東方〜2つの世界の守り人〜   作:Allenfort

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今回は祐介サイド。魔理沙達が突入した後です。

祐「俺や霊夢よりベッカーの方が目立ってないか?」

そこは気にしない。

それでは本編をどうぞ!


mission9 紅の館

side 祐介

 

 

神社で装備を整えた俺達は霊夢に続いて飛んでいる。

 

「霊夢! どこへ向かってるんだ?」

 

「勘がこっちって言ってるわね。こっちへ行くわよ。」

 

勘だって? 本気かよ。

 

「まさかの勘なのか?」

 

「まあ祐介。紫が言ってたが霊夢の勘は100発100中当たるらしい。信じてついて行こう。」

 

「ウーラー。にしても霧で何も見えねぇな。地形レーダー起動っと。」

 

地形レーダーを起動すると、周辺の地形の輪郭に線が表示される。で、下の森の輪郭が線で強調される。そのため激突の心配は無い。

 

しばらく飛ぶが、何も起きない。と、思っていた時・・・

 

『アンノウン接近』

 

ゴーグルに警告表示。モーションスキャン(動体探知)に何か引っかかったな。

 

「何? あの黒い塊?」

 

霊夢の指差す方向を見ると、黒い塊がふわふわ浮いていた。ゴーグルのFLIR(熱源感知)ビジョンを起動すると、灰色の背景に白く人型が浮かび上がっている。あれが塊の中身だろう。

 

「なんかこっちに来てないか?」

 

その熱源は真っ直ぐ飛んで来て・・・

 

「ごふっ!」

 

ベッカーに激突した。そのままアンノウンとベッカーは下の森に墜落する。

 

「ベッカー!」

 

「あ、ちょっと祐介!」

 

俺達は急降下し、ベッカーの所へ向かう。

 

森の中では、ベッカーが仰向けに倒れており、その上にのしかかるように黒い服を着た金髪の幼女が倒れていた。

 

「ベッカー? 意識はあるか?」

 

「大丈夫大丈夫。この川を渡ればいいんだな?」

 

「おい待て、それは絶対ヤバい奴だろ! 戻ってこいベッカー!」

 

何三途の川を渡りかけてんだこいつは!?

 

「はっ! 俺は何を?」

 

あ、復活した。

 

「とりあえずこのライトを目で追え。」

 

ペンライトを取り出し、ベッカーの目に当てる。

 

「脳震盪は無しだ。」

 

「サンクス祐介。おいちびっ子、大丈夫か?」

 

「う〜ん・・・大丈夫なのか〜。」

 

ベッカーに乗っかっていた幼女が目を覚ます。

 

「名前は?」

 

「ルーミアなのか〜。」

 

「そうか。俺はベッカー。」

 

「そーなのかー。」

 

自分の名前が疑問形でいいのだろうか?

 

「ところであなた達は食べてもいい人類?」

 

ルーミアのこの一言で霊夢と俺は戦闘態勢に入るが、ベッカーが制止する。

 

「いや、食えないよ。人よりもこっちの方が美味いけども、食べるかい?」

 

ベッカーはダンプポーチからチョコバーを取り出す。非常食用じゃないやつをな。

 

おやつ用にコンビニで売ってるチョコバーをみんな隠し持っているのだ。

 

というか、空のマガジンを入れるダンプポーチに何を入れてるんだこいつは?

 

「食べるのか〜。」

 

ベッカーは袋を破ってルーミアに渡す。

 

「霊夢は食うか?」

 

「もらうわ。」

 

俺はベルトポーチからチョコバーを2本取り出し、袋を破って1本霊夢に渡す。

 

「美味いか?」

 

「美味しいのか〜。」

 

ベッカーはルーミアを撫でている。(ちなみにベッカーは子供好きで独身です。)

 

「ベッカー、そろそろ行こうぜ。」

 

「分かったよ祐介。じゃあなルーミア。」

 

「バイバイなのか〜。」

 

と、俺達は再び飛ぶ。

 

「そーいや、ベッカーって子供好きだよな。」

 

「まあな。無邪気でいいじゃねぇか。」

 

「意外ね。」

 

「おいおい霊夢、そりゃねぇぜ。」

 

ベッカーは苦笑いだ。

 

「霊夢、地形レーダーに屋敷みたいなのが映ってるが、見えるか?」

 

レーダーに反応ありだ。だが、何も見えない。

 

「・・・見えないけど、勘がそこが臭いって言ってるわね。案内して。」

 

「了解。」

 

ターゲットまで50mまで接近してみると・・・

 

「見えなかった理由はこれかよ。真っ赤じゃねぇかこの屋敷。」

 

屋敷が真っ赤だったので、霧に溶け込んでいたらしい。迷彩効果抜群だな。

 

「ん? 熱源感知。ぶっ倒れてる。」

 

「確認した。祐介、見てくれ。」

 

門の前に門番らしき女性がぶっ倒れてる。とりあえずコンバットライフセーバーとして診るとするか。

 

「おい、意識はあるか? しっかりしな。」

 

体を揺すると少し動いた。ん? この首筋の痕は・・・

 

「ベッカー、こいつはスタンガン食らったみたいだぜ!」

 

「テーザー銃じゃないのか?」

 

「痕がテーザーのものじゃない。警棒型だろう。」

 

「スタンガンって何よ?」

 

あ、霊夢は知らないのか。

 

「電気で相手を気絶させる護身用の武器だな。殺傷能力は無い。」

 

さて、門番がやっと起きた。

 

「・・・ハッ! 居眠りなんてしてないですよ!?」

 

「いや、居眠りどころか気絶だからな? 意識はあるか?」

 

「あ、はい。それで何か用ですか?」

 

「この霧、ここから出してるのか?」

 

「・・・そうだと言ったらどうします?」

 

ビンゴ。霊夢の勘が当たったな。霊夢の勘を信じるのも悪くないかも知れないな。

 

「霊夢、どうする?」

 

「犯人を退治するわよ。」

 

「なら、ここを通す訳には行きませんね。」

 

あ〜あ。結局ドンパチやらなきゃいけないのかよ。

 

「なら、俺が行くぜ。」

 

「ベッカーが? 行けるのか?」

 

「霊夢には体力を温存しといて貰いたいし、お前には中で露払いしてもらいたいからな。任せろ。レンジャーが道を拓く!」

 

「お前は米陸軍レンジャーじゃなくてマリンコ(海兵隊)だろうが! 何で他の部隊のモットー言ってるんだよ!」

 

ベッカーの戦闘能力なら大丈夫だろう。自分の上官を信じよう。

 

「霊夢、下がるぞ。」

 

「大丈夫なの?」

 

「ベッカーならやってくれるさ。あいつは強いぞ。」

 

「さ〜て、俺が勝ったら通してもらうぜ? 俺はダニエル・ベッカー。大尉だ。」

 

「いい覚悟ですね。華人小娘、紅美鈴。残機は2でどうです?」

 

「OK. Come on!」

 

ベッカーはそう言うと同時に射撃姿勢を取る。

 

こうして、ベッカーと美鈴の戦いの火蓋は切って落とされた。

 

 

side ベッカー

 

 

美鈴は曲線状に並べたを数列撃って来る。攻撃とよりも魅せる事に特化した弾幕だ。回避している間も綺麗だと思ったくらいだ。

 

そして、美鈴の弾幕が途切れた瞬間、俺はホロサイト(光学照準器)のサークルドットを美鈴に合わせ、トリガーを引く。

 

小さく速い青の弾幕が美鈴目掛けて飛ぶ。が、避けられた。

 

美鈴とは対照的に、魅せる事よりも攻撃に特化した弾幕。俺達は魅せるという事は無い。一切の無駄を省き、ただ相手を倒すことだけを念頭に置いたもの。それが銃を使う俺達の戦法。

 

「そろそろ行きます! 彩符『彩虹の風鈴』!」

 

七色の弾幕を曲線状に放って来た。隙間をくぐり抜けるが、銃を構える隙間もない。

 

「チッ、仕方ねぇな。防符『ブラストシールド』!」

 

全方向に衝撃波を発生させ、全ての弾幕を打ち消す。チャンス!

 

すぐにトリガーを引き、ありったけの弾幕を撃ち込み、スペルブレイクさせる。

 

「やりますね・・・まさか弾幕を全て落とされるとは。」

 

「さぁ、そろそろ決めさせてもらうぜ!」

 

美鈴の弾幕を右へ左へと回避する。遅い。

 

美鈴の逃げる方向を予想し、そこに照準を合わせて撃つ。

 

見事に美鈴にヒット。俺の勝ちだ。

 

「俺の勝ちだな。」

 

「うう〜。それでは通って下さい。」

 

「了解。祐介、ポイント(前衛)頼む。霊夢、後衛だ。」

 

「了解。大尉殿。」

 

隊列を整え、屋敷に突入する。

 

そう言えば、スタンガンなんて誰が使ったんだろう?

 

バルチャーでスタンガンなんて物を持ってるのは・・・弘行だけか?

 




ベ「やれやれ、まさかルーミアに激突されて墜落するハメになるとは・・・」

なんで激突したんです? 避けられたでしょ?」

ベ「ちょっと居眠りを・・・」

祐「アホか!」

居眠り飛行は危険なのでやめましょう。

ところでベッカー大尉、スペルカードの解説を。

ベ「ああ。防符『ブラストシールド』。俺を中心にして全方向に衝撃波を放ち、弾幕を全て撃ち落とす。攻撃力はないが、反撃に出る時には使えるぜ。」

直接攻撃じゃなくてもいいの?

ベ「俺は基本、スペルカードは戦闘の補助的役割として見てるからな。使うの初めてだし。」

祐「確かに、幻想郷以外ではスペルカードなんて無いからな。というか、銃を使わなきゃ弾幕出せないから攻撃用のスペカって作りにくいんだよな・・・」

あ、そうだった・・・

祐「で、しばらくは俺達の視点だよな?」

はい。覚悟は?

「「いつでも。」」

気合十分だな。

それでは次回もよろしく!
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