ドラえもん ゴルシちゃんと未来改編 作:ゴルシ未来人
ドラえもんは学生ではない。未来ではゴルシの自室にある押入れを寝室として使っていたが、この時代では相棒であるゴールドシップは寮暮らし。対してドラえもんは学生ではないのでトレセン学園の学生寮は使えない。ではドラえもんは何処で寝泊まりをしているのか?
「さてと、ゴルシちゃんの所に行こうかな」
トレセン学園が用意した社員寮。早い話社宅である。しかし、かつてサンデーサイレンスとその妻 キャンペンガールが暮らしていた世帯持ちの社宅と違い、ドラえもんが住んでいる部屋はワンルームのマンションのような感じだ。キッチンも風呂も備え付けられており、基本的に自炊する生活だと思うが我等がサンデーパパは手を打ってくれている。
『ドラえもん。栗東の寮長と食堂のおばちゃん連中には俺から言っておいたから、寮の食堂で夕飯と朝食を食べて良いぞ。勿論…学生の皆と一緒に無料だ!!』
基本的にトレセン学園の生徒は食費を気にしなくて良い。売店のコンビニでスイーツを買うのは別だが、食堂は決められた時間しか使えないとは言え学生はタダなのだ(あと、特例でドラえもんもタダ)。つまり、美味しいご飯をタダでいくらでも食べ放題なのである。
そんな嬉しい特権を与えられたドラえもんは喜んだ。タダ飯に関しては秘密道具のグルメテーブルかけを使えば食べれたが、やはり皆で食べるのが1番である。
ドラえもんはゴルシ達と朝食を食べるために、どこでもドアでゴルシ達が暮らしている栗東寮にワープした。勿論…仕事道具は四次元ポケットに入っているために、忘れ物は先ず有り得ない。
「いよっし!!おばちゃん、ゴルシちゃん達来たぜ!!」
「いらっしゃい!!好きな物を頼みな!!おばちゃん達、何でも作っちゃうぞ!!」
トレセン学園の学生寮には決まったメニューはこれと言って存在しない。何故なら希望すれば何でも作ってくれる為だ。勿論…参考程度に食品サンプルとして日替わり定食等が入り口に有るが、サンプル程度だ。ここに馴れたら、参考程度にしか選ばない。
とは言え、トレセン学園のウマ娘達は多くがチームに所属しており…上位のチームは管理主義で食事も管理されている。食堂のおばちゃん達は各管理主義のトレーナーから指示された食事を毎回作るので、管理主義のチームに所属するウマ娘は自分で食事を選ぶという事はない。
「私とディープちゃんは時間がかかるので、皆さん先に言ってください」
「良いのか?スペ。それじゃあ、ゴルシちゃんは日替わり定食特盛で!!」
「僕も日替わり定食で」
スペシャルウィークとディープインパクトは諸事情で料理を頼むのに時間がかかる。なので、他のメンバーは先に料理を頼むことになったのだ。
そこでドラえもんとゴルシは日替わり定食を注文。此方はウマ娘の為の栄養バランスが考えられており、多くの管理主義のチームのメンバーが頼んでいる。味も美味しく、迷ったらこれだ。
「ふむ…では私はお茶漬けにしよう」
「タキオンちゃん、それで足りるの!?」
「足りるさ、ドラえもん。私は少食なのでね」
マッドサイエンティスト アグネスタキオンはまさかのお茶漬け。いくら少食とは言え育ち盛りの高校生として、これはどうなのだろうか?
「ふふふ…周りにウマ娘ちゃん達が居るだけで満足ですぅ!!ぐっふふ……あっ、私は洋食プレートで」
ウマ娘が大好きなスピカの新人 アグネスデジタル。彼女は周りに様々なウマ娘が居るためか、鼻血が出そうになるが彼女は洋食プレートを注文した。洋食プレートは洋食風の日替わり定食であり、和食より洋風の料理が好みなウマ娘が良く頼んでいる。
「私はカレーライスとサラダを。やっぱり朝はカレーだよね。かのベースボールプレイヤー イチローも毎食カレーだったし、何より美味しいしね」
我等がリーダー ミスターシービー。カレーライスとサラダを注文する。朝カレーは野球界のレジェンドが行っていた朝食ルーティンであり、シービーも彼を見習って朝カレーを行うようだ。
「スペとディープ、いいぞ」
「「取りあえず、超山盛りのご飯を下さい」」
既にトレセン学園では有名だが、サンデーサイレンスとその娘と息子は物凄く大食いである。この3人、周りが驚くほど大食いであり、それはそれは食べるのが大好きなのだ。食べても食べても体重は増えず…多くのウマ娘は羨ましそうな視線と異次元に食べる量を見て怪奇な視線を送っているそうだ。
「「ニンジンハンバーグ6段、卵焼き、フランクフルト、レアステーキ、鮭の塩焼き、サラダ、カレールー」」
と早口言葉のようにおかずを注文していくスペとディープの姉弟。スピカの面々は慣れてきたが、周りの他のチームに所属するウマ娘達は「なんでこんなに食べれるの?」と言いたげな顔をしていた。
「デザートにニンジンプリン」
「お姉ちゃんがそれなら、僕はデザートにみたらし団子をお願いします」
「お前達、どんだけ食べるんだよ!!」
因みに余談だが、ディープインパクトがリギルを辞めた1番の理由は食事制限である。リギルの食事はしっかりと体調管理を含めて東条が決めてるのだが、その量はディープインパクトには余りにも少なすぎた為だ。因みに余談だが、スペシャルウィークもリギルに入っていたら彼女も3日で辞めていたとか。理由は勿論…食事である。
因みに未来の世界ではスペシャルウィークやディープインパクトのようにめちゃくちゃ食べるウマ娘は居ない。未来のウマ娘の胃袋は至って普通なのだ。
しかし、食堂のおばちゃんは知らない。後々に、トキノミノルが笠松から連れてきた転入生がサンデー一家以上のフードファイターである事を。
『中央を……食堂スタッフをなめるんじゃないよ!!かかってきな!!アンタ達の胃袋を満足させてやるさね!!』
フードファイター四天王VS全食堂スタッフの食と食の戦いが起こるのは内緒である。
「今日の授業なんだろうね?」
「皆は今日のトレーニングは決まってる?私はトレーナーさんから指示されたこれかな?」
「私はレースが近いし、休みって言われたよ」
午前8時位。準備を終えた生徒達がトレセン学園に登校する。とは言え、トレセン学園は全寮制の為に敷地内に住んでいるので遅刻は先ず有り得ない。寝坊等をしたら別だが、そんな事は滅多に無いだろう。
「皆、朝から元気だね。良いことだよ」
しかし、この時間にはドラえもんの仕事は始まっている。ドラえもんは花壇の手入れを行っていた。厩務員の仕事は速く、生徒達が楽しく学園ライフを送れるように裏方として日頃からサポートするのである。
「あっ!ドラちゃん、お早う!!」
「フジキセキさん、お早う!!」
そんなドラえもんに1人のウマ娘の少女が話しかけてきた。彼女はフジキセキ、栗東寮の寮長だ。彼女は制服姿ではなく、ジャージ姿で登校してきた。どうやら、これから朝練習でも行うのだろう。だが、ドラえもんは厩務員であり裏方としての仕事もこなしている。だから知ってるのだ。フジキセキが朝練ではなく別の目的で速く来たことを。
「今日もリハビリなの?」
「はは…お恥ずかしい限りだけどね」
フジキセキは2度と走れない。それが医師から告げられた宣告だ。たった4度のレースしか走れていないが、教頭であるサンデーサイレンスからも目をかけられており…チームリギルに所属して順風満帆にエリート街道を突き進むと誰もが思っていた。そう、思っていた…過去の話だ。フジキセキはもうエリートチームリギルのメンバーではない。
『東条。1週間で良い、フジキセキを走らせず…足の疲労抜きに専念してくれ。あと悪いことは言わん、次のレースはパスした方が良い…あの子をクラシックに出させたいならな』
『教頭。データならフジキセキは全くの問題はない筈です』
『データだけじゃ分からない事もある。頼む…あの子の為だ』
サンデーサイレンスは東条にそうかつて忠告した。しかし、人は他人からの忠告より自分の経験の方を信じる可能性が非常に高い。東条はデータ論から大丈夫と判断し、フジキセキを休ませなかった。
だが、それは間違いだった。サンデーサイレンスが出張で居なくなった時…フジキセキは故障してしまい…実質選手生命は途切れた。サンデーサイレンスが気付いた僅かな綻びを東条は見過ごしてしまったのだ。いや、東条を責めるのはよそう。彼女に落度はないと言える。そもそも、そんな綻びはサンデーサイレンスでしか気付けなかったのだから。
だが、フジキセキは走るのを諦めたくない。だから朝早くからトレーニングジムで懸命にリハビリを続けているのだ。
「それじゃあ、ドラちゃん。またね」
リハビリを懸命に続けたお陰か、フジキセキは普通に歩ける。だが、未だ走れない。フジキセキはドラえもんに背を向けて去っていった。
「フジキセキさん…」
未来の秘密道具を使えばフジキセキは治るかも知れない。だが、フジキセキだけを特別扱いして良いのだろうか?フジキセキと同じ故障で多くのウマ娘がターフを去り、やがてはトレセン学園を辞めて故郷に戻っていった。悲しいが、それが現実なのである。フジキセキは治っても他の子達は?彼女達も走りたかった筈だ、もっとレースに出たかった筈だ、トレセン学園で多くの事を学びたかった筈だ。そんな過去の生徒達を思ってか、ドラえもんはフジキセキの故障を秘密道具で治すという一歩を踏み出せなかった。そうすれば、余りにも不公平と言われるだろう。
「あら、ドラえもん。お早う御座います」
すると新しい生徒がやって来た。その少女は水色…色の濃いガラスのような髪色をした美少女だ。その美少女はメジロアルダン、スタイル抜群の美少女であり名門貴族メジロ家のお嬢様の1人だ。アルダンは流行り物好きなのか、なんとセグウェイに乗って通学している。
「アルダンちゃん、お早う」
アルダンは現在ジュニアCクラス。今年、クラシックに挑戦するが残念な事にチームは決まっていない。実はと言うと、これにはアルダンの事情が関係している。
アルダンは素質は高いが、残念な事に生まれつき硝子の脚と称される程に繊細なのだ。だから自分の判断を通せない管理主義のチームだと、何時壊れるか分からない爆弾がいつ爆発するのか…そう考えると何処のチームに所属するべきか本気で悩んでいるのだ。
「いつもご苦労様ですね…あれ?私のアルダン号が…」
だが、アルダンのセグウェイが停まる。どうやらバッテリーが無くなったようだ。しかし、此処にはドラえもんが居る。
「ふふふ、任せて!!タイム風呂敷!!」
ドラえもんはタイム風呂敷を使い、セグウェイをバッテリーが切れる前の状態に戻した。これで、セグウェイは再び動き出す。
「ありがとう」
「どういたしまして」
そしてアルダンはセグウェイに乗って校門を潜っていった。
「メジロ家か……」
メジロ家。この時代では財閥級の権力と財力を持つ一族であり、未来では見事に没落してしまった一族。我等がゴルシもメジロ家の血筋を引いており、この現代ではメジロ家は最盛期の力を持っていた筈だ。
総帥であるメジロアサマ。現当主であり天皇賞(春)を制覇したメジロティターン。宝塚記念を勝ったメジロライアン。トリプルティアラを達成したメジロラモーヌ。メジロアルダン、メジロドーベル等々の優秀なウマ娘は勿論のこと…メジロ家最高傑作 メジロマックイーン等の名門一族である。
だが、御存じ未来では没落。ドラえもんとゴルシも把握している中で、未来ではメジロドーベル位しか居なかった筈だ。メジロドーベルは男嫌いが物凄く、それはロボットのジェンダーも含める。未来ではアルダンはどうなったのか分からない…少なくともドラえもん達は彼女達がどうなったのか分からないのだ。
「えっ?アルダンちゃん……メジロ家を立て直す為に、中国の資産家と政略結婚したの!?」
休み時間。ドラえもんは未来のメジロ家の事を調べた。勿論…ドラえもんやゴルシの良く知る元の歴史での未来であるが。その本来の歴史曰く、アルダンは取り潰しまでのカウントダウンが進んだメジロ家を立て直す為に中国の資産家と政略結婚。しかし、望まぬ結婚したのにも関わらずメジロ家は没落して取り潰しと成ってしまった。
「なあ、ドラえもん。皆…救ったら良いじゃないか。サンデーのおっさん救って、ディープが産まれたから変えちゃって良いだろ?」
そんなドラえもんの後ろにいつの間にかゴールドシップが立っていた。
次回はゴルシちゃんとドラえもん…アルダンと接触する!?
だが、チーム対抗戦のお知らせ?短距離どうするの!?ゴルシちゃん!!
因みに大食い四天王はサンデーパパ、スペちゃん、ディープ、そしてオグリキャップ。
スピカ現代編でスピカに加入して欲しいメンバーは?
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アグネスタキオン
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オグリキャップ
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タマモクロス
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フジキセキ
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ライスシャワー
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ミホノブルボン
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ハルウララ
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セイウンスカイ