ドラえもん ゴルシちゃんと未来改編 作:ゴルシ未来人
ゴールドシップの時代ではトレセン学園は全寮制ではない。理由は簡単だ、距離という概念が殆ど意味を成していなかった為だ。ゴールドシップの時代ではどこでもドアという、大変便利な代物が実在している。これを使えば日本中処か世界中の何処でも一瞬で行くことが出来るのだ。日本から海外まで日帰りで旅行する事が出来るし、散歩感覚でヨーロッパに行くことも出来る。便利な時代だったし、どこでもドアのお陰か車なんて趣味で乗る人しか持っていない程だった。
「寮生活か…人生で初めてだぜ」
この時代のトレセン学園は全寮制。中等部から高等部、希望すれば大学部の生徒は皆が寮で寝泊まりを行っている。当然、トレセン学園で学生として過ごすなら寮に入らなければならないし…我等がゴールドシップも現代のトレセン学園で過ごすためなら寮生活を行わないといけないのだ。
トレセン学園には2つの寮が存在している。1つは美浦寮、もう1つがゴールドシップも今後を過ごすことになる栗東寮である。栗東寮も美浦寮もどちらも最強チームであるリギルのメンバーが寮長をしており、生徒会のメンバーも全員がリギルだ。
寮は二人部屋が原則であり、余程の事がない限り1部屋2人が原則だ。しかし、ゴールドシップは未来人という事も有ってか特例で1人部屋と成ったのだろう。そこら辺は教頭であり全トレーナーと全教員を束ねるサンデーサイレンスが上手いことしてくれたみたいだ。
ゴールドシップは1人、ベッドに腰掛ける。今は2017年だとサンデーサイレンスから教えて貰ったが、メジロマックイーンの入学までは1年程の時間がある。
「お婆ちゃんの入学まで残り1年。折角だ、お婆ちゃんが楽しく学校生活を送れるように…色々と小細工するか」
幸いにもゴールドシップは他の生徒と比べて時間の猶予が果てしなく有る。タイムマシンとタイム風呂敷を応用して無限ループのようなやり方をするのではなく、自由時間が他の生徒よりも遥かに有るのだ。
先ず、ゴールドシップはサンデーサイレンスの権限で学年不詳の生徒として入学。自分が未来で使っていた学生証もこの時代で使えるようにしてもらい、設備の使用には不自由はない。他の学生が授業を受けなければいけない時間でも、ゴールドシップは学年不詳なので受けずに自由に動くことが出来るのだ。
「ドラえもんと離れ離れに成っちまったが…それは仕方無いよな」
だが、このトレセン学園で過ごすためにはドラえもんとは別行動と成ってしまう。ゴールドシップは学年不詳とは言え、トレセン学園の学生だ。寮生活は確定であり、トレセン学園の生徒ではないドラえもんは寮では過ごせない。一応、サンデーサイレンスの権限でドラえもんはトレセン学園の厩務員(他の学校で言えば用務員)の立場と職を与えられたが…暫くは仕事の研修等でゴールドシップと比べると自由に動けそうに無いだろう。
「残業が無ければ8時間労働…1時間の昼食休憩を含めると、大体ドラえもんは朝7時からの始業の場合は夕方4時まで別行動か」
研修が終わっても一般企業と同じ働きだと考えると、ドラえもんは8時間ほど働く事になる。そうだとすると、やはりドラえもんが休みの時以外はゴールドシップは1人で動くしかないだろう。
「確か…この時代じゃ徹底した管理主義の最盛期だよな」
サンデーサイレンスから貰った資料を鞄から取り出し、資料を見ていくゴールドシップ。ゴールドシップとドラえもんが知る史実なら、この時代は徹底した管理主義の最盛期。サンデーサイレンスの急死とトキノミノルの引退で自由主義だったスピカは歴史に消え去り、リギルやシリウスと言った管理主義が覇権を長きに渡って握っていく時代だった。
しかし、サンデーサイレンスはドラえもんとゴルシのお陰か生存し…サンデーサイレンスが生き残ってトキノミノルを最後まで導いた結果、歴史は間違いなく変わっている。少なくとも、スピカは残ってる筈だし…トキノミノルは駿川たづなと偽名を名乗る必要が無いのだから。
「ありゃ?なんだよ、こりゃ…アタシの知る歴史とあんまり変わらんぞ」
だが、サンデーサイレンスが生存しトキノミノルが駿川たづなに成らなくてもそこまで歴史は変わらなかった。サンデーサイレンスから貰った資料では様々なチームの情報、チームの主力メンバー、チームの総合ランキング等が載っていた。
だがチームランキングではリギルが堂々の1位。更に1位からトップ10のチームは全て管理主義のチームだったのだ。やはり、歴史が多少変わった程度では管理主義の最盛期は揺るがないのだろう。
「中でもリギルはやっぱりSランクか…まあ、当然だよな」
チームには各々、総合評価でランク付けされており中でもチームリギルは唯一のSランク。と言ってもそれは当然だろう。
大学部で現在無敗で全距離対応可能のマルゼンスキー。リギルのリーダーであり2人目の無敗の三冠馬シンボリルドルフ。女帝エアグルーヴ。最強マイラー タイキシャトル。昨年度の三冠馬ナリタブライアン。他にもヒシアマゾン、テイエムオペラオー、フジキセキ、グラスワンダー、今年度クラシックに挑戦するサイレンススズカと言った化物連中と言えるメンバーが揃っている。ゴルシの時代ではアーモンドアイという絶対女王がリーダーだった所でもある。ゴルシもアーモンドアイとは何度か戦ったが、年下のアーモンドアイに勝てた事は一度もなかった。
トレーニングから休息は勿論、食事までも徹底的に管理するリギル。データ論から導きだしたデータと戦術により、管理主義の最盛期を加速させたと言っても良いだろう。入るためにはトレーナーである東条の監視の元に行われる入部テストに合格しなければ入れず、多くのウマ娘達がテストに挑むがその大半が落選しているそうだ。
「お婆ちゃんを入れるチームも考えないとな」
ゴルシは考える。ゴルシとドラえもんの知る世界での祖母メジロマックイーンは走りすぎとオーバーワークが主な原因である難病に匹敵する故障を負い、早々に現役を引退した。トキノミノルをなんの怪我も負わせず、無敗の三冠馬にしたサンデーサイレンスならメジロマックイーンの故障を防げると思った為だ。
サンデーサイレンスが未だトレーナーをしてるなら、サンデーサイレンス率いるチームに入れようとゴルシは考えていた。だが、サンデーサイレンスはもうトレーナーではない。
ページを捲り少しすると、チーム評価Fランキング30位という崖っぷちといえる評価の所で漸くチームスピカの名前を見つけた。
「ふぇ!?サンデーのおっさんが率いていたチームだろ!?何があったんだ!?」
なんと言う事でしょう。チームスピカはトキノミノルがトレセン学園を卒業して、見事に落ちぶれてしまったようだ。偉大なる指導者サンデーサイレンスが教頭に成ってしまい、絶対的エースであるトキノミノルも卒業した。だからと言って此処まで弱体化する物だろうか?
スピカはゴルシの知る本来の歴史では、サンデーサイレンスの急死で歴史に埋もれたチーム。ゴルシやドラえもんが持つ未来の知識は頼りにはならない。
「えーと…なになに」
ゴールドシップはスピカの情報を見る。チームスピカはサンデーサイレンスが教頭に出世と共に、チームのトレーナーを沖野という青年にバトンタッチ。
沖野はサンデーサイレンスの元で研修を受けた影響か、ウマ娘を見る目は確かでありサンデーサイレンスのやり方である自由主義を引き継いでいる。だが、沖野には足りない物が有った。それはコミュ力…所謂コミュニケーション能力であった。コミュ力が足らず、ウマ娘と上手く意志疎通が出来ず管理主義に合わないウマ娘を勧誘していたが…ウマ娘達は次々と離脱。結果、残ったのは後の三冠馬であるミスターシービーだけ。その後、コーチとして駿川たづなと成らなかったトキノミノルが合流し…トキノミノルが沖野とミスターシービーの仲を取り、沖野とトキノミノルの指導でミスターシービーは四代目の三冠馬と成った。だが、三冠馬に成ったあと…ミスターシービーは不調のスランプに陥り上手くレースに勝てない日々が続いているそうである。
「部員が1人でもFランクは無いだろ?三冠馬が居るんだしよ…」
確かに三冠馬という偉業を持つ選手が居るのに崖っぷちチームとはどういう事なのか?それは直ぐに分かった。
「なになに?チームランクを上げるにはランクマッチに出る必要が有りますだって?」
チームランクを上げるためには定期的に行われるチーム戦に出る必要がある。だが、スピカのメンバーはミスターシービーただ1人。1人ではチーム戦に出ることが出来ず、チームランクも上がられない。
「そりゃ、ランクは上がらないな…」
ミスターシービーだけじゃチーム戦には出れない。だが、ゴルシは思う。スピカ…結構良いんじゃないのか?と。
そもそもスピカは自由主義であり、サンデーサイレンスのやり方を引き継いだ沖野とトキノミノルがいる。この2人が居ればゴールドシップは未来の時と同じく自由主義のやり方でトレーニング出来るし、尚且つ自由主義だからこそ祖母の故障も防げるかもしれない。更に、今のメンバーがミスターシービーだけであり、トキノミノルと顔馴染みである自分が入ればスピカでも大きな顔が出来る。
「良し…スピカにするか」
ゴルシ、スピカにするためか行動を開始する。
「いざ、出てきたが何処もかしこも管理主義だな」
外に出てきて見てみれば多くのチームが管理主義であった。リギルほど、食事も管理している所が有れば食事は自由だがトレーニング等は完全管理された所もある。
「次はこのペースラン。お前はウエイトをしたから今日は休みだ」
「今日はこのトレーニングをしてもらいます。良いですね」
何処もかしこも管理主義ばっかりだ。時代が違うだけで此処まで違うのかと、ゴールドシップは嘆く。
「アタシは管理されるのは御免だな」
ゴルシは管理されるのは無理だ。ゴルシの実力なら間違いなく、リギルに入ることは出来る。だが、ゴルシはリギルのような食事からトレーニングまで徹底的に管理された生活は無理だ。入れば間違いなく、発狂してしまう。
「む?」
そんな時だった。誰のトレーナーの指示も受けず、1人でトレーニングする長い焦げ茶色の髪を靡かせた小柄なウマ娘が1人でトレーニングを行っていたのだ。そのウマ娘は目は真っ直ぐで輝いており、サンデーサイレンスの生き写しと言えるような容姿をしていた。
反発を用いて翔ぶように走っており、股関節が非常に柔らかい。ゴルシは様々な年代の競技者を知ってるがあんな走り方の選手は見たことがなかった。
「なんだ?あのサンデーのおっさんをちっちゃくしたウマ娘は?」
ゴルシがそうぼやくと、そのウマ娘は足を停めてゴールドシップの方を向いた。気味が悪いほどにサンデーサイレンスの子供の頃と思える程に似ており、違うところは目が純粋に綺麗だった。
「僕になにか用ですか?」
声は明らかに男だった。声変わりしたばかりのような声であり、紛れもなく男の声だ。だとすると、女の子ではなく男の娘なのだろう。道理で胸がぺったんこであり、直ぐ其処のベンチに置かれている鞄と制服は男子物であった。
「アタシはゴールドシップ。未来からやってきたハジケリストだぜ!!」
「そうですか…じゃあ、貴方がお母ちゃんとお父ちゃんが言っていた人ですね。僕はディープインパクト。サンデーサイレンスの
今さらだがゴールドシップとドラえもんは歴史を変えてしまい、サンデーサイレンスとキャンペンガールの死の運命を変えてしまった。その結果、サンデーサイレンスとキャンペンガールは更に子作りをヤっちゃい…結果誕生したのが目の前のディープインパクトなのだろう。
ベンチに座り、お互いに話すゴルシとディープインパクト。
「お前…リギルだったのか!?」
「だったです。ご飯も管理されて、合わなかったんで入部3日で辞めちゃいましたけどね」
ゴルシはベンチに座り、ディープインパクトは男子生徒の為かジャージ姿から制服に着替え始める。男子なので上半身の裸を見られても問題はなく…ディープインパクトは上半身の衣類を脱いではインナーを着こんで上半身の着替えを終わらせる。下半身はジャージの下に短パンを履いており、ジャージを脱いで短パンの上から制服のズボンを履いて着替えを完了させた。
「でも…これからどうしましょうかね」
ディープインパクトは気弱くそう言った。ディープインパクトは唯一…史上初の男子生徒。入学早々、へんな目で見られてしまい多くのチームに入部を断られてしまった。
そこで彼は実力テストを行うリギルのテストを受けたのだ。結果はスターティングゲートの仕組みが分からず、3秒出遅れるという大失態を犯しながら圧勝で1着。異次元の強さを見せつけ、ディープインパクトはリギルに入部した。しかし、徹底した管理主義が合わず3日でリギルを辞めてしまったのだ。
「スピカには入らないのか?」
「お父ちゃんの息子としか、見られないか不安で…未だ声をかけてないんです」
そしてスピカには声をかけてないディープインパクト。理由は単純、スピカはサンデーサイレンスの作ったチーム。そこで活躍してもサンデーサイレンスの息子でしか見られないかと不安が有ったのだ。
「おっさんやトキノミノルの姉ちゃんを超える伝説に成ったら良いじゃないか。お前、アタシが言うのも有れだけど…とんでもない逸材だぜ」
ゴールドシップはディープインパクト以上の素質を持つウマ娘を今まで見たことがない。確かにスタートはへたっぴかも知れないが、それでも断言できる。このディープインパクトの素質はゴルシの知る未来を含めても間違いなくNO.1だった。
「よし、決まったな。ガキンチョ……お前はアタシと共にスピカのツートップに成って貰うぜ。決定だ」
ディープインパクトはゴルシにそう言われ、ゴルシはディープインパクトを米俵を担ぐように軽々と担いでしまった。成長期が訪れたばかりの早生まれの男子等、長身美女のゴルシにとっては軽いのだ。
「えっほえっほ!!」
ディープインパクト…拉致決定!!
チームスピカの部室。2000年代初頭から変わらず、プレハブ小屋である。
「はあ……相変わらず、部員が増えないな」
30代に成った沖野は相変わらずペロペロキャンディーをなめていた。スピカは現在、部員はミスターシービーだけでありチーム戦を行えない。恩師サンデーサイレンスからスピカを引き継いだのは良いが、思うように部員が入ってきてくれない。
「今は管理主義が筆頭ですからね。私が学生だった頃も私しか部員は居ませんでしたからね」
と言う美女に成長したトキノミノル。学生服から女性ものの緑色のスーツに衣を変えたが、その圧倒的な力は健在であり、時々レースに出て無双してる。
「私がスランプに陥らなかったら…」
頭を抱え、CBとアルファベットが刻まれた帽子を右耳にかけた少女がそう言った。彼女はミスターシービー、スピカ唯一の部員であり四代目三冠馬でもある。だが、現在はスランプに陥り…上手く勝てない日々が続いている。
「グッモーニング!!トキノミノルの姉ちゃん!!おひさ!!ゴルシちゃんだぜ!!」
「ゴールドシップさん!?」
だが、そこにディープインパクトを米俵のように担いだゴールドシップがやってきたのだ。
「2人…スピカに入るぜ?」
ディープインパクトを地面に降ろし、ゴールドシップはにこやかな笑みを浮かべてそう言った。だが、チーム戦に出るためには最低でも、あと2人探さないといけないのだ。
(さてと…あと2人。お婆ちゃんの入学までにチームを形にしないとな)
ゴールドシップによるスピカ再生が始まった。
3人揃って短距離適性とダート適性が無いのは言ってはいけない。
果して…ゴルシはスピカを再生させる事が出来るのか!?
そして…ゴルシはだんだん真面目からハジケリストを演じ始める。
スピカ現代編でスピカに加入して欲しいメンバーは?
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アグネスタキオン
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オグリキャップ
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タマモクロス
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フジキセキ
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ライスシャワー
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ミホノブルボン
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ハルウララ
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セイウンスカイ