「よろしく〜。弾幕は数の暴力だ!」
この歩く非常事態は何をやらかすのか?
それでは本編をどうぞ!
side 暢
今、香霖堂店内で適当な椅子に腰掛け、森近さんと話し中だ。M249はストックを下にして椅子の横に立て掛けて置いた。しっかりベルトリンクは外してあるので暴発の危険は無い。
にしても店内には色んな道具が置いてある。電子機器から壺やら本やら・・・
「で、森近さん。」
「そんなにかしこまらなくてもいいよ。好きなように呼んでくれ。」
「それじゃあ霖さん、一体ここはどこなんです?」
「ここは幻想郷って言って、人間や妖怪、神、妖精とか色々な種族が住んでいるんだ。たまに外の世界から道具や人間が来る事もあるのさ。ところで君はここに来る直前の事を覚えているかい?」
「仲間と瓦礫に潰されて死んだと思ったのをよく覚えています。」
「そうか。で、この本で外の世界の兵士について読んだ事があってね。君はこの本に出てきた兵士にそっくりな格好だね。」
「そっくりじゃなくて本当に兵士ですよ。タスクフォース148海兵隊所属の階級は伍長。」
さっきまで無表情だった霖さんの目が好奇心に満ちる。
「タスクフォース148? 聞いた事が無いけれども?」
「それは・・・」
少年説明中
「成る程ね。この漫画って言う本に似た状況だね。」
「物語じゃなくて本当に起きている事なんですよ。」
これが夢であったら。何度もそう思ったが、祈っても願っても何も変わらなかった。今を変えたのは俺の隣で沈黙している凶器だ。
平時には疎まれる。だが、こういう時にだけ頼られる。そんな存在。
「君も大変だったね。今日は泊まって行くかい? 今からじゃ人里に着く前に暗くなってしまうからね。」
「なら、お願いします。」
仲間の安否を確認する前に妖怪に食われて死ぬのは勘弁だ。
「そうだ、君にちょっと見て欲しいものがあるんだ。」
「何をです?」
「ここにある外の世界の道具さ。僕の能力で名前と用途は分かるんだけれども使い方が分からなくてね。」
ん? 能力?
「能力ってなんですか?」
霖さんはしまったとばかりに頭を掻く。
「そう言えばまだ言って無かったね。たまに能力を持っている特殊な人がいるんだ。僕の能力は道具の名前と用途が判る程度の能力なんだが、肝心の使い方が分からないんだ。」
「それって色々不便じゃ?」
「そうなんだよ。見ると名前が思い浮かんで、触れば用途が判るをだけど使い方は分からない。それの名前はM249だよね?」
霖さんは立て掛けてあった俺のM249を指差して言う。
「そうです。でも触るのはダメですよ。」
「どうしてだい?」
「殺しの為に作られた道具をあまり人に持たせたく無いんですよ。物によっては狩りに使えますけど、こいつは人を殺す為だけに作られたものですから。」
「そうか。気持ちは分かった。話を変えようか。ここにある道具の使い方を教えてくれないか?」
霖さんはその辺に置いてある道具を見回してから言う。それならお安い御用だ。戦闘工兵を舐めるな。仲間からは破壊専門と思われてるが、本当は修理も出来るんだ。
「いいですよ。どれから行きます?」
「そうだな・・・これは?」
霖さんが出してきたのはリベットガンだった。
「これはここにガスボンベとバッテリーを入れて・・・なんか釘を打つものあります?」
「ん〜、そこの棚の釘が抜けちゃってるんだ。そこに打ってよ。」
俺は棚にリベットガンを押し付け、トリガーを引く。
ダン!
釘が発射され、一発で棚に釘が打ち込まれる。
「お! 凄いな!」
「で、保管の時はここをこうして・・・」
「これってこうやって使う工具だったのか。」
「ある人はこれを武器にして感染者と丸1日戦ってましたけども。」
宮間軍曹はどっかのエンジニアばりに工具を攻具にする人だぞ? カッターの刃をナイフにしたくらいだ。オマケに、パンデミックの時なんてリベットガンを使って感染者相手に1日生き延びてる。
「じゃあこれは?」
今度はキャンプに使うコンロだ。
「これはここにガス管を繋いで・・・」
で、点火して見せる。
「凄い・・・これで竈が要らなくなるのか。」
「ちょっと実演して見ましょう。調理道具や食材は?」
「これだが・・・やっぱり使い方がよく分からないんだ。」
ボウルと泡立て器とフライパンだ。
「卵あります?」
「そこのクーラーボックスに。」
蓋を開けると、氷が詰まっていた。
「あ、この使い方は正解です。」
「そうか。それはよかった。」
で、卵焼きの材料を出して、
卵を割り、牛乳や調味料とボウルに入れ、泡立て器でかき混ぜる。
「そういう使い方なのか・・・」
そして、フライパンにバターを塗り、卵を流し込んで焼く。
あとは綺麗に巻いて・・・
「完成です。」
皿に盛り付ける。
「ん、美味いな。」
霖さんが感想を述べる。
その後、道具を駆使してオムライスを振舞ったところ、かなり喜ばれた。
そして、後片付けを終えた頃、
「僕はそろそろ寝るよ。予備の布団を渡しておくからその辺に敷いてくれ。」
「お休みなさい。」
俺は布団を敷き、ディスプレイを腕から外し、ライトの代わりにする。
で、バックパックから5.56mm弾を取り出し、ベルトリンクを作る。100発連結させ、BOXマガジンに入れ、バックパックに入れる。
で、今度はM249を分解し、内部についた炸薬の残りカスとかを落とす。今日の作戦で散々ぶっ放したからな。
こうして、俺の1日は終わって行く。
さて、今日は
「よろしく。ところで主。どうして僕の所に暢を?」
えー、基本的に暢は破壊を得意としていますが、実は修理も得意という設定なので、道具屋の霖之助さんの所に送るのが最適と判断してこうしました。
「まあ、道具は一通り使えるからな。工兵だから特に工具を。それに、自分のと函南の銃を改造したのは俺だし。」
そうそう。暢は自分のマシンガンに連射速度を上昇させ、代わりに命中精度を犠牲にするという変た・・・クレイジーなカスタムをしています。祐介アサルトライフルはその逆。
あと、料理上手な設定も活かしています。暢はレシピ通りの料理なら祐介より美味いです。
「へえー。僕の店には道具が色々あるし、使い方を教えてもらえそうだ。」
「いくらでも教えますよ。」
ちなみに、暢はヒャッハーな奴ですが、ちゃんと常識はあります。
「たりめーだ! あと、目立たないけど左利きだ!」
さて、今回はこの辺りで締めますか。
「「「次回もよろしく!」」」
「なあ主、いつ
堪えろ! トリガーに指をかけるな!