祐「耐えろ。」
了解・・・それでは本編をどうぞ!
side 祐介
左舷側船外通路へ到着すると、ギャリソンからの通信が入った。
「左舷側からアンノウン飛来! 総員、アンノウンを確認せよ!」
俺はショルダーバッグから双眼鏡を取り出し、辺りを見回すと、黒い塊と人が4人。
「ん? あれってルーミア? ついでにジャバウォックもいるぞ? キャプテン、アンノウンの正体はジャバウォックと妖怪だ。」
てか、宮間軍曹なんで飛べるの?
「妖怪? 安全なんだろうな?」
「この間の異変の時にベッカーが餌付けしたからな。ナターシャに見られたらヤバい。」
ルーミアがナターシャに見つかったらどんな事になるか。
「
「ジャバウォック0-1からバルチャー3-1。全員でお出迎えとは痛みいるよ。」
「
「マジ? ま、そっちに降りるわ。」
「了解。」
ベッカー達は左舷側船外通路、第6ステーションに降りる。
「あ、ルーミア!」
「チルノなのか〜。」
ルーミアとチルノって知り合いなんだ。意外。
おっと、ギャリソンが来た。俺達は敬礼する。
「ギャリソン☆キック!」
「おごふっ!?」
ギャリソンがいきなりベッカーの腹に回し蹴りを入れた。おおう、痛いぞ。二重の意味で。
「ベッカー大尉? 君のおかげで艦隊中大騒ぎだったのだが、弁解は?」
「ありませんサー。」
「後でモリソンにインタビューしてもらおうか。」
「キャプテン! どうかそれだけは御許しを!」
ベッカーが土下座した。モリソンのインタビューとか死ぬわ!
「あれ? あの人霊夢にそっくりだぜ?」
「あら、本当。」
魔理沙の一言にレミリアが反応する。よく見ると博麗軍曹って霊夢に似てる・・・博麗!?
「祐介、あれって誰?」
霊夢が俺に言う。
「忘れちゃったかしら? 霊夢。私は博麗逸波、二等軍曹。あなたの母親よ。」
「え・・・お母・・・さん・・・なの?」
「そうよ。色々あって外の世界にいたけども。久しぶりね紫。」
「全く。どこほっつき歩いてるのかと思ったらタスクフォースにいたなんねて。モリソンから聞いた時には驚いたわよ逸波。」
「さて、そろそろ移動するぞ。霊夢、逸波。君達は第6ステーションでバルチャーの代わりに見張りをしていろ。」
「了解よギャリソン。」
俺達は2人を残して移動する。ギャリソン、気を利かせたな。
side 霊夢
「何年振りかしらね。」
「全く。娘置いて何してたのよ?」
今、死んだとばかり思っていたお母さんが隣にいる。祐介と同じタスクフォース隊員として。階級は祐介より下らしいけれど。
「外の世界にいたのよ。猛とモリソンと一緒によく飲んでたわ。」
「猛って誰よ?」
「さっきいた色黒のゴツい人。モリソンと猛は霊夢が生まれる前に幻想入りしたのよ。で、猛は私の旦那。あんたの父親よ。」
「え!?」
あの人がお父さん!?
「驚いてるわね。本当の話よ。あなたの戦闘能力は彼譲りね。外見は全然似てないけど。かれこれ20年位前の話だけども、あれはびっくりしたわよ。これは猛の奴から聞いた話なんだけどね・・・」
20年前
side 熊井猛
「クソ、いつもの狩場で迷うはずが・・・どう見てもあの山に生えてる木じゃないし・・・」
いつもの狩場で熊狩りをしていた所、一瞬意識が遠のき、気付けば見知らぬ森林にいた。いつもの狩場じゃない。
こういう時は下手に動かない方がいい。木にもたれ掛かって少し休む。手には
その時、茂みから物音! すぐにM870を構える。人の気配ではない。
茂みから飛び出して来たのは狼が3匹。狼は絶滅したはずなんだがな。奴らは俺を取り囲む。
「ヒサビサノニク・・・」
それに喋ってる。いよいよもって現実とは思えなくなってきたな。
「オトナシクスレバクルシマズニ・・・」
問答無用で目の前の狼に散弾をブチ込む。
そして振り向きながら左手の小指側から拳を入れ、飛びかかって来た狼の頬をブン殴ってその場に倒し、こいつも散弾をブチ込む。
もう1匹は腕に噛み付いて俺を押し倒す。が、その勢いを利用して後転し、マウントポジションを取り、腰のサバイバルナイフで狼の首を突き刺し、倒す。
あちこち返り血に染まった状態で俺は途方に暮れた。ここはどこなんだ? そして、こいつらは何なんだ?
「ねえあんた。大丈夫?」
声がする方を向くと、赤を基調とした巫女服(?)に身を包んだ、気の強そうな女性が立っていた。
side 霊夢
「で、私はその光景を一部始終目撃したわ。外来人がいきなり狼型の妖怪3匹相手に勝っちゃったなんて初めてよ。ブン屋が取材に来たくらいだもの。」
「凄かったのね。私のお父さんって。」
「私より階級1つ上だしね。まあ、弘行の師匠なのに弟子の方が強くなっちゃったけど。それからは博麗の巫女を引退するまで猛と異変解決してたわよ。ま、外の世界で暮らすようになってからは戸籍とか言うめんどくさいもののおかげで猛は旧姓名乗ってたけどね。」
こんな事を祐介が知ったら大慌てね。
「で、霊夢。祐介の事、どう思ってるの?」
「ちょ!? お母さん!?」
お母さんはニヤニヤしながら言う。どういう意味よ?
「祐介とは一緒に戦った事あるけど、優良物件ね♪ 軍でも評判いいし。ひょっとしてもう惚れてる?」
「な訳ないでしょ!?」
一体何を言い出すかと思えば。
「じゃ、何で顔赤くして焦ってるのかな? お母さんに言ってみ言ってみ〜♪」
「うう〜。自分でも分からないわよ。」
大体、人を好きになった事なんて1度も無いもの。
「あらあら♪ 脈アリと見ておこうかしら♪」
side 祐介
in 食堂。俺達は熊井さんから話を聞いている。紫と藍と橙はブリッジでギャリソンと話し中だ。
「え!? 本当ですか熊井さん!?」
「おいおい少尉殿。こっちでは博麗猛なんだ。下の名前か他の呼び方で頼む。と言うか、お前一応上官だろ。」
マジかよ、タケさんが霊夢の父親って!?
「てか、20年前って、タケさん今幾つなんです?ずっと50代位かと思ってましたが?」
「そういや、一度も歳聞かれ無かったな。43歳だ。逸波は5つ下だぜ。おいブン屋、俺の顔を忘れちゃいねぇよな?」
タケさんは文に言う。
「少し顔が変わってますが覚えてますよ。熊井猛もとい博麗猛。先代の博麗の巫女と数多の異変を解決し、数年前に突如幻想郷から姿を消した謎の外来人。で、あってますよね?」
「当たりだ。久しぶりだなブン屋。」
「こっちもですよ。そうそう、妖怪の山にまた大猪が出たんでまた狩ってもらえませんかね? 白狼天狗でも敵わない奴で。」
「焼肉にでもするか?」
「個人的にはすき焼きでお願いします。って、前に大猪出た時もこんな会話しましたよね。」
「懐かしいな。」
「後で取材させてもらいますね。『かつての英雄博麗猛、愛妻と共に幻想郷に帰還!』って大々的に!」
早速文はタケさんに取材を始める。
「あらあら〜久しぶりじゃないの文。」
「逸波さんもお元気そうで。」
霊夢と逸波軍曹が戻って来た。なぜか霊夢の顔が赤い。何を話してたんだ? ま、いいか。
「そういやモリソン将軍が来るは「ダニエル・ベッカー! ベッカー大尉はどこだ!?」」
おっと、かなりお怒りのモリソン将軍閣下が来た。
「そこであります閣下。」
弘行がチクる。ベッカーはカウンターに隠れていたが、モリソンに捕まる。
「お〜うベッカー大尉? 艦隊を騒がせたそうだが、その事についてちょっとお話しを伺ってもいいかね?」
俺はすぐさま左腕のディスプレイのテキストチャット機能を使う。
函南:ユニオン、ユーリ、すぐにチビとパチュリーを買い物にでも連れてけインタビューが来る!
ジェームズ:任せろ。死ぬなよ?
ユーリ:出来ることならこの艦から逃げ出したいな。出来ればパチュリーとゆっくり本読んでられるとこへ。
ジョン:前半には同感。後半についてはとりあえず爆発しやがれと言っておく。
よし。ジェームズ達がレミリア、フラン、チルノ、大妖精、ルーミア、パチュリーついでに小悪魔を連れ出す。残りのメンバーなら耐えられるだろう。とりあえずユーリは爆発しろ。
「さて、ちょっとインタビューと行くか♪」
「うわ! なにするやめ・・・アー!!!」
ベッカーは悲鳴を上げながらモリソンに襟を掴まれ、引きずられて行き、食堂から廊下に出ると、扉が閉じた。It's show time.
「ボソボソボソボソボソ・・・」
「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ドア越しにモリソンの何か恐ろしい
「祐介、あれは何?」
霊夢は頭を抱えながら言う。ちなみに俺の右隣。俺の左は壁。
「モリソンのインタビューだ。あそこから放たれている威圧のせいで動くに動けないし、ヘタするとあの声が精神に異常をきたす。」
簡単に言えば、某ガキ大将4人に包囲されて、数時間ぶっ通しで歌を聴かされたような感じだと言えば分かりやすいかもな。
その時、テキストチャットが更新。
ナターシャ:なんか頭痛いんだけど風邪かな?
函南:モリソンが食堂前廊下でインタビューなう。
ナターシャ:原因それか
ブラックバーン:被害者は?
函南:ベッカー。
ディミトリ:いい奴だったのに・・・
ナターシャ:まだ死んでないからwてか頭痛が・・・
アレンフォート:同じく
函南:主は自分の部屋にお帰り下さい。
ギャリソン:この暇人どもめ仕事しろw
キリル:落とし(お年)のモリソンw
モリソン:ほうパトルシェフ軍曹? 後でお話を伺ってもよろしいかね?
ウラジーミル:あ、キリル死んだな。
キリル:\(^o^)/オワタ
ヴィクトル:m9(^Д^)プギャー
ユーリ:До свидания Kiril(さよならキリル)
ディスプレイから目を離す。見ていた俺達タスクフォース隊員はキリルに黙祷を捧げる。人里での警備中なのにチャットなんかしてるから・・・
「ぎょぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
ベッカーの悲鳴が変わった。折り返し地点だな。
さて、幻想郷メンバーがそろそろ限界かな?
「弘行、頭痛いぜ。少し横にならせてくれ。」
魔理沙は帽子を外して弘行の膝枕で眠る。弘行は魔理沙の頭を撫でる事で正気を保っている。
で、博麗夫婦は座禅して無我の境地へ旅立っている。瞑想というより気絶?
さて、美鈴は寝てる。で、咲夜は・・・
「頭が・・・」
「缶コーヒーだ。これの苦味で正気を保て。」
暢が缶コーヒーを渡し、どうにかそれで正気を保っているようだ。
「メスシリンダぁぁぁぁぁぁ!!!」
ベッカーがとうとう発狂寸前まで追い詰められたな。
霊夢は・・・
「祐介、怖いよ・・・」
俺に抱きついている。流石にこれは怖いから仕方ないだろうな。(被害者談)
霊夢は小刻みに震えている。俺は優しく頭を撫でて安心させてやる。
「ラーララララララッラーラーラララーラララッラーラッラッラッ」
ベッカーがとうとう歌い出した。仕上げに入ったな。
函南:ベッカー歌い出したなう
ダン:やっと終わりか?
レッカー:次はキリルだろ?
パコウスキー:もうやだ逃げたい
アイリッシュ:↑に同じく
ギャリソン:↑に同じ
ナターシャ:ギャリソンは逃げちゃダメでしょw
にしても、このテキストチャットって元々はなんらかの理由で喋れない時に備えて付いているんだよな。この使い方はモリソン黙認(たまにモリソンも使ってるし)
で、モリソンのインタビューが終わるとシャチホコのポーズで干からびているベッカーの残骸があった。医務室でカウンセリングを受けて3日で回復した。(最長はキリルの7日入院)
ちなみに霊夢達はこれ以降モリソンを『妖怪よりヤバい』と認識するようになった。後にキリルは5日治療が必要となった。
祐「逸波さんの正体・・・まあ、気づいてる人もいるか。」
それに、CombatZoneでもちらっと出て来ていましたし。猛とともに戦車に乗って大暴れ・・・
祐「にしても、父親があの色黒のスキンヘッド・・・」
猛「文句あるか?」
祐「ありませぬ!」
んで、祐介。よかったね。
祐「何が?」
両親公認・・・
祐「黙れ。」
あ、アイアイサー・・・
さて、モリソン将軍の必殺技が炸裂!
祐「例えが的確過ぎるな・・・というか、テキストチャット機能で遊び過ぎだろ!」
いいじゃん! 時々遊び心も必要だし!
祐「全く・・・」
次回もよろしく!