少し投稿が遅れてすいません。私用で趣味のスキーに数日行っており、完全にこれのことを忘れていまし────冗談です!!冗談!!だから殴らないで大魔王様!!!
そろそろ学校や会社が始まるように、熊も忙しくなる為、今日からは少し投稿頻度が落ちます。
相変わらず不定期ですが、気長に投稿をお待ち───
大魔「どうせ大したことしてないんだからさっさとしろよお前。でねぇと熊鍋にするからな。わかってんだろうな?」
はい!!わかりました!!なるべく急ぎます!!!
『さーて!!今年も最高に盛り上がりまくっているポインターバトルトーナメント決勝戦!!ルールは至ってシンプル!!個性もしくは武器を使って対戦相手の体の各所に付けられたポインターを相手より早くタッチ!!もしくは破壊するかの1対1の真剣勝負!!!そしてこの3年間如何なる相手を容赦なく蹴散らしてきた絶対王者がいざ出陣!!!ブルーサイド!!!ヒスイ!!!』
『絶対的な差って奴を見せつけてやります。精々絶望しながら死んでいきなさい』
『おっと!?いつものクールな彼からは予想できない本気の殺気とも取れる迫力が彼からビシバシ感じ取れます!!ですがそれも仕方ない!!!その対戦相手はこのポインターバトルトーナメントに出場するや否や全大会優勝したかと思えば4年間音沙汰がなかったかつての絶対王者の兄!!!レッドサイド!!!真血 狼!!!』
『殺す。徹底的にぶっ潰す』
『なんと!!こちらも殺気とも取れる迫力だ!!現絶対王者とかつての絶対王者の兄という因縁の対決!!真の王者を決める戦いのゴングが今!!鳴りひび─────』
『さっさと死ねや!!この脳味噌日干し野郎が!!!』
『さっさと死んでください!!この脳無し野郎が!!!』
『ちょっ!?ちょっ!?ちょっ?!まだゴング鳴り響いてないんだけど!?ちょっと!?!?』
……………ゴングの合図など興味がないとばかりに狼とヒスイ君は殺意剥き出しで拳と槍をぶつけ合い、モニター向こうの観客席からは盛大な歓声が大きく響き渡った。
そんなトーナメントのライブ映像をカフェのオープン席で見ていた私とメリッサちゃんはバイトで忙しそうにしている電気君が持ってきてくれたハーブティーを飲みながら、思わずため息をつく。
「ほんと懲りてないというか………相変わらずというかなんというか…………。馬鹿は3年経っても治らないものみたいね……………。…………ヒスイがやった変な事に巻き込んじゃって………改めてごめんね」
「いえいえ…………。こちらこそ…………うちの馬鹿義兄を止められず…………お手数を煩わせて本当にすみません…………」
そう言いながら私達は頭をお互いに下げ、再び顔を上げるとともになんともいえない表情で深く、再び大きなため息をついた。
メリッサちゃんの介入で無事?Iアイランドに入ることができた私達であったのだが、狼とヒスイ君の険悪さはいくら経っても治ることはなく、隙を見計らってはお互いに相手を攻撃しようとするのを私とメリッサちゃんに止められるという事態が続いた。
いくら止めてもきりがない上、誰の言葉にも耳を貸さないため半場無理矢理ではあるが好きなだけ暴れても問題がない個性使用可のトーナメントに参加させることで一旦は事態は終結。ようやく私達は落ち着いて男の子のグループと女の子のグループ(電気君と実君は血の涙を流しながらバイト)に分かれ、Iアイランド散策をしているというわけだ。
私達が頭を下げ合う姿をなんともいえない目で見つめながら、三奈ちゃん達は口を開く。
「けど、まさか狼が彼処まで本気の殺意を持って襲いかかるなんてね。今まであんな姿見たことなかったよ」
「それに狼君ってなんか、全てを完璧にこなすってイメージがあったから、それも相まって変な感じ」
「そういや、メリッサは狼と昔からの知り合いなんだったっけ?」
「ええそうね。解原おじ様とお父さんが結構昔からの付き合いだから、私と狼も結構昔からの仲。まぁここ3年間は電話越しだったり手紙を交換し合うぐらいだったから、直接顔は合わせてなかったけど」
「じゃあ昔の狼ってどんな感じだった?もしかして好きな子とがいた!?」
「確かに狼さんって自分のこと話したがりませんし、確かに少し気になりますわね」
「ねぇねぇどうなのどうなの!?もしかしてメリッサちゃんの事好きだったとか!?」
「いやいや、流石にそれはないと思うよ。今も昔も、私は狼の事はあくまで友達としか思ってないし、狼もあくまで私の事を友達としか思ってないし確か、狼の初恋の相手は普通に担任の先生とかだった思うよ?」
「じゃあその担任の先生ってどんな人だったの!?もしかしてここの誰かに似てるとかある!?」
「流石にそこまでわからないよ」
「というか芦戸、がっつきすぎ」
メリッサちゃんに顔を近づけて何故か熱烈に好きな子がいたかどうかを聞く三奈ちゃんを他所に、こないだ狼が言っていた言葉を思い出す。
『………俺だけが傷つけば………もう誰かが傷つくことはない。もう………失うこともない。もう………泣くこともない。だから俺は………強くなりたかった。全てを守るための力が………全てを生かすための力が………もう………何も失わないだけの力が………俺は欲しかった』
…………結局狼は過去を語ってくれなかったし、刀花さんと爪牙さん達にその事を聞いても上手く話を反らされてしまい、結局話そうとはしてくれなかった。
…………それだけの重い事情がある事は嫌でも推し量れるし、狼達が私を強大な何かに巻き込まないようにしているのはわかる。
だが………私はそんな狼の過去を知らなければならないとも思う。狼が私の事を家族と呼んでくれるのなら…………私が狼の隣を歩いていくのなら……………私は知らなくてはならない。狼が何故、あんなふうに自身の事を顧みなくなったのかを。凛という人とは誰なのかを。
「狼は………がこないだ気絶した時………凛っていう人の名前を………ずっと呟いていたんです。それが誰か………とかわかりますか?凛さんって………どんな人だったんですか?」
私がメリッサちゃんにそう尋ねると、メリッサちゃんはお菓子を食べながら少し考えた素振りを見せ、口を開く。
「そうね…………。まず、私と狼が知り合ったのは6歳の頃。凛っていう双子の妹と一緒にここに来て、お父さんに凛の個性を調べてもらった後に色々喋って、私が始めて作ったサポートアイテムのテストに付き合ったりしてもらったわ。…………そのサポートアイテムの構造には重大な欠陥があって、それはテスト中に大爆発。狼は海に吹っ飛んでいったわけだけど」
「双子の妹………。それが凛……………」
「うん、そう。狼はその時からある程度勉強出来て、戦闘力も高かったし、実際個性も強い部類に入るから毎年やってるあのポインターバトルトーナメントでもその頃から高い成績を誇っていたんだけど、凛ちゃんは頭の良さも戦闘力その遥かその上。正直に言って、今の狼が戦ってようやく互角ぐらいのとんでもない実力だったわ」
「今の狼が戦ってようやく互角!?それ本当に6歳ときの話だよね!?!?」
「仮にそれが本当の話だとしたら私達が戦っても全然戦いにならないじゃん!!プロヒーローどころの話じゃないよねそれ!!」
「ちょっと待って2人共!!それって何かおかしいよ!!」
「仮にそんな実力を持っている人がヒーローを目指してるとしたならば間違いなく雄英に来てますし、海外のヒーロー高校に行っているとしてもその名前ぐらいはテレビに出ていいはずです。それに………だった………とはまさか…………」
「うん………そう。凛ちゃんは4年前に死んじゃって………もうこの世にはいないの…………。理由までは私知らないんだけど…………その事実だけは間違いないわ………」
「あっ……そうなんだ…………。ごめん………そんな話だったのに大きな声出して…………」
「うんうん…………大丈夫。寧ろ………あなた達に知って欲しい話だったから………」
「私達に………」
「知って欲しい話………?」
メリッサちゃんはどこか迷い、何言えばよいかわからないような表情を見せながら口を開こうとしたとき、後ろで何かが強くぶつかったかのような大きな音が響いた。
私達が急いでそちらの方に向き直ると、そこではスタジアムの外でお互いボロボロになりながらも戦いを続けていた狼とヒスイが他のトーナメント参加者の腕を振り払いながら殴り合い、少し離れた場所でその様子を実況をしていた人がその様子を熱烈に表している。
「オラッ!!どうだ魚頭!!いい加減俺の勝ちだって認めろ!!!」
「いいや認めませんね!!あなたこそいい加減僕の勝ちだという認めなさい!!決着はとうに僕の勝ちで付いたでしょ!!!」
「いいや認めない!!!俺の方が与えているダメージが圧倒的に上!!!つまり俺の勝ちだ!!!!」
「いいえ!!!あなたと比べるまでもないほどの攻撃を当てた僕の勝ちです!!!いい加減納得しろよ犬頭!!!!」
『トーナメント結果としては完全に引き分け!!!これでまさかまさかの優勝者2人かと思われたのだがここに来て場外乱闘発生だ!!!プロヒーローを含めた歴戦の猛者を蹴散らしながらの男と男のステゴロでの殴り合い!!!!これは盛り上がるしかな────』
「盛り上がってないで止めてください!!!なんでスタジアム外で戦わせてるんですか!?!?」
『だってそんなこと言われても彼等が静止振り切って勝手に飛び出してやってるんだもん!!君みたいなレディにはわからないかもしれないが男には!!!負けられない戦いがあるってもんなんだ────』
「馬鹿と馬鹿の戦いの間違いでしょ!!!あー………もうっ………!!狼!!!ヒスイ!!!いい加減にしなさい!!!さもないとランチャー10発叩き込むわよ!!!!」
「そんなこと言いながらもう打ってんじゃねぇか!!!お前には悪いが邪魔するな!!!!」
「こいつにとどめを刺せる絶好の機会なんです!!!メリッサさんには悪いですが!!!!これをやめるわけにはいか─────」
「やめろって言ってるでしょ!!!本当にいい加減にしてください!!!!でないと本当にナイフで切り刻みますからね!!!!」
「そんなこと言いながらお前も切りかかってんじゃねぇか!!!!」
『か弱いレディかと思いきや彼女等も戦いに加わろうとしていた乱入者だった!!!果たして戦いはどうなる!?トーナメントはどうなる!?!?優勝者は誰になるん──────』
「てめぇ等全員いい加減にしろ!!!!全員とりあえずぶっ殺す!!!!!」
「す、凄い…………」
「勝っちゃんがストッパーになってる…………」
「つーか何があったらこんな大惨事になるんだよおい…………」
「仲が悪いっていってもここまでもならないでしょ………」
「喧嘩するほど仲がいい?ってやつなのか?」
「「「「とりあえずそれはない」」」」
「ほらバイト!!さっさと動いて働け!!給料抜きにするぞ!!」
「お、重い………」
「なんで俺らが吹っ飛んできた看板の下敷きに…………ガクッ……………」
凛という人がどんな人がどんな人だったのかは多少知れたものの、結果として私達は夜になるまで狼達が暴れた後始末に追われ、結局メリッサちゃんの言おうとした知って欲しい事を知ることができなかった。
けど………凛という人が狼の妹であったという事にどこか安心し、心の奥底にあった引っかかりがなくなったような気分になったのは何故なのだろう?
三奈ちゃんに聞いてもニヤけるばかりで教えてくれないし、本当に私の周りはわからないことばかりだ。
◆◆
『次は、【デヴィット•シールド】博士の研究室。デヴィット•シールド博士の研究室。パスワードの提示をお願いします』
「オールマイトの………相棒……………」
『承認完了。ドアを開閉します』
エレベーターはそんな無機式な声を私に告げるとドアを開け、私は数年ぶりに訪れたデヴィットの研究室へと足を踏み入れた。
数年前に見た時よりもガランとしており、なんというかデヴィットらしくない部屋だなと思いながらも棚の資料を眺めていると、奥からデヴィットが誰かを隠すような素振りを見せた後に現れ、こちらにやって来る。
「やぁ、久しぶりだね栄一。メールでは連絡取り合ってたわけだけど、こうやって顔を合わせるのは3年ぶりだね。元気だったかい?」
「うん………まぁね…………。相変わらず研究と開発に熱中して…………爪牙や刀花に怒られる毎日だけど…………元気にやってるよ……………」
「そうか、それはよかった。君が自分からここを出て行った時は驚いたけど、その様子じゃ無事立ち直れたみたいだね。ほんと………元気そうでなりよりだよ」
「嬉しそうにしてくれるのはありがたいけど…………そんな話のペースじゃパーティーに遅れるよ…………。それとこれ………お土産なんだけど……………そこに置いてもらっていいかな…………?」
「あっ、そうだ。立ち話もなんだね。そこにお土産置いて、座っていてくれ。今コーヒーをっと…………コーヒーミルは何処にやったかな?」
「デヴィット…………。その上の棚にあるよ…………」
歳をとってもお茶目なところは変わっていなかったデヴィットは僕が運んで来た発明品の最後のパーツを運び、慌ただしそうにコーヒーを入れてくれた。
デヴィットは学生時代からの僕の親友で、共にIアイランドで研究をしていたこともあって数少ない信頼のおける科学者の一人だ。
………僕があの悪夢の研究に取り憑かれていたときもあいつと一緒に僕を心配してくれていたし………僕がIアイランドを出ていって日本に戻った後、爪牙達とともにMIPデックスを立ち上げにも協力してくれた上、特殊な事情があるヒスイを何も言わず引き取ってくれた彼には本当に頭が上がらない。
窓に飾られていた学生時代の写真を見ながら、デヴィットの入れてくれたコーヒーを飲み、僕は口を開く。
「それで………こないだ送った一角君の個性因子の過剰エネルギー生成条件についてのデータは送ったはずだけど…………何かわかったことはある………?僕としては個性終末論の、"個性が世代を経るごとに混ざり、より複雑に、より曖昧に、より強く膨張していく"という意見の通り、個性因子が生み出すエネルギーが世代を重ねるごとに膨張し、感情と呼べるものにまで深く侵食しているからだと思うんだけど………君はどう思う………?個性因子が細胞分裂の過程で変異しただけ………とも考えられるけど……………」
「いや、僕としてもそれが正しいと思うよ。ここまで異常なエネルギーの放出が確認されたとなっては、細胞が変異しただけだとは説明できないし、現に個性因子が生み出すエネルギーは間違いなく世代を重ねるごとに強くなっている。近年、"異形型の個性を持つ子供が増えている"ってのも、それが関係してるんじゃないかな?」
「"人間が強大なエネルギーを持つ個性を得たことで、人間の構造をの中核を担っている因子は飛躍的に進化。3種類の個性の形を誰もが持っている中で、発動型の個性を持っている人間がそのエネルギーに対応できる因子を元々持っている人間で、変形型が対応できる因子と対応できない因子の両方を持っている人間。そして、異形型が対応できない因子を持っている"っていう………近年発表された学説の通りだね…………。エネルギーが世代を重ねるごとに強くなったことで…………その強大なエネルギーに対応できる因子が少なくなりつつあるって考えれば…………異形型の個性を持つ子供が増えている事に説明がつく……………。……………強大な力によって進化した人間が…………強大な力そのものによって滅ぶのも………近い未来なのかもしれないね…………」
「だからこそ君は、その"個性因子制御装置"を発明したってわけだろ?もっとも、ここまで来るのに軽く30年はかかった訳だけど」
「その開発年数については仕方ないだろ……………。それに…………そんな大層な目的でこれを作り続けたわけじゃない……………。こいつを作ることが…………僕にとっての贖罪でもあるわけだからね………………」
「やっぱり………マリーダさんの事……………」
「ああ……当然だ…………。忘れられるわけがない…………。忘れては…………いけない悪夢だからね……………」
少し湿っぽい空気になった空気を苦々しい思いながらも、学生時代の写真の右端で変わらぬ笑顔でピースをしている妻の姿を軽く撫でた。
…………僕はかつて躍進を続けるデヴィットに嫉妬し、彼なんかよりも素晴らしい物を作ろうと、禁じられていた個性増幅装置なんてものの研究をしてしまった。
その研究は今までにしていた研究の何倍も上手くいき、僕はその研究過程で得られていく膨大な知識に酔いしれ、後ろで僕を止めようとしてくれていた妻のと…………そのお腹にいた子供の存在に気づかず…………あの禁断の引き金を押し…………マリーダと生まれてくるはずだった命は零れ落ちた…………。
「僕の得た禁忌の知識と…………僕のやっていた研究の危険性から僕は秘密裏に処理され…………僕は地獄と呼ばれる落ちるはずだった訳だけど…………君の懇願によって処分はIアイランド追放のみに収まり…………僕は無様に生き残ってしまった…………。…………そんな風にして生き延びた罪人が…………出来ることなんてものは…………一生掛けてでの償いしかない……………。最も…………これも結局は僕の自己満足でしかないのかもしれないしね………………」
「マリーダさんの死はただの事故によるものだ…………。君がそんな気にしなくても………………」
「いいや…………。僕をずっと引き止めてくれていた2人の事に気づいていれば……………命が零れ落ちることはなかった……………。僕が…………自分自身を殴ってでも止まっていれば……………新たな命が生まれないなんてこともなかった…………。…………けど………それは僕にとって大きな教訓であり…………大切な事に気づかせてくれた悪夢であり幸運だよ…………。それに………その後に起きた事は悪い事ばかりじゃないかったしね…………」
「悪い事ばかりじゃない…………?」
「引き止めてくれる人の大切さと…………人には大切な人と争ってでもその人を止めなければならない時があるって事が…………嫌でもわかったからね…………。…………なぁデヴィット。この研究資料はなんだい…………?個性因子増幅について散々研究してきた僕が…………こんな雑多に置かれた資料からその事を読み取れないとでも思ったのかい……………?」
僕がついさっき眺めていた研究資料の一つを抜き出し、僕はそれをデヴィットの座っていた椅子の目の前に突きつけた。
デヴィットはついさっきの表情とは打って変わり、神妙な表情になる。
「…………君ならその事をすぐわかってくれると、最初から思っていたよ。ああ、そうだ。僕は個性増幅装置を研究し、先日をそれを完成させた。それを使うしか…………オールマイトの衰退化を防ぐ方法はないんだ……………」
「君がオールマイトの事を大切に思ってるのはわかるし……………彼の力が弱まっている事は僕でもわかる…………。けど…………こいつだけは駄目だ……………!!危険すぎる……………!!!」
「例えそれが危険でも…………!!平和の象徴の火を絶やしてわならない……………!!!…………君と僕が揃えば、封印された試作品を超える完全な個性増幅装置を作って、オールマイトを完全復活させるが出来る!!頼む!!力を貸してくれ!!!」
「いいや駄目だ…………!!君はこいつが持つ魔力について全然わかっていない……………!!………………自分を引き止めてくれる存在に気づいてないないを人間は……………!!この世に蔓延るヴィランにすら劣る存在なんだよ……………!!!わかってくれ…………デヴィット………………!!!」
「…………僕はここに来るまでに十分禁忌を犯した!!もう今さら止まれる訳がない!!!…………協力する気がないなら、メリッサとヒスイを連れて今すぐここを出ていってくれ!!!」
デヴィットがそう強く言いながら机に置いていたお土産を机から落とすとともに、中にあったビンはパリッという音ともに砕け散り、箱の中から日本酒が少しずつ床に溢れていった。
何を言っても無駄だとわかった僕はため息を付きながら立ち上がり、エレベーターキーを翳してエレベーターに乗り込む。
「…………デヴィット。これだけは忘れないでくれ……………。君がどんなに禁忌を犯そうと…………君がどんなに過ちを犯そうと…………君を受け止めてくれる人間は必ずいる…………。仮に僕達がいなくなったとしても…………その意思を託せる人間はもう育っている……………。……………君が過ちを犯すのならば……………僕は必ず君を…………………引き止めるから…………………」
そう言うとともにエレベーターのドアは無機質に閉じ、僕は悲しげに手に付いたデヴィットと飲もうと思った日本酒をハンカチで拭き取った。
オリキャラ 人物紹介
•解原 栄一
個性 解析
手に触れた生物もしくは無機物の情報を解析し、その状態を瞬時に把握できる。ただし、把握できる情報は自らの知識内に収まるものしか収めれられないため、自身の知らないものを解析すること不可能である。
罪状 個性の増幅方法についての研究及びその過程での研究所爆破。自らの妻の殺害
刑期 デヴィット•シールドの懇願により無効。Iアイランド追放処分
両親が小さなサポートアイテム部品の工場の社長であり、そこで学んだ様々知識と自らの発想力から多くの画期的なサポートアイテムで多くの賞を幼い頃取っている天才。
その後高校生になって留学したアメリカのアカデミーでもデヴィット•シールドやマリーダ•アイセントと共に多くの研究成果を残し、Iアイランドの研究機関に就職。そこで結婚したマリーダ•アイセント共に多くの発明や研究結果から賞を貰ったのだが、自身の遥か上に行くデヴィットにいつからか嫉妬。
彼を超えるために行った個性増幅装置の研究を始め、マリーダの静止の声を聞かずに個性増幅装置のテストボタンを押した結果個性増幅装置は暴走。その後起きた爆発でマリーダとそのお腹にいた子供を同時になくした。
デヴィットの懇願により刑はIアイランド追放で収まったものの、妻を自らのせいで失った後悔で自暴自棄になって首吊り自殺を行おうとするが、ヴィラン更生を行う為に人員を集めるため家に訪れた爪牙と刀花によって自殺前に確保。自身の罪と向き合い、妻と子供が残してくれた命で償いをする為、彼等と共にヴィラン更生を行い、誰かを引き止める為の力として個性因子制御装置の開発を決心した。
アメリカにあるマリーダの墓に爪牙達と共に訪れていた時にとある事件に巻き込まれ、その過程でヒスイを保護。信頼のおけるデヴィットに彼を託した。
なお、趣味はカラオケであるが、ジャイアンの歌並みに下手な為、同じく下手である刀花としかカラオケに行かない。