自分が考えたキャラを提案してもいいかというメールが来たのですが、全然構いません!!寧ろビシバシ送ってください!!
皆さんの応援があってこそこの小説は成り立ってますし、私も皆さんが面白いと思ってくれることを祈りながら、この小説を書いています。
全部は採用できませんが、何らかの形で出そうと思うので、よければご気楽にどうぞ、よろしくお願いします。
えっ?熊はクリスマスどうするのかだって?…………聞いてくれるな。
「まず最初に聞いておくが、てめぇ等一体何をやらかしやがった?一応言っておくが答えない、もしくは正直に答えないならそれ相応の処罰をするってことを、考えた上で口を開けよ。………それで?今回は何をやらかした?」
「オ、オールマイト先生に言われるがまま峰田さんに近づいて………気づいたら峰田さんが倒れて気絶してました…………」
「パニックってAEDの使い方を忘れた上………場を和ませようと八百万少女を峰田少年に近づけたら………峰田少年が気絶してました…………」
「犬顔と八重歯に喧嘩売った…………」
「勝己にシスコンとかいうよくわからないこと言われたので、顔面を蹴ったら勝己が死にかけていました」
「勝己君にアホ面女と言われたので思いっきり蹴ったら、勝己君が死にかけていました」
「女怖い……女怖い……女怖い……女怖い……女怖い……女怖い……女怖い……女怖い……女怖い……女怖い……女怖い……」
「明らかに巻き込まれただけの八百万と峰田はともかく…………お前等はマジで何をやってんだ………。オールマイトに限ってはそれでもナンバー1ヒーローかって話ですし、狼達に関しては完全に動機が小学生のものだぞ。…………とりあえず、お前等言いたいことはあるか?」
「パニックった上に………余計な事してすみませんでした…………」
「悪かったよ………クソが…………」
「半殺しにしてすみませんでした」
「思いっきり蹴ってすみませんでした」
「女怖い……」
あまりの情けなさというか、ガキっぽさと言うべきものに呆れたのか、正座をしていた俺達の前に立っていた相澤先生は深い溜め息を付き、少し離れた場所にいる出久からも苦笑いの笑みが注がれた。
勝己がビルに突き刺さったことを聞きつけたらしく、相澤先生は勝己がAEDショックで意識を取り戻したタイミングで現れ、当事者であった俺達は授業が終わった瞬間、オールマイトを含めた全員が正座させられ、(峰田は気絶しているので、流石に寝そべったまま)半場事情聴取のような形での説教を受けていた。
俺達は散々殺されまくった影響で恐怖に対する体制が不本意ながらあるらしく、冷静に話を聞けたのだが、百は私のせい私のせいとこっそり呟いて震えてるし、オールマイトは情けない情けないと言いながら指で絵を書いて落ち込んでるし、勝己に限っては俺とヒミコ、出久ずっと睨みつけてるしで、もうこの説教もめちゃくちゃだ…………。
誰か………この状況をなんとかして…………。冷静ではいられるが………このままじゃ俺の胃が保たねーよ……………。頼む………。こせめて話題を変えてくれ…………。頼む…………。
「相澤先生。とりあえず峰田ちゃんをどうにかしない?寝言ですらずっと呟いてるし、正直少し不気味よ」
「まぁずっとこのままってのもあれだし、とりあえずこいつをなんとかするか」
梅雨ちゃんマジでナイス!!マジでありがとう!!お前女神か!?
「そんでだ狼。お前がついさっき電話を掛けていたプリティーラブリーマンこと【ファティーグ•セーブレット】はこの症状をなんて言ってた?流石に今の同情するぐらい異常な峰田を、治す方法はないのか?」
「ファティーグ伯母さんによる今回の経緯の説明だと、実がもう二度とセクハラをしないよう、何度もカウンセリングをし、何度も異性へのターブー講座を受講させたのだが、何度も女性ヒーローへのセクハラ未遂を繰り返し、一切の効果が見られなかったそうです。なので昨日と今朝方、荒療治の更生をやったそうです。この症状は恐らく、その更生の反動だと」
「何度やっても効果なし………。……………峰田ならやりそうではあるか」
「ちょっと待て。今伯母さんって言ってなかった?もしかしてお前の親戚?」
「母さんの育て親兼、母さんと父さんの師匠だ。ついでに言えば、日本で最も古いヴィラン更生施設の設立者でもある」
「話の論点ズレるのは合理的じゃないから、そういうのは後でにしろ。それで?具体的には何をした?」
「性犯罪ヴィラン用の更生プログラムハードモードの一つである、女鬼の魔窟ってのを軽めではありますがやらされたらしいです。この先の説明は男の俺より女のお前のほうが向いてるからな。ヒミコ。申し訳ないが後の説明頼む」
「はい、了解です。ファティーグ伯母さんのところは特に性犯罪ヴィランの更生に力を入れていて、女鬼の魔窟はカウンセリングではどうすることもできない重罪の性犯罪ヴィランを施設内の地下に作られた巨大な迷路の中に放り込んで行う更生の一つです。前提として一度入れば最後、入り口から出てくることはできません」
「地下に巨大な迷路って………なんかゲームみたいな話だな…………」
「女鬼の巣窟って言うぐらいだし。もしかして中には大人の綺麗な女の人いたりしてな」
「いやいや。更生っていうぐらいだしらそれは流石に────」
「ええ。たくさんいますね。この迷路から脱出する方法は、何処に隠れている一番綺麗な女性から鍵を貰って、入り口の錠を外すことですから、ある意味宝探しに近いかもしれません」
「マジかよ!?本当にいんのかよ!!」
「しかもめちゃくちゃ綺麗!?!?なんだよ峰田!!いい思いしてたんじゃねぇか!!!」
「馬鹿野郎勘違いするな。これは楽しい楽しい脱出ゲームではなく、あくまで恐ろしい恐ろしいヴィランを徹底に更生するための地獄だ。綺麗な女の人ってのも………あくまで迷宮に入った者を絶望させるための餌だしな」
「えっ?なに?急に怖くなってきたぞ………」
電気や範太といったメンバーは話の雰囲気が変わった事を察知し、恐怖で寒くなった体を温めるために腕を組んだ。
「実の話…………鍵なんてものは最初からなく………受刑者は本当に死ぬ寸前になるか………死ぬほど後悔して懺悔するまで永遠に迷宮を彷徨うことになるんです…………。個性を発動させようとしても体に特殊な電流を走らせて個性を封じる装置を体につけてますから…………個性を使って自殺も………逃げることできませんしね…………」
「ほ、本格的に怖くなってきたぞ!!自殺ってかなりヤバくないか!?」
「しかも迷宮に解き放たれてる女の人は本当に綺麗ですが近づいたら最後…………恐ろしい形相で相手を一方的に罵りながら殺そうと襲いかかってきます。個性を封じられてますから反撃もできませんし………鍵を持っているかもしれませんから近づかないわけにもいきません………。………男の人は逃げ惑いながら理解するんです。襲われた女の人がどれだけ怖かったか…………自分がどれだけ相手を恐怖させたのかをね…………」
「こ、怖えぇぇ!!!下手なホラーのは何倍も怖えぇよ!!!!」
「綺麗な花には棘があるどころの話じゃねぇ!!!棘じゃなくて花に剣山が生えてるのと同じみたいなもんじゃねぇか!!!!」
「で、でも更生っていうぐらいだからいつかは終わりがあるんだよね!?で、でないと私怖すぎて夜も眠れないよ!?」
「ええ。当然ちゃんと終わりもあります。ついさっきも言ったように、男の人が被害者の方にちゃんと心の奥底から謝罪すれば更生は終了となりますよ」
「よ、よかった………。謝ればちゃんと終われ────」
「ない場合もありますね。男の人が心の奥底から謝っても、終わらない場合も当然あります」
「えっ!?なんで!?ちゃんと謝ったんでしょ!?!?」
「男を襲う役を担当する女の方々は…………全員そういう事件の被害者です。そういう人の目線から謝る男の人を見てみると……その謝罪が真実であるか偽りであるかなんて事は一目瞭然なんです。ですから襲う方々全員がその謝罪を認めるまで…………この更生は永遠に続きます。何度餓死で死にかけて迷宮の外に出されようが…………何度でも迷宮に放り込みます。その懺悔が真に行われるまで…………放り込まれた者は永遠に迷宮を彷徨うんですよ………!!………んって感じでいいですかね?これで十分、説明は伝わりましたか?」
「もういい!!もういいから!!説明は十分!!!ありがとう!!!!」
「絶対に夢に出る………。絶対に夢に出るぞ………これは…………」
「俺……これからはセクハラみたいなことはしないようにする。だから頼む………!!俺を峰田みたいにしないで!!!!本当にごめんなさい!!!!本当にすみませんでした!!!!」
「な、なんですか電気君?私、謝られるようなことをされた記憶はありませんよ?」
「記憶に無いんだったらいいんだ!!これからはしないようにするから!!!今まで本当にすみませんでした!!!!」
「は、はぁ……。よくわからないですけどわかりました………」
よし………全ては計画通りだ。
こういう話を説明するときのヒミコは母さんや父さんほどじゃないが………かなり迫力が出るからな。2番目の危険分子を排除するには打って付けってわけだ。
これでヒミコに対する危険の全ては取り除かれたと言って過言ではない………!!これで俺の胃が痛くなる事はもう未来永劫なくなった………!!!これぞまさにパーフェクトってやつだぜ…………!!!!
「…………狼。お前2番目に危険な上鳴が今後ちょっかい出さないよう、ヒミコに今の説明をやらせたな?別にやる分には構わないが、ある程度程々にしておけよ」
「一体なんのことを言ってるか全くわかりませんよ。いま俺達が話すべきなのは実のことなんでしょ?早く話の続きをしましょう」
「笑顔でさらっと誤魔化したなあいつ」
「やっぱり狼って少し腹黒いわ」
「この反動は一度気絶させるか、強めに頭を叩いてやると直るみたいです。なんで目を覚まし次第元に─────」
「こ、ここはどこ!?まさかまだあの迷路!?」
「あっ。元に戻った」
「峰田!!お前も大変だったんだな!!羨ましいなんて言って悪かったよ!!」
「これからはある程度エロを捨てる!!これからは自重する!!!もうあんな思いしたくねぇ!!!!」
「おいちょっと待て峰田。そこは完全に全部捨てておけ。それじゃあ、お前をあそこに行かせた意味ないだろ」
「悪いですが相澤先生。そこは絶対に譲るつもりはありません。俺は絶対にエロを全て捨てるつもりはないんで、そこは諦めてください」
「引くぐらい硬い意志…………」
「1番の危険分子を排除することはできないか………。何処までもしぶとい奴め…………」
「狼。黒いの出てる出てる。抑えろ抑えろ」
「峰田の話はこれで終わり。次は爆豪についてなんだが………」
「うっせぇよ。俺は話すことなんてないぞ」
俺とヒミコ、そして出久を強く睨みながら立ち上がり、勝己は相澤先生に対してそういう強く言い放つと出口に向かって歩きだしてしまった。
「ちょっと待てよ爆豪!!まだ話し終わってねーぞ!!」
「黙ってろアホ面!!てめぇなんて眼中にねーんだよ!!!」
「ア、アホ面って……………」
「デク!!八重歯!!体育祭みてぇなハンパな結果はいらねぇ。次の期末の演習でなら否が応にも優劣がつく………!完膚なきまでに差ァつけててめぇ等ぶち殺してやる!!轟ィ……!!狼ゥ……!!てめぇ等もなぁ………!!!」
そう言い残すと勝己は扉を強く閉め、そのまま更衣室に行ってしまった。
「………久々にガチなバクゴーだ」
「焦燥……?あるいは憎悪………」
「と、とりあえず授業は終わりね!!みんな!!今日はお疲れ様!!!!」
そう言い残すとオールマイトは物凄い速さでその場を立ち去ってしまい、他の奴等もまた少し戸惑いつつも更衣室に移動していき、その場には俺と相澤先生だけが取り残された。
「………今回の爆轟。お前は戦ってみてどう思った?」
「………俺とヒミコ、そして出久の急激な成長で劣等感みたいなのが間違いなく爆発してますね。今のあいつの実力でも十分上を狙える強さですし、個性の使い方も悪くはないんですが、焦りで全部それらの強みが駄目になってる。………なんで出久を特に敵視してるのはわかりませんが、かなりこじれてますね。あれは」
「お前からもそう見えたってことは、間違いなくそうなんだろうな。………で?血影さん同様悪い顔をしてるってことは、お前何かやるつもりか?」
「ヴィラン連合の驚異が迫っている以上、こっちもそううかうかしていられません。仮免持ちの大先輩として、少しばかり揉んでやりますよ」
◆◆
時は流れ6月最終週。夏休みに行われる林間合宿の存在を皆が心待ちにするなか、期末テストまで残すところ1週間を切ったのだが
「全く勉強してねーー!!」
テスト前なのにも関わらず一切の勉強をしていなかった電気は、教室で必死そうな様子で叫んでいた。
「体育祭やら職場体験やらで全く勉強してねぇーー!!(22位)」
「あっはっはっは(21位)」
「確かに(16位)」
「中間はまーー入学したてで範囲狭いし、特に苦労無かったんだけどなーー…行事が重なったのもあるけどやっぱ、期末は中間と違って……(14位)」
「演習試験もあるのが辛え所だよなぁ(11位)」
「アンタは同族だと思ってた!」
「お前みたいなやつは馬鹿で初めて愛嬌出るんだろが…!どこに需要あんだよ…!!」
「世界かな」
「絶妙にうぜぇ!!ヒミコ!!お前は俺達の仲間だよな!?」
「えっと、その、あの、えーっと………。………すいません。そこまで低くはないです…………(10位)」
「なんでだよ!!お前も絶対仲間だと思ってたのに!!!」
「毎日授業の復習はさせてるし、何より俺が勉強教えてるんだから低いわけないだろ。というか授業で毎回寝てるお前とヒミコを同じにするな。…………英語は赤点ギリギリだったけど(1位)」
「芦戸さん、上鳴君!が…頑張ろうよ!やっぱ全員で林間合宿行きたいもんね!(5位)」
「うむ!(3位)」
「普通に授業受けてれば赤点は出ねえだろ(6位)」
「言葉には気をつけろ!!」
なんだかんだで高順位の彼奴等の言葉の刃を喰らい、電気は何かにぶつかったかのように膝を床につけた。
前に個性因子の説明をした時にもしやとは思っていたが、まさかここまで勉強ができないとはな………。というか……せめてテスト前ぐらいはちゃんと勉強しとけば下手な点数は取らないだろうに………。
「お二人共、座学なら私お力添え出来るかもしれません(同率1位)」
「「ヤオモモーーー!!!」」
「ヒミコに勉強教えてやるついでだ。俺も少し手伝ってやるよ」
「「ロウゥーーーー!!!」」
「あら、狼さんも勉強教えるんですか?………なら、私の力助けはいりませんね。狼さんだけで十分でしょうし………演習の方はからっきしでしょうから…………」
「だからなんでそんな落ち込んでんだ?それに勉強の方のご教授は殆ど全部、お前に丸投げするつもりだぞ。俺は今日から3日間やる予定の演習対策の教授に尽力するつもりだからな」
「えっ嘘!?演習対策もやってくれるの!?!?気前良すぎるでしょあんた!!!」
「俺お前の事ずっとシスコンだと思ってたけど訂正する!!お前の事を神様だと思うようにするわ!!!」
「暑苦しい!!さっさと二人とも放れろ!!それと誰のことがシスコンだ!!!!それに、俺が今回演習対策をするのは他でもない…………。今朝方、恐ろしい会話内容を聞いちまったからだ………」
「『ほぉ……それはなんとも面白い演習試験だな。わかった。俺の方の日程は空けておく。演習試験がとても楽しみだ…………!!!』
………っいう会話を、電話越しで爪牙さんがやってたんです。内容まではわかりませんが………ヴィラン連合の事もありますし………多分今回の演習試験はかなり難しいものだと予想されます…………」
「ま、マジかよ…………。ちらっと聞いたロボ無双かと思って油断してた…………」
「そんじゃあ放課後に演習対策をしたい奴は、全員動ける格好で放課後に
「はい!」「俺も!」「僕も!」「俺も!」
「殆ど全員じゃねぇか!!まぁ、そういうこともあろうかと思って、準備は万端だがな」
「お前めちゃくちゃ手際いいな!!」
「こんなの用意されたらやるしかないに決まってるだろ!!爆豪!!お前もさん────あれ?爆豪?またどっか行っちまった。ここ最近目を離したら直ぐいなくなるけど、あいつどこに行ってんだ?」
「さぁな。あいつも多方準備を進めてるんだろ。そんな事より早く飯食いに行こうぜ」
そして、少し時間が経って放課後。
「ちょっと待て!!なんでB組のメンバーのほぼ全員までここに来てるだよ!?これじゃあ2クラス合同でやるのと殆ど同じじゃねぇか!!!」
「緑谷………流石に無理があったんじゃないか?」
「うん……やっぱり無理があったかも」
「君のクラスの殆どが演習対策をやると聞いてね!!君達がどんな無様な姿を見せるのかと思って見物しに来てやったのさ!!けど………その無様な姿を見れないと思うと本当に残念だね!!手際がいいといっても所詮そのてい─────」
「えっ?こんな人数予約してないですけど大丈夫なんですか。セメントス先生」
「今日は他に予約がないし、君の教える準備が整っているなら別に構わないよ。僕もなんだかんだ見ながら勉強させてもらってるしね」
「だそうなので、B組メンバーも入って大丈夫だ。そこまで馬鹿にするって事は、寧人本当に自信があるようだな。じゃあ寧人は不参加って事で、みんなさっさと入ってくれ」
「ちょっと待て!!僕も!!少し興味があるから参加してあげないこともないよ!!僕が参加するだなんてことめったにないんだし!!迷わずオッケーを出しても────」
「じゃあまずこれから俺が教える事はだな………」
「ちょっと待って!!悪かった!!謝るから参加させてくれよ!!!」
「一度蹴ったのに参加するって事は、それなりの料金払ってもらわないと駄目でしょうが。前に俺、お前に高いジュース奢ってやったし、そんぐらいしてくれてもいいんじゃないか?」
「ぐっ……………。………………何を買ってくればいい?」
「セメントス先生の分も含めたスポドリ全員分な。近くの業務スーパーに行けば安いし、お前の財布でも十分買ってこれるだろ。今から10分以内に買ってこなかったら強制不参加確定だからさっさと行ってこい。はよはよ」
「ちくしょう!!値段に見合わなかったら承知しないからな!!!」
「すげぇ………。物間を完全に手玉に取ってやがる…………」
「これが雄英体育祭トップの力か…………」
「感心することじゃないですし、ただパシらせただけですよね?教育特権を片手に何をやってるんですか…………」
「なんのことか、全くもってわからないな。あのパシリのことは頬っておいて、早く対策講座を始めよう」
「何回かしか会ったことないからわからないけど………もしかして狼…………かなり腹黒かったりする?」
「私も最近わかったけど、意外と腹黒かったりするね」
「なにか企んでたりすると、裏の腹黒い人格が出てくるんです。私が中学生の時とあるグループにバカにされた時はあんな顔になって、次の日にはそのグループのメンバー全員停学処分になっていました。変なところで腹黒いんですよね、狼は」
「あれ?腹黒いつっても、停学程度で済んだのかそいつ等?全員半殺しになったんじゃないのか?」
「半殺し?何の話ですか?」
「なんだ?お前知らないのか?雄英校舎を爆撃したとか、演習場1個を焼け野原にしたとか、100人以上のヒーロー科生徒を半殺しにしたとか、そういう噂がB組に流れてるんだよ。それで今回演習対策なんてものするから、物間奴が噂の真偽確かめるって言うからここまで来たけど、その様子じゃただの噂みたいだし、特に心配はないな。今まで勝手に警戒して悪かったよ」
「これならそんな変な心配せずに、演習対策ってやつをやってもらえるな。よかったよかった」
よかったよかった………じゃねぇよ!!あのトラウマ被害者はなんちゅう間違った情報を送ってんだ!!それやったのは全部母さんだし!!俺は一切関わってないわ!!俺の知らないところでどれだけ俺の名誉汚してたのよあの人!!!
「あのトラウマ被害者には後で手痛い躾を受けてもらうとして、今回俺が教えてくのはどんな状況にも対応可能!!いかなる状態でも自分のリズムを崩さないようにするための技術の一つ!!その名も!!」
「ああ。『フリーランニング』の事ですか」
「ガクッ!!いいとこで見せ場奪うんじゃねぇよ!!せっかくのスピーチが台無しじゃねぇか!!………まぁいい。セメントス先生。いつものを」
「はい了解」
俺が指示を出すとセメントス先生はなれた様子で個性を発動し、山や深い崖のような窪みといった複雑な地形を作り出した。一番高い山に旗を括り付け、俺は話を続ける。
「さて、ここでクイズだ。まず、ヒーローが戦闘において求められる3原則は一体何だ?10秒以内に答えろ。1………2…………」
「いきなりクイズ!?えっと、えーっと………」
「迅速な行動、瞬時の状況判断、市民の安全の確保です」
「流石百。見事正解だ。2、3流ヒーローになるのならともかく、1流のヒーローになるのであればこの3原則をなんとしてでもお前達は出来るようにならなければいけないのだが………これら3原則を全て守れているヒーローは一握りしかいない。これは何故だ?30秒以内で自身の考えを完結まとめて答えよ。1………2………」
「じ、自身の考え!?えーっと………」
「はい!!個性の相性が悪いから!!」
「相手がクソ強いくてそんなの気にしてる暇がないとか!?」
「個性が戦闘特化だからとかか!!」
「はいそれは全部言い訳です。実践でそんな事言った奴は即クビだ。他の回答は?」
「は、はい」
「タイムアップ前のラストチャンスだ。出久、回答をどうぞ」
「頭が真っ白になって、眼の前のことしかできなくなるから、とか?」
「大正解。実践におけるヒーローの心の内を完結に表したいい答えだ。実践におけるヒーローの能力ってのは普段の訓練の時の約4割ぐらい下がってしまう。その理由として挙げられるのは焦りや戸惑い………。自分は強くないのでは?自分は何もできないのでは?と、頭のどこかで思ってしまうからにおいて、他ならない」
「戸惑いや焦り…………。………それを解決するには、どうしたらいいんでしょうか?」
「実践で何かを掴むか。実践で何かを感じ取るかってのが、一番って取り速い方法だ。B組のお前等が起因してるA組と差も、俺達が先に不本意ながらヴィラン連合と戦った事で得た経験値ってやつに起因してるな」
「結構ズバズバくるな………お前………」
「まぁ、そんな非常事態はそう何度も起きないし、感じ取るのを待つ時間も実践ではない。だからこそ何度も訓練し、自身のレベルを一つずつ得ていくしか、この焦りや戸惑いを消す方法はないってわけだ。………それをいち早く感じ取った8:2!!いい加減そっから出てこい!!」
「うっせぇ!!!誰が8:2だ!!!」
物陰に事前に隠れるようにと事前に言っていた勝己は山の一番下あたりの場所から顔を出し、いつも通りの厳つい顔を俺達に見せた。
「爆豪!?なんでここにいんだよ!?!?」
「犬顔が強くなる方法を知ってるっつうからここにいるだけだ。つーか犬顔てめぇ!!!これは一体どういう事だ!!!誰にも話さないんじゃないのか!?!?」
「俺は確かに話してないよ。俺はただ、演習対策をここでやるよってのをみんな言ってやっただけさ。お前が寧ろ勝手に、今この場で自分がやってたことを暴露してるだろうが」
「ああ………そういう事ね爆豪君」
「強くなろうとコソ練してたわけね。話してくれれば良かったじゃねぇか」
「クソ髪にしょうゆ顔は何をニヤニヤしてやがる!!殺すぞ!!!」
「はいこれを世に言うツンデレというやつですが、此処から先は見てもらった方が早い。勝己。ここ1週間の成果を見せてやれ」
「てめぇの思い通りになってると思うと胸くそわりぃが!!これで貸し借りはなしだからな!!!」
「さぁお前等よーく見とけ。これがヒーローになくてならないものの一つ。戦闘における純粋な技術ってやつだ…………!!!」
俺がそう言いながらタイマーを起動すると同時に、勝己は個性使わない状態での跳躍で1つ目の山を一気に駆け上がり、そこから受け身の技術を利用した飛び降りで崖を降りて勢いを殺さぬまま更に跳躍し、一番上にある旗を掴み取った。
「い、今のはなんだい…………?個性をつかわずに…………今の動きを?」
「お前もジャスト10分。パシリお疲れ様。ちなみに今の勝己のタイムは14,52。トレーニングを始める前に測った、個性を使用した状態でのタイムと全く同じタイムだ」
「これさえあれば………弱点の機動力を解決できんぞ………!!」
「つーか今の出来たらめちゃくちゃかっこよくね!?絶対にモテんぞあれ!!」
「ただしこれを実際にやろうとする時の難易度を例えるならレベル10!!今のお前等レベル1が下手にやろうとすれば大怪我に繋がり兼ねない危険なものだ。まずは基本となる受け身のレベル2、それが出来たら少し高い場所から落ちてからの受け身のレベル3といった形で技術を習得し!!お前等自身のレベルをどんどん上げていけ!!………それで?質問ある奴いる?」
「じゃあまず受け身教えてくれ!!」
「俺は受け身出来るんだけど、その後は何すればいい?」
「こんなに一気に来ては質問できませんわ!!ちゃんと並んで聞かないと!!」
「そう言うと思って、猿でもわかるフリーランニング講座の冊子をそこに準備済みだ。ヒミコもあれ出来るから、わかんないことあったらどんどん俺達に聞いていけよ」
「皆!!これをこの3日間の間に身に着けつけ!!なんとしてでも演習試験乗り越えるぞ!!!」
「「「オオオォォーー!!!」」」
実物を間近で見た熱気は凄まじく、皆意気揚々としながら受け身の練習やロングジャンプの練習など、それぞれで相談しながら始めていった。
「………犬顔。てめぇさてはA組とB組の一体感を作るため、最初から仕組んでやがったな?」
「なんの事かサッパリだ。ヴィラン連合の驚異に備えるためには、まずこっちの連帯感を作るのがまず最初の課題だし、全体のクオリティーを上げなっきゃってのは思ってたけどな。全部お前を教えた上で起きた結果論だ。結果論」
「シラきりやっがて。だがこれでもし、お前が追い抜かれたらどうする?てめぇ1番を譲るわけにはいかねぇんじゃねぇのか?」
「そうならないよう鍛えてるし、そうそう俺が負けることはないからな。それに、なんか楽しいだろ?ゲームでも、現実でもレベル1同士が集まって少しずつレベルアップするため一緒にクリアしていくってのはな。………お前も、あいつが急成長してんのは煽りなんかじゃなく、少しずつレベルが低かった出久達が自分に追いつこうとレベルアップしつつあるだけだってことがわかってよかったじゃねぇか。これでお前の焦りも多少消えたか?」
「最初から焦ってねぇよ!!何を寝言ほざいてんだてめぇは!!!」
「ツンデレ!!ここの受け身教えてくれ!!」
「冊子呼んでも全然わかんねぇんだ!!ツンデレ一回やってくれよ!!」
「誰の事がツンデレだ!!てめぇ全員ブチ殺すぞ!!!」
「ツンデレですね、あれは」
「まごうことなくツンデレですな、あれは」
「だからツンデレじゃねぇつってんだろうがてめぇ等!!!!!調子乗ってとガチで殺すぞ!!!!!」
やはりツンデレな勝己を適当に宥めなめつつも時間は過ぎていき、期末テストに向けて、皆が確実にレベルアップした状態で俺達は期末テストに挑むのであった。
「………俺がいなくなっても大丈夫なぐらいにはなってもらわねぇと困るんだよ。死ぬほど強くなってもらわなきゃ……………今度こそ………全部失う事になるからな……………」
対策に来なかったA組メンバー
・轟 → 母さんの見舞いがあるから(翌日からは来た)
・峰田 → ヒミコになにかしでかしそうで怖いから
・青山 → 僕のキラメキが抑えられないから!!!(?????)