「魔王を討伐するのだ」   作:魔王.

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今回は難しい話が出てきますので、理解が追いつかなかったら申し訳ない。

読み終わるまで推定15分~20分程


第三話 疑問

――時刻は18時頃――

 

俺「つかれた」

 

陽炎「あともう少しですよ勇者さん」

 

俺「リビラスってこんなに遠かったか??」

 

陽炎「いえ、リビラスは他の街と比べてだいぶ近い街ですよ」

 

陽炎「このくらいでへこたれてたら、この先思いやられますよ」

 

俺「へいへい…っしょ 歩くか」

 

陽炎「あともう少しなので頑張りましょう」

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

【始まりの街 リビラス】

 

俺「着いた~!!!」

 

陽炎「着きましたね、ご飯を食べる前に宿泊先を確保しましょう。時間もそろそろ19時になります」

 

俺「そうだな…にしてもここは相変わらずだな」

 

陽炎「来た事があるんですか?」

 

俺「ああ、俺って無職になる前は【傭兵】だったんだ。昔、任務としてこのリビラスという街に一度だけ来た事があってな」

 

陽炎「勇者さんは元傭兵っと…メモメモ」

 

俺「何メモってるんだよ」

 

陽炎「それで、どういう任務でこの街に?」

 

俺「あー、確か魔物が出現したとかだったな」

 

陽炎「ほ~、ちなみにその魔物は強かったですか?」

 

俺「んー、普通」

 

陽炎「そうなんですね」

 

陽炎「私、少し不思議に思ったことがありまして」

 

俺「待て陽炎、先に泊まるとこを探すぞ。話の続きはご飯の時にしよう」

 

陽炎「そうですね、すみません」

 

俺「いいってことよ、聞きたいことがあるのはこっちも一緒だ。ここを右に曲がって真っ直ぐに進んだとこに確か宿屋があったはずだ」

 

俺「…あ、多分これだ。ここの宿屋は安くて部屋も綺麗だから、この街最高の宿屋なんだぜ?」

 

陽炎「ほー、勇者さん博識ですね」

 

俺「来た事があるだけだよ( ̄∀ ̄)」

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

【宿屋】

 

カラーン♪

 

主人「いらっしゃい…ってまさかジョマリーか!?」

 

俺「うぃっす、久しぶりだな レギス」

 

レギス(主人)「おいおい随分と久しぶりだな!元気にしてたのかよ!w」

 

俺「ばりばり元気にしてるぜ、お前も元気にしてたか?」

 

レギス「ああ!最近嫁と大喧嘩しちまったんだけど、昨日仲直りして今は絶賛ご機嫌だよ」

 

俺「まじかよw」

 

陽炎「あ、あのー…」

 

レギス「ん?…ってまさかあんた」

 

俺「ああ、紹介する。今晩ここで俺と一緒に泊まる[陽炎]だ。昨日は色々とお話して[熱い夜]を過ごしてあんまり寝れてないんだ、今日はゆっくりできるぞ」

 

陽炎「ちょ」

 

レギス「お前…まさかそっち系のやつだったのか」

 

俺「へ?」

 

陽炎「勇者さん!! 言い方ってのがあるでしょう!!!」

 

俺「あっ…ああすまんすまんww まぁこいつはそんな馬鹿じゃないから多分分かってくれるよ」

 

レギス「うちはそういうとこではないのでお引き取りください」

 

俺「あれ」

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

【宿屋】

 

レギス「…で、お前さっき[勇者]って言われてたけど」

 

俺「おん、信じられない話だと思うが俺は勇者になったんだ」

 

レギス「傭兵から勇者になるなんて、とんだ出世をしたもんだな」

 

俺「ま、まぁね(汗)」

 

レギス「まぁ俺は信じるさ。ここに[赤髪の陽炎]さんがいるのが何よりの証拠みたいなもんだしな」

 

俺「初めて信じてくれる人と出逢えた」

 

レギス「ふん まぁ良い。今晩はここで泊まるんだろ?? しょうがねえから今回は特別にお二人さんをタダで泊めさせてやるよ」

 

俺「え!まじでか!?」

陽炎「え!?いいんですか!?」

 

レギス「いいってことよ、お前はこれから魔王を倒す未来の英雄になるんだしな!」

 

俺「あれ、不可侵条約を破棄した情報はもう流れてるのか」

 

レギス「ん?何言ってんだお前ww その情報はもう1ヶ月ほど前から新聞に載ってたぞ」

 

俺(あ…)

陽炎(レギスさん、この人元ニートですよ)

 

レギス「まぁ新聞なんか読まなくても、勇者って言葉が出てくる時点で察しがつくだろ」

 

俺「あ…そういえば、俺の事についてはもう情報とか出回ってるのか?まさか名前とか載ってないよな」

 

レギス「いや、新聞には[勇者現る 打倒魔王!!]とか[未来の英雄!!]としか書かれてなくて、名前とかはどこにも載ってなかったぞ」

 

俺「そ、そうなのか…(名前載ってなくて良かった)」

 

レギス「まぁそれはともかく、お前は202で陽炎さんは203号室だ。鍵を受け取りな」

 

【202号室の鍵を手に入れた!】

 

俺「よし…あれ、チェックアウトは明日の何時だったっけ」

 

レギス「好きなタイミングでいいぞ、ごゆっくりくつろいでってくれ」

 

俺「まじでか!?」

陽炎「本当ですか!?」

 

レギス「そんな驚くなよw 長い付き合いなんだし」

 

俺「ありがとな、レギス。俺らこれから荷物置いて飯食いに行ってくるわ」

 

レギス「おう、気をつけてな。俺も今から飯を食うから、また後でな」

 

俺「おう」

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

【リビラス中央商店街】

 

陽炎「レギスさん、凄く人柄がいいですね」

 

俺「だろ? 俺が傭兵でこの街にいた時に、宿泊先を探してたらたまたまあの宿屋を見つけてな」

 

俺「[一泊80G]という文字に釣られて入ってみたら、もう部屋は綺麗だし風呂も綺麗だし、この宿屋は安い割に綺麗すぎる!という理由で毎日泊まってったら、いつの間にかあいつと仲良くなっていたわけだよ」

 

陽炎「おー…なんか素晴らしいですね」

 

俺「そうか?」

 

陽炎「はい(´▽`)…あ、ここが確かパスタが美味しかったとこです」

 

俺「え?陽炎ってこの街に来た事があるのか??」

 

陽炎「ありますよ! ですがご飯を食べただけで、その後はすぐ任務の方に向かいましたね」

 

俺「ほーん、陽炎はどんな任務をやってたんだ?」

 

陽炎「私は特定人物を調査する任務を遂行してて、4年程前の任務なので詳細はよく覚えていません(汗)」

 

俺「そうなのか…(今から4年前は丁度俺が傭兵になった時期だな)」

 

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【レストラン】

 

俺「このパスタ美味いな!」

 

陽炎「ですよね!美味しいですよね!!」

 

俺「だけど陽炎のパスタの方が美味いな」

 

陽炎「いやぁ…///」

 

俺「まぁそれは置いといて…話の続きをしようか」

 

陽炎「ええ、そうですね」

 

俺「さっき言ってた[不思議に思ったこと]について聞かせてもらってもいいか」

 

陽炎「はい、実は…」

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

シュワワワーン……ザッザッザッ

 

??「ふん ここが人間の世界か」

 

??「ひぇー、意外とうちらんとことそんなに変わんないんすねえ」

 

??「あ、親分!あれ見てくださいよ!! 」

 

??「ああ? あれは…街か??」

 

??「いやあよかったっすねえ親分!人気の多い所に【転移】しちゃってたら俺達即詰みでしたよ!!」

 

??「ふっ そうかもしれないな…。おい、早速準備にとりかかるぞ。 」

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

【レストラン】

 

俺「魔物と魔族の違いか…」

 

陽炎「ええ、私達人間と魔族はお互いの世界でそれぞれ住み着いているのに、何故魔物だけが昔からこの世界だけじゃなくて[魔界]にも脅威にさらされてるのかを知りたくて…」

 

俺「確かに魔族は根本的な部分で言ったら魔物と一緒だと思う。俺も魔族が魔物に敵対視しているのが前から気がかりだったんだ」

 

陽炎「そうですよね。だから魔物と魔族の違いってなんだろうなと不思議に思ってたんです」

 

俺「んー…それは俺にも分からないかなあ」

 

陽炎「やっぱりそうですよね…あともう1つあるんですけど」

 

俺「ん?」

 

陽炎「魔物って何故この世界に現れるんだろうと思いまして」

 

俺「ふむ」

 

陽炎「魔界ポータルから現れたとしても必ずやられてると思うんですよ」

 

俺「あー、確かに魔界ポータルの付近には必ず兵士がいる決まりになってるもんな」

 

陽炎「そうなんですよ、だから普通に考えてポータルから来れないのにどうやってこの世界に来れるんだろうなと思いまして」

 

俺「恐らくそれは【魔素】が関係してると思う」

 

陽炎「魔素ですか…?」

 

俺「ああ、大昔に皇帝と魔王が平和条約と不可侵条約を結ぶまでは[魔法]が無かったのは知ってるか?」

 

陽炎「え、そうだったんですか?」

 

俺「ああ、[魔法]って魔力を使用して魔法を放つじゃん? 魔力にはさっき言った[魔素]が含んでいるんだ。魔力は魔素の量がどんどん増えていって、最終的には膨大に増えた魔素を一気に凝縮したものだ」

 

陽炎「なるほど…大量に溢れた魔素を凝縮したものが[魔力]なんですね」

 

俺「そういう事だ。 ここからは俺の予想だけど魔素は自然的に増えていくもんで、それが膨大に増えたままにしておくと大変なことになる」

 

陽炎「どういうことですか?」

 

俺「これはあくまでも俺の[仮説]なんだが、魔物は大量の魔素が具現化したものなんじゃないかなって思うんだ」

 

陽炎「あー、なるほど。確かにこの世界に魔族が住み着いてから、魔力と魔法って言葉が出てきたということは」

 

俺「そういうことだ。さっきも言ったけど、魔族は根本的な部分では魔物なんだ。だからこの世界で魔法が使えるのも、魔族がこの世界に住み着いたからだよ」

 

陽炎「そして徐々に魔素が溢れ出すから、魔物は魔界だけじゃなくてこの世界にでも生まれてくるんですね。その[仮説]が本当でしたら魔物が現れるのも納得ができます」

 

俺「そゆこと。だから俺も不思議なんだよな、魔物と魔族が敵対してることが」

 

陽炎「唯一の違いは[話せるか話せないか]ですもんね」

 

俺「そうだな…魔物が言葉を使って話してるとこなんか見た事も聞いた事もない」

 

陽炎「私もです。にしても勇者さん、[魔法]の仕組みについて詳しく知りすぎてませんか?」

 

俺「え?」

 

陽炎「だって[魔法戦士]であるこの私が知らなかった事を熟知しているのはおかしいですよ」

 

俺「い、いやあれだよ。傭兵の頃に仲間からその話を聞かされた事があるんだ」

 

陽炎「ふーん」

 

俺「…(汗)」

 

陽炎「もしかして勇者さん、[魔法]が使えるんですか??」 ギラッ

 

俺「いや、使えない使えない(汗汗)」

 

陽炎「…本当に?」

 

俺「うん」

 

陽炎「そうですか…わかりました。変な事を聞いてしまい申し訳ないです」

 

俺「大丈夫だよ、色々と疑問に思うのは仕方の無いことだよ。それは俺も一緒だ」

 

陽炎「あ、勇者さんも聞きたい事があるって言ってましたね」

 

俺「ああ、そろそろ聞いてもいいか??」

 

陽炎「ええ、大丈夫ですよ」

 

俺「そうか、ならもう単刀直入に聞くけどさ」

 

陽炎「?」

 

俺「陽炎…いや、あんたの本当の名前を教えてくれ」

 

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[次回] 第四話 陽炎
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