東方〜2つの世界の守り人〜   作:Allenfort

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今回はポセイドンにいるメンツのお話! 珍しくバルチャーはお休みです!

それでは本編をどうぞ!


mission24 懐かしきあの日

side ベッカー

 

やっとインタビューのダメージが回復して任務に戻った。ジャバウォックチームは今日はポセイドンの警備だ。

 

で、シフト交代になり、暇だったので船外通路で夜空を眺める。

 

「ん?」

 

満月が急に欠けた。なんでだ? と、思っていたら目の前が真っ暗になり、顔に何かが張り付く。

 

「ルーミアか。」

 

「わはー。ベッカーなのかー。」

 

ルーミアを顔から離して通路に下ろす。ルーミアが出した闇だったらしい。顔面に貼りつくのはやめてもらえないかな? 首が折れる。

 

「遊びに来たのか?」

 

「それにお腹減ったのかー。」

 

「それなら、食堂へ行くか。」

 

ルーミアの手を引いて食堂へ行く。明日までシフトは入っていないのでしばらくはのんびりしてられる。

 

カウンターの横を通り過ぎた時、ルーミアのリボンがその辺に引っかかって取れた。

 

「ん? ルーミア、リボン・・・」

 

目を疑った。幼女の姿をしていたルーミアが突然大体10代後半〜20位の姿になったんだから。(ついでにロングヘアー)どうなってるんだ?

 

「ありゃ、リボン取れちゃったか。まあいいや。で、何が起きたか分からないようだね。」

 

「まあな。とりあえずその辺に座っててくれ。カレー取って来るから。」

 

「ありがとねベッカー。」

 

大人化したルーミアは語尾の『なのかー』が無くなっていて、ちょっと落ち着いた感じだ。結構美人じゃねえか。

 

俺はカウンターからカレーを2つと水を入れたコップを席に運び、ルーミアの正面に座った。

 

「で、何がどうなってるんだルーミア?」

 

「さっき取れたリボン、実は封印なんだよね。先代の博麗の巫女がくっ付けたのさ。」

 

「何で?」

 

「子供化してた方が燃費いいからあまり人を喰わなくていい。ん、これ美味しいね。」

 

「そーなのかー。」

 

「アタシの口調移ってるよ。」

 

ルーミアはちょっと吹き出す。

 

「ま、アンタと話す時はこっちの方がいいかもね。今日はこの格好でいようかな。」

 

その時、食堂に誰か入って来た。

 

「あ〜疲れた・・・ってルーミアか?」

 

「あ、モリソン。久しぶり。」

 

「え?」

 

ルーミアとモリソン将軍って知り合い?

 

「将軍、知り合いなんですか?」

 

「ああ。私も20年前に幻想入りしたことがあってな。猛と逸波と紫、そしてルーミアにはその時出会った。ルーミアは妖怪だから全然変わってないようだがな。」

 

「そういうモリソンは老けたね〜。」

 

「うるせえな。あ、そうだ。」

 

モリソンはインカムのスイッチを入れる。

 

「パトルシェフ軍曹? どうせ私の部屋でワインを漁っているんだろう? 怒らないから適当なの1本食堂に持って来てくれ。あ、ラックの右から1番目の1段目の奴はダメだからな。」

 

しばらくするとキリルがワインを持って食堂に現れた。なんでワイン漁ってるって分かったんだよ!?

 

「さて、そこに掛けたまえ。ワインでも飲みながらちょっとした昔話と行こうか。」

 

「将軍、あのワインなんでダメなんです? 一度ラベル見ましたが高価そうで盗ったら取り返しが付かなそうだから盗りませんでしたが。」

 

「盗るのはやめろ。あれは親友から『再会した時に共に飲もう』と言って渡されたワインなんだ。昔話はそいつ、カイル・スカーレットについてだ。」

 

「スカーレットって、あの吸血鬼姉妹の・・・」

 

「そうだベッカー大尉。あの姉妹の父親だ。さて、話すとしようか。」

 

モリソンはグラスのワインを飲み干すと、懐かしむような目をして話を始めた。

 

 

20年前

side モリソン

 

 

ここはどこなんだろう?

 

確か、日本の基地で射撃訓練してたのは覚えてる。M14とM1911を持ってるのだから。

 

そうだ、その後ふらっとしてそのまま意識を無くして、ここにいたんだ。

 

ここは森の中。基地に森なんて無かった。夢なのか?

 

その時、木からなにか降ってきた! あれは猿?

 

「ニンゲン・・・ニク!」

 

「グッ!」

 

奴はカタコトの日本語で喋った! 夢だと思いたかったが、腕を引っかかれ、痛みが現実だと俺に知らせる。

 

再び飛びかかってきた所をM14のストックで殴りつけ、倒れた所に7.62×51mmNATO弾をぶち込む。が、その仲間が現れ、取り囲まれる。ショットガンでも持ってくればよかった。ここまでだな。

 

死を覚悟したその時、紅い槍が猿を貫いた。あれは?

 

「去れ、低級妖怪ども。」

 

背後からの威厳を込めたその重い声を共に猿は逃げて行く。

 

「大丈夫か? 怪我してるようだな。うちで手当てをして行くといい。」

 

「助かる。」

 

その男は、綺麗な金髪で紅い目。そして、黒いコウモリの羽を生やしていた。

 

それが、カイル・スカーレットとの出会いだった。

 

 

現在

no side

 

 

「とまあ、出会いはこんな感じだな。猛は無傷で狼3匹仕留めたのに俺としたことが・・・」

 

酒の入ったモリソンは一人称が私から俺に変わっている。

 

「あの人は猟師なんですから技術がね・・・」

 

キリルは苦笑いしながら言う。

 

「そういえば、フランやレミリアとは?」

 

ベッカーがモリソンに聞く。

 

「会ったぞ。フランは既に地下室にいたが、カイルが毎日顔を出して遊んでやってたから、お前らが交戦した時よりはマシだったかな。私もちょっとだが、フランと遊んだ事があったからな。」

 

「俺は壊されかけましたけどね。」

 

ベッカーは苦笑いしながら言う。

 

「カイルの野郎、どうしてるかな。紅魔館にいないみたいだし。あいつって一応デイウォーカー(日光に耐性のある吸血鬼)だからな〜。」

 

「あれ、じゃああのおチビ2人は?」

 

キリルが言う。

 

「カイルが2人ともデイウォーカーである事を教え忘れていたらしいな。」

 

「にしても懐かしいわね〜。」

 

「俺は幻想入りして1年で帰ったがな。軍の事もあったし。上手いこと上官言いくるめて復帰したが、ずっと幻想郷の事を考えて過ごしていたよ。またここに来れたのは嬉しいが、もっと違う形で来たかったよ。」

 

「俺もだ。俺の故郷はデカい街だった。無機質な物が溢れて高いビルで空が見えなかった。だけど、幻想郷は死と隣り合わせながらも広い空と暖かみがあったよ。」

 

ベッカーは目を閉じて追想する。

 

「確かに、ここにこれて幸せかもしれねぇな。不便な世界だけど、みんなの目に光がある。」

 

キリルは言う。いつものふざけた感じではなく、真面目な口調だ。

 

「あんたらも色々あるんだね。アタシは封印を付けられてから毎日その辺を漂ってるだけだったけどね。」

 

それぞれの思い出を語りながら、夜は更けて行く。

 

「そう言えば、キリルってオタクなんだって?」

 

「おいベッカー、誰から聞いた?」

 

「アラン。コミケに参加してるのを目撃したとか・・・」

 

「ほう。詳しく話したまえパトルシェフ軍曹。」

 

「あー、ウラッド達と自宅警備員のコスプレした時のか・・・武装職安とかいう奴らにねじ伏せられた時の・・・」

 

その時、艦内に警報が鳴り響き、ゴーグルにテロップが表示された。

 

『敵が接近中! これは訓練ではない! 総員配置に付け!』

 

「何!? ベッカー大尉! 隊を率いて先に配置に! パトルシェフ軍曹! ヴィンペルチームを叩き起こせ! 思い出話は今度だ!」

 

「「ウーラー!」」

 

「ルーミア! こっちだ!」

 

モリソンはルーミアとブリッジへ向かい、ベッカーとキリルはチームを集めて戦闘配置に付く。

 

その頃、眠っていたバルチャーチームと、人里で警備中のジャッカルチーム、紅魔館にいるユニオンチームも敵襲の報を受け、それぞれの装備を整えていた。

 

ポセイドンに接近しているのは敵の艦隊だった。この時、午前3時20分。

 

空母USSレグルスからは戦闘機がひっきりなしに飛び立ち、艦隊は攻撃指示を待っていた。




ベ「珍しく俺か。そしてexルーミアとはな。」

ル「やー、モリソン本当に老けてたわね〜。」

モリソン将軍は59歳だしね。にしても、ベッカーとキリルのカップリング誰にしようかな〜・・・

ベ「まだ悩まなくていい!」

モ「やれやれ。ベッカー大尉、そろそろ独り身は辛いんじゃないのか?」

ベ「うぐっ!」

里に行けば道ゆく婦女子が振り返るベッカー大尉・・・恐らく、TF148の中で最もイケメンなキャラ・・・

ベ「30代に片足突っ込んでるけどな。」

さ、忘れかけてたSFL参戦。がんばってねみんな〜

モ「なんで幻想郷でまで戦わなきゃならないんだか・・・」

それでは次回もよろしく!
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