あぶねー………。また1ヶ月投稿間隔伸びるとこだった…………。流石にお知らせなしの2回目はやばいって………。
実のところ、何にも考えないまま、原作通りの路線でいいやのノリで始まった仮免試験編。
この先の展開が決まってる中どう帳尻を合わせるかの……かなりキツイ制作でした。
そもそも自分で始めて言うのはおかしな話だけど、記憶ない描写を書くのがマジでキツイ!!精神的にも文章的にもかなりキツイ!!
それに加えて………原作とは違う独自の展開ルートって何?
上のだけでも辛いのに更に辛くするって馬鹿か!?アホか!?もっと計画性持ってやれよ!!一体誰が考えたんだこんな構成!!!
…………あっ。計画立てなかったのも、こういう展開考えたのも全部熊でした。
という気持ちの中の仮免試験編も今話合わせて残り2話!!というわけで、あと一話続きます。
今後1年、熊の都合で投稿間隔がヤバくなりそうですが、どうか気長にお待ち下さい。
それでは、61話の方を、どうぞ。
んっ?前に『というわけで、あと一話続きます』って言って、この章あと1話で終わる宣言してなかっただって?
細かいことは気にするな!!(無責任)
『ほらほらどうしたの!?まさかこんなので終わりじゃないよね!?もっと私達を楽しませてよ!!』
腕から大量のミサイルを飛ばし、全身からの触手を鞭のように振り回しながら、脳無を操るマッドメン・ガールは楽しそうに叫んだ。
脳無からマッドメン・ガールの声が響き、動きが前と比較にならないくらい早くなって数分、私達は有効打を当てることが出来ず、距離を取って攻撃をよけるので手一杯な状況にまで追い込まれていた。
だが、それも無理はない。
私の残りの手持ちの武器がワイヤー付きナイフ6本と、明らかに脳無には効かない武器であろう注射器という、脳無と戦うには心もとない装備な上、足がついさっきの攻撃で軽く裂けているせいで魔血開放がなければ動くことすらままならないし、切り札の
重症の女性がいる以上、助けが来るまで時間稼ぎもできないとなれば、制約が多すぎて頭が痛くなりそうだ。
「不味いよ、このままじゃ。溶解度の高い酸を出し続けてるせいで、もう手がボロボロ。一応頑張ればまだ出せないことないけど、あと5分もしないうちに多分出せなくなる。酸が出せなくなったら、一気に押し切られちゃうよ」
私が徐々に徐々に消費しているように、美奈ちゃんもまた限界に近づいている。
だが、問題はあの脳無本体を守っている触手だ。
特殊な粘液を出している事によって酸を無効化し、柔らかいと思えば鉄以上の強度をもって向けたナイフを逆に破壊し、本体への攻撃に敏感に反応して攻撃を防ぐ鉄壁の守り。
脳無を倒すにはまず、あの鉄壁の守りを誇っている触手を全て破壊し、触手を再生する前に本体を戦闘不能にしなくてならない。
それも、一度受けた攻撃を受け付けないという能力を持っている関係上、酸とナイフ以外の攻撃で、触手全てを1撃で破壊という条件付きで。
「ここまで制約があるとなるとかなりきついですね。このままじゃなぶり殺し間違いなしです」
「ここまで来て流石にそれは勘弁だよ!ヒミコちゃんの武器も!私の酸も効かないし!これじゃあ全く話にならないよ!炎とか氷とかを今この場で出せたらいけるかもだけどそんなん方法ないし!!」
「…………いや。氷は無理ですけど炎だったら何とかできるかもです。それも殺意マックスで作ったとびきりのが」
「そんなの一体どこにって………まさかあれ使うの!?」
「やるしかありません。上手くいくかの保証はありませんが、一か八かの賭けです」
『無駄無駄無駄!!美奈ちゃんの酸は言わずもがなヒミコちゃんのナイフもバッチリ対策済み!!もう何やったって無駄何だよ!?!?』
「ああもうっやるしかない!!こうなったらヤケだ!!」
「ヒーローは諦めが悪いのは常識なんです!!何より!!無駄かどうかを決めるのは私達ですよ!!」
『へぇーそっか!!ならどうにかしてみてよ!!この絶望っていう2文字の状況をさ!!!』
そう叫びながら脳無は触手を大きく振り下ろし、私と美奈ちゃんはその攻撃を交わしながら一瞬アイコンタクトすると、私は迷わず脳無の懐に飛び込んだ。
吹き荒れるミサイルの攻撃を、ナイフ2本と悲鳴を上げる足を犠牲にしながら何とか躱し、一気に脳無の頭に接近する。
『出してる触手全部を使った攻撃躱して、ここまで近づけば触手は使えないかもって考えたの?けどそれは大きな間違え!!まだまだ触手はたっくさんあるんだ!!ヒミコちゃんにしては珍しい読み違えってやつ!?』
「いいえ!!あなたなら相手取るのが不可能であろう攻撃を準備しているだろうとは最初から思っていました!!その事がわかっている以上、わざわざ相手取るのが不可能であろう攻撃を相手取る必要はない!!何より本命は別にありますしね!!血闘術3式!!『SAMスティンガー』!!」
私は迷わず3式を発動させて脳無の胴体を蹴りつけ、頭を攻撃するだろうと考えていた脳無は反応できず攻撃をノーガードでくらい、そのまま蹴り飛ばされた。
そして、脳無が飛んでいく先には、美奈ちゃんがアシッドベールを発動させて構えを取っている。
『脳無を酸の壁にぶつけて一気に触手以外を全部溶かし切っちゃおうってわけ!?そんな壁!!ぶつかる前に壊しちゃうだけだよ!!』
「だよね!!そう来ると思った!!」
「吹き飛ばされているこの状況ならば触手は使えませんし!!攻撃手段はミサイルだけ!!」
「攻撃手段が限られてミサイルが来る方向さえわかってればこっちも簡単に攻撃を当てられる!!」
『………!!まさかそういうこと!?脳無ミサイルを出すのをやめて!!』
「もう遅い!!粘度溶解度MAX!『アシッドショット』!!」
腕から発射しようとしたミサイルに向かって、美奈ちゃんは数発の酸の弾丸を放ち、弾丸は数発は見事ミサイルに直撃。
ミサイルが巨大な爆弾を飛ばす武器という単純明快な構造をしている以上、僅かな衝撃さえあれば簡単に爆発し、当然その爆発は他のミサイルにも誘爆する。
故に、腕のそのものに大量のミサイルを仕込んでいた脳無は鼓膜が破れるかと思うほどの爆発を繰り返し、鉄壁の守りを誇る触手全てごと体を破壊する勢いで炎上と爆発をその場で繰り返した。
私達は爆風と爆発による衝撃で飛んでくる瓦礫をどうにか酸の壁で防ぎながら、爆発が収まるのを待ち、何とか爆発が収まった頃を見計らって壁の向こう側を見ると、そこにはもう脳無の跡も形もない。
「一応ヒミコちゃんの作戦通りにはやってみたけどさ………流石にこれえげつなすぎない?いくら脳無にやったとはいえ………どう考えてもヒーローがやることじゃないって…………」
「そ、それはそうなんですけど……一応一網打尽にできて……女の人にも爆発の被害が出ていなそうなので………結果オーライという事で………何とか」
「まぁ……ミサイル爆破したのは私だし………考えたら頭痛くなりそうだからこの際そこはどうでもいいや」
そんな事を言いながら、私と美奈ちゃんは念の為辺りを警戒しつつ、未だ炎と煙が残る脳無がいた場所に足を進める。
「…………一応近づいて確認してるけど、やっぱりあとも形も残ってないし、流石に倒したのかな。あの脳無」
「…………それはちょっとなんとも言えません。完成した最高傑作第1号と、マッドメン・ガールは言ってましたから、頭一つ残っていれば再生できるかもしれません。………もっとも、あの爆発から抜け出すのは至難の業だと思いますが」
『へぇー、そっか至難の業なんだ。じゃあそれをやってのけた私って凄いってこと?それは嬉しいな。まぁ、だからといって殺さないわけじゃないんだけどさ』
煙の奥からその声が聞こえるとともに触手が美奈ちゃんを貫こうとして迫り、私は美奈ちゃんを突き飛ばしてその攻撃を庇い、脇腹に3本ほど触手が突き刺さった。
懐にしまっていたナイフ2本が盾になったお陰で、どうにか内臓に触手が達している事はないようだが、それでも大量の血が空いた傷から滴り落ち、ヒーロースーツを赤く染め上げていく。
「ヒミコちゃん!!!ヒミコちゃん!!!しっかりして!!!意識をしっかり持って!!!!」
「美奈ちゃんは………大丈………夫……ですか………?私は………大………丈夫………です………から……………」
『大丈夫?死ぬってわかりきってるのに嘘言わないでよ。今刺さってる触手抜いたから一気に大量の血が流れ出るし、どう考えても助かりっこないよ。こんなことなら、最初からさっさとそこをどいてればよかったのにさ』
「マッドメン・ガール!!!よくも────」
『あんな奇策、二度通じるわけ無いでしょ?死にたくなかったら大人しくそこで寝ててよね。死にたいのなら全然立ち上がってもらっても構わないけどさ』
激高した美奈ちゃんは頭と上半身以外の部分も徐々に再生しつつある脳無の腕に向かって酸を放ち、ミサイルを爆破させてとどめを刺そうとするが、2度めはないとばかりに酸は触手でガードされてしまい、そのまま触手の薙ぎ払いで吹き飛ばされてしまった。
仰向けで地面に倒れていた私は、朦朧としつつある意識の中で何としようと辺りを手当り次第にポケットや落ちてるものを探り、この状況をどうにかできるものはないのかと探るが、全て無駄とばかりに使えるものは何もない。
『いやぁ、ほんと、今回ばっかりは絶対に殺られたと思ったよ。何せ、逃げ場ないぐらいの爆発が自分の周りで一気に起きたんだからさ。流石にあれをその場でやられたら誰だって対応できずに殺られてたよ。けど、まさか、こんなところでこの脳無の致命的な欠陥、1度致命的なダメージを受けると思考能力を失う、っていうのを補うために付けた遠隔操作機能が役立つなんてね。確かに第1者視点だと逃げ場だと逃げ場ないなって思っちゃうけど、意外と第3者視点だと逃げ道あるじゃんって気づいてさ、頭を咄嗟に引きちぎって投げて、爆破から守ったってわけ。驚異の再生能力持ってる脳無でも、流石に頭殺られたらおしまいだからね。最初は面倒くさいと思ってたけど、まさに結果オーライ、結果オーライ』
「ヒミコ………ちゃん………ヒミコちゃん……!」
『今この場で、ヒミコちゃんも、美奈ちゃんも一緒にやっちゃっていいんだけどさ。美奈ちゃん今の攻撃で腕折って動けなそうだし、早く行かないと試験終わっちゃいそうだから私行くことにするね。ゆっくりそこで、ヒミコちゃんの最後を見届けるといいよ』
「許さないからね……ついさっき助かったばっかりなのに………ついさっき助けてもらったばっかりなのに………ここで死ぬなんて許さないからね…………。ヒミコちゃんが死んじゃったら私……私……………!!!」
芦戸はそう言葉にならない言葉を呟きながら、近くにあったヒミコの折れた刀の残骸を掴み、そのまま傷に押し当てた。
刀は爆発地のど真ん中にあったことにより、赤熱化しかけているするほど熱せられており、その熱はそのままヒミコの傷口に伝わり、傷口を少しずつ焼き止めていっている。
『困難になってるのにまだ足掻くの?そんな事したって助かりっこないのに、わざわざ綺麗な手をそんな物持ってボロボロにして、馬鹿じゃないの美奈ちゃん?もう全部無駄なんだよ?』
「無駄なんかじゃない…………無駄わけない…………無駄だとしても私は足掻く!!!例え無駄だとしても絶対に後悔なんてしたくないから!!!大切な友達が死ぬなんて嫌だから私は絶対に嫌だ!!!何もしないまま………終わるのはもう沢山なの!!!」
『そんなのただの自己満足じゃん。結局何やっても死ぬ!!何もやっても無駄!!それが現実!!夢見るのはいいけど運命ってのを受け入れるのも──────』
「そんな運命ならいらない!!私が受け入れるのはヒミコちゃんやみんなと一緒に生きれる運命だけでいい!!!他の運命を壊してでも掴みたい未来だから!!!!」
そう叫びながら芦戸は傷を塞ぎ続け、マッドメン・ガールの操る脳無は気圧されるとばかりに一歩、後ろに下がった。
『…………何、それ。わけわかんない。はっ?意味分かんないだけどマジでさ。やめてよ、そういうの』
脳無を操るマッドメン・ガールは明らかに苛ついた口調でそう言い、再生させた脳無の触手の矛先を芦戸に向ける。
『何であんた等まだ終わりじゃないって顔してんの?何でまだ運命を受け入れないの?何で………何で………何でまだ諦めないの!?………仲良くなれるかなって思ってたけど、それ思いっきり勘違いだったみたい。ほんと、最悪。本当に最悪!』
脳無はその苛つきを表すように触手を芦戸の真横に振るい、芦戸の腕からは鮮血が走った。
次は殺すとばかりに触手を構え、マッドメン・ガールは口を開く。
『ねぇ、そこどいてよ。マジでさ。これ以上苛つかせないでよ。ねぇ、早く諦めてよ』
そう言葉を掛けるが芦戸は全く動こうとせず、傷を塞ぐのもやめようとしない。
『…………そう。わかった。ならもう迷わないよ。さっさと、終われ!!!』
脳無は大きく腕を振り上げて触手を振るい、それは2人めがけて一気に振り下ろされた。
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ゴポッ……ゴポゴポッ………ゴポッ…………。
………落ちてゆく。水の中に沈むみたいに、少しずつ、ゆっくりと、光が見えなくなっていく。
………そっか。これが死ぬっていうことなんだ。
ザアァァーー………ザアァァーー………ザアァァーー…………。
…………溢れていく。私の血が。私だったものが。少しずつ、ゆっくりと、溢れていく。
『そんくらい気にしてないってーの。あんたが好きでやったわけじゃないのは目を見れなわかるし、何より私達友達でしょ?』
『お前もあの金髪も凄ぇ記録連発してるな!可笑しな奴等だと思ってたけどすごい奴だったんだな!』
『っていうか狼にヒミコ、あんたらまるで豆柴みたいじゃん。なかなか可愛いよ』
『まさかここまでの速さで個性の本質を掴むとはな………。………これが若さというやつか』
『あんた達久しぶりだね!!会ってそうそうやってくれるじゃないか!!流石私の息子と娘だ!!誇りに思うよ!!!』
………消えていく。私の大切なものが。なくしたくないものが。少しずつ、ゆっくりと、消えていく。
………あれっ?私って、そもそも誰だったっけ?そもそも、生きてていいんだっけ?そもそも、誰が、私をあの場所に、連れて行ってくれたんだっけ?
『あんまひっつくなよ暑苦しい。俺もそういう個性だから何となく分かるんだよ。そういう感情は。だから俺はエスパーでもなんでもない』
『あっ、これ校長だったんだ。てっきり白いネコのマスコットかと思った』
『なに?そんなに説教喰らいたい?1時間コースになるけどいい?』
………そうだ。私には忘れた人がいたんだ。
温かくて、優しくて、私を大切に思ってくれて、私を、あの場所に連れて行ってくれた、大切な人がいるんだ。
………嫌だ。思い出せないまま終わるのは、お礼も言えないまま終わるのは、一緒にいられないまま終わるのは、嫌だ。
誰………?誰なの………?
私と約束をしてくれた人は誰………?私を暗闇から連れ出してくれた人は…………誰…………?
こんなに会いたくなるのは──────
『できないのなら見せてやる。見れないのら作ってやる。この俺が、お前を、普通に生きれる場所に連れて行ってやる。だからヒミコ、こんなところから出よう。こんな、クソみたいな世界から』
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「………そうだ………そうだった。あの人は………私と………約束してくれたんだ」
暗い闇の中から意識が浮上した私は、そう言いながらそう呟きながら、美奈ちゃんが傷に押し当てていた刀の折れた刀身で触手を受け止め、もう片方の手で懐のナイフ1本を脳無の目に向かって投げつけた。
咄嗟のことに脳無は反応できずナイフは直撃し、脳無は奇声を上げながら何歩も後ろに下がっていく。
「ヒミコちゃん………?生きてるの………?生きて………るんだよね?」
「………また………美奈ちゃんに助けられたみたいです。本当に………重ね重ねありがとうございます」
『何で………例え傷を塞いだとしても死ぬには十分な血が出たはずなのに!!何で………オーラが消えたはずなのに何で生きてるの!?』
「………美奈ちゃんと………私が忘れていた大切な人が助けてくれたからです。暗い闇の中にいた私の腕を………また………掴んでくれましたから」
そう言いながら私は折れたナイフの残骸と一緒に入っていた割れた小瓶を取り出し、それをゆっくりと手のひらにのせた。
そこからは何度も飲み、何度も助けてもらった、あの人の、忘れることなんて出来ない、大切な血の匂いが微かだが確かに漂っている。
「まさか………忘れてた事を……思い出したの!?」
「………美奈ちゃんが少し背負ってくれたお陰で…………1人にしないでくれたお陰で………確かに思い出すことが出来ました。私が何でここにいるか………何で………来ることが出来たか………全てを思い出しました。私は…………誰かへ手を伸ばせるヒーローになるために………ここに来たんだと…………!!!」
『ありえない………ありえない!!そんな不可能を可能にするなんてこと!!!』
「無駄かどうかを決めるのは私達だと言ったはずです。もう………私達は一人じゃない。だからもう………あなたには負けることはない!!」
割れた小瓶を中に投げるとともに、腕を噛み、私は自らの血を取り込んでいく。
「魔血開放…………無限変化…………
髪の一部が赤く染まるともに、背中からは蝙蝠のような羽が生え、更に腕と足が狼のモード獣人時のような形状へと変化した。
折れた刀の残骸を持ち直し、最後の一本となったナイフを取り出すとともに、急激な加速で脳無の眼前へと接近する。
『は、早い!!けどあんたの攻撃なんて簡単に───────』
マッドメン・ガールの言葉を裏切るように、攻撃に反応した触手ごと溢れるパワーに任せて脳無を切り裂き、脳無の体からは大量の鮮血が走った。
直様その傷は塞がり、血も一瞬で止まってしまうが、そんな事お構いなしとばかりに私は攻撃を仕掛け続ける。
『なんてパワーになんて速度!!それにこの相手に何もさせないとばかりの戦い方………まるで狼の戦い方………!?』
「ええそうです!!確かに私は足りないことばかりで助けてもらってばかりです!!ですが、1人でも駄目でも、1人で足りなくても、2人なら絶対にできる!!例えどんな絶望でも戦うことができる!!!」
『けど、そんなに足掻いたって無駄だよ!!この脳無の再生能力がある限り─────』
「確かに再生能力は凄いですが、いくら凄いと言ってもそれは結局個性による身体能力の一つでしかない!!故に限界がある!!現にミサイルも触手も動きが鈍ってますよね!?」
『!?まさかそんな!!』
「あなたにとって無駄なことのお陰で!!絶望というべきものも払い除けられるんですよ!!!」
勢いに任せて腕のミサイルを発射する器官と触手を全て根っこから削ぎ落とし、追撃とばかりに脳無の顔を思いっきり蹴りつけた。
吹き飛ばされる脳無に攻撃を仕掛けようと、更に加速しようとするが、突如として足と腹から強烈な痛みが体に響き渡り、一瞬動きが鈍ってしまう。
『………そうだよね。そうだよね!!確かにこの子の動きは鈍ってきてるけどそれはあなたも同じ!!確かにダメージは回復しきってない!!こんな事で…………運命が変えられるわけないんだ!!!』
そう大声が響くとともに、脳無は私向かって跳躍し、そのまま刀を殴り飛ばした。
痛みを堪えながら必死にナイフ1本で攻撃を捌くが、次第に押されナイフを折られ、私は地面に叩き落されてしまう。
舌には新たな自分の血の味が広がり、持つ武器はもうこの腕と足だけ。
だが、それでも、まだ、私は地面蹴って脳無に突撃して攻撃を仕掛け続ける。
『何で……何で!!結局は何をやっても無駄!!運命は変えられない!!結局は全て受け入れるしかない!!なのに何でまだ抗うの!?諦めないの!?受け入れないの!?運命に抗い続けるの!?抗ったところでそこまでが限界でしょ!?!?』
「限界なんて………最初からそんな物ないですよ。あなたが何でそんなに諦めたような気持ちなっているのかは知りませんが………少なくとも私が知ってる人は誰も諦めなかった。前に進み続けた。私はそう狼に教わった。だから諦めるなんてことは死んででもしない。それがヒーローの………いや、人ができる最大限であり最低限のことだからそれをする。人として生きるために命を賭ける。それが未来を変える力ですからね」
『そんなの結局精神論だ!!結局何も………何も───』
「何よりあなたは勘違いしてる。未来を変える力は、運命を選ぶ力は、いい笑顔で笑える人だったら、誰もが持ってるものなんですよ」
私の言葉を証明するように、背後から美奈ちゃんが現れて出せる最後の酸を放ち、その酸は脳無の腕に直撃。
再生能力を上回る勢いのまま、脳無の右腕を完全に溶かし尽くした。
その隙とばかりに、私は腰の注射器全てを脳無と地面に投擲して脳無の動きを完全に封じ、美奈ちゃんから投げ渡された、酸で作られた刀身を持った刀を受け取る。
「行って。ヒミコちゃん。私達の思いっきり、彼奴にぶつけてやって」
「ええ、勿論です。これが、私達の
「「Plus Ultraだぁぁぁ!!!!!」」
跳躍するとともに一気に振り下ろされた刀は攻撃を受け止めようとした脳無の腕に直撃し、酸の溶解度と急加速によるパワーを持って腕を意図も簡単に両断し、そのまま脳無を真っ二つに頭から両断した。
『あり、えない。未来を変えるなんて、そんなの、ありえない』
「どっちが間違ってるかじゃない。あなたが運命従う道を選んだのに対して、私達は運命と戦う道を選んだ。それが………私達とあなたの違いです」