夜 蝶屋敷 螺旋の部屋
カリカリカリ
螺旋は自分の部屋で新しい義手の設計図を書いていた。
螺旋『そうだな・・・・あとはここをこうして・・・・こうで・・・・できた!』
設計図が完成した螺旋は大きく背伸びをする。
螺旋『よし、さっそく作るか。材料は天海のおっちゃんの店で買った・・・・』
螺旋はふと、この前の天海の言葉を思い出した。
嫁さんも見つけなきゃな~
生涯独身よりいいと思うぞ~
螺旋(結婚なんて考えたことなかったな。今までそれどころじゃなかったし、そもそも相手がいない・・・・)
ふと、しのぶの顔が螺旋の頭に浮かんだ。
螺旋(な、なんで、しのぶさんの顔が?あ、あの人は柱だぞ、オレなんかが・・・・でも、かわいい・・・・)
しのぶ「螺旋さん?」
螺旋『うおっ!』
突然、部屋の襖の向こうからしのぶの声が聞こえた。
しのぶ「どうしました?大きな声を出して?」
螺旋『な、なんでもないですよ。どうしたんですか?』
しのぶ「任務です。那田蜘蛛山へ向かわなければなりません」
螺旋『わ、わかりました。すぐ行きます』
那田蜘蛛山
螺旋は事後処理部隊、隠としのぶ、しのぶの継子である栗花落カナヲと共に
那田蜘蛛山へ到着した。
螺旋『ひでえ有様だな・・・・』
そこら中に転がっている隊士の死体を見て言う。
しのぶ「怪我人は隠に任せて、わたしたちは残った鬼を倒しましょう」
カナヲ「はい」
螺旋『了解です』
三人は分かれて那田蜘蛛山を散策することにした。
ガサガサ
茂みをかき分け山の中を進んで行く螺旋。すると、先の方から何かの叫び声が聞こえた。
さらに進んで行くと
螺旋『鬼がいやがった。でもあの猪頭はなんだ?』
螺旋が見たものは巨大な蜘蛛の顔をした鬼と、猪の頭を被っている隊士であろう少年が戦っているところだった。
蜘蛛の鬼「オレの家族に近づくなァァァァァ!!」
猪の少年「ぐえっ」
蜘蛛の鬼が猪の少年を掴んで投げてきて、螺旋の近くに叩きつけられた。
螺旋『おい!?大丈夫か!?』
猪の少年「なんだてめえは?」
螺旋『紹介は後だ。今はこいつを』
蜘蛛の鬼「オレの家族に近づくなァァァァァ!!」
蜘蛛の鬼が螺旋たちに走って近づいてくる。
螺旋『これでもくらいな!』
螺旋は義手を左へなぎ払うように切り離した。
義手と腕の間にある鉄線は丁度、蜘蛛の鬼の頸をめがけて向かって行く。
猪の少年「うお!腕が飛んだ!」
ザクッ
蜘蛛の鬼「グオオオオオ!」
鉄線が蜘蛛の巣の頸に入り込んだ。
螺旋『そのままぶった切れろ!』
しかし、鉄線は途中で止まり鬼の頸を切断することはできなかった。
螺旋『皮膚が硬い!?』
蜘蛛の鬼「ウオオオオ!」
螺旋『しまっ・・・・
バキッ
螺旋が動揺している間に近づかれ
蜘蛛の鬼に殴り飛ばされた。
ガンッ
螺旋は木に頭を強く打ってしまった。
螺旋『やばい・・・・意識が・・・・』
螺旋はそのまま意識を失った。
つづく