side 霊夢
「で、霊夢。あなたの勘はこっちって言ってるわけ?」
「そうよ。」
紫と飛行中。勘で進む。この方向には何があるのかしら?
「紫、この方向にあるのは?」
「迷いの竹林。入ったら必ず迷うという竹林よ。」
「厄介な所ね。」
「モリソンからタックゴーグルを借りてくればよかったわね。戻ってる時間は無いからこのまま行くわよ。迷ったらスキマを使えばいいし。」
鬱蒼と茂っている竹が風に揺られて、時折葉が擦れる音がする。まるで、何かを囁くかのように。
「気味悪いわね。霊夢、何かあった?」
「強いて言えば・・・それ以上踏み出すと「きゃぁぁぁぁ!?」遅かったわね。」
紫が踏み出した場所から縄が出て来て紫の足に絡みつき、逆さ吊りにした。紫はスカートを押さえて逆さまになっている。いい気味ね。
「霊夢! これを使って助けてちょうだい!」
「分かったわよ。」
紫が小型のアーミーナイフ(十徳ナイフ)を取り出したのを受け取り、少し飛んで紫の足に絡みついた縄を切る。すると、紫は地面に頭から落下した。
「イタタタタ・・・なんで罠が仕掛けてあるのよ?」
「侵入者除け? この調子だとまだあるわね。」
その時、何かが動いたようで、葉の擦れる音が聞こえた!
「気のせい? 何かいたわよね?」
「いたわ。」
「遅かったわね。」
声のする方を見ると人影。あれはウサギの耳?
珍しい服装ね。外の世界の服かしら?
「全ての扉は封印したわ。これで姫を連れ出せないですよ?」
「「姫って誰?」」
「あれ? 月からの追っ手じゃなくて妖怪? いずれにせよ、この先には行かせません!鈴仙・優曇華院・因幡が相手します!」
このウサ耳、とことん抵抗する気のようね。上等じゃない。にしても、無駄に長い名前ね。
「なら、退治するまでよ!」
「援護するわよ霊夢。この身の程知らずに思い知らせてあげましょう。」
「分かったわ。残機2!」
戦闘開始。ベルトポーチの中からお札を取り出して投げつける。
紫も弾幕を展開して攻撃する。
相手は小型弾幕の列を左右から放つ。ん? あの形、どこかで見た・・・
そうだ! 祐介が見せてくれた銃弾だ!
「紫! あの弾幕、銃弾と形が似てるわ!」
「そう言われてみれば・・・」
「私は月にいた頃に訓練を受けていますからね! 銃火器は一通り扱えるんですよ!」
なに言ってるのよ。祐介はあんなへなちょこ弾を撃ったりしないわ。
あんな奴に負けたりしない。
「そろそろ行きます!波符『
銃弾型の弾幕を放って来た。この程度・・・
そう思った時、鈴仙の目が赤く光った。
次の瞬間、弾幕の位置が変わっていた。なんで!?
「霊夢! 避けなさい!」
紫の声で我に返る。
「夢符『封魔陣』!」
結界を展開して弾幕を打ち消す。危なかったわね。
紫と弾幕を張ってウサ耳に攻撃する。もう少しでスペルブレイク。
ここで鈴仙がまた弾幕を撃つ。そして、また目が赤く光った。恐らく、ここ!
予想通り。弾幕の位置が変わり、私が移動した場所は安全地帯。
ここぞとばかりに猛攻撃を加え、スペルブレイクさせる。
「やりますね・・・狂符『
今度は斜めに並べられた弾幕が迫ってくる。
そして、鈴仙の目がまた赤く光り、弾幕の列が移動する!
「なかなか厄介ね・・・。」
「この・・・境符『四重結界』!」
紫が結界を張って弾幕を打ち消す。チャンスね。
「霊符『夢想封印・集』!」
7つの虹色の光弾が鈴仙を包む。勝負ありね。
USSポセイドン
no side
「・・・ああ・・・痛えなクソ・・・」
「気が付いたの? とりあえず、まだ安静にしてなさい。頭蓋骨が吹っ飛んだのよ?」
「ドクター、とりあえず立ち上がらせてくれ・・・」
「手足は動く?」
祐介は試しに手足を動かす。
「問題ない。」
「脳挫傷はなし、ね。」
祐介はベッドから起き、タックゴーグルを装着する。
「みんなは?」
「異変解決に行ったわよ。あなたが寝てる間にね。5日は寝てたわ。」
「マジかよ・・・」
祐介は、一瞬よろけたが、どうにか立ち上がった。
「なんだろう。ぐっすり寝た後のいい気分だな。」
「ぐっすり寝てたもの。あなたの装備はワークショップに預けてあるわ。」
ワークショップは装備の保管室も兼ねている。
「俺の装備の識別番号は・・・262-02だったよな・・・」
その時、船体が揺れ、祐介とドクターはその場に倒れた。
「何!?」
「なんだってんだ!? フォートレス! バルチャー3-1だ! 応答しろ!」
が、インカムからはノイズが聞こえてくるだけだ。
「・・・クソ! 装備を取って
ドクターが何かを言うより早く、祐介は上着を着て医療ステーションを飛び出し、ワークショップへ向かう。
USSポセイドン CIC
「将軍! 艦長!」
「おい! 大丈夫なのか祐介!?」
よろけながらも装備を整えてCICに現れた祐介を見て、ギャリソンが言う。
「大丈夫ですよギャリソン艦長。所でさっきの振動は!?」
「空中からアンノウンの大群だ! ミサイルと思ったらそのアンノウンからロケット弾撃ってきた!」
外では飛んでくるミサイルへCIWSが弾幕を張って迎撃している。
「その上、ジャミングで無線が繋がらないんだ! 艦隊には光信号を出している!」
そう言いながらモリソンはコンソールを操作している。
「各員、接近中のアンノウンは敵性と確認。交戦を許可。警戒レベル5発令! 全兵装使用許可!」
警戒レベル5は戦闘状況の発生を意味する。巡行ミサイル、機甲部隊の使用許可。
館内放送と共に、ポセイドン内の戦闘員は装備を整えて持ち場へと向かう。
「将軍! 自分にも指示を!」
「お前は怪我人だろう!」
「やられればどの道同じです! ご命令を!」
「・・・CICの警備。必要に応じて戦闘。」
「Yes,sir!」
「トレバー! 通信はまだ繋がらないのか!?」
「艦隊同士の通信は可能ですが、戦術データリンクが妨害を受けているため、タックゴーグルの無線は使えません!」
電子戦担当のクルーが言う。
「直せ!」
「やってます! 侵入経路特定・・・新たなファイアウォールを形成・・・戦術データリンクの再起動が必要!」
「早くやれ!バルチャーとジャッカルには!?」
「繋がりません!」
「仕方ない・・・ここにいる連中でやるしかない・・・」
「アンノウン接近! CIWS、2番機ダウン!」
「手動操作に切り替えろ! 函南少尉!」
「了解! トレバー!」
祐介は手早くタックゴーグルとコンソールをケーブルで繋ぐ。
「操作権を函南少尉に移譲・・・2番機操作可能!」
祐介は接近する敵兵に遠隔操作で20mm機関砲を撃つ。
「なんだあいつら!? 飛んでる上になかなか死なないぞ!? SLFじゃないのか!?」
「将軍! 敵1個分隊がデッキに着地!」
モニターを見ていたクルーが叫ぶ。
「そこに展開してるミスフィットに応戦させろ!」
その時、CICに伝令が駆け込んでくる。
「将軍! 敵はグレネードランチャーを装備! また、バルカン砲を片手で撃っているとのこと!」
「バルカンを片手で? 誤報じゃないのか?」
「誤報ではありません! 敵は高度な訓練を受けている模様! しかし、敵のバルカン砲は拳銃弾ほどの威力しかありません。カーボンナノチューブ装甲で防げます!」
「こちら側の被害状況!」
「デッキにて敵部隊と交戦中。やや旗色は悪いですが善戦しています。重傷5名、
「モリソン! 強行突破してブリッジへ戻る!」
「分かった。死ぬなよギャリソン!」
ギャリソン艦長はブリッジへと戻る。
守備部隊が激戦を繰り広げていることを、鷹見、長谷川は知る由もない。
祐介は戦死を覚悟した。
最近、新しい小説のプロットをしているのですが、艦これと問題児たちが異世界から来るそうですよ?のどっちを優先しようか悩んでます。まあ、時間があったらですが。
東方は20話以上書き溜めがあるので、月2のペースで投稿しようと思います。