天を廻りて戻り来よ いやハンターは来ないでください 作:シャガルマガラ
注意 主人公は少し頭抜けてます
突然だが、転生した。理由はわからない。
私は唯の女子高生だったはずだ……いや、モンスターハンター、略してモンハンを男子に紛れてやっていたから唯の女子高生とは言い難いかもしれないが、それを除けばAPP14くらいの成績もそこそこ優秀な一般人だったはずだ。
なのにだ、朝目が覚めたら山の頂上にいた。
why?
ーーー
私は“四本の足”で地を駆ける。ああ、最悪だ。死にたくない死にたくない死にたくない………
白いススキの中を駆ける。さまざまな獣の声が聞こえるが、私はそれから逃げるように駆ける。
そして山の頂上、雲の上の世界で空を仰ぐ。黒いもやで見えるはずの青空を見ることはできなかった。
私は前足を見る。翼と一体化している前足は白く、私は涙が出そうで……出てこない。
私は狩られる存在になってしまった。むしろ狩られなければ大変なことになってしまう存在になってしまった。なんでこんなにも天は残酷ななのだろう。
たしかに私はこのモンスターが好きであった。だが、なりたいとは思わない。むしろなりたくない。
だが、忌むべき存在、MH4におけるラスボスであるシャガルマガラになってしまった。
いや、これ不味いやつゥゥゥ!
ってかなんでゴア飛ばしてシャガル!?シャガルがちっちゃくなっちゃった〜アハハハ!
じゃねぇよ!!!
ヤベェよこれ、ハンター案件だろおい。シャガルさんは狂竜ウイルスをばら撒くヤベェ奴なのである。冗談抜きでヤバい。もう何度ヤバいって言ったかわからんくらいにヤバい。
あれ………詰みじゃね?もしかして、もしかしなくとも私の存在バレたらいつかあの
あ、あっあっ、嫌だ………
死にたくないっ!
いやもうマジで死にたくない。夢にまでみた異世界転生(?)しておいて、死にたくないわ!
一旦ポジティブに考えよう。私がなったモンスターはシャガルマガラ。古龍の1体であり、狂竜ウイルスをばら撒く元凶的なモンスター。ゴマちゃんの成体で、何故か公式にハブられやすいモンスターでもある(原因は狂竜化だけど)
生きているだけで迷惑になってしまう悲しい龍でもある。だからこそ狩られる。
対策する時間も欲しいが、生まれた時点で狂竜ウイルスは常時ばら撒かれているのが現状である。なんかネガティブなイメージしか湧かねぇな!
一応いる場所は禁足地であるから、他のモンスターは古龍級のモンスターではない…はず。狂竜ウイルス取りこんで暴走、または極限状態に移行したら目も当てられねぇよ……
身体から出る鱗粉も意識しようと思えば理解できるわけで、それを辺り一面にばら撒いているが、特に強そうなモンスターはいない。やはりゴマの進化系、視覚を鱗粉で補えるとは流石です。
じゃなくて!鱗粉ばら撒くからモンスターが狂竜化しちゃって私が討伐対象にされるのに、何故か子供形態?だから戦闘力もまだまだだし、でも成長するためには肉が必要で、その肉を取るには鱗粉必須で、でも鱗粉によって………
あ、詰んだわコレ。大人しくハンターに狩られるか、モンスターの餌になるしかないのね………
だが断る
ああ、そうだ。極限状態だ!セルレギオスが極限状態になって狂竜ウイルスばら撒いていたように、ハンターが私の存在に気づく前に極限状態のモンスターを増やせばいい!
それならいくらでもやり方はある。セルレギオス級のモンスターですら下手な古龍並みに強くなっていたじゃないか。一体討伐するのにはある程度時間と準備が必要……なはずだ
待てよ……………ゴマは自身を狂竜化させることで強化していた。ならばシャガルマガラである私も同じことできるんじゃね!
フハハハハハハ!まさかこんな単純なところに回答があるとは!
問題を先送りしているようなものだが、少なくとも成長するまでの時間は稼げる。
あとは、シャガルマガラの本体とも言われる地雷先輩を鍛えれば!
み な ぎ っ て き た ! ! !
早速地雷を出せるようにしよう。ついでに鱗粉をばら撒く量を増やそう!狂竜ウイルスを促したり、閃光弾対策に当てよう!
それに、回避技術も鍛えよう。ハンターが狂竜ウイルスのスリップダメージで削れていくのはいいが、強化されてはたまったもんじゃない。なるべく敵の攻撃は避け、地雷で嬲る!
よし!それじゃあ禁足地のモンスター狩り、はーじまーるよー!
禁足地のモンスター狩り……主人公はあることを忘れています