祐「どうした?」
支援絵をいただきました!
祐「何!?」
あとがきにて紹介します。それでは本編をどうぞ!
side 祐介
「こちらギャリソン。聞こえるか?」
「バッチリ聞こえてますキャプテン。」
「ブリーフィングルームに来てくれ。」
「了解。」
無線を切る。ブリッジじゃなくてブリーフィングルームかよ。
水密扉を開けて車両甲板を出る。
「あそこ、水が入ってるけどいいんですか?」
文はウェルドックを指差して言う。
「排水装置あるから平気。」
水密扉を開けて階段を登る。
「分厚い扉ですね。」
文は水密扉を叩いて言う。
「水密扉だ。もし浸水したらその部屋の扉を全部閉める。この扉は水を漏らさないから他の場所まで水没しないですむ。」
ブリーフィングルームに行くには医療ステーションを通り抜けるのが一番早いんだが、それをやるとドクターに文句を言われるので迂回することにした。
ポセイドン内の雑貨屋の前を通る。魔理沙が雑貨に興味津々だ。
「魔理沙、見学の時に寄っていいから今はブリーフィングルームへ行くぞ。」
弘行が魔理沙に言う。
「にしても迷路みたいだな。」
藍が言う。
「みたいじゃなくて迷路なんだよ。この艦に配属されたらまず、艦内の地図を覚えるのが最初の任務になる。マジで迷子になるからな。」
紫ならスキマを使って目的地へ一発で辿り着くんだろうな。
そんなことを考えていたら、藍の立派な尻尾が通りかかった水兵にぶつかった。
「すまない。ケガはないか?」
「は、はいい! もう幸せですぅぅぅぅ!」
「?」
相当尻尾が気持ちよかったらしい。水兵は痙攣しながらヨダレを垂らしてその場にしゃがみ込んでしまった。後でモフモフさせてもらおう。
しばらく歩いていたら、今度は俺達の横をバケツを持ったセーラー服の少女が通り過ぎ、俺は振り向く。
「どうしたの? まさかあの子に一目惚れかしら?」
紫がニヤニヤしながら言う。
「いや、何で
セーラー服は元々米海軍の制服だ。
「何がおかしいの?」
霊夢は言う。
「第7艦隊の中でUSSポセイドンは海兵隊、他は海軍の所属なんだ。で、海軍の奴が
後でギャリソンに聞いておこう。なんか用事でもあったんだろ。
しばらく歩いてブリーフィングルームに着く。ジェームズ達も遅れて来た。
ブリーフィングルームにはギャリソン艦長がいた。
「ようこそUSSポセイドンへ。艦長のギャリソンだ。ゆっくりしていってくれ。」
「キャプテン、なんでネイビーがポセイドンにいるんです?」
「は? 何を言ってるんだ少尉? ネイビーなんて来てないぞ?」
「え? でも確かにセーラー服着た少女が・・・いたよな? 暢、弘行。」
「見たぜ。」
「間違いなく。」
一瞬、場が凍りつく。
「戦闘配置! 侵入者だ!」
ギャリソンの号令一下、俺達は背中にスリングで吊っていた銃を手に取り、それぞれの持ち場へ向かう。俺達は左舷側船外通路、第6ステーションだ。
持ち場へ向かおうとしたその時
「キャプテン、車両甲板にて不審者を拘束。」
甲板の警備をしていた兵士から連絡。
「すぐに向かう。」
俺達はギャリソンに続いて車両甲板へ向かった。
兵士、少女移動中
「で、こいつが下手人か?」
「間違いないですキャプテン。すれ違ったのはこいつです。」
そこには、さっきすれ違った少女が手錠を掛けられた状態で座っている。
「コナー。説明しろ。」
ギャリソンは通信を入れてきた警備要員へ言う。
「Yes,sir.先程、『柄杓を貸せ』と言ってきたので貸したところ、バケツに水を汲んで来てはドックに柄杓で撒いていました。」
「ほう。名前は何だ?」
ギャリソンが例の少女に言う。
「村紗水蜜。舟幽霊だよ。」
「で、何をしようとしていた?」
「舟幽霊なんだから、船を沈めようとしていたに決まってるでしょう!?」
「
村紗は辺りを見回す。
「・・・無理?」
「それに排水システムもあるからバケツで水を撒こうともすぐに排水されるから無駄だぞ?」
「そんなぁぁぁぁ!!」
あまりの悔しさに村紗はその場に項垂れる。舟幽霊にも沈められない艦があった。
恐らく、
「とりあえず、見学してみるか?」
「いいの!?」
「いいぞ。沈められない艦がどんな構造か見てみるといい。函南少尉、案内して差し上げろ。」
また俺に丸投げかよ。
「記事にしますね。『舟幽霊にも沈められない船現る!』と大々的に!」
幻想郷では売れそうな記事だな。
「行こうぜ。3班に分かれよう。」
で、バルチャー3人には、霊夢、魔理沙、村紗、文、チルノ、大妖精が。
ジェームズ、ジョン、バーンズ、チャーリー、ユーリには紅魔館組。
ギャリソンには紫、藍、橙が。
さて、俺達は買い物でもするかな。
「迷路みたい・・・こんな船初めて見た。」
村紗は目をキラキラさせながら見回す。
「マジで迷路だからな。しっかりついて来ないと迷子になるぞ? そこの
暢を指差して言う。
「そこまで言うことねぇじゃん! 迷ったのは本当だけど!」
最近、タックゴーグルに艦内のマップが実装されたので、タスクフォース隊員が迷子になることはないだろう。
「で、まずはワークショップだ。暢、説明よろしく。」
バルチャーのガンスミスに説明を頼む。ふと、カウンターに目を落とすと・・・
『\石村屋/\海神屋/\石村屋/』
・・・あれ? カウンターにこんなステッカー貼ってあったっけ? とりあえず、この艦はUSSポセイドンだからどう考えても
「さて、ワークショップについてだ。ここでは銃のパーツや本体が売ってる。支給じゃなくて販売とはあこぎな・・・」
そこまで言ったところで、ワークショップ担当のグレゴワールから暢へゲンコツが降る。
「イテェ! 本当の事だろ! とりあえず、いろんなカスタマイズや修理の時に使う店だ。グレゴ、オススメカスタムは?」
グレゴはMP5A5を出す。ホロサイトにストライクフロントが付けてある。
「ストライクフロント。こいつは銃口に付ける部品で、近接戦の時に敵をこのスパイクでぶん殴るための物だ。ありがとグレゴ。次行こ次。」
次は雑貨屋だな。
「ここは雑貨屋。生活用品からお菓子、いろいろあるぜ。あれ? ユーリ、パチュリー、なんでここに?」
「ん? まあ、色々あってな。ちょっと立ち読みに来た。」
「外の世界の本って面白いわね。この漫画とラノベって言うの気に入ったわ。帰りに買って行くわ。」
「後で借りてもいいか?」
「ちゃんと返すなら。」
魔理沙、ちゃんと返さないと弘行が怒るぞ?
で、俺達は雑貨屋を見て回る。
「これは何?」
チルノが指差したのは
「ドッグタグ。個人識別のためのプレートだ。作るか?」
「いいの!?」
「全員分な。俺が払う。」
で、全員分のドッグタグを発注すると、刻印機ですぐに作ってくれた。
で、ドッグタグをみんなに着けてやる。魔理沙は弘行に、パチュリーはユーリに着けてもらっていた。
「このボールチェーンはこうやって使うんだ。覚えとけよ?」
ボールチェーンの使い方を説明し、霊夢にドッグタグを着けてやる。そのせいで顔が近くて心拍数が・・・
「ありがと。祐介のはないの?」
霊夢が言う。なんか顔が赤いぞ?
「もう持ってる。弘行達もな。」
服の下のドッグタグを出して見せる。
その時、警報が艦内に鳴り響いた。
side ジェームズ
「さて、食堂と医療ステーションを見に行こうか。」
「ジェームズ、医療ステーションって?」
お嬢様は知らなくて当然だろう。
「治療施設です。負傷者の看護や手術を行います。」
で、食堂に到着する。
「あれ? ジェームズじゃん。」
「「「「ゲ、ナターシャ!」」」」
俺達は同じ反応をする。お嬢様と妹様がヤバい。
咄嗟に俺達が盾になるが、ナターシャに2人の存在が一瞬でバレた。
「その後ろの子誰よ? もしかしてあんたらロリコン?」
「違う。ちょっと執事やってるだけだ。」
「あんたらが? ピッタリじゃん。」
ナターシャは鋭い目でお嬢様と妹様を見て・・・
「かわい〜い!」
飛び付いて2人に頬ずりする。ああ、ナターシャは可愛いものには目がない。こうなるからナターシャに会いたく無かったのに。
「ちょっと! 離しなさい!」
「ヤダヤダ〜こんな可愛いのに〜。」
「ぎゃおー! たべちゃうぞー!」
「可愛い〜い! 食べられた〜い!」
「お姉様、全然効いてないよ? カリスマどこに落として来たの?」
「うー☆」
しばらくして、やっと気が済んだのがナターシャは2人を離す。見てて鼻から忠誠心を出してしまいそうだった。ジョンは耐えてるが、咲夜さんが限界だ。忠誠心垂れてる。
「あれ? ユーリの奴どこいった?」
ユーリとパチュリーがいなくなっていた。
「雑貨屋行った。本でも立ち読みするんじゃね?」
ジョン、迷子になってたらどうするんだ?
「さて、次に行こうか。」
「にしても広いですね。本当に船なんですか?」
美鈴はあたりを見回して言う。
「船だ。ここで生活出来るし基地にもなるからな。」
で、医療ステーションへ移動する。
「ここが医療ステーション。怪我の治療をする所だ。」
ベッドに寝ている人物にジョンが話しかける。
「あれ? モンテス? どうしたんだ一体?」
「ああ、ジョンか。ここに来る前に脇腹とケツに弾食らったんだ。」
モンテスは苦しそうにしている。すると妹様がモンテスに近づく。
「おや? ジョン、この可愛い子は一体誰だ? すげぇ目の保養にいいんだが。」
「私はフランドール・スカーレット!」
「そうか、フランちゃんか。」
モンテスは妹様の頭を撫でる。
「今執事をやっててな。俺は妹様専属の執事だ。」
「お前が執事? ピッタリ過ぎてなんも言えねぇな。」
その時、艦内に警報が鳴り響いた!
「ジェームズ!」
「分かってる! 第7ステーションへ行くぞ! バルチャーは第6ステーションへ向かってるだろ!」
俺達はすぐに左舷側船外通路へ向かう。
「なあ、ドクター。」
「どうしたのモンテス?」
「俺、明日も頑張れそうな気がするよ。」
「なら頑張りなさい。さっきの子見て勇気でも湧いたの?」
「ああ。とっとと前線に戻って、あの子達の笑顔を守らなきゃな。」
妹様の笑顔が1人の兵士を勇気づけていたことを俺達は知らない。