「魔王を討伐するのだ」   作:魔王.

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読み終えるまで推定15分~20分


第五話 襲撃

「ジョマリー!俺だ、レギスだ!!」

 

俺「どうしたんだ!?」

 

「とりあえずここを開けてくれ!!」

 

俺「わ、わかった!!!」

 

ガチャッ

 

俺「おい、一体何があっ――」

 

ブスッ

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

俺(……は?)

 

俺(なんだこれ…血が…!?)

 

陽炎「……」

 

俺「え…?陽炎……???なん――」

 

ブスッ

 

俺「がはっ」

 

バタンッ

 

俺(やばい…このままでは死ぬ…)

 

??「ふん 愚かなやつだな」

 

俺(だれだ…?)

 

俺(人…間?)

 

??「これが本当に勇者なのか?」

 

俺「だ…れ」

 

??「ふん たかが刃物2発で倒れる勇者など恐ろしくもないなw [こいつ]を盾にした俺が馬鹿馬鹿しくなるではないか」

 

俺(なに…?)

 

??「まぁいい 冥土の土産に教えてやるよ」

 

俺「…」

 

ギル「俺の名前はギル。[魔人]を見るのは初めてか?」

 

俺(魔人…?)

 

俺「ウッ…な…んで…陽炎」

 

ギル「ああ、こいつの事か??」

 

陽炎「…」

 

俺(まさか…)

 

ギル「ふん 無駄な抵抗をするからこうなるのだ」

 

陽炎「…」

 

ギル「だが…こいつの魔法はかなり効いた。だから殺さずにとっておいてやってるんだよ。使えるものは使わなきゃ勿体ないもんな??」

 

俺(やっぱり…[操られている]のか)

 

俺「…グッ!!」

 

ギル「おいおいよしなよ。もう死にかけてるのに」

 

俺「うる…せぇ」

 

ギル「ふん まぁいい。お前が動いた所でもう遅いからな」

 

俺(なに…?)

 

俺「どういう…ことだ」

 

ギル「そうか ここは人気が少ないから[叫び声]とか[悲鳴]は聞こえなかったのか」

 

俺(!?)

 

俺「なん…だと!!」

 

ギル「もうこの街は壊滅状態さ」

 

俺「ぐっ…!!」

 

俺「なぜ…」

 

ギル「?」

 

俺「なぜ、俺が勇者だとわかってここに来た…?」

 

ギル「ああ、実はな」

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

【203号室】1時間半前

 

陽炎「うう…こんな時間に起きてしまうとは…」

 

陽炎「喉も乾いたし、少し買い物にでも行こうかな」

 

ガチャッ

 

陽炎(勇者さん…寝てるのかな?)

 

陽炎(起こさないようにそっと降りなきゃ)

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

【宿屋】

 

レギス「ん?」

 

陽炎「あ」

 

レギス「なんだ?陽炎さんこんな時間に外出ですか??」

 

陽炎「いやあ、少し喉が乾いちゃって」

 

レギス「水ぐらいなら出せますよ」

 

陽炎「いや、朝ごはんも買いに行きたいので」

 

レギス「そうか…」

 

陽炎「では」

 

レギス「なあ、陽炎さんよ」

 

陽炎「??」

 

レギス「あいつの事…よろしく頼みましたよ」ニコッ

 

陽炎「…任せてください」ニコッ

 

カラーン♪

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

【燃えた街 リビラス】時刻は午前2時

 

キャーーーー!!! ウワァァァァァァ!!!

 

陽炎「!?」

 

陽炎(な、何が起こっているんだ!?)

 

タッタッタッタッ

 

住人「助けてくださ――」

 

グシャアァ!!!

 

陽炎「!?」

 

陽炎「こ、これは…!?」

 

【魔物の群れが現れた!!】

 

陽炎「ぐっ…なぜ今なんだ!!」

 

ザッ

 

陽炎「大地に巡る赤々たる躍動よ、今ここに吹き上がれ…!!」

 

陽炎「《アースプロミネンス》!!!」

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

ドシャーン!! ガシャーーン!!

 

【魔物の群れを倒した!!】

 

陽炎「はぁ…はぁ…」

 

【魔物の群れが現れた!!】

 

陽炎「なんでこんなに…」

 

ギル「おやおや」

 

陽炎「!?」

 

ギル「これは驚いた…魔法使いがこんな場所にいるとは想定外だな」

 

陽炎「あなたは…あなたは誰ですか!!」

 

ギル「失礼、私はギル。[召喚魔術]を専門とした魔人です」

 

陽炎「召喚魔術…??そんな魔術聞いた事がありません!! 」

 

ギル「ああ、そうか。人間は召喚魔術が使えないのか」

 

陽炎「魔族…まさかこの街をこんな時間に襲撃するなんて…!!」

 

??「親分!!」

 

ギル「ん?どうした、[コナー]よ」

 

陽炎「あれは…[ゴブリン]??」

 

コナー「この街のありとあらゆる所を全部焼き払いました!」

 

陽炎「そ…そんな!!」

 

ギル「うむ、ご苦労。あとは…」ギロッ

 

陽炎「!?」

 

ギル「こいつの先にある所だけだな」

 

コナー「ん?この人誰っすか??」

 

陽炎「この先は…」

 

コナー「あん?」

 

陽炎「この先は絶対に行かせません!!!」

 

ギル「ふっ 何を言うかと思えばw」

 

コナー「なんすかこいつ 潰します??」

 

ギル「そうだな…コナーよ 相手にしてやれ」

 

ギル(所詮、ただの魔法使い。こいつはコナーに任せるとしよう)

 

コナー「っしゃあ!! ようやく骨がありそうな奴と戦えそうだな」

 

陽炎「…」

 

コナー「女は女で泣き叫ぶわ 子供は子供で命乞いするわ 男は男で弱いわ。なんか殺しまくるの飽きちまったからさ、俺の相手になってくれよ」

 

陽炎「貴様…!!!」

 

コナー「へへへ」

 

パンッ!

陽炎「我こそは豪炎の覇者なり!深淵に揺れる地獄の業火を解き放ち 汝を滅ぼさん…!!」

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

コナー「あ、あれ…これ結構やば――」

 

ギル「ぐっ!!!」 ザッ

 

コナー「ちょ、待ってくださいよ!!親分!」

 

陽炎「全てを焼き尽くし、滅ぼせ…!!!」

 

陽炎「《ヘルフレイム》!!!」

 

コナー「なっ」

 

ドガーーーーーーーーーン!!!!!

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

【燃えた街 リビラス】

 

陽炎「はぁ…はぁ…」

 

陽炎(やったか…?)

 

シュイーン

 

陽炎「なっ…!」

 

ギル「残念だったな あと少しで俺もやれたのに」

 

陽炎(動けない…!?)

 

ギル「お前は強いな。何者だ?」

 

陽炎「…」

 

ギル「あのな、今名前を聞いてい――」

陽炎「貴様に名乗る名前なんかない!!!」ギロッ

 

ギル「そうか…それは残念だ」

 

グイッ

 

陽炎「くっ」

 

陽炎「な、なにを――」

ギル「悪いが、俺にはまだやる事があるのだよ」

 

タッ タッ

 

陽炎「!? やめろ!!この先には行くな!!!」

 

ギル「ほう? この先に行くと何か不都合な事でもあるのか??」

 

陽炎「勇者さんとレギスさんには絶対に近寄るな!!」ギラッ

 

ギル「ほお?? 勇者だと?面白い」

 

ギル「会ってみるとするか」ニヤッ

 

陽炎「やめ――」

ギル「だまれ」

 

ドンッ

 

陽炎「……」

 

ギル「お前はもう俺の操り人形なのだよ」

 

陽炎「…」

 

ギル「さて、では向かおうとしますか…」

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

【202号室前】

 

ギル「ということだ」

 

俺「じゃあ…レギスの声は…?」

 

ギル「ああ、彼の声を再現する [特殊魔法]を使用してお前を騙した」

 

俺「なんだと…?」

 

ギル(にしてもこいつ…まだくたばらないのか??)

 

俺「なら…レギスは今どこに!?」

 

ギル「…」ニヤッ

 

俺(あ?こいつ…何笑って―)

 

ギル「ひょっとしてこれの事か?」

 

ドサッ

 

俺「は…?」

 

俺(うそだろ…そんな)

 

俺「レギス…??」

 

俺「おい、お前。冗談にも程があるぞ…」

 

ギル「ふっ くくくw」

 

俺「!?」

 

俺(冗談じゃ…ない?)

 

苦痛に歪んだ顔がそこにあった

 

そう、[顔だけ]がそこにあった

 

彼は…この魔人に[殺されてしまった]のだ

 

きっと助けを求めていたはずなのに

 

なのに俺は…!

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

【202号室前】

 

俺「許さねえ…」

 

ギル「??」

 

俺「絶対に許さねえ」

 

ギル「…お前さ」

 

俺「あ?」

 

ギル「だんだん喋れるようになってきてないか…?」

 

俺「…」

 

ギル「お前…まさか」

 

俺「バレちまったか」

 

シュンッ

 

ギル「ぐっ!?」

 

俺「とりあえず1発殴らせろよ」

 

ドゴッ!!

 

ギル「ぐはっ!!」

 

ギル(は、はやい…!?)

 

ギル「ぐ…お前、まさか[魔人]か??」

 

俺「…」

 

ギル「俺には分かるぞ。まさか[加速魔法]が使えるとはな」

 

俺「知ってるんだ」

 

ギル「あたりまえだ![加速魔法]が使えるのは魔族だけだぞ!! 人間が扱えるものでは無い!!」

 

ギル「お前は…[魔人]なんだろ!?」

 

俺「どうだろうな、でもお前の思ってるやつとは少し違うかもな」

 

ギル「なんだと??」

 

俺「[人間と魔族のハーフ]とでも言ったら分かるか?」

 

ギル「!?」

 

俺「冥土の土産に教えてやるよ。俺は人間でもあるんだ、[治癒魔法]もそれなりには使える」

 

ギル「…少しずつ元気が戻ってきてると思ったら、魔法で傷を治していたとはな」

 

俺「とりあえず俺の仲間を解放しろよ」

 

陽炎「…」

 

ギル「なるほど…これは驚いた」

 

俺「あ?」

 

ギル「2人で出向いた俺がうかつだったな」

 

バッ!!

 

俺「!? おい!! 逃げるな!!!」

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

【燃えた街 リビラス】

 

俺(なんだ…これは!?)

 

俺「俺の知っている街じゃない…」

 

俺(人が見当たらない…全員殺されたということか!)

 

俺「クソッ!!!」

 

【魔物の群れが現れた!!】

 

俺「なに…!?」

 

ギル「フハハハハ!! お前にはまだ教えてなかったな!」

 

ギル「俺は[召喚魔術士] 魔人ギルだ!!」

 

俺「召喚魔法か…ということは、あいつをやらなきゃ魔物と永遠にやりあうことになるということか」

 

ギル「おっと、お前が戦う相手は魔物だけじゃないぞ」

 

俺「なんだと??」

 

陽炎「……」

 

俺「まさか…」

 

ギル「俺を楽しませてくれよ^^」

 

【陽炎が現れた!!!】

 

俺「この腐れ外道が…!!」

 

ギル「さて…お手前拝見としようか」

 

ギル「勇者よ」ニヤッ

 

━━━━━━━━━━━━━━━




[次回] 第六話 友情
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