Yes,sir. 設定集を投稿するなら1話も投稿しようと思って・・・
「まあいいけど。」
これからキャラの名前は下の名前で呼ぶ事にします。それでもよろしい?
「まあ・・・混乱しそうだけどな。」
今回は祐介に色々外の世界での事を喋ってもらいます。
「まあ、普段最前線にいるからな・・・」
それでは、本編をどうぞ!
side 祐介
霊夢に続いて居間に入ると、紫と白の服に、ドアノブカバーみたいな帽子を被った金髪の女性がいた。
「とりあえずそこに座って。」
霊夢の指差した座布団へ座る。長くなると見て胡座をかく。正座なんかしたら足が麻痺する。
「あなたは函南祐介。階級は上級曹長でタスクフォース148海兵隊隷下のバルチャー分隊所属。で、合ってるわね?」
その金髪が言う。霊夢は意味が分からないとばかりに首を傾げている。
「そうだ。で、あんたは何者だ?」
「私は八雲紫。あなたの上官のモリソンとは知り合いよ。」
「本当か?」
確認が取れないんだから疑って当然だ。モリソン将軍の知り合いを装って機密情報を聞き出す気かも知れん。
「なら、本人に聞いてみる?」
紫はそう言うと、何もないはずの空間に亀裂を入れた! 中は暗く、目ん玉が無数にある。うげぇ、SAN値が吹っ飛びそうだ。
そして、その亀裂からカーキ色の軍服を着た白髪の男性が出て来た。
「バルチャー3-1、よく生きてたな。」
「どういうことだか説明して貰ってもよろしいでしょうかモリソン将軍。」
この男性こそがタスクフォース148を率いるモリソン将軍だ。
「いいだろう。紫、説明してやってくれ。」
「いいわよモリソン。とりあえずここがどこだか分かる?」
「地球のどこか。」
「あながち間違いではないわね。ここは幻想郷と言って、忘れられた物や妖怪、人間その他諸々が暮らしている所よ。普通は結界で区切られているから来ることは出来ないけれども今回はちょっと用事があって私が連れてきたわ。」
「やっぱりあんたの仕業だったのねこのスキマ妖怪。」
霊夢が紫に言う。ん?
「紫って妖怪なのか? どう見ても人間にしか見えないが。」
「ええ。さっき見せた境界を操る程度の能力があるからスキマ妖怪って呼ばれる事があるわね。驚かないの?」
結構ヤバそうな能力だ。応用すれば・・・考えるのはやめておこう。
「超常現象とかはもう慣れた。」
「そう。で、さっきのスキマを使ってあなた達3人を幻想郷に連れて来たんだけれども・・・2人の出口間違えたみたいで・・・」
「おま! シャレにならねぇぞソレ!」
「落ち着け函南曹長。鷹見一等軍曹と長谷川伍長がそう簡単に死ぬと思うか?」
「いや、鷹見はともかく長谷川は某黒い虫も真っ青で逃げ出す生命力だから大丈夫だと思います。」
「よろしい。で、本題だ。君に新たな任務を与える。」
モリソンが真面目な顔になる。紫と霊夢もその迫力に圧倒されている。
「原因は不明だが、幻想郷に感染者とSLFの一部が来たとの情報が入った。紫だけでは手に負えそうに無い。函南曹長、君はバルチャーチーム分隊長として残りの2人を見つけ出せ。この後は紫に従ってくれ。あと、リトリビューション作戦の情報は現在非公開。喋ったら殺す。以上だ。」
「Sir.Yes sir!」
「いい返事だ。あとで応援を送る。紫、そろそろ戻して貰ってもいいか?」
「ええ。ありがとうねモリソン。」
「私と君の仲じゃないか。それに、こっちの世界の二の舞にはしたくないからな。じゃ。」
モリソン将軍はスキマに入って行った。
「祐介、ちょっといいかしら?」
「どうした霊夢?」
「さっきから話の内容が分からないんだけれども・・・」
「どこからどこまで?」
「最初から最後。」
無理も無いだろうな。
「じゃあ説明しようか。まず事の発端は今から1年とちょっと前だ。俺は親友2人とある事件に遭遇した。謎の武装集団が人を殺し、死体に何かを注射した。」
あの惨状が目に浮かぶ。
「中身は死体を蘇らせるウイルスだ。そのウイルスに感染した死体は歩き、生きてる人を見境なく殺した。簡単に言えばゾンビだ。メチャクチャ凶暴だがな。俺達はそれを感染者と呼んでいる。それで俺達は奴らの武器を奪い、戦った。それで終わったはずだった。」
だが、現実は違った。悪夢は繰り返された。
「だがそれから1ヶ月後、今度は世界中に感染者が現れた。そして世界は崩壊しちまった。そんな中。俺は仲間と共に安全な場所を求めて逃げた。そこでタスクフォース148に出会った。」
「タスクフォース148ってなんなの?」
「各国の軍が集まったものだ。感染者と奴らを作り出したDr.サージェンスキー、そして奴に味方する兵、俺達はSLFと呼んでるが、そいつらと戦っている。俺達はその一員だ。そしてタスクフォース148の海兵隊を率いているのがさっきのモリソン将軍だ。」
だいたいこんな所だろう。
「じゃあ、祐介はずっと戦ってた訳?」
「ああ。幻想郷に来る直前までな。」
「だいたいの話は掴めたわ。とりあえずその感染者って奴が幻想郷に来てるかも知れないのよね?」
「そうよ。まだ確定じゃないけれども。」
紫が答えるが、本当に来てたら只事じゃない。ゾンビも真っ青の凶暴さなのだから。あいつらに仲間を何人もやられてる。
「奴らが幻想入りしてたら、悔しいけど幻想郷には太刀打ち出来る者はそうそういないわね。それでモリソンに助けを求めたのよ。彼らなら実戦経験豊富で奴らに十分対応出来るわ。」
「紫、私は博麗の巫女よ?そんな化け物位余裕で倒せるわよ。」
俺は霊夢のその一言を放って置けなかった。
「霊夢、相手は死体だが人の原型を留めてる。それに敵は化け物だけじゃなくて人間の兵士もいる。お前は"人を殺す"と言う事を分かって、その上で余裕と言ってるのか?」
とどのつまり、どんな大義名分があろうと俺達がしてるのは殺しに変わりない。その事を隠す気は無いし、言い訳する気も無い。
「それは・・・」
「できないだろ?俺達だって戦闘の後は眠れなる程なんだ。それに、もう誰にも俺達みたいな目には遭わせたくない。」
「そう。強いのね。」
「俺1人が強いんじゃ無い。仲間がいたからこそ強くいられたんだ。」
「羨ましいわね。そうやって信頼出来る仲間がいるって。」
「さて、湿っぽい話はここまでにしましょう。」
紫が締める。左腕に装着したディスプレイの時計を見るとすでに18:00だ。
「そう言えば祐介、今日はどこへ泊まるの?」
霊夢が俺に声をかける。
「ん?どっかで野宿かな。」
「それやったら妖怪に食われるわよ?」
「なら、霊夢が神社に泊めてあげればいいじゃない♪」
「別にいいわよ。行き先無いならうちに住めば?」
「マジ?・・・そうしようかな。」
行き先が無い事だし、そうするのが一番だろう。
「なら、今日は軽く歓迎会としましょうか。ちょっと家から食料取ってくるわね。」
そう言って紫はスキマに入って行く。
「いいのか霊夢?」
「別に。この神社に住んでるの私だけだし、なんか面白くなりそうだしね。」
俺はピエロか何かか?
「お待たせ。仲良くしてたかしら?」
「別に。」
俺はちょっとぶっきらぼうに答える。
紫に続いて、金髪でドアノブカバー帽を被って(なぜか2カ所尖ってる)髪と同じ色の9本の尻尾がついた白と青の服を着た女性と、赤い服で黒い猫耳と2本の尻尾が付いてる少女が出てきた。
「紫、その2人は?」
「私の式とその式よ。挨拶なさい。」
「話は紫様から伺っています。八雲藍です。」
「藍様の式の橙です。」
「よろしく。もう聞いてると思うが俺は函南祐介。」
立ち上がって敬礼する。どうも癖がついてな。
藍はちょっと感心している。
「これが本物の敬礼か。まあ、気楽に頼むよ。霊夢、台所借りる。」
「ん? 料理なら俺もやるぞ?」
「いいわよ。私も手伝うわ。」
こうして、俺と霊夢と藍と橙で料理をすることとなった。
台所には、ガスボンベ式のコンロがある。竈だっからどうしようかと思ったがどうにかなりそうだ。
食材には20cm位のニジマスがある。丸々1匹ムニエルにしよう。
ぬめりと鱗、はらわた、エラ、血合いを取り除き、洗う。
「手際いいわね。」
「慣れてるからな。釣り好きで自分で釣ったマスを自分で捌いてたし。」
で、塩コショウを振る。腹の中にもしっかりと。
小麦粉をまぶして、フライパンを火にかけて油を引く。
で、マスを焼き、ある程度火が通ったら、裏返してバターを投下する。溶けたバターを全体に絡め、しばらく焼けば完成だ。
俺がムニエルを作り終える頃には、霊夢が味噌汁、藍と橙が豚肉の生姜焼きを作り終えていた。
で、居間に運んで
「「「「「いただきます!」」」」」
食事にかかる。MREレーションを食うハメにならなくてよかった。
「美味えー!」
「それはよかった。」
藍は微笑みながら言う。
「ここ最近、油っこいもんばっかだったから和食が美味い!」
なぜか
別にポセイドンでの食事が嫌いな訳じゃない。むしろ好きだが、流石に胃がもたれる・・・
藍の生姜焼きも霊夢の味噌汁も美味い。あいつらにも食わせてやりたいな。
「はい、祐介。」
紫は俺にグラスを渡す。水かな?
「サンキュー紫・・・おい、これ酒じゃねぇか。俺一応未成年だぞ?」
アルコールの匂いで気づく。
「祐介って幾つなの?」
「今16歳。今年で17だ。」
「2つ上だったのね。」
なら、霊夢って14歳?
「祐介、幻想郷では年齢は関係ないわよ。現に霊夢だって飲んでるじゃない。」
「マジかよ。」
で、俺はちびちびと飲み出した。が、グラスを空けると、頭痛がして来た。
「どうしたの?」
「・・・頭イテぇ。俺、酒に弱い体質なんだよ。」
「なら、無理しない方がいいんじゃないの?」
「そうするよ。」
ちなみに俺は酒を飲むと黙るタイプらしい。頭痛のせいで。
キリルあたりに『情けない』とか言われそうだな。ロシア人の尺度で考えるな。お前らと比べたら大体は下戸だ。
少年少女食事中
side 霊夢
「あ〜。もう食えねぇ。」
「本当ね。」
食後、紫達はとっとと帰ってしまい、2人で後片付けをしている。
祐介は袖を捲っている。その腕には無数に傷が入っている。左の頬には水平に一本の傷。妖怪退治をしている私よりもボロボロね。
「祐介、後は私がやっとくから先にお風呂入って来たら?」
「そうするよ。ここに来る直前まで戦闘に参加してたからクタクタなんだ。」
私は祐介を風呂場へ案内してからしばらく皿洗いする。
ふと、自分の腕を見る。傷なんて入っていない。
祐介とは大違いね。どうしたらあんなに傷だらけになるのかしら?
私よりも厳しい戦いをくぐり抜けて来たようね。今までの外来人はどこか平和ボケしていた。けれども祐介からはそんな雰囲気、欠片も感じなかった。
まるで、狼のように、どこか恐ろしく、どこか格好良かった。
こんな事思ったの初めてね。
「後書きコーナーin 主の狭い部屋!函南&霊夢でお送りします。」
おい、狭いは余計だ! そして俺を入れろ!
「本当に狭いわね・・・」
霊夢まで・・・あと、あまり騒がないでよ?
「分かったよ。んで、モリソン将軍が紫と知り合いだったことに驚きを隠せないのだが。」
それについてはかなり後で語られます。後、今回祐介が解説した事件とかは設定集に追加するけど・・・
「いいけどリトリビューション作戦の事はまだ書くなよ?将軍に殺されるから・・・」
「ねえ祐介、モリソンってそんなに怖いの?」
「うん。怒らせたらヤバい・・・」
そして、祐介の料理スキルが炸裂!
「主は作れるのか?」
もち。料理はそこそこ出来るから。
「へぇ〜。ねえ祐介、他にも何か作れる?」
「機会があればな。将軍の話聞いてたらあまりのんびり出来ないと予感したがな・・・」
さあ、どうなることやら・・・
さて、次回もよろしく!