お気に入り登録者数が70いった……だと……?(歓喜。本当にありがとうございます)
雄英高校入学式当日。
「三奈ちゃん久しぶりです!元気にしてましたか?」
「そりゃあもちのろんだよヒミコちゃん!あんたこそ元気にしてた?」
「待ちに待ったクラス発表なんですから当然ですよ!一緒のクラスになれるといいですね」
「絶対一緒になるに決まってるよ!なんてったって友達なんだからさ!」
「ですね!!」
二人の少女は門の前ではしゃぎ、お互いの再会を喜びあった。
そして、そんないたいけな少女達を見守る
「ぐっす……、ヒミコに友達が……ヒミコにマジで友だちができてるよ……。母さん、父さん……俺達のヒミコにようやく友達ができたよ……。見ていますか……?」
自らの親を死んだことにし、狼は門の近くの通りでカメラを構え写真を撮っていた。
ああ、本当によかった……。こいつにいつほんとの友達ができるのか心配だったんだ……。ヤバい……あいつの笑顔の写真だけでご飯10杯は余裕で食えるぞ……。
涙と鼻水を流しながら、変態は内心そんなことを思い、写真を撮り続けていた。故に後ろから来る者の存在に気づかず
「人様に何してやがる!?この変態がぁぁぁぁ!!」
「ペプシッ!!」
「誰のことが変態だ!?俺のどこが変態だって言うんだ!?」
「この野郎まだ気絶してねーのか!?ならもう一度……」
「待て待て待て!!俺の服装をよく見ろ。そして俺の顔をもう一度見るんだ。そしたらわかるだろう?俺がどうゆう男だってことが……」
「なるほど、そういうことか……。お前さては制服を着て雄英に入り込もうとする高度な変態だな!?俺の目はごまかせないぞ!!」
「ちげーよ!!何見てそう考えたんだよ馬鹿野郎!!俺はここの新入生兼あいつの保護者だ!!見ればわかるだろ!!」
「鼻水と涙流しながら写真を撮る保護者がどこにいるんだ!?明らかに変態だろ!?」
「テメーうちのヒミコ様に始めての友達ができたこの状況に涙と鼻水を垂らさない奴がいると思うのか!?全米が泣くレベルの快挙なんだぞ!!」
「そんな言い訳はいいんだよ!お前が明らかな変態だってことには変わりない!この際、俺が根性叩き直してやる!!」
「上等だ!!1世紀一度の瞬間を邪魔した罪はお前の命で償ってもらう!!かかってこいや!!」
男と男はお互いの個性を表に出し、両者の拳がぶつかり合う。
男と男、如何なるものも立ち入ることはできない戦いはゴングを鳴らし
「切島!!人の友達の義兄に何やってんの!!」
「何勝手に人の写真を撮ってるんですか!!この変態!!!」
始まる前に止められた。
お互いの保護者は構えた鞄というの名の鈍器を手に、お互いの問題児の方ににじり寄る。
「あ、芦戸、そんな危ないもんを構えて俺に近寄んじゃねー!俺は変態の根性を叩き直そうと──」
「人のこと殴りつけといて何よその言い方?突っ走るのはいいけど、ちゃんと周りを見て突っ走らないとだめだって前言ったよね?なんでそれができないのかな?」
「い、いや、そんなことは多分一度も──」
「問答無用!!逆に私が根性叩き直してやる!!」
「狼、なんで人の写真を勝手に撮っているんですか?それも三奈ちゃんがいる前で何やってるんですか?」
「い、いや、俺は世界に一度のレア写真をただ撮ろうとしただけで───」
「知らないですよそんなこと。私の友達に迷惑をかける方が大問題でしょ?そんなことすらわからないのですか?」
「あ、いや、わかった!写真を消すから!!その鈍器は──」
「何度言ってもわからない犬は何度も殺さないとだめですね。じゃあ、死んでください」
「「た、た、助けてくれー!!!!!!!!!!!」」
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「……つまりお前は芦戸の友達の義兄で、高度な変態じゃなかったと」
「そういうお前は三奈の友達で、ただ俺を変態だと思って襲っただけだと。……とりあえずなんだ……ほんと……すまん」
「いやこっちこそ勘違いして悪かったな……。まさかお前が妹を思う
「ちょっと待て。何も変わってなくね?」
お互いの勘違いを謝りつつ、俺達はクラス表のある正面玄関へと向かっていた。ちなみにヒミコと三奈は俺達を地獄を送った後、他人の顔をして教室に向かっている。
それにしても女っていうのは本当に怒らせたらだめだな。ヒミコならまぁダイジョブかなって思ってたけどそれは間違いなく誤解だった。あれにも間違いなく鬼の血が混ざっている。怒らせたら地獄行きだからみんな注意しよう。女を怒らせたら地獄行きだからな!!
「自己紹介が遅れたな。俺は【切島 鋭児郎】!漢気あふれる漢を目指す漢だ!!」
「漢漢多すぎだろ。どんだけ意識してやってるんだよ。……まぁいいや、俺の名は真血 狼。ヴィランの罪を裁き、更生させることを目標とするヒーロー科志望だ。これからよろしくな鋭次」
「もちろんだ!立派なヒーローになれるようお互い頑張ろうな狼!!」
なにこいつ?めっちゃいいやつやん。ついさっきまでの不快感が全て吹っ飛ぶレベルの好青年なんだけど。
出会って殴り合った相手にここまで良い返事をお前できるか?少なくとも俺は無理。とりあえず腹パン決め込む俺とは大違いなんだけどこのイケメン。
そんな鋭児に感服しながら俺はクラス表を見る。鋭次と三奈、ヒミコと俺は全員同じA組だった。
「マジか!俺達同じクラスじゃん!!やったな狼!!」
「何をやったかはともかく、同じクラスになれたのは嬉しいな。改めてよろしく」
「っていうか、B組が20人なのになんでA組が22人なんだ?普通21、21で分けねーか?」
「ああ……それは……あれだ。ヒミコに関係あるな……多分」
「んっ?なんでだよ?」
「それは──」
「「「ギャー!!!」」」
俺達の向かっていたA組の教室から突如叫び声が上がった。俺と鋭次は教室に向け走り、ドアを打ち破る勢いで教室に入った。そこにあったのは
「離して!離して!」
「ヒミコちゃんだめだって!初対面の人の指を噛むのは!!」
「ちょっとだけでいいですから!ちょっとだけでいいですから血を飲ませてください!あなたの血絶対美味しいですから!!」
「ヒミコ君落ち着きたまえ!!個性の衝動を抑えるんだ!!」
「あの人の血を一滴飲んだら収まるので離してください!一滴!一滴!一滴でいいですから!!」
「一滴もだめだ!ヒミコ君!!」
……噛まれた指にあとが残る緑の少年に向かって走るヒミコを、三奈と入試の時のメガネが必死に抑えてる姿だった。
俺は思わず空を仰ぎ、手を顔に当てる。
「なぁ、もしかしてお前とヒミコが同じクラスにさせられた理由って……」
「……ご察しの通りだ。あいつは人の血を求めたまに暴走する。俺はそのストッパーだよ……」
「な、なるほど……。お前も苦労してるんだな……。……あとお前、よだれ垂れてるぞ」
「あっ、すまん」
そんな会話をしながら現実逃避をし、俺は菩薩の表情で天を見上げた。
なお、俺の胃のHPはなくなり、俺の目の前が真っ暗になった。