義手の屍   作:浮雲のソル

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第5話 那田蜘蛛山へ

夜 蝶屋敷 螺旋の部屋

 

 

カリカリカリ

 

螺旋は自分の部屋で新しい義手の設計図を書いていた。

 

螺旋『そうだな・・・・あとはここをこうして・・・・こうで・・・・できた!』

 

設計図が完成した螺旋は大きく背伸びをする。

 

螺旋『よし、さっそく作るか。材料は天海のおっちゃんの店で買った・・・・』

 

螺旋はふと、この前の天海の言葉を思い出した。

 

嫁さんも見つけなきゃな~

 

生涯独身よりいいと思うぞ~

 

螺旋(結婚なんて考えたことなかったな。今までそれどころじゃなかったし、そもそも相手がいない・・・・)

 

ふと、しのぶの顔が螺旋の頭に浮かんだ。

 

螺旋(な、なんで、しのぶさんの顔が?あ、あの人は柱だぞ、オレなんかが・・・・でも、かわいい・・・・)

 

しのぶ「螺旋さん?」

 

螺旋『うおっ!』

 

突然、部屋の襖の向こうからしのぶの声が聞こえた。

 

しのぶ「どうしました?大きな声を出して?」

 

螺旋『な、なんでもないですよ。どうしたんですか?』

 

しのぶ「任務です。那田蜘蛛山へ向かわなければなりません」

 

螺旋『わ、わかりました。すぐ行きます』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

那田蜘蛛山

 

 

螺旋は事後処理部隊、隠としのぶ、しのぶの継子である栗花落カナヲと共に

那田蜘蛛山へ到着した。

 

螺旋『ひでえ有様だな・・・・』

 

そこら中に転がっている隊士の死体を見て言う。

 

しのぶ「怪我人は隠に任せて、わたしたちは残った鬼を倒しましょう」

 

カナヲ「はい」

 

螺旋『了解です』

 

三人は分かれて那田蜘蛛山を散策することにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガサガサ

 

茂みをかき分け山の中を進んで行く螺旋。すると、先の方から何かの叫び声が聞こえた。

さらに進んで行くと

 

螺旋『鬼がいやがった。でもあの猪頭はなんだ?』

 

螺旋が見たものは巨大な蜘蛛の顔をした鬼と、猪の頭を被っている隊士であろう少年が戦っているところだった。

 

蜘蛛の鬼「オレの家族に近づくなァァァァァ!!」

 

猪の少年「ぐえっ」

 

蜘蛛の鬼が猪の少年を掴んで投げてきて、螺旋の近くに叩きつけられた。

 

螺旋『おい!?大丈夫か!?』

 

猪の少年「なんだてめえは?」

 

螺旋『紹介は後だ。今はこいつを』

 

蜘蛛の鬼「オレの家族に近づくなァァァァァ!!」

 

蜘蛛の鬼が螺旋たちに走って近づいてくる。

 

螺旋『これでもくらいな!』

 

螺旋は義手を左へなぎ払うように切り離した。

義手と腕の間にある鉄線は丁度、蜘蛛の鬼の頸をめがけて向かって行く。

 

猪の少年「うお!腕が飛んだ!」

 

ザクッ

 

蜘蛛の鬼「グオオオオオ!」

 

鉄線が蜘蛛の巣の頸に入り込んだ。

 

螺旋『そのままぶった切れろ!』

 

しかし、鉄線は途中で止まり鬼の頸を切断することはできなかった。

 

螺旋『皮膚が硬い!?』

 

蜘蛛の鬼「ウオオオオ!」

 

螺旋『しまっ・・・・

 

バキッ

 

螺旋が動揺している間に近づかれ

蜘蛛の鬼に殴り飛ばされた。

 

ガンッ

 

螺旋は木に頭を強く打ってしまった。

 

螺旋『やばい・・・・意識が・・・・』

 

螺旋はそのまま意識を失った。

 

つづく

 

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