あちこち手直ししてますが、他の2本よりクオリティ低い気がする・・・
side 暢
湖まで200m
全くクソッタレな状況だ。艦隊からはひっきりなしに曳光弾が飛び交い、あちこちが炎上して辺りを照らしている。USSポセイドンのヘリ甲板のオスプレイが燃えているのだろう。
「フォートレス! バルチャー3-3だ! 状況を知らせ! オーバー!」
「フォートレスだ! ポセイドンが集中攻撃を受けている! 車両甲板の敵は排除したがヘリ甲板の方からブリッジに乗り込まれそうだ!」
「了解! ヘリ甲板へ向かう!」
甲板の敵を一掃だな。
「全員! 高度を下げるぞ!」
俺達は敵と勘違いされないようにポセイドンのヘリ甲板より低い所を飛ぶ。
ポセイドンに接近。敵の増援は見当たらない。俺達は上昇してヘリ甲板に着地する。前方に敵多数。
「敵! 交戦しろ!」
弘行が叫ぶと同時に、俺は前衛に躍り出て弾幕を張る。魔力弾じゃない。5.56mm弾だ。
たまに混入している
弘行はスコープが割れたらしく、横付けしてあるオフセットアイアンサイトを覗いて狙撃している。
「間違いない・・・月面軍だわ!」
永琳が矢を放ちながら言う。奴ら、M1ガーランドみたいな銃とバルカン砲で武装してる。
だが、威力は低いようだな。
「あれ? 威力低いように見えるけども・・・」
あのウサ耳・・・鈴仙とか言ったな。そいつが言う。
「あいつらが月面軍なら、武器も月面で使うことを想定してるんだろう。重力6倍の地球で使ったら威力が落ちて当たり前だ!」
俺はなんか閃いた事を言う。
「奇遇だな。俺もそう思ってたところだ!」
狙撃しながら弘行が言う。
俺達は壊れたオスプレイを盾にしている。現在交戦してるのは俺、弘行、永琳、鈴仙。後は隠れて待機。
「クソ・・・なかなか死なないな。ウゼェ奴らだ!」
普通の人間なら死ぬであろうダメージを追っても立ち上がる敵に弘行がイライラしている。
「リロード!」
散々ぶっ放して弾が切れた。バックパックからBOXマガジンを取り出し、急いでリロードする。敵さんもそこそこ抵抗して来る。
その時、敵が混乱し始めた。恐らく、守備部隊が背後から攻撃しているのだろう。敵がどんどん倒れて行く。
「今だ! ブリッジへ向かう!」
俺達は弘行に従ってブリッジへと向かう。ハシゴを登り、中へ入る。
通路を進み、ドアの前に着く。
「暢。お前が突っ込め。」
「ウーラー。」
弘行が扉を開け、俺は中へ突入すると、何者かに手を掴まれ、床にねじ伏せられた!
「動くなクソ野郎が!・・・って暢!?」
そいつは白髪赤目で頭に包帯を巻いている。そして頬傷のある少年。間違いない・・・
「祐介! 意識が戻ったのか!? 全く心配させやがって!」
俺と祐介は拳を付き合わせる。
「祐介!」
「おう霊夢。元気だったか?」
「どうやら、軽口叩く元気はあるようね。心配させてこのバカ・・・」
「おいおい、泣くなよ・・・」
霊夢が泣き出し、祐介が宥めている。泣き出した原因はお前だがな。あ、霊夢が祐介に抱きついた。
「ところで暢、その後ろのウサ耳とメディックは? 見たことないけど?」
「ああ、お前が寝てる間にあった異変の関係者。月の都から来たらしい。」
「そうか。とりあえずブリッジは無事だ。」
その時、俺達のいる所へ誰かが乗り込んで来た!
「動くな!・・・ってお前らかよ。」
「驚かすなよベッカー。」
ベッカー率いるジャバウォックチームだった。弘行が呆れたような声で言う。
「悪りい。ブリッジは俺達に任せてCICへ行け!」
「了解。行くぞ野郎ども!」
祐介が先頭に立って俺達に指示する。大丈夫なのかよ?
兵士、少女移動中
side 祐介
CIC
「将軍!」
「おう、戻ったか! 敵が格納庫のシャッターにハッキングしてる! 格納庫に全員集結するように指示を出しているところだ。ところで、奴らの情報は何かないか!?」
「私が話します。」
移動中に自己紹介した。確か、永琳だったな。
「あいつらは月面軍。月の都の兵士です。人間より生命力が高く、地球より進んだ技術を持っています。」
「ほう。そいつらは外の世界の軍と戦ったことは?」
「ありません。まあ、この銃を見れば技術力の違いが分かるかと。」
永琳はM1ガーランドか38年式歩兵銃そっくりのライフルをモリソンに渡す。
「・・・なんだこれ? 拳銃弾使用? しょぼいぞ?」
「将軍、それは恐らく月面での使用を想定して開発されたものだからだと思います。」
俺的にはそうとしか思えない。
「成る程・・・まあ、地球上での銃の性能はこっちが上だな。バルチャーの3名は他の部隊と共に格納庫を守れ。絶対に他の所へ行かせるな!支援に来るには時間が掛かる!」
「「「Sir,yes sir!」」」
俺達3人はCICから飛び出し、格納庫へ向かう。
「ねえモリソン。」
「どうした紫?」
「大丈夫なの? 昔月の都に攻め込んで負けた話をしたでしょう?」
モリソンはフッと笑う。
「安心しろ。あいつらは自慢の精鋭達だ。月面軍ごときがあいつらに勝てるわけが無い。断言しよう。」
格納庫
格納庫では海兵隊員達が牽引用のトラクターや資材を盾にして、敵が来るのを今か今かと待ち構えていた。
「ウラッド!」
「祐介! 目が覚めたか!」
その時、艦内放送が入る。
「搬入口のシャッターが開く! 総員、現地点を死守! 奴らに我々の意思の強さを見せつけてやれ!」
強襲揚陸艦は内部の格納庫から上のヘリ甲板に機体を出すために船外にエレベーターが付いている。その搬入口のシャッターを敵にハッキングされているようだ。
俺達は搬入口の横に待機。あちこちにバリケードを設置している。迎撃の用意は出来た。シャッターが開いていく。
「撃てえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
グリーンランド中佐が叫ぶ。それと同時に侵入しようとした月面軍兵士を大量の銃弾が襲う!
向こうも負けじと撃って来るが、遮蔽物の無い向こうは圧倒的に不利。
格納庫の床を血と薬莢が跳ねる。火薬の爆ぜる爆音。血の匂い。銃口から放たれるマズルフラッシュが辺りを照らす。
敵がわんさと現れて攻撃を敢行するが、俺達はそれを寄せ付けない。
「野郎ども! 海兵隊の意地を見せてやれ!」
「「ウーラー!」」
俺は暢と弘行に喝を入れる。俺はそう言いながらも攻撃を続ける。ちょこまかと動きおって・・・
「マコビックが撃たれた! メディックを寄越せ!」
「こっちもやられた!」
味方が被弾して倒れていく。だが、ここで引くわけには行かない!
「舐めんじゃねえ!」
ブチギレたロシア兵・・・イリヤ・ヴェルシーニンがバリケードの上に仁王立ちになって
「隊長を守れ!」
部下のサハロフが他の奴らに言う。
地獄絵図の中、敵も味方も自らの役目を全うするべく、全力で戦い続けた。
「あぶね!」
近くに敵弾が当たり、とっさにしゃがむ。いつものように横に回り込もうにも、敵の弾幕が激しい。片手撃ちできるガトリング砲なんて持ってくるんじゃねえ。
その時、搬入口の上からロープが垂れているのが見えた。敵の増援か!?
いや、ゴーグルに味方を表すブルーのアイコンが複数映る。なら、あれは・・・
「野郎ども!
俺はインカムに怒鳴る。すると、押され気味だった海兵隊が勢いを盛り返した!
海軍所属のSEALsが格納庫に突入し、侵入しようとしていた敵を挟み撃ちにする。
進退極まった敵は戦意を失い、次々と倒れて行く。
「撃ち方止め! 撃ち方止め!」
グリーンランド中佐の声が響く。その時には敵は壊滅していた。
「我々の勝利だ!」
歓声が上がる。それと同時に負傷者の治療及び搬送が開始された。
「フォートレスから全部隊、人里の敵は後退を始めた! すぐに里へ支援部隊を差し向ける! ジャッカルの奴らを見殺しにするな!」
格納庫のオスプレイのうち、無傷の奴を急いで甲板に上げ始めた。これから人里の支援に向かう。俺達バルチャーはポセイドンで待機だ。