東方〜2つの世界の守り人〜   作:Allenfort

18 / 55
あー! 時間が欲しい!

祐「またか。」

だって! またテストがあるんだ! 小説書いてる時間とSAN値がガリガリ減ってるんだ!全く、新しい小説のプロットもやってる時間が・・・

祐「おい、こっちはちゃんと書いてるんだよな?」

相当先まで書き溜めしてあります! 投稿する時間が無いだけで!

それでは本編をどうぞ!


mission15 星降る夜のレクイエム

side 祐介

紅魔館でレミリア達に状況を説明する。取り敢えず、感染者とSLFについてだ。

 

ちなみに霧は消した。もう夜だ。

 

で、疲れたので今日は紅魔館に泊まる事になった。アラン達はモリソンへ報告のため、人里へ帰った。

 

今、俺と長谷川は咲夜と一緒に厨房にいる。全員疲れてる中、咲夜にだけ働かせるのは無しだろう。(ちなみに、BDUの破れた部分は咲夜が文字通り一瞬で直してしまった。時間止めたな)

実際、レシピがある料理ならば長谷川の方が俺より美味い。が、アレンジ料理なら俺の方が上だ。咲夜には敵わないかもしれないが。

 

咲夜はサラダを作っている。で、俺は卵焼き、長谷川はチキンライスを作っている。何を作るかは予想がつくだろう。(見かけは子供が2人いるしね。)

 

「函南〜、こっちはオーケーだ。」

 

「ウーラー。こっちはコレで終わりだぜ。」

 

「一体何を作っているの? そんな料理見たこと無いわよ?」

 

どうもコレは有名だから幻想入りしていないらしいな。

 

「子供に大人気の料理だ。」

 

そういう長谷川。ナイフ投げられても俺は知らん。あ、長谷川のベストにナイフ刺さってる。装甲は貫通してないな。それならいいや。

 

長谷川は同時進行でデミグラスソースも作っていた。ケチャップじゃなくて良かったのか? どっちでもいいが。

 

「完成。持って行っても大丈夫だ!」

 

長谷川が盛り付け、完成となった。そして

 

「「「「「「「「「「いただきま〜す!」」」」」」」」」」

 

咲夜は、『従者は後で食べるもの』といって、レミリアの隣に控えている。

 

「おいし〜い!」

 

一口食べたフランが言う。見かけ相応に無邪気だな。ベッカーがニコニコしながら見てるよ。まあ、俺と長谷川も嬉しくてにやける。

 

「初めて食べたけども、何て言う料理なの?」

 

やっぱりレミリアも見たことが無いようだ。

 

「オムライスだ。」

 

長谷川は答える。

 

「ふ〜ん。気に入ったわ。」

 

「暢さん、祐介さん」

 

「「暢(祐介)でいい。」」

 

咲夜はさん付けで呼んだが、あまり慣れていないので正直やめてほしい。階級付けて呼ばれるのは慣れてるけども。

 

「分かったわ。後でオムライスの作り方を聞いてもいいかしら?」

 

「いいけども、レシピ通りの料理ならば俺よりも長谷川の方が上だぞ?」

 

「ちなみに祐介はどこを作ったの?」

 

霊夢が聞く。

 

「ん〜? 俺は卵焼きの部分だ。チキンライスとデミグラスソースは長谷川の方が美味いから長谷川が作った。」

 

(負けたわ・・・)

 

「魔理沙、ソース付いてる。」

 

弘行は魔理沙の頬のソースをナプキンで拭き取る。」

 

「あああ、ありがとう弘行!」

 

魔理沙の奴、鷹見にホの字か? 顔赤いぞ?

 

パチュリーは黙々と食べてる。美鈴はまだ門番の仕事だ。寝てたのがバレて咲夜に勤務時間を延長されたそうだ。

 

 

少年少女食事中

 

 

あれから、咲夜の片付け手伝って、(片付けには鷹見も参加)それぞれに部屋が割り当てられた。で、寝ようとは思ったが、どうも眠れない。

 

上着を着て外に出た。

 

紅魔館の屋根に登ると、湖から涼しい風が吹き、綺麗な星空が見えた。すると、一筋の光が儚く消える。流れ星か。それも1つじゃない。わずかに光り、儚く消えていく。俺はその光景を自分に重ね合わせていた。

 

外の世界では、殆ど星空が見えない。こんな満点の星空なんて、プラネタリウムに映し出された映像でしか見たことが無い。

 

「あら、先客がいたのね。」

 

「レミリアか。そういや、吸血鬼の活動時間は夜だったな。」

 

レミリアは俺の右隣に座る。

 

綺麗な満月だ。あの時仲間と見た月もこんなんだったな。

 

「あら、何してるの?」

 

霊夢も来た。

 

「天体観測してたところ。」

 

霊夢は左隣に座った。

 

「ねぇ、なんでフランに挑もうと思ったの?」

 

レミリアが切り出す。

 

「見捨てられなかった。それだけ。」

 

「本当かしら? なんか隠してるように見えるわよ?」

 

図星だった。鋭いな。

 

「なら、話してやろう。俺には3人の兄弟がいた。妹2の弟1だ。親はその3人には甘いが、俺には厳しく当たった。で、そんなこんなしてる内に俺は家族を憎むようになった。」

 

屋根に寝そべり、ポケットから懐中時計を取り出し、開く。あの旋律が星空に響く。空には幾つかの流れ星が見えた。

 

「そんなある日、俺は仲間と共にとあるデパートへと寄った。」

 

「デパート?」

 

「いろんな店があるデカイ建物だ。そこで謎の武装集団がそこにいた人を殺して何かを注射した。」

 

あれが終わりの始まりになるとは、思っても見なかったな。

 

「その注射の中身のウイルス。あれが死体を感染者にしちまう恐怖のウイルスだったな。」

 

「さっき襲ってきたあいつらのこと?」

 

「そうだ。俺達3人は敵の武器を奪い、戦った。その1ヶ月後、今度は世界中で感染者が現れ、世界は崩壊しちまったな。俺達は奪った武器を持って逃げ続けた。で、そんな時、タスクフォース148に拾われて兵士になった。」

 

ちょっと話が脱線して来たな。軌道修正しよう。

 

「俺の家族はそのデパート事件で全員死んじまった。しかも、感染者として、気づかぬうちに俺達が倒していた。」

 

「そんなことがあったの?」

 

霊夢が言う。そういや、霊夢にも言って無かったな。

 

『リトリビューション作戦 情報公開』

 

ゴーグルに表示。ようやく公開になったか。

 

「それだけじゃない。今公開になったから言う。俺の親父は敵に連れ去られて、機械を組み込んだ感染者、デウスエクスマキナとして俺達の前に現れた。」

 

「敵として?」

 

「そうだ。俺は戦い、勝った。最期に親父は正気を取り戻して言った。『祐介、すまない。』ってな。親父は俺に今は苦しくても、後々いい思いをして欲しくて厳しくしたそうだ。結局、俺は家族と分かり合う事が出来ずに永遠の別れを迎えてしまった。だから、レミリアとフランにはそんな思いして欲しく無かったんだよ。」

 

「それで私を引っ叩いたのね。」

 

「あれはすまなかった。痛かったろ?」

 

「私がフランに与えた痛みよりは全然痛く無いわよ。祐介に叱られてやっと気付いたわ。向き合う事の大切さをね。」

 

「そっか。」

 

リトリビューション作戦では、デウスエクスマキナを倒し、黒幕の1人、ロイ・サージェンスキーを殺害、及び敵歩兵連隊に打撃を与えて勝利と報告されていたそうだ。まあ、あの後で自爆に巻き込まれて幻想入りしたんだけどな。

 

『祐介、すまない。せめてお前の父親でいられるうちに殺してくれ。』

 

あの言葉が頭の中で反響する。何度もあの光景がフラッシュバックする。

 

トリガーを引いた、あの瞬間を。

 

「軽蔑したきゃすればいい。俺は自分の家族を手にかけた。そんな奴だ。」

 

俺は体を起こし、俯いて言う。霊夢達は俺を軽蔑するだろう。この手で多くの命を奪った俺の事を。血に濡れた、俺の事を。

 

「何を言ってるのよ祐介。軽蔑なんてする訳無いじゃない。」

 

「霊夢?」

 

予想外の反応だった。何で?

 

「1人で全部抱え込もうとしないでよ。辛かったでしょ? ほら、涙を拭いて。」

 

霊夢は俺のゴーグルを外すと、ポケットからハンカチを取り出して俺の目元を拭う。いつの間にか、涙を浮かべていたようだ。

 

霊夢は優しい笑みを浮かべていた。

 

「見せつけてくれるわね。祐介、あなたの運命はこの先でこんがらかってるわ。それは多くの人との出会いを意味する。分かる?」

 

「俺は運命とか信じない人でね。」

 

「私の能力は『運命を操る程度の能力』あなたの運命も見れるわよ。この先で不吉な事に遭遇して、2つに分かれている。どんな結末を選ぶかは自分次第。」

 

「運命か。幻想を忘れて現実しか見ることのできなくなった俺には分かりにくいな。」

 

「そうでしょうね。でも、幻想も捨てたものじゃないわよ?」

 

どうだろう。崩壊する前の世界では、夢は所詮夢のまま。その方が綺麗で、幻想を見ても虚しいだけだった。

 

しばらくして俺は屋根から降り、湖に向かった。すると、鷹見と長谷川がいた。

 

「よう上級曹長殿。何してたんだ?」

 

長谷川はヘラヘラしながら言う。

 

「ん〜? レミリアと霊夢にフランに挑んだ理由を聞かれた。あと、リトリビューション作戦の情報が公開になったからちょっとな。」

 

「そうか。」

 

しばらくの静寂。湖畔には波が押し寄せる。

 

「函南、お前霊夢に惚れてるだろ?」

 

長谷川の野郎は真顔だ。

 

「お前に掛かっちゃ、隠し事なんか出来やしねぇな。そうだよ。」

 

「鷹見も魔理沙に惚れてるってすぐに白状したぜ。なぁ?」

 

「お前らになら言ってもバラさないだろ?」

 

鷹見は長谷川の頭を小突いて言う。長谷川は結構いいヤツだからな。

 

「言っとくが、霊夢にはまだ言わないからバラすなよ?」

 

「何でだ?」

 

「仮に言ったとして、向こうがNOだったら気まずくなるし、時期尚早すぎるだろ?」

 

「お前らしいな。俺も同じだが。」

 

腕を組んだ鷹見は笑う。

 

「ところで2人とも、幻想郷の面々は相手を名前で呼んでるのには気付いたか?」

 

唐突に長谷川が言う。

 

「まあな。それが?」

 

鷹見が返す。

 

「俺達だけ名字だとややこしいし、この際名前で呼び合うか?」

 

「俺は構わねぇけど鷹見は?」

 

「別にいいぜ。」

 

「決まりだな。よろしく。祐介、弘行。」

 

「ああ。暢、祐介。」

 

「不甲斐ないけどよろしくな。暢、弘行。」

 

この3人で戦い続けて1年と2、3カ月か。

 

この一瞬を大事にしよう。

 




祐「ああ・・・トラウマ級のアレを思い出すハメになった・・・」

霊「大丈夫?」

まあ、祐介は基本的に戦いには強いけどメンタルは弱めですから・・・

祐「まあ、俺は本来普通の高校生だったんだから、そこまでメンタル強くないからな。なんでも受け入れるのはちょっと無理だ・・・」

霊「少しは誰かを頼りなさいよ。」

祐「誰かに頼るの苦手なんだよ・・・」

さて、函南曹長。君にコラボの話が来てるぞ。

祐「は?」

だから! 夢見の狩人さんの『黄昏に染まりし幻想郷』に出演の予定なんだよ!

祐「・・・マジかよ。生還出来るかな?」

霊「頑張りなさい。帰ってくるの待ってるから。」

祐「ウーラー。」

それでは次回もよろしく!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。