東方〜2つの世界の守り人〜   作:Allenfort

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mission36 かぐや姫

 

side 霊夢

先へ進むと、木造の建物が見えてきた。その近くに暢とアリスが立っている。

 

「何してるのよ2人とも?」

 

「ん? 霊夢と紫か。魔理沙と弘行が逃げて行くターゲットを追いかけて行って出てこないんだ。」

 

暢は縁側の先の廊下を指差す。

 

「霊夢、主犯はあそこにいるかしら?」

 

「私の勘はこっちって言ってるわ。」

 

その魔理沙が突入したところは外れのようね。別のところと勘が言っているわ。

 

「行きましょう。霊夢、案内して。」

 

「気をつけろよ2人とも。俺らはここで待ってる。」

 

暢に手を振ってからその先へ進む。すると、庭に出る。

 

縁側には誰か座っていた。長い黒髪に和服を着ている。

 

「あら? よくこっちが分かったわね。じゃ、永琳が戦ってるのは誰かしら?」

 

「それなら、弾幕狂な白黒魔女と腕利きの狙撃手よ。あんたは何者?」

 

「普通はそっちから名乗るものなんじゃないかしら? 私は蓬莱山輝夜。蓬莱人よ。」

 

「そう。私は博麗霊夢。博麗の巫女のね。」

 

「八雲紫。スキマ妖怪よ。」

 

どうやら異変の首謀者のようね。

 

「さて、久々に楽しませてもらおうかしら♪」

 

「完膚無きまでに叩きのめしてあげるわよ? 残機3!」

 

必ず勝つ。ここで負けたなんて事になったら祐介に笑われるわ。

 

収納性抜群のベルトポーチからお札を取り出して投げる。巫女服のポケットの3倍は収納出来るから便利ね。

 

お札は赤い光の尾を引きながら輝夜を追いかける。

 

「追尾型・・・面倒ね。」

 

輝夜は弾幕を展開してお札を迎撃する。

 

「難題『龍の頸の玉 -五色の弾丸-』!」

 

輝夜が放って来た五色の弾幕とレーザーを紙一重で躱していく。隙間が小さくて避けにくいわね。

 

「夢符『二重結界』!」

 

結界を張って弾幕を防ぐ。

 

「結界『夢と現の呪』!」

 

紫がスペカを宣誓する。

 

紫が放った大型弾幕が分裂して小型の弾幕をばら撒く。

 

私も結界を張りながらお札を投げつける。

 

激しい弾幕の応酬。空中で弾幕が激突し、眩く光って消えていく。

 

結界で輝夜の弾幕を無効化していたこっちに分があった。輝夜がスペルブレイク。

 

「なかなかやるわね・・・」

 

「こっちには負けられない理由があるのよ。」

 

ここで負けたりしたら、自分を犠牲にして私を助けた祐介に報いる事が出来ないもの。

 

「その威勢の良さもいつまで続くかしら? 難題『火鼠の皮衣 -焦がれぬ心- 』!」

 

今度は小型の火炎弾とレーザー。火炎弾の隙間が小さくて避けにくい。グレイズした袖が少し焦げて嫌な臭いを発する。

 

「霊夢! 避けなさい!」

 

「しまった!」

 

レーザーに気を取られて、火炎弾の接近を許してしまった。スペカも間に合わない・・・

 

ダン!

 

暗闇に響く破裂音。そして、緑の光を引いた何かが私に飛んできた火炎弾を撃ち落とした。

 

光の飛んできた方向を見ると、空中に人影。

 

月を背にした、黒髪の少年。顔は良く見えないけど、手には長い銃を持っている。

 

あれは・・・祐介?

 

その人影は後ろを向いてどこかへ飛んで行った。

 

危機は脱した。ここから反撃ね。

 

「よくもやってくれたわね? 境界『二重弾幕結界』!」

 

2つの結界を張り、その中に大量の弾幕を展開する。

 

輝夜が回避するが、その移動するであろう場所に紫が弾幕を撃ち、被弾させる。

 

そして、またスペルブレイクさせる。

 

「強い・・・」

 

輝夜からは焦りの表情が見て取れる。

 

「この程度では勝てないわよ? 霊符『夢想妙珠』!」

 

光弾が輝夜目掛けて飛ぶ。

 

「っ! 難題『燕の子安貝 -永命線-』!」

 

輝夜は全方向にレーザーを撃って反撃する。けど、それは無意味。

 

次の瞬間には光弾が輝夜を強襲。私達の勝ちね。

 

「痛たたた・・・」

 

「痛い目見たく無ければ異変なんて起こさなければいいのよ。なんでこんな事をしたの?」

 

「鈴仙に月から招集が掛かったのよ。それで永琳が太古の月とすり替えて幻想郷との往来を絶ったわけ。言っとくけど、夜が明けないのはあなた達のせいだからね?」

 

「「あ・・・」」

 

その時、廊下の方から足音。それもかなり急いでいるようね。

 

「姫!」

 

「永琳? そんなに慌ててどうしたの?」

 

「この外来人からの情報で、月面軍が既に幻想郷に侵入していることが「なんですって!?」」

 

紫が驚愕の表情を浮かべる。

 

「さっきモリソンからの連絡があって、謎の敵性勢力に人里と艦隊を攻撃されてるとの事だ。里の方は入り口で押しとどめてるが艦隊が劣勢だな。今すぐ救援に行く。」

 

「ウドンゲ! 姫が持ってきた武器あるでしょう!? アレを持って来なさい! 姫はここで待っていてください!」

 

あのウサギが奥から何かを持って来た。あれは銃?

 

「永琳、その銃は?」

 

弘行が永琳に聞く。

 

「月面軍で使ってる銃よ。銃剣付き。」

 

「古っ! M1ガーランドっぽいけどさぁ・・・」

 

「古い!?」

 

「そんな事より早く行くわよ! 祐介が危ない!」

 

私は我先にと湖に向かって飛ぶ。

 

「待ちなさい霊夢! ・・・って聞いてないわね。行くわよ!」

 

途中で暢とアリス、他の面々とも合流し、USSポセイドンへ向かう。

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