東方〜2つの世界の守り人〜   作:Allenfort

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さ、今回はどうなることか。

祐介「事故事件に巻き込まれなきゃいい。」

それでは本編をどうぞ!


mission26 それぞれの休暇

side 暢

 

今、ヘンリーの運転するグロウラー(バギー)に乗ってとある場所に向かっている。タケさんもだ。

 

山路をバギーは進む。すると、白い服やら鎧やらに身を包んだ武装集団が俺達の行く手を阻む。

 

「あー、ありゃ白狼天狗だな。門番みたいなもんだ。とりあえず武装解除してにとりからもらった手紙を見せな。」

 

タケさんが言う。慣れてるようだな。

 

俺とヘンリーはにとりに、タケさんは文に呼ばれて来たのだ。

 

すると、白髪で白い犬耳の少女が近寄って来た。紅葉の模様の入った盾と剣を携えている。白兵戦なら宮間軍曹連れてくればよかった。

 

「ここから先は立ち入り禁止です。」

 

「あ、俺達この山の住人から招待されてるんだよ。これ、にとりからの手紙。」

 

ヘンリーは手紙を取り出す。手紙には『暢とヘンリーはエンジニア仲間だから通してやって。にとり』と書かれている。

 

「俺は文からだ。ん? お前、椛じゃないか? 大きくなったなぁ〜。狼牙(ろうが)の野郎は元気か?」

 

タケさんは手紙を渡しながら言う。

 

「何で父の事を?」

 

「おいおい、忘れた? おじさん悲しいな〜。お前の親父とはよく狩りをした仲間なんだが。」

 

「え? もしかして猛おじさん?」

 

「ビンゴ! 今はそこの2人と同じくタスクフォース148の隊員だけどな。」

 

どうやらタケさんと椛だっけ? あの白狼天狗は知り合いらしい。まあ、タケさん有名人だったらしいからな。

 

「お! 盟友〜!」

 

「お、にとり!」

 

俺はにとりを見つけて手を振る。そして俺達は無事、検問を通してもらえた。タケさんは文の取材と天狗達から握手を求められて大忙しだ。というわけで、俺とヘンリーはにとりの工房までバギーで走る。

 

「ほう、これが外の世界の乗り物かぁ。」

 

「軍用だからこんなんだけども民間の乗用車はもっと凄いぞ?」

 

ハンドルを握るヘンリーは言う。

 

「あ、そこそこ。」

 

工房の横に止める。危ないのでM2(重機関銃)は外して来た。にとりが分解して銃なんて作ったらシャレにならないからな。幻想郷に銃はダメだ。この世界にそんなものを伝えたくない。

 

工房に入り、椅子に座るとにとりはコーヒーを出して来た。

 

「どうしたんだこれ?」

 

「そのドリッパーとか言うやつを香霖堂で入手して、外来人に使い方を聞いたんだよ。」

 

「使い方分かるなら俺達必要か?」

 

ヘンリーはちょこっと笑いながら言う。

 

「いやいや、外来人は道具を使いこなすくせに原理を知らないから困るんだよ。」

 

「で、エンジニアが呼ばれた訳か。」

 

「そう言うことだよ。とりあえず、発電機を作りたいんだけど手伝ってもらえないかな?」

 

「「喜んで!」」

 

フフフ、久しぶりに組み立てが出来る。俺は戦闘工兵。味方からは破壊専門と思われがちだが、組み立てもできる!かくして、ヘンリーの設計図を元に、ガラクタから発電機を作ることにした。

 

「ヘンリー! ネジが足らない!」

 

「お前のマシンガンの使え!」

 

「俺の愛銃を壊す気か!? お前のポンコツ(SCAR-H)のを使えよ!」

 

「俺の相方(SCAR-H)はポンコツじゃねぇ!」

 

「ネジならここに予備があるぞ?」

 

「「先に言え!」」

 

「ひゅい!?」

 

・・・大丈夫かな?

 

 

一方その頃

 

 

「ふむふむ、先代の博麗の巫女とその戦車って言うのに乗って敵陣を駆け、敵を蹴散らしたと。」

 

猛は文の取材を受けている。(一応、戦車で敵を蹴散らしたのは事実。)

 

「そそ。そういや、幻想郷演義に『月面軍が戦車を使った』とかあったな。砲の口径とか分からないかな。」

 

「その情報は全然。猛さんが乗ってた戦車の砲ってどの位の口径なんですか? 外の世界の軍ってなかなかお目に掛かれないので。」

 

「10式戦車は120mmだな。だいたいの戦車は120mmと言ったところか。」

 

「にしても色々大変なんですね。」

 

「前線はいつも死と隣り合わせだからな。俺達の頃はスペルカードルールとか無かったからその時とあまり変わらないか。」

 

「確かに、あの頃は妖怪退治で命を落とす人がいましたからね。そう言えば、大イノシシの事ですが・・・」

 

「おっと、1人じゃ不安だから弟子を呼んでも?」

 

「いいですけど、あなた程の人が助っ人を呼ぶなんて予想外ですよ。」

 

文は少し笑う。

 

「うるせぇ。俺も40代なんだから体力がな。」

 

「そうとは思えませんね。」

 

「そうかよ。」

 

猛は外の世界で猟師をやっていた頃、現れたイノシシを拳一撃で倒した『猪ワンパン事件』を起こした事もあり、体力は人並み以上だ。余談だが、その事件以来、猟師仲間から人と思ってもらえなくなった。

 

猛は弘行に無線を繋ぐ。

 

「弘行、今暇か?」

 

「タケさん? 丁度魔理沙が出かけてて暇してるところですよ。」

 

「なら、装備を整えて妖怪の山に来い。大イノシシ狩りだ。」

 

「よし来た! 祐介と暢は?」

 

「暢は河童のところでなんか作ってる。祐介は呼んでみる。」

 

「了解。10分位待ってて下さい。」

 

「分かった。ポイントをマークしておく。」

 

猛は祐介に通信を入れる。

 

「祐介、イノシシ狩りするけど来るか?」

 

「すいません師匠。今日は慧音さんに頼まれて寺子屋で先生やるんですよ。」

 

「おう、高校の特別進学科だったお前なら大丈夫だろ。」

 

「入学して2ヶ月足らずでパンデミックくらいましたけどね。というか、タケさんならゲンコツ一発でイノシシの頭砕けるでしょ? それじゃ今度に。」

 

「いや、あるけどさ・・・切れてる。」

 

 

side 祐介

 

 

「おう皆の衆! 今日先生をやることになった函南祐介だ!」

 

俺は迷彩柄のズボン、灰色の半袖に黒の半袖ワイシャツという、先生なのか微妙な格好で教壇に立つ。相手が里の子供で助かった。算数ならどうにかなる。

 

「せんせーい。今日は何をやるんですかー?」

 

「うむ! 俺が教えるのは・・・算数じゃい!」

 

『え〜!』

 

「うるせぇっ! 俺にえーって言われても困るっ! とりあえず、慧音さんから割り算やれって言われてるんだけど、割り算嫌いとか分からないって人〜?」

 

そこにいた15人全員が手を挙げやがりましたとさ。チキショー!

 

「下げろぉ! なんで全員挙げるんだ!?」

 

そこで笑いが起きる。俺はコントやりに来たんじゃないんだがな。

 

「よーし!俺っちも割り算は苦手だった!君達の気持ちはよくわかる!」

 

「先生もダメじゃん!」

 

「うっちゃし!」

 

また笑いが巻き起こる。襖の隙間から覗いている慧音さんも笑ってるぜ・・・

 

「ガキンチョ共! 俺が手に持っている物はなんだ!?」

 

俺は最近ウラッド達が作った食堂のお食事券を取り出す。美味いし低価格で外の世界の料理が楽しめると評判だ。1番人気はキリルのボルシチだ。

 

「あー! お食事券だ!」

 

「欲しい欲しい!」

 

ふふふ、ここまでは作戦通り。

 

「このお食事券は30枚ある。これをここにいる15人に配ると、1人当たり何枚もらえる? ちょっと話し合って答えを出してみるべし!制限時間は10分! 当たったらこれはプレゼントだ!」

 

ちなみに、キリルにこの事で相談したら、『チケットの代金は俺が持ってやるからやれ!』とさ。いいのか聞いたら『料理を食って喜んでる子供を見るとやる気が出る』との事。キリルっていいヤツなんだよな。

 

子供達は円陣を組んで話を始める。あーでもないこうでもないと。

 

「えーと・・・」

 

「俺が全部もらう!」

 

「アホか!」

 

欲張りな奴へ隠していたハリセンでツッコミを入れる。

 

「せんせーい! なんでハリセンなんて持ってるの〜?」

 

「子供が知らなくていいこともあるのだよ。」

 

「先生も子供じゃん!」

 

「うっちゃし!」

 

・・・大丈夫かな俺?

 

 

その頃博麗神社・・・

 

 

「なあ霊夢。」

 

「何よ魔理沙? と言うより、なんで紅魔館のメイドまでいるのよ?」

 

「たまにはいいじゃないの。」

 

博麗神社には霊夢、魔理沙、咲夜が集まっている。

 

「ところでだ霊夢。祐介って童顔だよな。他にも弘行や暢も。」

 

「何が言いたいのよ?」

 

「小さい頃はどんな感じだったか気にならないか?」

 

魔理沙は何かを企んでいるかのような笑みを浮かべている。

 

「そうねえ・・・少し興味があるわね。」

 

「咲夜は?」

 

「私? うーん・・・暢かしらね。ちょっと子供っぽいところがあるし、小さい頃はもっと子供っぽかったりして・・・」

 

とはいえ、3人の幼少時の写真はここには無い。そのため、どんなのだったかは想像する他無い。

 

「お、咲夜はショタコンか?」

 

「あなたが言い出しっぺでしょう? 魔理沙こそ・・・」

 

「いやいやいや!」

 

「騒がしいわねー。ショタコンかどうか関係なく気になるでしょう?」

 

「「それな!」」

 

その時3人は気づいていなかった。この話を聞いている者の存在に。




エンジニアが集まって発電機を・・・

ヘンリー「といっても、家庭用の発電機くらいなんだよな。」

CombatZoneで影が薄くなってしまったヘンリーが・・・

ヘンリー「言うな!悲しくなるから!」

他にも、霊夢の父親に人外疑惑はかかるし祐介は教師やってるし・・・

祐介「なんで子供好きのキリルにやらせないんだ?」

ロシアと日本じゃ計算の仕方が違うからです。ロシアの割り算の計算式ややこしい・・・

祐介「まあ、それなら仕方ないな。」

それでは次回もよろしく!
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