くなって貰わないとダービーの歴史が変わるぞ!!)
短距離からマイルのエアジハードは兎も角、エルコンドルパサーとグラスワンダーのクラシック参戦。誰が三大クラシックを制覇するのか本当に分からず、最悪の場合はスペシャルウィークはダービーを勝てない可能性だって有るのだ。
「おっさん…スペの奴、勝てるのか?」
「やってみないと分からん。マジでな」
黄金世代のクラシック…それは波乱に成ることを間違いなしだろう。
サンデーサイレンスはそう告げ、フジキセキとスペシャルウィークの方を見る。2人は既に走り終えており、此方に歩いて向かいながらフジキセキがスペシャルウィークにアドバイスを送っていた。
「キング」
「おじ様?」
次にサンデーサイレンスはキングヘイローに声をかける。
「さっきの走りを見て理解した。お前さんは長い距離は不向きだな。中距離は問題ないだろう…だが、オグリは勿論、フジキセキよりも長い距離に不向きだ」
サンデーサイレンスはこの僅かな時間だけで、キングヘイローの適正距離を見抜いた。
オグリキャップより低く、オグリキャップよりも更に低いフジキセキより距離適性が短いと判断されたのだ。
「どれぐらいですか?」
「オグリが2500は普通に走り抜けるが、3000は無理だとする。大体、ギリギリ2500走り抜けるかどうかって事だ。だがな…お前は短距離に関してはフジキセキよりも素質が有ると思うぞ」
改編前の歴史でもキングヘイローは短距離でG1を勝っている。彼女は改編前、サンデーサイレンスは急死してるから当たり前として駿川たづなと成ったトキノミノル等の指導者とは巡り逢えずスピカにも入らなかった。その為か、ゴルシの知る改編前の歴史では泥んこに成っても挫けずもがき続け、漸く高松宮記念を勝利し…ようやく王座を掴んだキングなのだ。
「この合宿中でも短距離のコツを教えてやる。中距離やマイルにも出るならトキノミノルからも聞け。アイツは全部の距離走れるからな」
「はい!!」
キングヘイローはスペシャルウィークと違って未だデビューしていない。だが、デビュー前に自分の適正距離を理解できたのは大きいだろう。
「つまりだおっさん。来年のクラシックはスペVSリギルVSセイウンスカイ。そんでキングVSエアジハードって事になるな!!」
「なんでゴルシよ、エアジハードの適正距離知ってるの?まあ、そうなるな」
来年と再来年のクラシック。それはスピカにとって歴史を大きく変わる出来事と成るのだった。
休憩時間。
スピカの面々+道民の星であるコスモバルクは休憩を行い、スポーツドリンクを飲んだりカロリー補給の為の軽食を食べながら体力を回復させていた。
「そうか、君達は笠松と高知から出てきたのか」
「貴方と違って私とウララは中央に籍を移しましたけどね。もう1人、他のチームなんですけどフジマサマーチと言う友達も笠松から出てきたんだ」
コスモバルクとオグリキャップ、ハルウララは同じく地方出身という事もあり、直ぐに打ち解けていた。それにオグリキャップは笠松の星であり、コスモバルクは道民の星、どちらも故郷を代表するG1ウイナーだ。
方や史上初の四冠に王手をかけた二代目変則三冠馬。方や海を越えてシンガポールのG1を制覇した道民代表。故郷を代表するウマ娘と言えるだろう。
「ねえ!!バルクさん、有馬記念ってどうやって出るの?」
有馬記念。ハルウララも知っての通り、年末年納めとも言えるG1レースだ。有馬記念を作った当時のURA会長である有馬氏の名前を取り、有馬記念と今では呼ばれるレースは日本ダービー共に日本を代表するレースだ。実は海外からも参加者が出てくる大きなレースであり、賞金はなんと3億円である。
「有馬記念は人気投票で選ばれるんだ」
「ファン投票?」
有馬記念は人気投票で出走が決まると言える。有馬記念に出走出来るウマ娘は全部で16人であり、人気投票で選ばれた10人、海外から参加するウマ娘6人は優先的に出走権利を得ることが出来るのだ。
人気投票で選ばれたウマ娘は辞退する事も可能であり、トキノミノルは後輩達に有馬記念への出場権利を譲るためか、近年は殆ど辞退している。だが、毎回…海外から参加者が集まらず選ばれた10人+海外から参加者6人が集まらなかった場合は今年度のレース成績が良く賞金獲得数が多いウマ娘が出走権利を得て出走できるのだ。
「つまり、ウララも頑張って、人気者に成ったら有馬記念に出れるってこと!?」
「そういう事だよ」
それはつまり、史実では叶わなかったハルウララの有馬記念出走も叶うと言うことである。
「サンデーさん、何してるの?」
ふと、ドラえもんはサンデーサイレンスに問う。
「沖野やトキノミノルが分かりやすいようにな。スピカのメンバーの今の強さをデータにしてるんだよ」
サンデーサイレンスは今日1日、スピカのメンバーを見て各員の能力をほぼ把握。それを分かりやすいようにパソコンで纏めていた。気になったドラえもんはサンデーサイレンスの後ろからパソコンの画面を覗き込む。そこには…
ゴールドシップ。脚質 追い込み、先行、差し。
スピードB
スタミナS
パワーS
根性C
賢さB
ミスターシービー。脚質 追い込み
スピードA
スタミナA
パワーB
根性B
賢さC
フジキセキ。脚質 先行
スピードA
スタミナC
パワーA
根性C
賢さA
アグネスタキオン。脚質 先行 未デビュー
スピードA
スタミナC
パワーD
根性D
賢さSS++
タマモクロス。脚質 追い込み
スピードB
スタミナB
パワーC
根性A
賢さA
オグリキャップ。脚質 先行、差し。
スピードA
スタミナC+
パワーB+
根性D
賢さC
メジロアルダン。脚質 先行。
スピードC
スタミナC+
パワーC
根性D
賢さC+
スペシャルウィーク。脚質 先行、差し。
スピードC
スタミナC
パワーD
根性C
賢さD
キングヘイロー。脚質 差し。未デビュー
スピードD
スタミナE+
パワーC
根性C+
賢さB
ディープインパクト。脚質 追い込み、差し。
スピードS~
スタミナ 測定不能
パワーE
根性D
賢さC
アグネスデジタル。脚質 先行、差し。
スピードD~気分で変わる。
スタミナD
パワーE
根性F
賢さE(ウマ娘の知識と愛ならEX)
ハルウララ。脚質 差し。未デビュー。
スピードE
スタミナG
パワーF
根性E
賢さ多分D?(期末テストが赤点ギリギリ、編入テストは満点なので期末からならE、編入テストからならB)
一言コメント 先ずは身体を絞り、アスリートの体型を目指そう。
トキノミノル。脚質 先行(一般的には逃げと思われてるが、マジで先行)
スピードSS+++
スタミナSS++
パワーSS
根性B
賢さA+
「…サンデーさん。トキノミノルさんとディープ君だけ可笑しくない?」
「いや、どこも可笑しくない」
夏を乗り切る頃、スピカの面々は何処まで強くなるのだろうか?
ディープインパクトやサンデーサイレンスを始め、多くの未実装馬出してるけど…これガイドライン大丈夫ですよね?
エロ無し、グロ無し、政治批判無し…なんだけどな
ミホノブルボンのトレーナーこと黒沼トレーナー。そんな黒沼Tのチーム名は!?
-
チーム天ノ川
-
チームアンドロメダ
-
チームオリオン
-
チームポラリス
-
チームドラゴン