東方〜2つの世界の守り人〜   作:Allenfort

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さて、紅魔郷も終盤。悪魔の妹を相手にして生き残れるか!?

祐「勝つか負けるかじゃなくて生き残れるかなのかよ。」

まあ、耐久性が普通の人間程度だし。

祐「まあな。それでは本編をどうぞ!」


mission12 それぞれの思い

side 祐介

俺はG36Cを現れたもう1人の吸血鬼へと向けている。

 

「あなたは誰?」

 

フランは俺に話しかける。

 

「函南祐介。そいつらの仲間だ。」

 

「私はフランドール。」

 

「フラン! あなた地下室にいたはずでしょう!?」

 

レミリアが驚いたように言う。

 

「お姉様ずるい! 私だけ仲間外れにして! 私も遊びたい!」

 

状況が読めない。何がどうなってやがるんだ?

 

「鷹見、どういうことだ?」

 

「分からねぇよ函南。いきなり襲われたんだ。パチュリーなんて貧血でダウンしちまったし、俺達も逃げながら戦ってたんだが爆発に巻き込まれてな・・・」

 

「なら咲夜、何か知ってるか? フランについて。」

 

「妹様はお嬢様によって地下室へ幽閉されていて「幽閉ってどういうことだ!?」」

 

なんでそんな事を?

 

「分からないわ。ここで働くようになった時には既に幽閉されていたわ。」

 

「レミリア、理由は?」

 

「・・・原因はフランの能力よ。あの子の能力は『ありとあらゆるものを破壊する程度の能力』私ですら危険だし、あの子は情緒が不安定なの。だから幽閉するしか無かった。万一暴走しても止められるように。」

 

俺はある感情を覚えた。間違いなくこれは怒りだ。右手はG36Cのグリップを破壊していまうくらい強く握り締めている。

 

「何だよそれ? それで解決したとでも? あいつは妹なんだろ?」

 

「あの子に話し合いで通じるとでも? 無理ね。そんな訳が・・・」

 

パァァァァン!!!

 

俺はレミリアの頬を引っ叩き、首には咲夜にナイフを突きつけられ、鷹見、長谷川、ベッカーが咲夜に銃口を向けていた。

 

「お嬢様に何をする!」

 

「今すぐそのナイフを下ろせ! じゃなきゃ撃つ!」

 

ベッカーはトリガーに指を掛けている。

 

「3人とも銃を下ろせ! 俺は大丈夫だ!」

 

3人は銃を下ろす。

 

「お前、妹が情緒不安定で危ねぇからって地下室に閉じ込めて放置? ふざけるのも大概にしろ! 自分の妹の面倒も見てやれないで何が紅魔館の当主だ! そんな事しても根本的な解決にはならないし、むしろ悪化させてるだけだ! それでもお前は姉か? 当主か? 誇り高き吸血鬼か? 俺から見たらどれにも当てはまらねぇな!」

 

ゴーグルを外して目元に溜まった涙を拭う。

 

「ならどうしろって言うのよ! 私ですらあの子には敵わないのよ!? ただの外来人風情にどうこう出来る相手じゃない!」

 

「なら、俺が見せてやる。」

 

咲夜のナイフを振り払い、フランの方を向く。

 

「ねぇ、私と遊びましょ♪」

 

「何して遊ぶ?」

 

「弾幕ごっこ!」

 

上等じゃねぇか。俺は逃げない。かかって来い。

 

護るべき人がいるから。

 

そして、あんな悲劇を味わわせたくないから。

 

だから、俺は戦う。

 

「いいぜ。来いよ。遊び相手になってやる。」

 

するとフランの瞳が一瞬で狂気に染まる。あのクソドクターと同じか? いや、あれ程では無い。なら、まだ救いようがあるかも知れない。もう誰も見捨てやしないぞ。

 

「禁忌『フォーオブアカインド』!」

 

フォーオブアカインド、ポーカーのフォーカードの事か。その名の通りにフランが4人に増える。かなりの腕利きの鷹見と長谷川をボコボコにした位だ。かなり不利だ。それでも負ける訳には行かない。

 

フランはまだ助けられる。それを証明して見せよう。

 

覚悟なんて、兵士になった時からとっくに出来ている。

 

例え、この命を散らす事になっても後悔はしない。

 

「ったく! 援護してやるぜ祐介! 半分は任せろ!」

 

ベッカーが言う。

 

「おいおい、2人でも勝てるか分からねぇよ。俺もやるぜ? リーダー。」

 

鷹見も来た。

 

「少しは分隊員を頼れよ。俺達はお前になら地獄の果てまでも着いて行くぜ分隊長。」

 

長谷川も参戦した。

 

「1人あたり1人だ。いいな?」

 

「ならROE(交戦規則)は?」

 

「決まってるだろ長谷川。『全員生き残れ! 誰も死ぬな!』!」

 

「「「oohrah(ウーラー)!!」」」

 

「そろそろ行くよー!」

 

フランが攻撃を開始すると同時に、俺達は散開した。

 

 

side 暢

 

 

俺は右に走りながらフランに弾幕を放つ。曹長も無茶をするなぁ。だが、さっきの説教は祐介を知る者にとっては説得力が半端じゃない。どんな時も仲間を見捨てない。それがバルチャー分隊現分隊長、函南祐介だからだ。それに、あいつの過去、それも関係してるのだろう。

 

にしてもフランの奴、函南のあの威圧に対して平然としていられるとこから、相当強いと読めるな。俺だって最初にあの威圧を目の当たりにした時、戦慄を覚えたのに。

 

っと、戦闘へ意識を戻す。フランは全方向に小型の弾幕を撃つ。その程度でトリガーハッピーに勝てると思うなよ? M249(こいつ)は猛烈な連射速度で数多くの感染者と敵兵を葬り、仲間の危機を救ったんだ。あの程度の弾幕に引けは取らない。

 

「あはは! その程度じゃ勝てないよ!」

 

「それはどうかなかわいこちゃん? 弾符『弾幕狂奏曲』!」

 

M249の連射速度が2倍に跳ね上がる。命中精度を犠牲に連射速度を極限まで上昇させるという改造を施した上にこれだ。黒い5.56mmの弾幕が辺りを覆う。

 

「スゴイスゴイ! ならこれはどう? 禁弾『スターボウブレイク』!」

 

フランの後方に大量の弾幕が出現し、俺の方へ一斉に飛んでくる!

 

「ガッ!」

 

弾幕である程度撃ち落とすが、たまらず被弾しスペルブレイク。カーボンナノチューブ製の装甲でも衝撃までは防げない。とりあえず骨折は無いな。

 

被弾したが、俺が当てるか壊れるかするまでは終わらない。

 

さっきから受けてるダメージのせいか、口から一筋の血が流れる。

 

フランのスペルはまだ続く。俺は血を拭い、腕のポケットからスペルカードを取り出す。

 

「迷符『トリッキーネット』!」

 

M320(グレネードランチャー)を取り出し、フランの近くに大型の弾幕を1発撃つ。

 

弾は放物線を描きフランの近くへ着弾し、その弾は小型弾幕になり、網目状のドーム型となってどんどん膨れ上がる。

 

膨れ上がるにつれて網目が大きくなり、フランはその中に入る。罠とも知らずに。

 

フランが入ると、ドームは回転しながら急速に収縮を始め、どんどん網目が小さくなり、逃げ遅れたフランは被弾し、消滅した。やっぱりこっちは偽物だったか。

 

ちなみにトリッキーネットはある程度離れて網目が大きくなってからちょっと中に入ってすぐに出るのが正しい避け方だ。

 

 

side 弘行

 

 

ボコボコにされたが、そのおかげで攻撃パターンが多少は読めた。

 

大体函南の考えは読めたが、レミリアだっけ? あいつを引っ叩いた時はマジでヒヤッとしたな。あのメイド、マジで函南殺す気だったもん。

 

実際、情緒不安定とは言え、触れ合っているうちに少しは改善されそうな気がするがな。函南なら殺される危険があっても幽閉なんてしないさ。自分がピンチの時も仲間を優先する函南だぞ?

 

ともかく、ある程度暴れさせればそのうち狂気も引っ込むだろう。俺達が持ちこたえられればな。

 

取り敢えず、狙撃しにくいのでホルスターからM9を抜き、応戦する。拳銃じゃ勝てるわけが無い。どうにかしてチャンスを作らないと・・・

 

「禁忌『恋の迷路』!」

 

フランを中心に全方向へ分厚い弾幕が放たれる。ん? 一部切れ間があるな。だから迷路か。恋愛経験皆無だから本物の恋の迷路はどんなんだか知らんが。

 

突入して道に沿って進むが、次々と放たれる弾幕のおかげで接近出来ない!

 

「氷鎖『アイスチェイン』!」

 

フランの周囲に氷の鎖を出現させ、フランの行動範囲を狭める。

 

俺の振動を操る程度の能力は、物に遮られていなければ効果がある。だから今、空気中の水蒸気の振動を止めて氷の鎖を作り出したのだ。

 

鎖と鎖の間を狙撃する位どうって事は無い。Mk.11に持ち替え、隙間から狙撃を決める。

 

が、フランの弾幕がヒットし、俺は後方へ吹き飛ばされた。空中で回転し、どうにか着地。ダメージがだんだん溜まってきたな。視界がちょっと霞んだ。

 

そしてフランの姿が無い事から、俺は偽物と戦っていたらしい。

 

なら、本物は函南かベッカーの方だな。

 

 

side ベッカー

 

 

祐介の奴、リーダーらしくなって来たな。あいつならばフランを助けられるかもしれない。

 

ちらりと見えたが、フランの瞳は寂しさを訴えている。

 

あいつが気づいているかどうかは知らないが、祐介ならフランを止めてくれる。狂気? 能力? それがどうした? 俺の弟分はその程度で逃げ出しはしないさ。それに、俺達があいつ(祐介)を信じないで誰が信じる?

 

フランの激しい弾幕を躱す。戦闘能力は姉以上ってか。本気で俺達を壊す気のようだな。

 

「禁忌『クランベリートラップ』!」

 

しまった! 大型弾幕で包囲された! そしてカゴの中の俺目掛けて大量の弾幕が飛んでくる!

 

「めんどくせぇな! 防符『ブラストシールド』!」

 

全方向に衝撃波を放ち、弾幕を消滅させる。

 

「あははは! スゴイスゴイ!」

 

まだフランのスペルは続く。ブラストシールドは人体には影響ないからな。

 

「撃符『スタンショット』!」

 

G36Cのトリガーを引き、グリーンの弾幕を放つ。フランはそれを上手くグレイズしながら避けるが、避ける度に動きが鈍る。

 

何を隠そうスタンショットは弾幕に衝撃波を付与しているので、グレイズしただけでもノックバックを発生させるのだ。

 

数発の命中弾とノックバックによってスペルブレイク。

 

「攻符『インフィニティリボルバー』!」

 

MP412 REXをホルスターから取り出し、トリガーを引く。するとスペルカードの効果でシリンダーが高速回転し、強烈な連射速度で弾幕を放つ。

 

薙ぎ払うように連射する。早く当てないとシリンダーが損傷してしまう。

 

命中し、フランは消滅。じゃあ正解は祐介の方・・・

 

「うわぁぁぁ!!」

 

祐介の方を向くと、フランが炎の剣で祐介を吹っ飛ばしているのが見えた。嘘だろう!?

 




咲「覚悟はいいかしら?」

祐「とりあえずナイフを下ろしてくれ。悪かったって。」

というか、祐介もしかして死ぬ気で?

祐「フォーオブアカインド使われた瞬間、『あ、死んだ』とは思ったな。あいつらが助太刀に来てくれたから助かったが。」

暢「少しは俺達を頼れよな。」

祐「悪りぃな。というか、お前らも被弾してるじゃんか! 長谷川の被弾って珍しいぞ!?」

確かに(苦笑)

レ「それは置いといて、私をぶった理由は?」

それは後々に。今言ったらネタバレだし。

祐「知ってる人はいるけどな。」

まあね(苦笑)

それでは次回もよろしく!
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