ライになった転生者が行くスーパーロボット大戦   作:流星ハルト

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今回はスーパーロボット大戦らしくもっと多くの他作品キャラを出すように努力しました。




3話 黒の騎士団

アッシュフォード学園に仮入学して数週間たった頃、この学園に新たに転校生が迎えられることになった。

 

「俺、デュオ・マックスウェルっていうんだよろしくな!」

 

「……ヒイロ・ユイだ」

 

とんでもないのが来ちゃったよ!?新機動戦記ガンダムWのヒイロとデュオじゃん!?

そういや、任務か何かでこの学園に潜入してきたんだっけ?

実際にあの二人を目にするとオーラが違うよな気がしてならない…!

 

カレンはあの二人が来たことに驚いている。どうやら既に知り合いのようだ……。

 

悪いとはわかっていたが放課後にカレンとガンダムパイロットの2人が行動している所をつけてしまう。

何からしら行動を起こすところを相談しているんだろう。

 

しかし、そこへなんとリリーナさん乱入!

ヒイロとデュオに話しかけている。

 

「あなた達の歓迎パーティーを生徒会主催で催ひますので、それのご招待に参りました。これが招待状です」

 

「………」

 

ヒイロはリリーナさんが渡した招待状をその場でビリッと破いて捨てた。

うわぁー。見ちゃったよ原作でもやった招待状破り。リアルで見るとマジで酷いよね……。

 

ヒイロは黙って行ってしまった。流石に「……お前を殺す」は言わなかったな。何を期待してたんだ僕は……。

 

「何よ、あれ!?招待状を破り捨てるなんて、人間のやることじゃないわよ!」

 

リリーナと行動していたルイスが声をはりあげて言う。

そりゃそうだろうね……。

 

 

「悪いな。俺もヒイロも苦学生なんで、放課後はバイトで忙しいんだ。じゃあな、パーティーは皆で楽しんでくれよ」

 

デュオがフォローを入れて立ち去った。リリーナさん達はヒイロとデュオの後を追いかけっていった。

ふぅ〜。一触即発だった……。

 

「ライ?そんなところで何してるの?」

 

「あっ……」

 

やり取りを夢中になってみていたのでカレンに見つかってしまった。

 

「あっいや。覗き見するつもりはなかったんだけど……」

 

「さっきのヒイロのあれを見たのね。断るにしても招待状を目の前で破るなんてね……」

 

「そ、そうだね。あれは…ないよね…」

 

「あっ…そうだライ。今日、時間……あるかな?」

 

「え?あるけど…どうしたの?」

 

「これを……」

 

カレンに1枚の紙を渡された。

どうやら小さな地図のようだ。

 

「今日の夕方、必ず来て欲しいの。その時に、全部話すわ」

 

カレンはそう言って立ち去って行った。

いよいよ、黒の騎士団からお呼びが掛かったようだ。

 

 

その日の夕方。僕はカレンの指定された場所へとやって来た。

周りは誰もいない廃墟の瓦礫の山、シンジュクゲットーの近くだ。

その場所で一人の少女が僕を待っていた。

 

「……来てくれてるって信じてた」

 

「……カレンだよね?」

 

「どう?学園での私と比べて。驚いた?」

 

今のカレンはレジスタンス活動する時の活発的な服装で髪も逆立つような形にセットしてある。学園のお嬢様スタイルとは大違いだ。

 

「……ううん。その方がらしいって感じがする。学園での君はどこか無理してる感じがあったから」

 

「むっ…。わかってるわよ。自分でも病弱なお嬢様設定にしたの後悔してたんだから」

 

「べ、別にお嬢様のカレンが似合わないってわけじゃないよ!ただ、どっちのカレンも魅力的なのは間違いないから!」

 

「な、何を言ってるのよ!もう……!」

 

カレンは顔を軽く赤くしながらそっぽを向いた。

自分で言うのもなんだが言った自分も照れくさい。

 

「そ、そんなことより着いてきて」

 

僕はカレンに廃墟の階段を降りるように言われてついて行く。

ついてきた場所は誰も寄り付かない地下街の跡だった。

 

「あなたにはお願いがあるの」

 

「お願い…?」

 

「私たちと一緒に戦って欲しい」

 

「戦う……ブリタニアと?」

 

「そう。今のこの日本の姿。あなただって間違ってるとわかってるでしょ?」

 

「……漠然としてるけど、僕も…そう思う」

 

「ライ、あなたは、多分日本人だと思う。いえ、きっとそうだわ!」

 

「結構、日本人離れしてる顔してると思うんだけどな……」

 

「顔の問題じゃない。本当のあなたはブリタニア人よりも、ずっと私たち日本人に近いって。それに、ゲットーの現状にはあなたも怒りを覚えたはずよ。そうでしょ?」

 

「ああ。そう思う。でも、ブリタニアは強大だ。それに、勝つことができる?」

 

「私たちにはそれができる。それをやり遂げることができるリーダーがいるのよ」

 

「リーダー…ねぇ…」

 

「その彼に会わせる為にあなたを呼んだの。お願い。日本のために私たちと一緒に戦って」

 

「……まずはそのリーダーの話を聞きたい」

 

「そうね。ついてきて。もうすぐ私たちのアジトよ」

 

カレンに案内されて地下道の広い場所へやってきた。

灯りが見えた先に数人の男女が立っていた。

 

「着いたわ」

 

カレンの案内した場所には黒い服を着た人々が周りに立っていた。

その先頭に仮面をつけた男が立っていた。

カレンが仮面の男に駆け寄る。

 

「例の男を連れてきました」

 

「ご苦労だった」

 

「ライ、紹介するわ。彼はゼロ。私たち黒の騎士団のリーダーよ」

 

「彼が…ゼロ」

 

カレンに紹介されたゼロが僕の前に歩いてきた。

 

「会えて光栄だライ。君のことはカレンから聞いている。それで、いささかこちらでも調べさせてもらった。実に有能で、それでいて謎めいている」

 

謎めいているのはあんたの仮面だというツッコミはしちゃいけないんだろうなこれ……。

 

「あなたには是非、黒の騎士団に加わってもらいたのよ、ライ」

 

「……つまり、僕をスカウトしにきたと?」

 

「そう。私は紅月カレン。カレン・シュタットフェルトは仮の姿でこっちが本当の私。ゼロ、私は彼を黒の騎士団の加入を推薦します」

 

「……いいだろう。承諾しよう。私としても望むところだ。もっとも、後は本人の意思次第だがな」

 

ゼロは僕の方をじっと見てる。だが、僕の心は決まっていた。

 

「いいよ。やってやるよ黒の騎士団」

 

「ほう?即答か。理由を聞いてもいいか?」

 

「僕はカレンを信用してるし、そのカレンはアンタを信用してる。それに……」

 

「それに?」

 

「あんたはいずれデカいことをやってのける気がする。僕はそれが見てみたい。それを実現するために僕も一緒に戦うよ」

 

「なるほど。面白い理由だな」

 

「とにかく、僕も黒の騎士団に加わらせてもらう」

 

「ありがとうライ!」

 

カレンは嬉しそうに言ってくれた。そんなに喜ばれるとやはり照れると言うものだ。

 

「決まりだな。歓迎しよう。ようこそ!黒の騎士団へ!」

 

ある意味地獄に片足を突っ込んだ気分だがこの世界を渡り歩くにはこの男、ゼロ。いや、ルルーシュの力が必要になる。

勿論、ゼロの正体がルルーシュだと言うのは気付かないふりを貫き通す。

 

「じゃあライ、メンバーを紹介するわね」

 

「あっ…うん」

 

カレンは僕を黒の騎士団のメンバーに紹介する。

 

「カレンの推薦だ。心配はないと思うがしっかりな」

 

先輩らしく肩を推してくれる扇さん。

 

「てめぇ!新顔のクセに無頼を回して貰えるって話じゃねぇか!絶対、壊すんじゃねぇぞ!?」

 

やたら噛み付いた言い方をする玉城さん。

まぁ、いきなり入ってきた新人が貴重なナイトメアフレームを使っていい話になったら古参としたら納得いかんのも当然かな。

カレンは「あのバカは気にしなくていいから」なんて言ってたけど。

 

「あれ?お前、アッシュフォード学園にいたやつじゃねぇか?」

 

カレンとアジトを歩いているとある人に声をかけられた。

デュオ・マックスウェルその人だ。

 

「君は…デュオ・マックスウェル」

 

「そうそう。お前、確かカレンが連れてきたんだって?」

 

「そうよ。彼がライ。即戦力になるナイトメアのパイロットよ」

 

「俺も学園に来たばかりだけど噂は聞いてたぜ。ゲットーのテロ騒ぎからカレンを助けたナイト様だってな」

 

「まだあの噂続いてたの?全くもう……」

 

デュオが噂話に笑っているとカレンは呆れるようにため息を吐いた。

 

「君も黒の騎士団のメンバーなの?」

 

「いや、俺はあくまで協力者みたいなもんだ。今日は居ないけどヒイロのやつもそうだぜ」

 

「そうか。やはり彼も……」

 

「デュオとヒイロはコロニーのガンダムパイロットなの」

 

「今、ソレスタルビーイングと同じくらい話題になってるあのガンダムの…!」

 

「まっ。カレン達とつるんでると俺たちの任務もやりやすいって訳だ。改めてよろしくな」

 

「ああ。こちらこそよろしく」

 

デュオと挨拶を済ませたあとはナイトメアフレームや機動兵器を格納する場所へと来た。

 

「……あれってAT…アーマード・トルーパーだよね?」

 

「そうよ。次元振動の影響でアストラギウス銀河から流れてきたやつ。でも、あれを使ってるのは黒の騎士団では1人だけ」

 

「今、あそこでATを整備してる人がパイロット?」

 

「うん。彼があのスコープドッグってATのパイロットやってる。キリコ!新入りを連れてきたよ!」

 

カレンがATを整備している人物に声をかける。

 

キリコ…彼が「装甲騎兵ボトムズ」の主人公、キリコ・キュービィー!

 

「キリコ・キュービィーだ」

 

「ラ、ライです。よろしく」

 

す、すごい迫力だ。とてもじゃないけど同じ10代とは思えない。

先のヒイロ・ユイともまた違った凄みを感じる。

 

「とりあえず今、黒の騎士団のメンバーや戦力はこんなものかな?」

 

「おいおい。カレン俺のことは紹介してくれないのかよ?」

 

僕とカレンに新たに声をかけてくる男性が現れた。

 

「クロウ。あんた、いたの?」

 

「いたの?はないだろ。今は俺だって協力者だぜ?」

 

「あんたは借金返済のために色々出て回ってるから」

 

クロウという事は……第2次スーパーロボット大戦Zの主人公、クロウ・ブルースト!

 

「クロウ・ブルーストだ。よろしくな。しかし、カレンが男連れてくるなんてな。明日は槍でも降ってきそうだ」

 

「相変わらず失礼な物言いしてくるよねアンタは。そんなんじゃなくて、ライは黒の騎士団の力になってくれる新戦力なのよ」

 

「過大評価しすきだよ。僕は少しナイトメアフレームを動かせるだけに過ぎないよ」

 

「だがよ。黒の騎士団で1番のナイトメアフレーム乗りのカレンが推薦してるんだろ?胸張ってもバチは当たらねぇと思うぜ?」

 

「そう…ですかね?」

 

「俺だったら胸を張るな。まぁ、もっとも見えだけじゃ借金は返せねぇんだけどな」

 

「借金?」

 

「クロウは100万Gの借金を返済の足しにするために黒の騎士団で傭兵やってるのよ」

 

「またなんとも……」

 

知ってるとはいえ実際、借金返済のために戦う男というのはなんともしまらないものである。

 

とにかくこれで、黒の騎士団のメンバーや協力者。そして、戦力は把握出来た。

これからは僕もこの黒の騎士団のメンバーとしてやっていくのだ。気を引き締めていこう。

 

 




とりあえず黒の騎士団ルートを通ることにしました。
まず、第2次スーパーロボット大戦Z破界篇が黒の騎士団視点の物語だったので、自然とLOSTCOLORSも黒の騎士団ルートを通ることになりました。

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