神のアクアとかワロスwwwwwwww   作:オウンゴール王

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 苦し紛れの全力投球。どうして見切り発車で書いてしまったのだろうか。


嘘だろ、嘘だって言ってくれよ

 『サッカーファンの皆さんっ!この状況を、誰が予想出来ていたでしょうか!?』

 

 

 

 実況席から聞こえてくる、角間王将という男の声がフィールド中に響き渡る。

 歓声どころか、選手の声すらも禄に聞こえないスタジアムには、実況を遮るような音は存在していなかった。

 

 フットボールフロンティア。

 

 地区予選から始まり、各エリアごとの優勝チームが日本一をかけて戦う中学サッカーの大舞台。

 近年は帝国学園という無敵とも思われた王者が、伝説のイナズマイレブンが所属していたとされる―――――雷門中に敗れたこともあり、その界隈ではかなりの盛り上がりを見せていた。

 

 帝国学園は雷門にこそ敗れはしたものの、前回優勝校としての出場が約束されていたため今年の大会にも出場している。

 かつて覇を唱えたイナズマイレブンの再来、堕ちた帝国学園の逆襲。

 まさに、誰もが子どもの頃夢見た少年漫画のような展開に、世間も注目されていたのだ。

 

 

 そんな、フットボールフロンティアの第一戦は天下の帝国学園と、全宇子中という特別推薦校として出場している学校とのゲームだった。

 無名の学校と、優勝常連校。やる前から結果は見えたも同然で、誰もが帝国の勝利を信じ疑っていなかった。

 

 

 しかし、現実は違った。

 

『前半折り返しの時点で、既に12対0という圧倒的なゲーム展開に私も驚愕を隠せませんっ!フィールドは台風が通ったかのように破壊され、サッカーとは何かを疑ってしまいます!この試合は、悲劇としか言い表せません……ッ!』

 

 

 その言葉に、観客席から叫び声に似た女の子の声が聞こえてくる。

 

 それもそうだろう、何故なら、フィールドが抉られゴールは半壊し、その場に立っている者の半分は足や腕をおさえて苦し気な表情を浮かばせていたからだ。

 

 こんなものはサッカーじゃない、そんなことを観客席に座っていた男が呟く。

 それは本来非難されるべきであろう発現であったが、誰もそのことを否定しようとはしなかった。

 

 

 審判が倒れていた選手に駆け寄り、様子を見る。

 先ほど、前半が終わったと促したのに、倒れている選手達は誰一人として立ち上がろうとはしなかったからだ。

 見れば、その選手―――――佐久間の足は痙攣するようにプルプルと震えており、サッカーができるような状態ではないことが分かる。

 

「ッ!大至急、救護員と担架を持ってこい!」」

 

 

 その審判の声を皮切りに、続々と担架を呼ぶ声が上がる。

 単かで運ばれていく少年たちは、誰もが悲痛な顔をしていて、誰もがどこかしらを怪我しており、誰もが……帝国学園のユニフォームを着ていた。

 

『恐るべし全宇子中!帝国の司令塔の鬼道有人がいなかったとはいえ、全くの無名校だというのに、王者帝国を圧倒しております!』

 

『……これ程のプレイヤーが日本に隠れていたとは、にわかには信じられませんね。中でも、試合開始のホイッスルが鳴ってから一歩も足を動かさなかったキャプテンであるアフロディ選手。彼からは、得体の知れない何かを感じます』

 

『ま、まさかまだ本気を出していないということなのでしょうかっ!これには今後の試合が楽しみですね!超新星の全宇子中を率いる謎の少年に、大注目です!』

 

 

 

 

 

 ―――――いや、謎の少年じゃなくてアフロさんですけど。

 

 僕は先日行われた試合の動画を見ながら、思い描いていたものとは遠く離れていたことにショックを受けていた。

 

 あ、あれっ。

 

 キックオフから一歩も動かないで、帝国学園の皆さんに無害だということをアピールしようと思ったゆえの行動だったんだけど。

 

 あれっ。

 

 もしかして、これ。相手にならないなーみたいな傲慢な態度として判断されてます?

 サッカーボールが帝国の皆さんを襲う中、ただ突っ立ってるだけじゃ恥ずかしいよねっていう理由で組んだ腕のせいか。完璧に全宇子中の味方っぽく見えるは錯覚かな。

 

 

 あれっ。あれれれれー?

 

 これはかなりマズい状況なんじゃないかと、僕がテレビの前で首を傾げていると。

 

 

「………?何してんのアフロディ、もう消灯時間過ぎてるよ」

 

 背後から、寝起きのような眠たげな声がかかってきた。

 

 首をずらして後ろを向けば、ベッドの縁に顎を乗せた少年がこちらを眩しそうに見ているのが目に入る。

 

「ああいや、昨日の試合で気になったことがあってね。それの確認をしていたのさ」

 

「ふーん……そっか」

 

 少年はそう言うと、もぞもぞと布団の中に戻り寝息を立て始める。

 ……今はもう慣れたけど、寝るの早ぇな。

 

 

 彼の名前は……オリオン。本名はちょっと記憶にないが、周りからそう呼ばれているので僕もそう呼んでいる。男子にしては小柄な方で僕よりも少し背が低い、平均よりも若干下といったところだろうか。そのことを指摘すると怒られるが。ちなみに男子寮の同室相手でもある。

 

 

 そんなオリオンだが、なんとサッカー部に入部しちゃったりしているのだ。

 いや、サッカー部に勧誘したのは僕なんだけれども。

 

 

 彼は僕の記憶では原作に登場していないし、いわゆるモブキャラという存在だったのだろう。

 だがしかし、この世界線においては大事な役割(僕にとって)を持つ。

 

 僕は別に影山に忠誠を誓ったわけでもないし、恐怖で支配されているわけでもない。

 全宇子に入ったときは心酔してたかもしんないけど、僕という転生者は全くそんな気はない。

 そんなわけで、僕は全宇子中が全国優勝をしない方が良いとさえ思っている。

 チームメイトが聞いたら激昂したかもれないけど。

 

 イナイレに転生した僕は、雷門に入るために短い期間の中で色々と奮走した。

 

 豪炎寺の妹さんを守ろうと木戸川らへんをウロウロしてたら、補導されかけたときもあったし。

 

 雷門中に忍び込んでは、異常なまでに気配感知能力が高い女子(少数の男子も)に言い寄られたこともあった。

 

 

 影山に怪しまれるんじゃないの?と思うかもしれないが、幸運なことに影山=サンの支配はガバガバだったからこそできた行動である。

 そりゃあ、社会を知らない子どもを本気で管理しようとしないだろうし、ちょっと脅迫すれば素直に言うことを聞いてくれると思ったのだろう。

 生憎なことに僕は違かったけど。

 その子供達の中に成人男性が混じっているなんて分かるわけがないよね。

 

 そこで僕は考えた。

 

 (そんなガバガバ体制なら、一人ぐらい協力者がチームメイトに紛れ込んでいてもバレないんじゃね?)

 

 

 信頼できる友人にサッカー部を紹介し、自陣に正常な思考を持つ真の仲間を得る。それが僕の策だった。

 サッカープレイヤーではなくマネージャーとして入らせることも重要な点だ。

 その友人が弱々しく見えるほど影山は警戒しないし、何もしなくても勝手に恐怖してくれるだろうと思わせる。

 

 

 この考えはかなり上手くいった。

 

 影山からすれば子羊が迷い込んできたと考えるだろうし、いざとなったときの交代要員としても使えるとも考えるはずだ。

 だから、僕はその油断をつく。一人の証言じゃ信用されないかもしれないけど、二人ならいけるかもしれない。

 少なくとも、一人よりは動きやすくなるにきまっている。……オリオンには申し訳ないけどね。

 

 

 ―――――――それもこれも全て、全ては雷門に行くために!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 おまけ(ネタ)

 

 

 

 

 

 

 僕は、テレビを消して二段ベッドの二階へと登る。

 二人が住むには些か狭いので、二段ベッドじゃなければ禄なスペースがない。

 足場が少ないんだよね、これでも他の部屋と比べれば随分キレイな方だと寮母さんは言ってたけど。

 

 出来るだけ音が鳴らないように気をつけて枕の位置を調整した後。

 

 ゆっくりと布団をかぶり、僕は未来への希望を胸に瞼を閉じた―――――――――

 

 

 

 

 

 ガタッ! ガタガタッ、ドゴォォォン!

 

 

 

 

 

 ……付け足し忘れた情報がある、オリオンは――――僕の同室相手は化け物級に寝相が悪い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 アフロ

 頭がよわよわ。これでも前世と比べればマシな方。


 オリオン

 二話目にしてオリキャラ。寝相はもちろん超次元。
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