ガラル地方の夜   作:白黒トラベラー

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「ランプラー。そっち照らして。」

ランプラー「ラップ〜。」

シンオウ地方、おくりのいずみ。

イダイドウ「ダイドッ!」

ボチャン!

どこから入ってきたのか、イダイドウがいる。昔からここに住み着いていたのだろうか。

「ここは渡れないね。」

ランプラー「プラ〜。」

「うん?おお!通れそうじゃないか!建物もある!行ってみよう!」


ガラル地方に生まれた少年。ノア。15歳になろうかという年にやってきたシンオウ地方。今暮らすイッシュ地方との関連を調べるため、ジョウト、シンオウと旅をしていた。ヒスイ地方とかつて呼ばれ、当時はなかった泉。そこが、「おくりのいずみ」。


番外編 16.5話 無神の夜

不思議な世界だ。

通ってきた通路は何故か閉まった。

暗く、明るく、滝が逆に落ち、島々が空に浮かぶ。鏡のように美しく、黒紫の雲が浮かぶ。時として広がるのは闇色の空間。

鏡を割った様な空の切れ目。時々目にするのはとりポケモンの群れだろうか、黒い集団が飛んでいる。

 

ランプラー「プラ〜〜。」

 

「ありがとう。」

 

ランプラーのおにびで明るくなる建物の中。

 

突然…

 

ディアルガ「カォォォォ!!」

 

「ディアルガ!?」

 

本物なのだろうか?それにしては何かを通して見ている気分だ。

 

パルキア「コォォォォ!!」

 

ディアルガと争うパルキア。どこかの街の上空だろうか。

 

???「キュイァ!!!」

 

すると叫ぶポケモンが現れた。

 

「あれは…ゴーストタイプのポケモン?」

 

ゴーストポケモンと長く暮らしてきたからわかる。あれはきっとゴーストタイプのポケモンだ。

 

???「キュイァ!!」

 

ゴォォォォォ!!!

 

突然起こる突風。巻き込まれ、浮島から落ちてしまった。

 

 

 

 

 

 

ムゲン「坊主!大丈夫か?」

 

「貴方は?」

 

目が覚めるといたのはタテトプスを連れている男性。

 

「俺か?俺はムゲン。この反転世界を研究している天才だ!」

 

「自分で言うんですね…。」

 

ムゲン「あのなぁ…おや?ランプラーじゃないか。どうしてここに?」

 

「実は…。」

 

 

 

ムゲン「ほお〜。すごいじゃないか。」

 

「それにしてもあのポケモンは?」

 

ムゲン「あれはギラティナ。俺も最近見つけたんだが、どうやら大昔からディアルガ、パルキアと対になる存在として居たらしい。」

 

そういえば、ディアルガ、パルキアはどうなったのだろうか。

 

「すいません、さっきディアルガとパルキアが争っているのを見たんですが…。」

 

ムゲン「なんだって!?教えてくれ!」

 

 

ムゲンさんとの会話は何故か噛み合わない。まるで違う時間にいるような。

 

ムゲン「間違いない。お前さんが見たのは、これから先に起こることだ!そしてお前さんはお前さんの時間とお前さんが見た時間の間、この時間にたどり着いたんだ!」

 

「時間を超えたということですか?」

 

ムゲン「そうなるな。あの破れた様な暗い空。最近現れたんだ。もしかしたら何か起こるのかもしれない。」

 

ギラティナ「キュイァ!」

 

上空を飛ぶギラティナ。鏡のような反射の世界に飛び込む。その先では拘束されたディアルガとパルキア。2匹を解放し、叫ぶ青い髪の男性を連れ去り、戻ってくると思いきや……

 

 

ギラティナ「キィィ?」

 

連れ去ってきた男性はいない。

 

ギラティナ「キュアァァ…………。」

 

ギラティナは弱っているようだった。

 

「ギラティナ!!」

 

ムゲン「おい待て坊主!!」

 

叫ぶムゲンさん。振り向くと…

 

「ムゲンさん?」

 

崖だった。目の前には倒れるギラティナ。

 

「どうしようか…。そうだ!」

 

カバンの中からキズぐすりとげんきのかけらを取り出してギラティナの治療をする。触っても手応えがあまりない場所もあるが気にしない。

 

ランプラー「プ〜ラ〜。」

 

「なんとかなった〜…。」

 

ギラティナ「キュイァ……。」

 

まだ弱々しいがだいぶマシなようだ。

 

ギラティナ「キュイァ!」

 

身体を起こし、どこかへ向かおうとするギラティナ。見ると同じぐらいの歳の少年とピカチュウと一緒にいるディアルガ。

 

ギラティナ「キュイァァァァ!!」

 

怒ったような声を上げてギラティナは飛び立っていってしまった。

 

「あ……。」

 

 

 

ムゲン「あの時の坊主!?また来たのか!?」

 

「ムゲンさん?」

 

歳をとったように感じる。

 

ムゲン「やはり、歳をとっていないということは…。よく聞け!恐らくお前さんの時間軸はかなり揺れている。お前さんが見たと言ったギラティナとパルキアの争い、あれは実際に起こった!いいか、これは決まった歴史なんだ!本来ありえないことだとしても!決していじるな!!」

 

「何がなんだか分かりませんけどわかり…」

 

言い終わる前にまた僕はムゲンさんの前から消えた。

 

 

 

ムゲン「無事だったか坊主!」

 

元のムゲンさん、いや正確に言えば僕の時代のムゲンさんはまだこの世界に来てないのだろう。

 

ムゲン「お前さんの居ない間に少しわかったぞ。時間と空間がどこかでねじれて、ディアルガ、パルキアが関わるいくつもの事象がギラティナに解決を求めているんだ!この世界はギラティナは世界を修復する役目があったんだ!!これは大発見だぞ!!おい、ゼロ!聞こえるか!」

 

「ムゲンさん!落ち着いてください。」

 

通信を始めてしまうムゲンさん。なんとか聞いて貰えた。

 

ムゲン「どうした?」

 

「多分ですけど、ひとつの世界の時間と空間が捻れたんじゃなくて、世界の形が歪んで別の世界とぶつかったんじゃないかと思います。近づいてしまった世界が多すぎてきっとギラティナはそれを1人で治す羽目になってしまったんだと思います。あのギラティナは今の時代のギラティナじゃなくて未来か、過去のギラティナの可能性もあります!」

 

そうでなければギラティナが複数体いなくてはならない。まるでディアルガとパルキアが複数体存在しているのかと思えるほど同時に何かに関わっているのに。

 

ムゲン「たしかに、そりゃまずいな…。よし、坊主、お前さんはきっと何かしらのきっかけでこの世界で時間を超えても戻ってこれるようだ。そこで頼みがある。この時代とお前さんの時代、ちゃんと繋がるようにするために協力しよう!」

 

「分かりました。ムゲンさん、この時代のことを教えてくれませんか?」

 

 

 

 

 

わかったことは僕のいた時代より今が未来ということ。

そしてさらに未来であったムゲンさんのことを少し話した。やはり時代を、時間を超えたのだ。ジョウトの幻のポケモン、セレビィのように。

 

ムゲン「む…。そろそろのようだ。」

 

薄くなる僕の体。

 

「行ってきます。そして絶対ムゲンさん達の未来に繋ぎます!」

 

ムゲン「どうなるかわからん!気をつけるんだぞ!」

 

 

 

 

ギラティナ「キュイァ。」

 

ランプラー「プ〜ラ〜。」

 

ギラティナが居た。ランプラーも居た。そういえばさっきは居なかった。

 

ギラティナ「キュイァァァァ!」

 

またさっきの少年とピカチュウとディアルガの映像だ。

このままではまた同じことを繰り返す。

 

「待ってギラティナ!!」

 

ギラティナにしがみつくが、飛び立ってしまう。映像に飛び込もうとした時

 

バチィィ!コォォォォン……

 

ギラティナは弾かれた。その衝撃で僕も落ちていく。

 

ランプラー「ラァァァ……!」

 

ランプラーのサイコキネシスで難を逃れる。映像を見てみると、水面からギラティナが飛び出し、ディアルガを襲っている。しかしギラティナはそばにいる。

 

「やっぱり…ギラティナ、あれはこことは別の世界の出来事なんだ。君が全部やらなくてもいい。別の君がちゃんとやるべきことをやってくれるよ。」

 

ギラティナ「………。」

 

静かに見てくるギラティナ。その目にはもう怒りはない。それどころかなぜ怒っていたのか、それに対して戸惑っているようにも見える。

 

これだ、こうやってギラティナがきっと未来に起こるであろう事に干渉するのを防ぐのだ。

 

 

ギラティナ「キュァ?」

 

まただ。また移動する。

 

ムゲン「坊主か…。」

 

ムゲンさんの様子がおかしい。なにかに落ち込んでいるようだ。

 

ムゲン「お前はどの坊主だ…?」

 

「…なんていえば良いのか分かりませんが、男の子とピカチュウとディアルガに襲いかかるギラティナを止めました。」

 

ムゲン「そうか…ならば次は…。お前さんはこの世界で時間が繰り返されている。何回も何回も会った。次に止めるべきなのは「ある少年が白いポケモンの前にいる所へ向かう」のを止めるんだ。いいな?」

 

「ムゲンさん、どうしたんですか?」

 

ムゲン「ゼロは…私の研究は…いや今言う訳には行かない。いずれ知る。どうか…私を許してくれ…。」

 

言葉の意味を聞こうとした時、また身体がこの時代から消えた。

 

 

 

ムゲン「おお坊主!あの時以来だな!変わらんな〜!」

 

「いつのことですか?この時代の貴方にはまだ会ってませんよ?」

 

ムゲン「何!?まさか…そうか!大変だ坊主、伝説のポケモン達が!!アレだ!」

 

ムゲンさんの指さす方、そこには6本の手をもつポケモンの周りにたくさんの見たことないポケモン。そしての横には銀色の沼に身体の埋まったポケモンとそれに呼びかけるあの少年、そしてピカチュウ。

 

少年「アルセウス!おい!アルセウス…。」

 

ピカチュウ「ピ〜カ〜ピ…。」

 

ギラティナ「キュイァァァァ!」

 

現れたギラティナは迷うことなくその埋まる白いポケモンの映像へ飛び込む。

すると

 

少年「ギラティナ!そっちは、未来は大丈夫なのか!?」

 

映像の銀色の沼からギラティナが現れると同時に

 

 

???「オーデーマーシー!」

 

6本の手を持つポケモンが出した金のリング。そこからディアルガ、パルキアが出てくる中、誰も出てこないリングがあった。そこまで映ると、少し、僅かにだが美しい世界にヒビが入る。

 

ムゲン「まずい!坊主見たか!今度はアレを止めるんだ!ちゃんとあのリングから出るようにするんだぞ?そうでなければ…!」

 

パリン!

 

すると世界が割れた。僕が消えるのではなく、世界が消える。

 

少年「ギラティナ?おい!どうしたんだギラティナ!」

 

沼に立つギラティナもかすみ、消えていく。

 

???「アア?」

 

不思議そうに見る6本の手をもつポケモン。

 

パリン!

 

その世界も消えた。

 

 

 

 

 

少年「ゼロ!お前の好きにはさせない!」

 

ギラティナに乗り、ギラティナそっくりなマシンに叫ぶ少年。ピカチュウもいる。そして周りには緑の小さなポケモン。

 

「ゼロ?ゼロって…!ムゲンさん!」

 

シャボン玉のように映るムゲンさん。この世界の外にいる。

 

パリン!パリン!

 

ゼロがマシンで柱を壊していく。映るシャボン玉には動き出す氷河。

 

「まずい!なにかないか…。アレは?」

 

見つけたのは伝説にあった「巨人」の像。

 

「アレだ!あれなら!!」

 

ポチャン…

 

像に、触れるとシャボン玉が現れる。外の世界の巨人の像も動き出す。

 

レジギガス「レ〜ジ〜ギ〜ガ〜ス〜!!」

 

動き出した巨人は氷河を受け止める。マンムー達を引連れて。

 

 

 

ムゲン「おっ…あれは…反転世界?坊主か!」

 

ヒカリ「ムゲンさんどうしたんですか?」

 

ムゲン「いや〜なんでもない!それより氷河だ!!」

 

ヒカリ「分かりました!ミミロル、れいとうビーム!」

 

ムゲン「助かったぞ、坊主。」

 

こちらをみてたしかにそう言ったムゲンさん。もう大丈夫だ。次へ行こう。

 

 

 

ムゲン「あのポケモンは?」

 

「ムゲンさん!」

 

ディアルガを捕まえるギラティナ。その近くに小さなポケモン。ムゲンさんはさっきと変化がないのできっと少し前の時間なのだろう。

 

ムゲン「坊主!いつのだ?いや、それはいい!」

 

見ると小さなポケモンが落ちてくる。

 

ポケモン「ミィィィ〜!?」

 

「危ない!!」

 

なんとか飛び込みセーフで落ちるのをキャッチする。

 

ポケモン「ミ?ありがとうでシュ。感謝するでシュ。」

 

「上からだな〜…。あれ?ムゲンさん?」

 

見るとムゲンさんは固まっている。

 

ポケモン「ミーはシェイミでシュ。お花畑に行きたいでシュ!」

 

「シェイミ…グラシデアの花畑か!いやそれより…。」

 

軽くジャンプしてみると身体が浮く。

 

シェイミ「飛べるでシュ?やるでシュ!はやく連れて行って欲しいでシュ!」

 

記憶が正しければシェイミはこの後あの少年達と出会う必要がある。僕が連れていてはいけない。

 

「いいかいシェイミ。僕は過去と未来をさまよっているんだ。」

 

シェイミ「何訳の分からないこと言ってるでシュ?」

 

「詳しくは言えない。でも君を導いてくれる存在がきっと現れる。だから僕は君をつれてここから出られない。怖いかもしれないけれど、あの出口までなら送ってあげられる。そこからはきっと大丈夫。」

 

シェイミ「良くわからないけれど助けてくれた事に変わりはないでシュ!名前を教えるでシュ。感謝してやるでシュ!」

 

「僕はノア。さあ行くよ。」

 

外の世界との境目、そこにシェイミを置いた瞬間時間が戻り、僕は落ちた。

 

ムゲン「坊主!?」

 

 

 

 

「……外?」

 

一面の花畑。近くの池にある氷河にはマンムー達とあの世界で見たマシン。

 

シェイミ「お別れは寂しいでシュ。」

 

3人の少年少女、ピカチュウと話すシェイミ。よく考えるとあのシェイミはテレパシーが使えたようだ。

 

シェイミ「ありがとうでシュ!」

 

仲間と飛び立っていくシェイミ。遠くまで見送る彼ら。シェイミは彼らに振り向き…そして僕にも振り向いた。

 

シェイミ「もっと一緒に居たかったでシュ。ノア。」

 

そんな声が聞こえた気がした。

 

 

 

 

 

 

少年「アルセウス!おい!アルセウス…。」

 

ピカチュウ「ピ〜カ〜ピ…。」

 

ギラティナ「キュイァァァァ!」

 

戻ってこれた。やはり白いポケモンの映像へ向かおうとするギラティナ。

 

「ギラティナ!ダメだ!そっちじゃない!行くべきなのは、あっちなんだ!!」

 

ギラティナ「キュイァ?」

 

驚くことに僕の声に反応して止まるギラティナ。そして白いポケモンの映像から光が溢れる。

 

ギラティナ「キュイァ!」

 

白いポケモンは力を取り戻したのかその目には光が灯っている。

 

「そっちは大丈夫だから!あっちへ行くんだ!」

 

ギラティナ「キィアァァ!」

 

一声吼えるとギラティナは6本の手をもつポケモンの映像へ飛び込む。映った映像からはしっかりとリングから出てくるギラティナが見えた。そのギラティナは姿が変わっていた。

 

 

 

 

 

ムゲン「…もしかしたら何か起こるかもしれない。」

 

「ムゲンさん?」

 

拘束されたディアルガ、パルキアを見つめるギラティナ。聞こえてきたムゲンさんの声はスクリーンのような膜の向こうから。そしてこちらに突進してくるギラティナ。

 

ギラティナ(アニポケ)「キュイァ!」

 

ギラティナ(ゲーム)「キュイァァァァ!?」

 

もう1人の自分を見て驚いたギラティナ。もうすぐ最初にみたギラティナ、ここのギラティナではないギラティナが2匹を助け出してあの男性を連れ去る。そして僕の旅がまた始まる。

 

「ダメだギラティナ!!」

 

ギラティナ(アニポケ)「キュイァ!?」

 

なぜここにいる?邪魔をするなといういかにもな顔で睨みつけてくるギラティナ。

 

「君はこの世界のギラティナじゃない。君の役目はここでも果たす必要はないんだ!!」

 

ギラティナ(ゲーム)「キュァァァ!」

 

もう1匹のギラティナはリングから出てきた姿になっていく。泥のような黒い闇を纏って、外へ出る。世界が描きかわり、暗くなる。この世界はふたつの側面を持っていたのだ。

 

ギラティナ(アニポケ)「キュイァ!」

 

わかったというような顔をして戻るギラティナ。後は僕が戻れる道を探すだけだ。

 

 

 

女性「邪魔はさせないよ!」

 

女性「ブニャット!」

 

シロナ「周りは私たちに任せて!」

 

また外だ。帽子を被った少年と先程見たムゲンさんと一緒にいた少女。金髪の少年にシロナさんもいる。冬なのか服装は寒そうだ。

 

見守っているとバトルの最中にさっきのギラティナが現れる。

 

「よし、上手くいった!」

 

そう思ったのもつかの間

 

青髪「やれ!ディアルガ、パルキア!」

 

ディアルガとパルキアに勝てていたはずのギラティナが押し負けてしまった。

 

青髪「私に逆らおうとは!!」

 

 

パリン!

 

 

また世界が割れた。やはり上手くいかなかった場合その世界は消えてしまうのかもしれない。

 

 

ランプラー「プラ〜。」

 

ランプラーの声が聞こえた。

 

ムゲン「どうだった坊主!?」

 

ギラティナも居る。

 

「あっちの方からこの世界のギラティナは止めれましたが…ギラティナが外に出るのが遅れて、パルキアとディアルガが完全に操られてしまって…。」

 

ムゲン「それはこちらから見ていたのか?それとも外か?」

 

「外にいました。」

 

ムゲン「…ならば…。危険かもしれんが俺が外に…。」

 

干渉してギラティナを助けるのだろう。しかしシンオウに暮すこの人にそれをやらせるわけにはいかない。

 

「僕が行きます!ムゲンさんはダメです!」

 

ムゲン「な…なんだ急に…そこまで言うのなら…っと!きたぞ!」

 

青髪の男が2匹を捕らえた。別のギラティナがそこを目掛けて飛び込んでいく。

 

女性「邪魔はさせないよ!」

 

「ギラティナ、頼む!ランプラー、行くよ!」

 

ランプラー「プラ〜!!」

 

ギラティナ「キュイァァァ!!」

 

ギラティナに強く押され、僕はスクリーンに飛び込む。そのままの勢いで、シロナさん達の映る世界へ飛び込む。

 

 

 

シロナ「ガブリアス!ドラゴンク…」

 

ザザァァ!

 

したっぱ「何者だ!?どこから現れた!?」

 

シロナ「君は…昔イッシュから来た!?歳をとってないみたい…。」

 

シロナさんも歳をとってないような気がしたが黙っておこう。

 

「聞かないでください。シロナさん。僕は、これからの為に来ました。行くよ!ランプラー、ドロンチ!!」

 

ランプラー「プラ〜!」

 

ドロンチ「ロ〜ン〜!」

 

この地方に連れてきていたのはドロンチ、ランプラー、ミミッキュ。ドクロッグなどのどくタイプがいるのならこの子達が活躍してくれる。

 

したっぱ「なんだそのポケモンは!?やれ!グレッグル、どくづき!」

 

「ランプラー、はじけるほのお!」

 

パァァァン!

 

グレッグル「グガァァ!!」

 

軽快な音を響かせて弾ける火花。かんそうはだのグレッグルは熱さに悶えている。

 

したっぱ「デルビル、かみつく!」

 

別方向から女性に支持され、デルビルが攻撃してくる。

 

「ドロンチ、なみのり!」

 

ザパァァン!

 

デルビル「ルビャァァ!」

 

ドロンチはドラゴンタイプ。もちろんみずタイプ技も使える。

 

「ドロンチ、でんこつせっか!」

 

したっぱ「グレッグル、ふいうち!」

 

グレッグルがふいうちをしてくるが

 

グレッグル「グル?グレェァ!?」

 

ドロンチはとてつもなく速い。先制されて吹っ飛ぶグレッグル。

 

「ランプラー、あやしいひかり!」

 

ランプラー「プ〜ラ〜!」

 

デルビル「ビル??」

 

混乱したデルビルはその場で自分のしっぽを追いかけてクルクル回り出した。

 

シロナ「ドラゴンクロー!」

 

ドーミラー「ドォォ!」

 

シロナ「私たちの勝ちよ!どけなさい!」

 

シロナさんや他の3人のトレーナーも勝っている。

 

ギラティナ「キュイァ!」

 

青髪「私に逆らららららら!!」

 

ギラティナが飛び出し、青髪を連れ去る。

 

したっぱ「アカギ様ァ!!!」

 

女性「アカギ様!!!!」

 

女性「待ちなさい!!」

 

ボスらしい人物が消えパニックになる集団。

 

シロナ「ノアくんどうしてここに?……!その身体!どうしたの!?」

 

薄くなる僕の体。ドロンチ達も同じだ。

 

「行かなきゃなりませんね。シロナさん、またお会いしましょう!」

 

シロナ「ノアくん!?君は…」

 

帽子の男の子「シロナさん?」

 

シロナ「…なんでもないわ行きましょう。」

 

ヒカリ(ゲーム)「変なシロナさん。」

 

 

 

 

ムゲン「遅いな…。」

 

ドサッ!

 

「いってぇ!」

 

ムゲン「坊主、成功したか!」

 

ギラティナもムゲンさんもタテトプスも僕のポケモンもいる。先程続きだろうか、あちらの世界のギラティナは帽子を被った少年とシェイミといた少女に相対している。

 

ムゲン「そろそろ俺達もお別れだな…。」

 

僕の体が薄くなる。

 

「そうですね。本来ならもっとあとにムゲンさんはここに来てるんですから。」

 

すっかり忘れていた。僕だけが今までの世界からすれば過去の人間だったのだ。未来から過去を変えることは出来ない。でも過去をどうしても変える必要がある時、世界は結末を知る未来からより、まだ変わらない過去から選ぶのだろうか。

 

ムゲン「俺の…この世界での研究はどうだった?」

 

それを伝えてしまえば彼の始まりはここで終わるだろう。

 

「お教えすることは残念ながらできません。でも素晴らしい物にたどり着けると思います。」

 

ムゲン「そうか。よし!また会おう!」

 

「いずれすぐ会えます。その時、僕にこう言ってくれませんか?」

 

僕はムゲンさんにこれまでのことを伝えた。できるだけ未来に触れない言葉を選んで。

 

「それで、もし全部が解決した後にあったらまたお話しましょう!」

 

ムゲン「ああ、約束だ!……時間だな。」

 

「ですね……。」

 

タテトプス「テト………。」

 

僕の体は更に薄くなっていっている。さっきギラティナはどこかへ飛び去ってしまった。

 

ムゲン「よし、次会った時、お前を弟子にしてやる!楽しみに待ってろよ〜?」

 

「はい。それまで待ってます!」

 

ちょっと泣きそうなムゲンさん。きっと別の僕と会えるだろうけど、この僕とはもう会えないかもしれない。

 

「絶対会いましょう!ムゲンさん!!」

 

そして僕は、未来の世界から元の世界へ戻って行った。

 

 

 

 

ギラティナ「キュイァ!」

 

争うディアルガとパルキアを睨みつけるギラティナ。

 

「そうか!まだ終わってない!」

 

ムゲン「坊主!?お前、あんまり歳を…。」

 

先程ぶりだがムゲンさんは置いておこう。

 

「ギラティナ!!」

 

ギラティナ「キュイァ?」

 

「世界を汚されるのを嫌うのは分かる。でも、今は行くべきじゃない。彼らに…ディアルガとパルキアに自分で後処理をちゃんとさせるんだ!」

 

カーン…コーン…鐘のような音が響く。よく聴くとひとつの曲になっている。優しい音色だ。

 

ギラティナ「キュイァ!」

 

少年「よっしゃ!」

 

喜ぶあの少年達。

 

ムゲン「ふう…何とかなったか。」

 

ギラティナ「……キュイァ!」

 

2匹を睨みつけ、立ち去るギラティナ。これで終わったのだろうか。

 

 

ムゲン「本当の終わりはここだったか。……ゼロが…君のようであれば…いや、私もか。」

 

やはりあの時落ち込んでいたムゲンさんには何かあったのだろう。

 

「しっかりしてください!これからの未来、ムゲンさんにはやってもらわなくちゃいけない事があるんです!貴方にしかできません!だからまた今度会った時いい話を聞かせてください。」

 

ムゲン「…済まないな坊主。よし!弟子にする約束はまた今度だ!まだ元の時代に戻っていないのなら…俺から言えるのはただ1つ!……ありがとう。もしかしたらお前さんはもうこの時代を生きていないのかもしれない。俺が外に行かなさすぎるだけってのも有り得るがな。だからこそ礼を言いたい。お前が教えてくれた未来の一片を絶対守ってみせるさ!」

 

あの時からおそらく数年ずっと覚えててくれたのだ。

 

「そのうち会えますって!未来の僕に!」

 

何度目かの別れかは分からない。しかし本来ならそろそろ体が薄くなってもいいはずだ。

 

「そうだ!僕落ちてきたんだった!」

 

ムゲン「そういや、お前さんは何も無いところから現れたな。」

 

ギラティナ「キュイァ!!」

 

ギラティナがこちらを向いている。

 

ムゲン「…ふむ。乗れだとさ。お前に礼がしたいらしい。」

 

ギラティナにとっても過去の出来事も含まれているだろうし経験していない事もあるだろう。この行為はきっと世界そのものからの礼なのだ。

 

「ギラティナ。ありがとう。でも途中からは自分の足で帰るよ!」

 

ギラティナ「キュイァ!!」

 

ギラティナに乗る。小さくなっていく手を振っているムゲンさん。

 

ギラティナ「ギィィァァァ!」

 

「着いたんだね。…お別れだ。ありがとう。」

 

ポケモン達は出してはいないけれどいつかまた全員合わせてやりたい。特にミミッキュには。

 

ギラティナ「キュイァ!」

 

身を翻し元きた方向へ飛び去るギラティナ。僕の後ろにはさっきまでいた反転世界への入口。

 

「いい経験だった!行こう!!」

 

 

 

 

 

 

カール「そんな経験を…良かったじゃないか!」

 

シンオウのホテルでカールじいちゃんと会話する。視界の端に壁に吊るされた鏡が目に止まった。

 

コォォォォン……

 

カール「ノア?どうしたんじゃ?」

 

「なんでもないよ。それでね…。」

 

鳴り響く鏡の音に気を取られていたが、気づくと白金色の玉を持っていた。きっとお礼だろう。大切にしていればまた会えるかもしれない。

 

あの愉快な天才と信仰を失ってしまった寂しがり屋の神様に。

 

 

 

 

「…またあったね。」

 




さて、今回は間のお話となっていますが時系列的には第マイナス8話ぐらいでしょう。0話でローズ委員長のゴチャゴチャが終わった後の後日談、シーソー兄弟の騒ぎ辺りなので。

設定的なお話

今回反転世界と言っていますが
反転世界が破れた時→破れた世界
となる設定です。なのでゲームのアカギが出てきました。

シロナとちょいちょい知り合い的な発言してたのはこれが理由。
ヒカリ達ゲーム主人公は一方的に知ってます。

ギラティナ
ギラティナはゲーム個体とアニポケ個体別です。ただしフーパの個体=シェイミの個体としてさせてもらってます。こうすることで、ギラティナはフーパの時、「実はサトシを助けに行こうとした」的な感じにできるので。

操られたシンオウ伝説2匹に押し負けるのはアニポケ次元のギラティナが干渉してギラティナという存在が2匹になったことにより力が半分になったから。(反物質を担当する存在が2人に増えたので)

ムゲン
映画から。サトシ達と会う前や会った後、ちょくちょく会ってます。
未来は一応詳しく知らない体。

シェイミ
時間が止まることでムゲンさんが認知すること無く干渉。
ノアがグラシデアの花畑を知っていたのは旅行の目的地のひとつだったから。

おくりのいずみ
次回作のイダイドウも出てきてもらいました。
ギラティナの伝承をノアが調べていたのは興味ですが、ある意味運命なのかも?

ノアの手持ち
進化前の状態。ミミッキュいるとギンガ団に対して強すぎるので名前だけ。

はっきんだま
感謝の証兼ギラティナの信仰者としての証。
神様は信仰=力となる存在。ノアがギラティナのもつ力に馴染みやすい生まれだったのもあり、れっきとした信仰者として認められました。

立場的にギラティナから見れば
サトシピカチュウ≧ノア
命を救ったというより怪我の治療して、ちょっと手助けした程度なので。同程度の扱いはせよ、サトシ以上はしません。
なので近くによってくることはあってもピカチュウやサトシのピンチでなければノアのポケモン達が鏡を作ったとしてもあんまり出てきてくれません。
でもノアが危なくなったら一応来てくれます。
やっぱり友達と自分の信仰者、どっちが身近と考えるとやはり友達でしょうからね。

マーシャドーとの関係
同じ特殊なゴーストポケモンとして。何かしらのきっかけでマーシャドーがサトシの影に入り込んだりしたのでしょう。
サトシは分かっているかは分かりませんがね。

次回、ちゃんとガラルに戻ってきますよ!出来れば参考資料とかないけれど、ノアがジムトレーナーやってた時のお話も書けたらなと。






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