東方〜2つの世界の守り人〜   作:Allenfort

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「主。申し開きは?」

ありません函南曹長。mission3を2つ投稿するというミスをやらかしました。

「ConbatZoneでもやらかしたろ。気をつけろ。」

ウーラー。

「さて、今回は(祐介)の番だ。それでは本編をどうぞ!」


mission4 兵士の過去

side 霊夢

 

あれから順番にお風呂に入って、そろそろ寝ようとしたところ、ちょっとした問題に直面した。その問題って言うのが・・・

 

「あ〜、足の踏みどころもねぇなコレ。」

 

隣で祐介が苦笑いしている。

 

客間を物置にしてしまった為、祐介の寝る場所が無い。ちゃんと片付けとけば良かったわね。

 

「しゃ〜ない。居間で雑魚寝させてもらうよ。」

 

「いや、そんな訳には・・・」

 

「とはいえなぁ。」

 

流石に客に居間で雑魚寝させるのは気が引ける。だけど・・・あ、思い付いた。

 

「ねぇ、奥の押入れまで辿り着ける?」

 

「ん? まあどうにかなると思うが?」

 

「そこから布団さえ出せば私の部屋で寝てもいいわよ?」

 

「・・・は? 何言ってるか分かってんの?」

 

「居間で雑魚寝よりはマシでしょ? それに、あんたが手を出して来るとは思えないし。」

 

本音は出さない。本当は折角祐介が泊まって行くんだからそばにいて欲しかった。人肌恋しさってやつ?

 

「・・・分かった。」

 

以外と冷静なのね。

 

 

side 祐介

 

 

脳内が大パニック。いつもは男ばっかのむさ苦しいとこで寝てたからこういうシュチェーションに対して頭の処理速度が完璧追いつかねぇ。落ち着け、stay coolだ函南祐介。何時もの鋼の心だ。

 

とりあえず、ディスプレイを操作し、ゴーグルのIRNV(暗視ビジョン)を起動する。

 

このIRNVは、ゴーグルがナイトスコープになる優れものだ。ついでに熱源が黄色く浮かび上がる。

 

「よし、IRNV正常動作っと。」

 

ガラクタの中へ足を踏み入れ、押入れに接近。襖を開ける。

 

「どう?」

 

「布団確保。」

 

敷き布団と掛け布団を抱え、戻る。その時、足に激痛が走る!

 

「いってぇぇぇぇぇ!?!?」

 

「何!? どうしたの!?」

 

「ビー玉踏んだぁぁぁ!!!」

 

地雷(クレイモア)は無いが、とんでもない足止め用のトラップ(ビー玉)があった。やべぇ、超痛え! その場に倒れて悶絶する。恨むぜ俺の扁平足!

 

「ぷっ、あははは!! 何やってるのよもう!」

 

霊夢は腹を抱えて爆笑している。

 

「そこまで笑うかよ?」

 

「ごめんごめん。反応が面白かったのよ。あ〜あ。こんなに笑ったのいつ振りかしら。」

 

俺のリアクションが霊夢の笑いのツボにヒットしたらしい。俺も釣られてちょっと吹き出してしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくして

 

 

「それじゃあお休み。」

 

「お休み。霊夢。」

 

結局霊夢の部屋で寝る事になった。で、俺は紫が置いてったと思わしきパジャマを着ている。

 

装備はキチンと整えて枕元に置いておく。

 

暫くして、霊夢は寝たが、俺は眠れない。あれだけ走り回った後で異世界に飛ばされて死ぬほど疲れてるはずなのにな。

 

俺は傍らに置いてあるタクティカルベストのポケットから銀の懐中時計を取り出し、縁側へ移動し、座る。

 

綺麗な夏の夜空を眺めながら、懐中時計を開く。

 

♪♪♪〜♪♪〜♪♪♪♪♪

 

俺の懐中時計にはオルゴールが内蔵されている。この優しく、悲しいような旋律は、いつものように空に響き、俺が救えなかった命や、奪った命のように儚く消えていく。

 

俺は夜空の星に手を伸ばす。届きそう。だけど、決して届くことはない。掴んだと思っても、手から零れ落ちて行く。

 

何度も俺は死を覚悟した。だが、その度に生き延びた。

 

運命とは思わない。俺は基本、神も運命も信じない。全ては偶然の重なり合いで成り立っている。そう思っているからな。

 

この事件だってそうだ。この世界は脆いガラスの城。そこにサージェンスキー(クソドクター)というイレギュラーな力が加わり、ヒビが入ってしまった。

 

砕けてはいない。なぜかって? まだ 俺達(タスクフォース148)が生きてるからだ。命あるうちは徹底的に抗う。

 

亡き(仲間達)の為に。

 

俺達を頼る者達を護る為。

 

そして、もう目の前で大切な人を失いたくないから。

 

「眠れないの?」

 

振り向くと霊夢がいた。

 

「ああ。」

 

霊夢は左隣りに座る。

 

「いい曲ね。」

 

「ああ。俺も気に入ってる。」

 

「誰から貰ったの?」

 

懐中時計を見ながら霊夢は言う。

 

「親父が俺に渡そうとしてたらしい。別な形で俺の手に渡ったがな。」

 

「祐介が幻想郷に来たこと、家族は知ってるかしら?」

 

「知るも何も、もう死んじまったよ。」

 

「ごめん、悪い事言っちゃった。」

 

「別に構わねぇ。それに・・・親父は俺が殺したようなもんだ。」

 

あの時点で親父は死んでいたようなものだったが、トドメを刺したのは俺だ。俺が殺したも同然だろう。

 

「どういうこと?」

 

「残念ながらこの先はまだ公開されてない情報だ。喋ったらモリソンに殺されちまうよ。」

 

リトリビューション作戦についてはまだ口外禁止となっている。(モリソンに言われたし)喋ったら確実に軍法会議だ。降格処分どころか不名誉除隊になるかもな。

 

「そう。」

 

沈黙。オルゴールの音だけが響く。

 

「私ね、小さい頃にはお母さんがいたの。」

 

過去形である事から大体の予想はつく。

 

「ある日突然いなくなっちゃった。それからは魔理沙や紫が神社にたまに顔を出す程度でいつも1人だったわ。」

 

「いつも?」

 

魔理沙って言うのは多分霊夢の友達だろう。

 

俺はパンデミックによって世界が崩壊した後も、常に仲間が隣にいてくれた。1人じゃなかった。どんな時も仲間が俺を支えてくれていた。

 

だが、この少女はずっと1人で孤独に耐えて来た。

 

「うん。だからね、祐介が泊まって行く事になって、これからが楽しみになったわ。どれだけ幻想郷にいるかは分からないけども、隣に誰かがいるのって結構安心するものよ。」

 

「そうだな。全てを終わらせたら退役して幻想郷に引っ越そうかな。」

 

「あら、いい計画ね。」

 

霊夢は俺の肩に寄りかかる。多分まだちょっと酔ってるのだろう。

 

霊夢は頭を俺の肩から膝に移動させ、そのまま眠ってしまった。俺は霊夢の頭をしばらく撫でていた。

 

こうする事しか、俺には出来ない。

 

霊夢は安心したような顔をしている。タイミングを見て、布団に運んでやるか。

 

ゆっくり眠れ、霊夢。俺はしばらくここにいるから。

 




さて、今日俺の部屋に来たのは?

「函南だ。」

「霊夢よ。」

どうも霊夢さん!ファンですサインを「却下。」早っ!

「主、霊夢を困らせるな。で、今回はあの片付けとかの後だな。」

ああ、布団を出しに行ってビー玉踏んだんだっけ。

「うるせえ。いくらIRNV(暗視ビジョン)でも見えなかったんだよ!」

ところで、IRNVですが、背景が緑に見えるアレです。熱源を黄色く浮かび上がらせるおまけ付きで。

「それを見たことのない私には理解出来そうにないわね。幻想郷にないもの。」

そりゃ、外の世界の道具だから。

「で、俺のオルゴールについてだが・・・」

まだ言えない情報です。

「なんで?」

ちょっとあれこれあって・・・後々、祐介の口から語られる事です。かなり後だけど。

「まあ、それまで待っててくれ。俺も割り切って話せるようにするから・・・」

それでは、次回もよろしく!

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