鮮血少女と鮮血狼   作:熊田ラナムカ27

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 轟 対 緑谷 を見たいと思っている皆様………申し訳ございません!!この戦いはカットとなります!!
 
 結果と成り行き、そして体育祭編にいつまで時間をかけているんだという諸々の事情により泣く泣くカットとなりました………。作者自身も少し残念です。

 この戦いの顛末はぜひ、原作単行本4巻の方を購入して熱い戦いを御覧ください。
 
 


23 笑戦戦戦戦

 

 

 

「「「デ出緑ク久谷くくくん!!!」」」

 

 

「全員落ち着け。ここ病室だぞ」

 

「だってデク君心配だもん!!普通こうなるって!!」

 

「逆に狼が冷静すぎるんですよ!!少しは焦って下さい!!」

 

「出久生きてて意識もあるんだし大丈夫だろ。ほらほら、騒がしいせいで出久驚いてるだろうが」

 

 焦りまくっている全員を落ち着かせ、ボロボロ出久を見た。

 

 試合自体は確かに轟に炎を使わせ面白いこととなったものの、自身の体を省みると言う意味では最悪だ。轟にあんな顔させ、自身のできることを全てやったという意味ではこいつの勝ちなのだろうが……流石にあれはやり過ぎだ。

 

 発破かけた人間として、こっちにも非があるのでこいつだけが悪くはないし、逆に謝りたいくらい俺も十分悪いんだけどな。ほんと……俺も試すとか言わなきゃ良かったかも………。

 

 そんな事を思っているとリカバリーガールが手術をすると言い、俺達は病室から追い出された。

 

「デク君大丈夫かな……毎回あんなボロボロで……」

 

「個性使う度にあれじゃいつか壊れてしまうわ。緑谷ちゃんには悪いけど、峰田ちゃんの言う通りプロも欲しがらないでしょうね」

 

「あん時の緑谷怖かったもんな。少しゾッとしちまったぜ」

 

「とりあえず出久の様子はリカバリーガールに任せるしかないな。俺達も準備を進めるぞ天哉」

 

「ああ!!緑谷君の頑張りに応えるためにも今は全員試合に集中だ!!」

 

 天哉の言葉とともに俺達は分かれそれぞれの準備を始めた。天哉も勝ち上がっていたため一緒に控室に向かっているわけなのだが………一回もさしで話したことなくね?何話そう………。

 

「次の君の相手は切島君だったかな?速攻でけりをつけると言っていたがどう戦うつもりなんだ?」

 

 よかった。こいつから口開いてくれた。

 

「何かしらあのカチカチの防御を破る方法はあるわけだし、とりあえずは様子見のモード狼で翻弄しつつ弱点探しだな。お前の相手は爆豪だけどお前はどういう感じ?」

 

「レシプロバーストでの短期決戦あるのみだ!時間をかけると間違いなく彼の爆破でエンストしてしまうからな!お互い2回戦頑張ろう!」

 

「次会う時は3回戦でだな」

 

「そういうことだ!ではまた後で!!」

 

 そう言うとともに俺達はお互いに控室に入り、俺は椅子に座り込んだ。

 

「とりあえず2試合目の映像、カメラ越しとはいえ確認しておくか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

                                                 ◆◆

 

 

 

 

  

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『いろいろあっちまったが2回戦第2試合だ!!全員盛り上がっていけ!!!』

 

 プレゼントマイクの声とともにスタジアムの空気が再び熱くなっていき、観客席のこちらからも熱気が発せられる。

 

 

 

『探知に攻撃いろいろできるスーパーロッキンガール!!ヒーロー科!!耳郎 響香!!』

 

 

 

「ちょっと待って!?なんでロッキンガールって事が言われてんの!?」

 

「あっ、それは私がマイクさんに言いました。選手入場コールをどうするかって悩んでいたので」

 

『ナイスなお便りサンキューだ!!』

 

「何勝手に言ってんだよ!!チョー恥ずかしいじゃんか…………!!!!!」

 

 ステージの上で響香ちゃんは顔を赤くさせたと思うとうずくまってしまった。

 

 こないだ見せてもらった部屋が結構カッコよかったんですよね。そんな恥ずかしがらず堂々と趣味って言ってればいいのに。

 

 

 

『相まみえるのは闇から現し闇の使者!!ヒーロー科!!常闇 踏影!!』

 

 

 

「ちょっと待て!!まさかこれもか!?」

 

「はい。同じくコールに困っていたので」

 

『同じくその通り!!ナイスなお便りだ!!』

 

「あああぁぁぁぁ……………!!!!!!!!!」

 

 同じ様に踏影もステージの上でうずくまってしまった。

 

 ダークな感じもカッコいいと思うのでいいと思ったんですけどね。そんな恥ずかしがることですか?

 

「いやいや、かなりなオーバーキルだからな、あれ」

 

 私の考えていた事を読んでツッコミを電気君に入れられる間に、二人はどうにか立ち直る。

 

「えーっと……恥ずかしさで全部飛んだけど絶対勝つから。…………あと今のは忘れて」

 

「同じくその通りだ。ここまで来た以上必ず俺はお前に勝つ。…………お前も今のは忘れてくれ」

 

 

 

『いい感じに黒歴史ができたところで!!第2回戦第2試合START!!!!

 

 

 

「「少しあんたは黙ってろ!!!!」」

 

 

 

 締まらない感じでありながらも試合はスタート、耳郎ちゃんはイヤホンジャック、常闇君は黒影(ダークシャドウ)で中距離戦を仕掛ける。

 

「掴め黒影(ダークシャドウ)!!耳郎を投げ飛ばせ!!」

 

『アイヨ!!』

 

「(やっば!!八百万の時も思ったけどこれ一回でも触られたら負けだ!!流石にイヤホンジャックも刺さんないし!!)」

 

 耳郎ちゃんもイヤホンジャックの地味に長い射程を生かして常闇君に差し込もうとするが、全て黒影(ダークシャドウ)に防がれてしまう。流石に相性というか個性の得意分野がはっきり現れていますね。

 

「真正面で駄目と見れば上に下か。だが、ようやく掴むことができたぞ!!」

 

「くっそー!!!」

 

 手足をジタバタさせ、イヤホンジャックを伸したりもするが黒影(ダークシャドウ)の拘束は破れず、耳郎ちゃんは投げ出されてしまった。

 

 

 

「耳郎 響香……場外!!常闇 踏影君!!3回戦進出!!!」

 

『流石に仕方ない試合だな。攻撃型の個性が相手じゃアイテムなしの探知型はどうしようもない』

 

『しゃあなししゃあなし。近距離戦に持ち込めば少し勝ち筋はあったけど近づけねーんじゃしかたねーわ。常闇もやべー他の奴等の影に隠れてるだけで十分つえーもん』

 

 これは二人の言う通り仕方ないですね。響香ちゃんは特に武術や体術の心得はないみたいですし、その弱点をカバーする形でサポートアイテムを使ってますから。もしスピーカーががあったらワンちゃんあったのかもしれませんけどね。

 

『さぁどんどん行くぞ!!続いてはこの二人だ!!』

  

 

 

『1回戦で白熱した接戦を見せたエンジンボーイ!!ヒーロー科!!飯田 天哉!!』

 

 

 

 その声とともに天哉君が集中した顔つきでステージに上った。

 

 

 

『なんか色々派手な才能マン!!ヒーロー科!!爆豪 勝己!!』

 

 

 

 いつも通り無駄に厳つい顔でMr.自爆がステージに登ってきた。二人は言葉を交わさず、双方は構える。

 

 

 

『第2回戦第3試合START!!!!

 

 

 

 そう言われるとともに天哉君は立ち幅跳びの要領でMr.自爆の爆破を回避、蹴りの体制を取る。

 

「(やはり、下手に長丁場で戦うとエンジンが直ぐあの爆破の熱でエンストする!!レシプロバーストの10秒で決める!!)」

 

「やっぱまっすぐ突っ込んで来るよなメガネ!!さっさと死ねえぇ!!!

 

 清々しいまでの死ねぇの掛け声とともに爆発と蹴りがぶつかるが両者に大したダメージはない。レシプロバーストで時間のない天哉君はその爆破より早いスピードを生かして攻撃を仕掛ける。

 

「(時間を掛けるな!!今はただ打ち込み続けろ!!)

 

「クソメガネが!!さっさと吹っ飛べ!!!」

 

 Mr.自爆の大振りの右が天哉君に向けられるが天哉君はその攻撃を紙一重で躱し、Mr.自爆の首元の袖を掴んだ。

 

「(やはり右の大振り!戦闘訓練のログで見た通りだ!!このまま場外に───)」

 

 突如場外に向かおうとする天哉の動きが止まり、Mr.自爆が放り出された。よく見ると足の排気管が全て折れている。

 

「(俺に悟られない小規模な爆破で折ったのか!?まさかあの右の大振りは………)」

 

「真面目くんならこういうわかりやすい罠に掛かると思ったぜ。そう何度も俺がそんなミスをするかよ!!」

 

「まだ───」

 

 

  

「黙って死ねえぇ!!!

 

 

 

 えげつない規模の爆破とともに天哉君は場外プラス戦闘不能となった。

 

「飯田 天哉……場外!!爆豪 勝己 君!!3回戦進出!!!」

 

『自らの癖を逆にトラップとして利用したわけか。飯田の真面目な性格をよく見てる』

 

『エンジン音に隠れる規模の爆破って……あいつほんと器用だな……。少し嫉妬しちまうぜ………』

 

 ほんと無駄にセンスありますねMr.自爆は。天才ボーイ、略して天さんとでもこれから呼びますか。

 

『さぁこれが第2回線最終戦だ!!勝ち上がればベスト4!!どっちも気張っていけ!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

   

 

 

 

 

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『男気と言ったらこの漢だろ!?ヒーロー科!!切島 鋭児郎!!』

 

 

 

 鋭児がステージに上り、構えをとった。同様にして俺もステージに上る。

 

 

 

『全てをなぎ倒す狼!!ヒーロー科!!真血 狼!!』

 

 

 

 ステージに上り、俺も構えをとった。構え、こっちの動きを警戒しながら鋭児が口を開く。

 

「こうして真正面からやるのは入学式以来か。なんだかんだまだそんなもんしか経ってないんだな」

 

「あの時は三奈とヒミコに止められたからな。これが実質初戦だろ」

 

「ちげーねーな。………ずっとお前の後ろで活躍を見て……ずっと情けなかった。ダチなのにこんな差があるんだなって。だからこうやって面と向かってやれるのはホントに嬉しい!!絶対に勝ってやるからな!!」

 

「上等だ。逆に速攻でけりをつけてやるよ。直ぐに倒れんなよ……!」

 

「上等だ!!直ぐに倒れてたまるかよ!!」

 

 

 

『第2回戦最終戦START!!!!

 

  

 

 プレゼントマイクの声とともにモード狼に変身する刹那、鋭児が突っ込んできた。急いで回避行動をとり、モード狼に改めて変身する。

 

「おいおい初っ端から飛ばすじゃねーか!!残りの体力は気にしねーのかよ!?」

 

「お前に下手に隙を与えたら血を吸うわれちまう!!ならひたすら叩くまでだ!!」

 

「そうかよ!!ならこの攻撃はどうかな!?」

 

 モード狼の速さを生かして俺は鋭児の周囲を囲むような形で連打を仕掛けた。しかしその攻撃はあまり通っておらず、寧ろカウンターが跳んでくる。

 

「言ったろ!!ずっと後ろで見てたって!!そう簡単にやられてたまるかよ!!!」

 

「ならこれはどうだ!?」

 

 モード獣人に変身し、デカい一撃を仕掛けるが紙一重で躱された。それに加え鋭児は俺の間合いから直様引き、防御態勢を取る。

 

「(化物をやっちまう拳である以上、あの一発を喰らったら終わりだ!なら敢えて攻め込まず間合いの外でガッチリガードをして躱す!こんなんじゃまだやらねーぞ!!俺は!!)

 

「(マジで俺の動きを見てる動きだ。カウンターはヒミコほどじゃねーけど、防御力の低いモード狼で受け続けたら終わりだな。さて、どうしたもんか)」

 

「速攻で決めんじゃなかったのか!?俺はまだ立ってるぞ!!」

 

 鋭児のラッシュをカウンターで返すが、硬化のガードに阻まれ攻撃はまともに入っていない。

 

「(モード獣人は躱し優先、モード狼はカウンター優先でできれば決めに掛かるってところか。なら…………)」

 

「(モード狼で突撃!!大丈夫だ!この動きはある程度見えてる!!カウンターでまた───)」

 

 そう思っていた鋭児の体は半回転し、頭が地面に向いた。やっぱ投技には弱いよな、体を強化する系の奴は。

 

「相澤先生が言ってたろ。血闘術はいかなる状況に対応できる流派だって。だからモード狼の弱点である攻撃力の不足を補う特訓もしてんだよ」

 

「(まだ大丈夫だ!!俺の硬化で受け止め───)」

 

  

 

 バアァンッ!! 

 

 

 

 俺の踵落しが鋭児の首に見事入り、鋭治の意識を刈り取った。

 

「お前の硬化は絶対防御じゃない。あくまで個性が身体機能である以上、関節や首は比較的柔らかくなる。2手遅いんだよ、お前は」

 

「切島 鋭児郎 ……行動不能!!真血 狼君!!3回戦進出!!!」

 

 ヒミコ同様俺をよく見てる動きだったな。やりにくいったらありゃしない。男気と言ったらこの漢、とはよく言ったもんだ。

 

 

 

『雄英でもなかなか見れない激戦の中、生き残ったベスト4が出揃った!!!続いて行われるのは準決勝!!そしてそのあとは決勝だ!!!その戦いの結末を覚悟して見てろよ!!!!野郎共!!!!!』

 

 

 

  

  

    




 3回戦終了後 観客席
 
「痛いです!離して下さい!!」
 
「なぜヒミコさんのほっぺを摘んでいるんだ!?常闇君!!耳郎さん!!」

「深い理由は聞かないで。とりあえずこれは摘んどかないと駄目だから」

「耳郎の意見に同意する」

「悪かったですって!!踏影君と響香ちゃんが────」
 

「「これ以上言うな!!!」」
 
 
 
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