ガラル地方の夜   作:白黒トラベラー

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「指名手配…ポケモンハンターJ?」

ふと目に止まった指名手配の張り紙。

ジュンサー「どうかしましたか?」

「いえ…ポケモンハンターって僕の地方じゃあまりいないので。」

ジュンサー「私共でも行方は追っているのですが未だ足取りは掴めていません。何か分かればご連絡ください。」

「わかりました。」

こういうのはだいたい会ってしまうタイプなのだが、何故だろう。このハンターは会わない気がした。

ジュンサー「観光客の方ですか?」

「えっと…シロナさんとメリッサさんの知り合いで。メリッサさんがヨスガシティに居るって聞いたので。」

ジュンサー「そうでしたか。シンオウ地方、満喫してくださいね。」

そう言うとウインディと一緒にパトロールカーへ向かう。

「ポケモンハンターか…。」

ポケモンレンジャーなるものはイッシュで見たことあるがハンターとはあまり関わったことは無かった。


19話 ヨスガの夜

「ポケモンハンターねぇ…。」

 

ロトム「どうしたロト?」

 

「いや、なんかそのうち出くわしそうな気がしてね。さ、行こうか。」

 

ロトム「コンテスト見るのは初めてロト!でも、入れるロト?」

 

「そこはまぁ、これがね?」

 

ロトム「手紙?」

 

シンオウ地方で「これ」が使えない場所は少ないだろう。ある意味最強の通行手形だ。

 

 

 

スタッフ「ようこそ。ヨスガシティコンテスト会場へ。観光客の方でしょうか?チケットはお持ちでしょうか?」

 

「えっと、チケットはなくて、知り合いがいるので挨拶程度はしようかなと。これでいいでしょうか?」

 

スタッフ「??拝見させていただきますね。」

 

渡したのはシロナさん経由で渡されたメリッサさんからの手紙。内容は「オーホッホッホッ!コンテストがあるから来れるなら来なさい!よく頑張ったもの。少しはバトルから離れなさい!ゴーストマスターなるもの、ゴーストタイプポケモンのコンテストライブでの姿を目に焼き付けて当然よ!お時間あるならバトルにもお付き合い願いたいわ。see you!!」だ。

もちろんそのまんま。

 

スタッフ「………。‎」チラッ

 

文章を読みつつチラチラとこちらを見るスタッフ。文章内容のキャラの濃さと「この人が?」という表情が混ざっている。

 

スタッフ「…失礼ですが、何か身分証になるようなものはございますか?」

 

「これでいいですか?」

 

とりあえず隠れた場所に付けておいた優勝賞品、「ゴーストマスターバッジ」を見せる。これは公式の物なので持っているのはキクコさんと僕だけ。服装も当時に揃えてあるのでこれで通してもらえるだろう。

 

スタッフ「はい、ご確認致しました。それでは…。」

 

メリッサ「あら?やっぱり来たのねノア!!ヒカリちゃんから話は聞いているわ!!」

 

「こんにちはメリッサさん。大会ぶりでしょうか?」

 

メリッサ「そうなりますわね。」

 

「メリッサさん、別に言葉合わせなくても大丈夫ですよ?実際シロナさん達とはこっちの言葉で話してますから。」

 

メリッサ「あら?そうでしたか。混ざっていて分かりにくくありませんかしら?」

 

親が親なので色んな国、場所の言葉は話せる。それに頭の中で変換すれば自然な会話にできる。

 

「それだけ話せるのなら大丈夫ですよ。普通に会話してるのと変わりませんから。」

 

メリッサ「なら大丈夫そうね。じゃあ、案内するわ!LET'S GO!!」

 

 

 

 

さて、連れていかれたのはいいものの…

 

「…ここは?」

 

メリッサ「来賓控え室よ。」

 

「…僕別にVIPとかじゃないですよ?審査とかさせられるんじゃないですよね?」

 

メリッサ「あら?やってみる?」

 

「結構です。見れてゴーストタイプオンリーなので。」

 

メリッサ「あら残念。特別賞でも設けてもらおうと思ったのに。それだと私含めた十数人しか審査対象にならないわね。」

 

ゴーストタイプ使いが十数人。覚える技も、技の色も紫や黒に偏りがちなゴーストタイプのポケモンでコンテストに出るとはだいぶコンテスト用に育成されているのだろう。しかし、そう言った側面で彼らを見たことはあまりない。シャンデラやミミッキュ、後は夜のバケッチャ、パンプジンぐらいだろうか。

 

「そう言う美的観点から見れる視点も欲しいですが、如何せんバトル的な視点しかないので…。」

 

メリッサ「……そうね、なら手紙通りバトルでもしましょう!」

 

「はぁ!?!?」

 

コンテスト会場でなんなら来賓控え室、つまり審査員の控え室でこんなこと言うのはどう考えてもおかしい。

 

メリッサ「コンテスト会場はちゃんとポケモンの技に耐えれますのよ?お客様の安全のためにバトル用ステージとは違った形で配慮してますわ。」

 

「…はぁ…わかりましたよ。すれば良いんでしょ?バトル。」

 

メリッサ「お忘れで?貴方は言わば、世界という名のひとつの地方の「ゴーストタイプジムリーダー」なのですよ?地方単位で見れば人気は現地のトレーナーに劣るでしょう。しかしゴーストタイプトレーナーからすれば貴方はリーグの四天王相当の実力者。しかも一般人!貴方ほど勝負を仕掛けやすいワールドクラスのトレーナーは居ないでしょう。ヨスガシティの名を広めるために、ご協力いただいているということでよろしくて?」

 

「わかりました。ただ、色んな地方回る予定もありますし、下手に大きく取上げられてシロナさんとバトルとかになったら仕事に支障きたすのでやめてくださいよ?」

 

メリッサ「その大変さは分かりますわ。ご安心ください。」

 

 

 

 

 

リポーター「さて、こちらはヨスガシティコンテスト会場です!主催のメリッサさんが選手として出場なされております!」

 

主催している街のジムリーダーとして取材を受けているメリッサさん。一部審査員の人達もカメラを向けられている。

 

メリッサ「今回私の友人をお呼びしておりましたの。イッシュのワールドトーナメントタイプエキスパートやゴーストカップ、そしてアローラのゴーストカップの大会をご覧になられた方なら分かるのではないでしょうか?」

 

リポーター「おぉ!!メリッサさんのご友人ですか。どなたがお越しくださったのでしょうか!?」

 

まさかとは思った。そして心から叫びたくなった。「やりやがった!!!!!」と。先程の言葉を忘れたのか。友人であることは認めよう。ただ、ゴーストカップのみならず、大元のタイプエキスパートまで出すのか。

 

タイプ別カップは新しくポケモンリーグが生まれる中、タイプのエキスパートだけでなく一般のトレーナーも無条件で出場できるように対象を広げたもの。ゴーストカップだけなら「誰でも参加可能」タイプエキスパートは「名の知れたそのタイプの使い手」なのだ。

そんなことバラされたら次の地方に行くまでに何人に勝負を仕掛けられるか分からない。

 

 

メリッサ「ノア!いらっしゃい!!」

 

ガッツリカメラもこっちに向いている。

 

ロトム「行くしかないロト。」

 

「…はぁ……。」

 

ため息が出るが表には出さない。ここ数週間でそう言う嘘の付き方を覚えた。

 

「はい、ご紹介に預かりました、ガラル地方のトレーナー、ノアです。」

 

リポーター「ノアさんはこのコンテストにどうして来られたのですか?」

 

仕事というと本職の都合上ややこしくなる。ここはシロナさんを盾にしよう。

 

「僕の住む町、ガラル地方のラテラルタウンは昔からある町で古代の建造物や石像が残っているんです。考古学者のシロナ博士とも知り合いで今回は頼まれていたレポートを届けに来ました。そこで、メリッサさんからのお手紙を受け取りまして、ここに来たというわけです。」

 

リポーター「ゴーストタイプポケモンの使い手というわけですが、ゴーストタイプポケモンがコンテストに出ることについてどのような印象をお持ちですか?」

 

「バトル専門のトレーナーという視点での意見になりますが、バトルに使われる技をバトル以外に使うとなると僕の場合はサイコキネシスやポルターガイストに偏っちゃうんですよね。バトル至上主義ではありませんし、日頃から彼らと暮らしていますからこういった歩み方もあるべき形だと思いますよ。」

 

リポーター「ありがとうございました。最後にご自身のポケモンをお見せしていただいてもよろしくいですか?」

 

まさかポケモンを見せろとは。ロトム図鑑を見せて「はい、ゴーストタイプポケモンです」なんて言う訳にもいかない。

 

メリッサ「そうね、ここは少し暗いから見やすい子がいいんじゃないかしら?」

 

それとなくアドバイスしてくれるメリッサさん。こういう時はその道の人のアドバイスほどありがたいものは無い。

 

「いいですよ。シャンデラ。」

 

シャンデラ「シャラル〜ラ〜♪」

 

ぼおっと薄い青紫の炎が立ち上り、周囲の様子が浮かび上がる。

こうして見ると、昔館の照明として使っていた人達の気持ちもわかる気がする。こういうのがコンテストのいい所なのかもしれない。ヒトモシの頃から周りを照らして貰っていたがそれは光源として。シャンデリアらしく飾り気のある光を出させたのは初めてだ。生態的にもシャンデラからすればこれこそ自然な光らせ方らしい。

 

リポーター「キレイ……。はぁ!!ごめんなさい!とっても綺麗で見とれちゃいました…。ノアさん、ありがとうございました!!」

 

締めの一言でカメラが下げられる。

 

リポーター「取材、ありがとうございました。」

 

審査員に御礼を言って、発表中の中継為の場所らしき所へ向かっていく。

 

メリッサ「シャンデラ、美しかったわ。でも、私とポケモン達が必ず貴方のシャンデラより多くの人を惹き付けてご覧に見せますわ!それでは。」

 

なんとかなったが…改めて、ヤーコンさんにキバナやダンデ、両親の凄さを思い知らされる。メディアへの応え方は彼らの方が何枚も上手だ。ダンデなんかは決めゼリフに決めポーズ、ファン共通のリザードンポーズもあるのだから。

 

 

アナウンス「まもなく、コンテストを開始します。出場者の方々はご準備ください。お客様の皆様にお願いです。公演中のお席の移動はお控えください。また、会場内は暗くなりますので十分お気をつけください…」

 

ロトム「いよいよ始まるロト!」

 

「そうだね。シャンデラ、ありがとう。」

 

シャンデラ「ル〜ラ〜♪」

 

 

 

 

そうしてしばらくコンテストを観ていた。形式はポケモン2匹で行うもの。バトルとは違って歓声というより、感動の声が思わず出てしまう。

 

トレーナー「リーフィア、エナジーボール、エーフィ!スピードスター!」

 

パァァン!

 

鮮やかな光が辺り一面に広がる時もあれば…

 

トレーナー「ロズレイド、ドレディア、はなびらのまい!」

 

サァァァァ……

 

視覚以外にも嗅覚に訴えかけて来るようなものもある。

 

ヒカリ「ポッチャマ、うずしお!ブイゼル、れいとうビーム!」

 

ポッチャマ「ポチャ〜〜!!」

 

カキィン!!

 

ヒカリ「ポッチャマ、バブルこうせん!!」

 

ポッチャマ「ポチャポチャポチャ〜!」

 

パリィィン…!

 

凍りついた円錐がバブルこうせんで砕けて辺りに飛び散る。落ちてくる光はライトアップされたステージの証明の色を映し、微妙に変わっていく。

 

審査員1「おぉ…!」

 

審査員2「ライトを利用するなんて…!」

 

審査員も声を上げる。フィナーレを迎え、終わりを告げると会場内が大きな拍手に包まれた。

 

ロトム「凄いロト!綺麗ロト!」

 

「分かってるからもっと証明落として。迷惑でしょ?」

 

実のところ、この後待っているであろうメリッサさんとのバトルのことが頭に残っていて少し気が散ってしまっている。

 

ロトム「次はメリッサさんロトよ?」

 

「いよいよか…。ヒカリちゃんも凄いけど…メリッサさんはどんな手を打ってくるのかな…。」

 

ロトム「手を打つっていう言い回ししてる時点で頭がバトルの時ロト!」

 

「はいはい。ほら始まるよ。」

 

 

 

メリッサさんの立ち振る舞いから見てかなり慣れていると思ったがそれだけではない。

 

メリッサ「ムウマージ、パワージェム!ばるん、こごえるかぜ!」

 

空に漂う宝石が凍りつく。

 

メリッサ「ばるん、10万ボルト!ムウマージ、マジカルフレイム!」

 

パァァァァン!

 

凍って宝石の表面に引っ付いていた水の粒子が熱と高圧の電気によって宝石を砕き、飛び散る。その様はまさに花火と言うにふさわしい。

自然現象すらも取り込んだ披露だ。

 

メリッサ「ムウマージ、ポルターガイスト!ばるん、あやしいひかり!」

 

ばるん「バル〜〜!」

 

ムウマージ「マ〜〜ジ!!」

 

砕けた欠片がポルターガイストで浮かび渦を作る。紫色の光も加わり渦は彩りを増して無音で、派手に飛び散った。

 

わぁぁぁぁぁぁ!!!!

 

会場が崩れてしまうんじゃないかと思うほどの歓声と拍手。これで終わりならばどれだけ良かった事だろう。

 

アナウンス「これより審査結果の集計を行います。しばらくお待ちください。」

 

メリッサ「その必要はありまセーン!!」

 

どこから持ってきたのかマイクを持って叫ぶメリッサさん。

 

メリッサ「全トレーナーの会心の一作品、全て素晴らしいものでショウ。審査結果をただ待ち、興奮が冷めるのを待つだけでは勿体ないデース!!」

 

ロトム「来たロト!腹をくくるロト!」

 

「分かってるさ。もちろん。」

 

メリッサ「というわけで、今日、私の友人、ゴーストマスターのノアに来てもらってマース!彼と私のエキシビションマッチを審査結果集計の間ご覧にいれまショウ!!!」

 

おぉぉぉ…!!

 

トレーナー「凄いな、ゴースト、ここで試合が見れるんだぞ!」

 

ゴースト「ガーース!」

 

所々でゴーストタイプポケモンを連れて出演していたトレーナーの声も聞こえてくる。期待されているのかなんなのか…。

 

メリッサ「ノア、いつまで座っているの?Stand up!!ステージは盛り上がっているわ!!!」

 

テンションが上がって、別にいいと言ったのにこちらの言葉で煽ってくる。

 

ロトム「なにか返してみたらどうロト?」

 

ムウマ「ムウ。」

 

いつの間にかムウマが出ている。こういう時いい案を出してくれるのはやはりムウマだ。

 

「…OK。ダンスパーティーと洒落こみましょうか!」

 

もちろん、シンオウ地方の人達には何と言っているのか分からないだろうが。

 

メリッサ「お誘いよ!ムウマージ!!」

 

「まずはこの子!ガラガラ、いくよ!」

 

ガラガラ「ラーーガ!!」

 

アローラガラガラはゴースト・ほのおタイプ。そして持っている骨を器用に使ってファイヤーダンスをする。

 

「ガラガラ、つるぎのまい!」

 

ガラガラ「ガラガーラ!」

 

ボワァァァァ!

 

ガラガラが火のついた骨を高速で回転させると…

 

おぉ…!

 

遠くの客席から声がする。コンテストの会場なのだ。少しはこういったことをしなくては。ただバトルするだけではこの後控える結果発表が霞む。

 

「ガラガラ、ボーンラッシュ!」

 

メリッサ「ムウマージ、パワージェム!」

 

ムウマージ「マーージャッ!」

 

「撃ち落とせ!ガラガラ!」

 

ガラガラ「ガラッラァ!」

 

カァン!ガギィン!パァァン!

 

パワージェムを手にした骨で全て弾くガラガラ。公の場で使うのは初めてだが、たねマシンガンだろうと簡単に撃ち落とせてしまう動体視力を持っているようで、対して苦にならないようだ。

 

メリッサ「防ぐだけでは勝てませんよ!マジカルシャイン!」

 

「ホネブーメラン!」

 

メリッサ「ムウマージ、避けて!」

 

ムウマージ「マジャ〜!」

 

マジカルシャインを中断してホネブーメランを避けるムウマージ。

しかしブーメランと着くだけあって戻ってくる。後ろに気をつけず元の位置に戻れば…

 

ドガッッ!

 

ムウマージ「マ〜ジャ!?」

 

「シャドーボーン!」

 

ガラガラ「ガッラァ!!」

 

ズバァン!

 

勢いのいい音を鳴らしてガラガラの骨が綺麗にムウマージに当たる。

これでムウマージは突破だ。

 

メリッサ「お疲れ様、ムウマージ。まだまだよ!フワライド!!」

 

次に出てきたのはコンテストのばるんとは別個体のフワライド。バトル用に育てられた個体だろう。

 

「ならこっちも交代だね。ありがとう、ガラガラ。いくよ!オドリドリ!!」

 

オドリドリ「チュリュ〜♪」

 

メリッサ「シャドーボール!」

 

「こごえるかぜ!」

 

バァァン!

 

初手両者攻撃技。お互いひこう・ゴーストタイプでこおりタイプ技も使える対面。少しでも有利にするべきだろう。

 

「オドリドリ、フェザーダンス!」

 

オドリドリ「シャナリ。」

 

落ち着いた動きで舞うオドリドリ。飛ばされた羽がフワライドの攻撃を下げる。これでしっぺがえしは対して痛くない。

 

メリッサ「フワライド、10万ボルト!」

 

「エアスラッシュ!」

 

ドガァァン!

 

また攻撃技の撃ち合い。焦る必要は特にない。審査結果がまとまっていたとしても誰も気にしないだろう。

 

メリッサ「フワライド、あやしいひかり!」

 

「オドリドリ、フラフラダンス!」

 

あやしいひかりは見つめていると混乱してしまうが狙いをつけるためにオドリドリをじっと見てしまったフワライドの方が混乱する。

 

メリッサ「フワライド、しっかりなさい!」

 

フワライド「フワ〜……バルンッ!!」

 

主人の一声で混乱が解けるフワライド。よく訓練されている。

 

「オドリドリ、ぼうふう!」

 

フワライド「マ〜〜イッ!!」

 

扇状の翼で勢い良く扇ぐと強い風がフワライドに襲いかかる。フワライドの様に浮いているポケモンにはかなり効果があるだろう。

 

メリッサ「フワライド、シャドーボール!」

 

フワライド「フ〜〜ワッ!」

 

バァァン!

 

暴風に巻き込まれながらもシャドーボールを強引にぶつけてくる。風で加速したシャドーボールは鳥ポケモンだろうとさすがに見切るのは難しくオドリドリは直撃してしまう。

 

「オドリドリ、オウムがえし!」

 

オドリドリ「シャ〜〜ナッ!」

 

メリッサ「フワライド、シャドーボール!」

 

バァァン!!

 

オウムがえしで放ったシャドーボールもさすがに持ち直した後なら捌かれてしまう。

 

「オドリドリ、めざめるダンス!」

 

オドリドリ「シャナリ…シャナリ…!」

 

カントー地方の舞踊に似た動きで攻め立てていくオドリドリ。フワライドも負けてない。

 

メリッサ「フワライド、しっぺがえし!」

 

バァン!

 

「オドリドリ、オウムがえし!!」

 

ドガァッ!

 

攻撃の下がったしっぺがえしは対したダメージにはならず、むしろこちらのオドリドリのしっぺがえしの威力が上がる結果となった。

 

メリッサ「さすがだわノア!ですが私もこのコンテストの出演者の一人である以前に、このヨスガシティのジムリーダー!!意地というものがあります!簡単に負けはしませんよ!!」

 

言うが早いか繰り出したのはゴーストタイプポケモンの有名どころ、ゲンガー。

 

ゲンガー「ゲンガー!!」

 

「準備はいいかい?シャンデラ!!」

 

シャンデラ「ル〜ラ〜!!」

 

先程カメラの前で見せた時と比べて少々荒々しいとも取れるほど燃え上がるシャンデラ。やる気は十分のようだ。

それならば先程の2匹のように、ダンスらしく相手に合わせるような動きをする必要はない。フワライドとムウマージがほぼ一方的に負けたのはダンスをメインとした戦いにおいて先程の2匹があまりにマッチしすぎていた。こちらが俄然有利なのはもうおしまいだ。

 

「…ダンスはもう必要ないでしょうね。シャンデラ。……本気で飛ばすよ!!シャドーボール!!」

 

シャンデラ「シャララァァァ!!!」

 

メリッサ「ゲンガー、シャドーパンチ!!」

 

ゲンガー「ッラァァァ!!」

 

ガァァァン!

 

シャドーボールを殴って吹っ飛ばすゲンガー。先2匹とは違う完全に攻撃的な返し方。

 

メリッサ「あくのはどう!!」

 

「サイコキネシス!!」

 

ブワァァァァ!!!!

 

黒と桃色混じりの青紫の波がぶつかり合う。爆発こそ起こらないが、その衝撃波で見える世界が歪む。

 

メリッサ「ゲンガー、たたりめ!!」

 

ゲンガー「ラァァゲェラァ!」

 

「こっちもたたりめだ!」

 

シャンデラ「シャァァ…ラァ!」

 

黒紫の塊が無数に現れ互いにぶつかる。突然始まった本気の勝負にもう観客は誰一人として歓声を上げない。ただポカンとして見ているだけ。

 

メリッサ「ゲンガー、どくどく!」

 

「躱してはいよるいちげき!!」

 

メリッサ「後ろにかみなりパンチ!」

 

ドガァァァン!

 

しっかりとシャンデラが何処から攻撃してくるかを見切って指示を飛ばすメリッサさん。それに応えるシャンデラゲンガー。シャンデラも負けじとしっかり攻撃を当てている。

 

「シャンデラ、シャドーボール!」

 

メリッサ「ゲンガー、シャドーボールです!!」

 

やはり撃ち返してくる。でも狙いはそこじゃない。

 

「スモッグ!!」

 

バフンッ!!

 

シャンデラが軽く火を爆発させてスモッグを出す。どくタイプのゲンガーにはあまり意味無いが視界は遮れる。いつもの視界遮りからの攻撃だ。

 

「いくよ!無限暗夜へのいざない!!!」

 

ゾワァァァァァァ!!!

 

スモッグを突き破って影の手がゲンガーを捕まえる。

 

メリッサ「ゲンガー!?落ち着いてまもる!!」

 

ゲンガー「ゲラァ!」

 

ダメージを抑えて反撃しようということらしい。

 

「そのまま突き破れ。シャンデラ。」

 

シャンデラ「ル〜ラ〜♪」

 

ボガァァァァァァン!!!

 

 

 

 

 

メリッサ「負けてしまいましたね。」

 

バトル後、バトルを見すぎてていて何一つ進んでいなかった審査結果の集計。結果を待つ間控え室前でメリッサさんと立ち話。

 

メリッサ「ダンスと言われたのでどのようなポケモンが出てくるかと思えば…オドリドリとガラガラでしたか…。確かに彼らもゴーストタイプポケモン。見事なダンスでした。それにしてもダンスができるポケモン…。私も仲間に加えればよかったかしら?」

 

「いるだけでだいぶ賑やかになるのでオススメですよ。親しみやすい見た目してますし。」

 

他のゴーストタイプポケモンと違って不気味さがほとんどないオドリドリに見た目とファイヤーダンスがマッチしているアローラのガラガラはガラル地方の人達にだいぶウケがいい。

ガラガラに至ってはゴーストタイプポケモンに対してなにか心得があるようで、僕よりも早くゴーストタイプポケモンに関する問題は解決してくれる。

 

アナウンス「会場の皆様。集計が終わりましたのでお席にお戻りください。」

 

メリッサ「それではまた今度。」

 

「はい。またお会いしましょう。」

 

そう言って別れを告げて席に戻る。だが結果に興味はない。何となく分かっている。

 

 

 

審査員「ヒカリさん。おめでとう。」

 

ヒカリ「ありがとうございます!!」

 

ポッチャマ「ポチャ〜!!」

 

結果メリッサさん2位。そしてヒカリちゃんが1位。ポケモンだけでなくトレーナーもポケモンの動きに合わせて位置を変えていたのが加点のポイントらしいがその基準は分からない。

 

 

ロトム「凄かったロト!」

 

「はいはい。わかってるって。さっさと次行くよ。」

 

ロトム「挨拶とかお祝いはしないロト!?薄情過ぎるロ!!!」

 

「あのな…。僕達は仕事で来てるの!プライベートで頼まれたことはやったの!!今は調べ物のために出来ればマツバさんの千里眼に手伝って貰いたいんだよ?少しは急ぐよ!!」

 

ロトム「ちょっと待つロト!!もしかして…」

 

「ドラパルト!ジョウトへ飛ばして!」

 

ドラパルト「パ〜ル〜。」

 

ロトム「問題にならないロト!?」

 

「ホウエンの時とは違うって!」

 

ギュンッ!!

 

その言葉を合図に飛び始めるドラパルト。やはり短距離の高速移動はゴルーグよりドラパルトだ。

 

 

 

 

メリッサ「あら、流れ星みたいデース。」

 

ヒカリ「あれは?」

 

メリッサ「ノアでショウネ。」

 

ヒカリ「大丈夫なんでしょうか?アレ。」

 

メリッサ「大丈夫デース。。彼、最近だと10万ボルト食らってなんとも無いみたいデシタ。」

 

ヒカリ「うわ…サトシみたい…。」

 

メリッサ「彼ならこの前ガラル地方に呼んだと言ってマシータ。彼はダンデさんと古い付き合いなのデース。それで知り合ったのでショウ。」

 

ヒカリ「似た者同士引かれて合ってる?」

 

メリッサ「彼ならダイジョーブ!でショウ。ゴースやヒトモシすら抱きしめますし、初めて会った時はヨノワールの口の中から出て来まシタ。」

 

ヒカリ「それ私の…それにしてもヨノワールの口の中………。」

 

メリッサ「そういえば、そろそろ合宿の季節デース。また呼び戻しまショウ。」

 

ヒカリ「そんなことして大丈夫なんですか?」

 

メリッサ「ダイジョーブ!デース!」

 

ヒカリ「全然だいじょばないです!!!私のセリフなんですから!!」

 

ポッチャマ「ポチャ〜〜!!!!!!」

 

 

 

 

ポチャ〜……

 

なにかが聞こえた気がした。

 

 

 

 

マツバ「お〜…向かってきてるね。ホウオウもこれだけ見つけやすかったら良いんだけどね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




さてさて、前々から疑問に思われていた方もおられるでしょう。さっさといきましょう。

設定的なお話

メリッサの口調。
本来なら「ワタシ、メリッサいいマース!」って感じです。ただ、ノアは外国人なので普通に「私メリッサっていいます。」に聞こえてます。他のゴーストタイプ使いと普通に会話してるのはあの人たちは世界で活躍するベテランなのでその程度の会話はできるからです。スタッフさんにはシンオウの言葉で話すと「アラ?やっぱり来マーシタカノア!ヒカリちゃんからお話聞いてマース!」になります。そもそも、この「やっぱり来たのねノア!」がスタッフ以外からすれば我々で言うところよ英語オンリーに聞こえる可能性あります。(さすがにスタッフはノアと同じ言語使ってますよ)

メリッサのポケモン
レベルはPt強化後≦今<シキミぐらい。切り札が72レベルぐらいを想定。ただし実質ゲンガー、ムウマージのダブルトップみたいなので2匹とも同レベル想定。


マツバ
千里眼の修験者の通り、千里眼。最初から頼めとか言われちゃうと出番無くなる人が出るので言わないお約束。
シンオウからジョウトへすっ飛んでくるステルスポケモンを見つける辺りさすが。

ポケモンハンターJ
アニポケでは生存が絶望的。フラダリと同じ感じ。なので指名手配だけされていて、そのまま。生きていて途中乱入してくる世界線も考えたけど、ボーマンダ辺りがヒカリにボッコボコにされる結末にしかならなかったので没。
生きていればノアのシルヴァディ辺り狙うのでしょうが、そもそもノア自身がJと同レベルの身体能力してるので体格差を考えるとボール奪うまでにノアがねじ伏せそうです。ゴーストポケモンと20年近く共に暮らしているのに生命力有り余ってそうですしね。

次回はジョウト編。三犬だけでなく三鳥も調べるのでカントーに出向くかもしれませんね。
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