東方〜2つの世界の守り人〜   作:Allenfort

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いやー、ロス疲れた・・・

暢「行きの飛行機が乱気流で揺れまくったんだって?」

ええ。周りの連中が次々とダウンしていって・・・

暢「そんな中、『ちょっとヘヴィな揺りかごだった』とか抜かしたボケはどこのどいつだ?」

私です(ドヤァ)

暢「この主あとで撃つか。それでは本編をどうぞ!」


mission31 月夜の偵察

side 弘行

 

祐介の負傷から5日。俺は魔理沙の家でいつも通りに振舞おうと強がり続けた。魔理沙も後で祐介の負傷を知り、ふさぎ込んでしまった霊夢を見ている。

 

霊夢は自分のせいで祐介が負傷したと一昨日、暢から説教されて以来ふさぎ込んでいる。出来ることならもうちょっとソフトに言う方が良かったかも知れないが、霊夢に感染者との戦闘は命懸けでごっこでは無いと言うことを実感させるのには少々キツ目に言った方がかえって良かったのかも知れない。

 

そして今。午後10時。バルチャーチーム(もう2人でチームと名乗るのはどうかと思うが)はUSSポセイドンへの緊急召集が掛かり、香霖堂にいた暢と合流し、ブリッジにいる。

 

ブリーフィングルームじゃなくてブリッジの一室で話か。なんか重要な事なのだろう。

 

「2人共。紫から報告が入った。今日の満月はおかしいと。」

 

モリソン将軍が言う。

 

「どう言うことでしょうか? 月面でウサギが餅つきでもしてたんですか?」

 

暢はジョークを言う。

 

「それならまだいい。どうも満月がちょっと欠けているようなんだ。それで、紫が夜を止めたからその間に首謀者を見つけ出して解決しろ。」

 

「祐介だったら将軍に言われなくてもこの異変に気付いていたでしょうか。」

 

俺は将軍に言う。いつも通りの口調で。

 

「かも知れないな。だが、函南少尉は眠ったままだ。函南の事はこっちに任せておけ。鷹見曹長。君が少尉に代わって指揮しろ。いいか、あのバカ(祐介)が起きるまで死ぬんじゃないぞ。」

 

「「Sir.Yes sir!」」

 

俺達は必要なものを用意する。

 

考えろ鷹見弘行。リーダー(祐介)ならばどう考えてどう動く?

 

こいつは俺達の試練だ。少々祐介に頼り過ぎていたからな。少しは自分で動けるようにならないと、またあいつに怪我させるハメになる。

 

 

side 霊夢

 

 

どうして?

 

どうして祐介は私を放さなかったの?

 

あの時、祐介の顔は苦痛に歪んで、血が飛び散っていた。それでもなんで? 自分が大事じゃないの?

 

「霊夢。」

 

紫が私の後ろにスキマを開いて出てきた。

 

「何の用よこのスキマ妖怪。」

 

「異変発生よ。解決に行くから来なさい。」

 

「異変? 何も起きてないじゃない。」

 

別に結界にも異常はない。ただの満月の夜だ。いつも隣にいた祐介がいないだけで。

 

「いえ。満月がちょっと欠けてるのよ。あれは太古の月よ。今のよりも魔力が強いせいで妖怪になんらかの影響が出るのも時間の問題。」

 

紫は腕時計を見る。なんで持ってるのよ?

 

「今は午後11時。夜を止めてでもこの異変は解決するわよ。タイムリミットは午前5時よ。」

 

「夜を止める? 出来るの?」

 

「現在進行形でやってるわよ。バルチャーは1時間前に出動してるわ。」

 

「祐介は?」

 

一番気になっていることを紫に聞く。

 

「容体は安定してるけどもまだ眠っているわ。」

 

紫は何かを取り出す。

 

「持っていなさい。」

 

「これは?」

 

「祐介が付けていたバルチャーチームのエンブレムよ。腕章にして来たわ。」

 

その円形の布は、欠けた紅い月に飛びかかる鳥の模様だった。所々に血が付いている。

 

「いい? 祐介は命懸けで自分の任務を全うしたの。霊夢。あなたも祐介も誰かの命を背負っているのよ。祐介は仲間や他の多くの人の命を。あなたは幻想郷全体を。自分以外の人の為に戦っているって思ったことはあるかしら?」

 

言われてみれば1度も無かった。異変が起きれば解決する。妖怪退治の依頼が入ればただ退治して報酬を貰うだけ。

 

「分かったわよ。行けばいいんでしょ?」

 

「しっかりしないと祐介が起きた時に心配させるわよ?」

 

「そうならないようにしてやるわよ。」

 

その腕章を左腕に巻いて、私は異変解決に向かう。

 

 

side 弘行

 

 

「そっちなんか見えたか?」

 

俺と暢はIRNV(暗視ビジョン)を起動して辺りを偵察しながら飛んでいる。

 

「いや、見えないな。というか目星は付けてるのか?」

 

「いや、怪しい奴が思いつかない。祐介ならこんな時どうする?」

 

「お前と祐介は違うんだから自分の思うようにやれば「キーック!」おごふっ!?」

 

何かが暢に上からキック! 見事に食らった暢は墜落!

 

「おい暢!」

 

墜落現場へ急行する。犯人は墜落に巻き込まれたようで、暢の隣で倒れている。

 

「大丈夫か暢?」

 

「ううう、不意打ちキックとは卑怯なり・・・」

 

そのぶっ倒れている奴は黒い羽に触角。まさか・・・

 

「おいお前! お前ってまさかあの黒い「蛍です! よく間違って殺虫剤かけられそうになりますけど蛍です!」ならよし!」

 

暢が先に言った。蛍だったのか。人型だけど。

 

「で、なんか月がおかしいようだが、原因を知らないか?」

 

俺は本題に入る。

 

「それは分かりません。あ、僕はリグル・ナイトバグです。」

 

「俺は鷹見弘行。で、お前に蹴られた(マヌケ)が」

 

「長谷川暢だ。あと、マヌケは余計な。」

 

とりあえず名乗る。

 

「立ち話も何ですし、知り合いの屋台でちょっとお話しませんか?」

 

リグルが言う。

 

「どうする? 弘行?」

 

「行くぞ。サボりじゃない。情報収集だ。OK?」

 

「オーケーオーケー。情報収集と言う名の休息だな。」

 

リグルについて行く。そういや何の屋台なんだろう?

 

小高い丘の上に、赤い提灯を吊り下げた屋台があった。提灯には『鰻』と書かれている。

 

「お! 鰻か!」

 

暢はガッツポーズだ。俺も表情には出さないが、心の中で跳ね回っている。

 

「みすちー?」

 

「いらっしゃいリグル! 後ろの人間は?」

 

「お客さんだよ。」

 

「ど〜も〜! ってあれ? なんでチルノ達が?」

 

屋台にはチルノと大妖精、ルーミアがいた。女将はピンク色の髪に翼が生えている。夜雀かな?

 

「暢! アタイと決闘だ!」

 

「望むところだこの(バカ)! 異変解決のついでに退治してやる!」

 

あ〜あ。暢って沸点低いのかそれともトリガー引きたくてうずうずしてたのか・・・

 

とりあえず俺は席に着く。あいつはもう知らん。

 

「いらっしゃい。何にする?」

 

「ん〜、白焼きってのも美味そうだけど蒲焼で!」

 

「あ、僕も。」

 

「毎度!」

 

俺とリグルは蒲焼にした。ん? あの鰻って、祐介がなんかの写真で見せてくれた奴にそっくり・・・

 

「あれ? 女将さん、それってヤツメウナギじゃない?」

 

「当たり! 鳥目に効くよ! あと、私はミスティア・ローレライ。みすちーとでも呼んでね。」

 

ヤツメウナギってやっぱり祐介が教えてくれた吸血ウナギじゃねぇか。

 

「俺は鷹見弘行だ。で、あそこで弾幕ぶっ放してるバカが長谷川暢。で、大妖精達とは知り合いなのか?」

 

「ええ。店が休みの日にはよく一緒に遊んでるわよ。」

 

「そうなんだ。」

 

「チルノちゃーん!」

 

大妖精の声。暢がチルノを撃墜したようだな。あいつの高笑いが聞こえてくる。無性に殴りたくなる笑い声だ。祐介なら殴りに行ってた。それもタコ殴り。

 

「お酒は?」

 

「パスで。一応仕事中なんだ。あの月の事について何か知らないか?」

 

「ん〜・・・私は知らないねぇ。大ちゃんとルーミアは何か知らない?」

 

「知らないのか〜。」

 

「あ、それなら人里の向こうの竹林で何かの光を見ました!」

 

「本当か大妖精!? どの辺だ!?」

 

ディスプレイに地図を表示し、大妖精に見せる。

 

「多分この辺りだと思いますよ。」

 

座標をロックする。

 

「助かったよ。大妖精の飲み代は俺が持つ。」

 

「え!? そんな悪いですよ!」

 

「いや、大ちゃんのおかげで助かったからね。お礼だよ。(後でモリソンに必要経費として請求するしね)」

 

「ありがとうございます。」

 

「いいってことよ。」

 

「はい。蒲焼お待ちどう!」

 

みすちーが蒲焼とホカホカのご飯を出す。

 

「ん、美味い! 人里で店出したら売れるぞ!」

 

蒲焼をご飯に乗っけて掻き込む。タレも相性抜群だ!

 

「そうは言ってもねぇ、里で店出す妖怪はいるけど私には場所もコネも無いしね。」

 

「なら、知り合いの食堂にナシつけとくか? あいつら外来人だから妖怪とか気にしないよ?」

 

ウラッド達の店ならみすちーを雇ってくれるかもな。あいつら妖怪とか人間とか気にしないし。

 

「なら、お願いしようかな♪」

 

「さて、食い終わったし行くぞ暢!」

 

「え!? 俺まだ鰻食って無いんだけど!?」

 

「調子こいてリベンジマッチなんて受けてるからだ! みすちー、お勘定。大ちゃんの分も。足りなかったら後で払う。」

 

「毎度あり♪」

 

俺ばブツブツ文句(呪詛)を口から漏らしている暢を引っ張って目標地点へと向かう。

 

あ〜美味かった。

 




さて、異変解決に飛び出した2人。祐介抜きでどうするのか?

暢「チキショー・・・鰻が・・・」

弘行「調子こいて弾幕ごっこしてるからだ。てか、ここでバカルテット勢揃いだな。」

おかみすちーの店ですし。みすちーの店で鰻食いたいなぁ・・・

それでは次回もよろしく!
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